HISTORY2:新たな生命の誕生~仕事も生活も、釣りも順風満帆!

Work Life Fishing Balance

仕事を楽しみ、生活を楽しみ、釣りを楽しむ。まさに釣り人冥利に尽きる言葉ではないでしょうか!?

こんな3拍子揃った暮らしが出来るなら、その先にあるものは「幸せ」以外の何物でもありません。

ところが、人生というのは儚いもので、は大変重要な要素です。働かざる者食うべからずとはよく言ったもので、「働かざる者釣りすべからず」です。映画釣りバカ日誌の主人公浜ちゃんだって、スーさんという社長が経営する大手ゼネコンのサラリーマン。

仕事と釣りのコントラストがあるからこそ、ひと際面白いストーリーとして成り立っていることを忘れてはいけません。

もっとも「働くために釣りをする?」のか「釣りをするために働く?」なんて、まるでニワトリが先か卵が先か、みたいなものなんですけどね...笑

前回(HISTORY1)のあらすじ

同棲していた彼女と一緒に釣りを始めてから4ヶ月、紆余曲折はありながらも、無事に彼女と華燭の典を挙げ、めでたくゴールインしました。さらにその3ヶ月後、人生初の46cm・2.2kgの乗っ込みクロダイをゲットし、釣り人生は絶好調!公私ともにますます順風満帆な日々を送ることに...

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新たな生命の誕生

人生初となる大物のクロダイをゲットして以来、俄然釣りに対する情熱はヒートアップしました。とはいえ、私にはさらなる一大行事がすぐそこに待ち構えていました。

結婚して半年が経ち、4月に大物のクロダイを釣って2ヶ月後の6月のことです。

私は新たな生命を授かりました。

「腹パン」のカミさんからゲットされたのは、体重3,180グラムと自分が釣ったクロダイよりも遥かにズッシリとした大型の立派な女のコ(メス)です。

『MOMO(モモ)』と命名されました。

ん、てことは…!?そう、つまり出来婚だったわけです。

釣りをはじめてから素晴らしい体験や出会いがたくさんありましたが、新たな生命を授かり親としての使命も全うしなければいけないなか、釣りによって新たな人生が幕を開けようとしていたのです。

(3,180グラムの立派な雌♀)

釣りと育児

MOMOが生まれてしばらくは釣り行く機会もめっきり減り、気がつけば仕事を終えると真っ先に帰宅する「良きパパ」となっていました。

世の中の多くのパパたちがそうであるように、オムツ交換や入浴、食事など、娘と過ごす時間が楽しくて、さっさと仕事を終わらせて帰る生活が当たり前のように思われました。

育児生活のルーティンにもだいぶ慣れてくると、「釣りに行きたい」という欲望が芽生え始めました。はじめのうちは買い物がてら海釣り公園へ釣りに出かけたりしていましたが、そのうち子育てに支障のない程度で、休日の早朝や夜間帯に釣りに出かけるようになりました。

子供の成長はじつに早いもので、産まれた当初は子猿のような風貌で行く末を案じるほどでしたが、日が経つ毎に目鼻立ちがしっかりして、逆にベッピンさんになるかも!?なんて期待を抱かせるほど。

お金を稼ぐため当然のことながら仕事をしなければなりません。資産が潤沢にあるお金持ちならまだしもごく普通のサラリーマンだとか、自営業や個人事業主にとっては「収入」ありきです。

当時私が勤務していた会社はペット用品関連の商社でした。ペットフードから首輪等の犬具まで幅広く取り扱う卸売事業者です。入社した当初は日本全国ペットブームに沸き、売上も右肩上がりでした。

ところが結婚してわずか2年後、日本は戦後最悪の不況に陥りデフレ・スパイラルに見舞われ、会社の業績もみるみるうちに悪化。ほどなく自主廃業という憂き目に遭い失業してしまったのです。娘がまだ2歳の時でした。

さいわい会社都合による退職のため失業手当はすぐに支給されます。カミさんは近所にあるヤマト運輸の営業所で内勤のパート勤めを始めました。私はここぞとばかり、水を得た魚のように連日連夜釣りに出かけました。

当時私は活きたアジで狙うアオリイカ釣りにハマっていました。釣り上げたアオリイカを連日のように市場に持ち込み、キロあたり1~2千円で買い取ってもらいました。良い日は5~6杯と売上は1万円以上に達したこともあります。仕入れは2千円位なので粗利益もまずまず。しかし、所詮こんな日々が長続きするわけがありません…

ある日、カミさんから真顔で言われました。

「いい加減、仕事しなさいよ~っ!」

転職活動

もちろん転職活動をしていなかったわけではありません。ただ、当時はウェブサイトも少なくて転職といえばハローワークがメインで、他の求人媒体といえば求人誌と僅かな求人サイトくらいでした。しかもウェブで何社応募しても書類選考で落ちまくっていたのです。

しかし不思議なことに、悲壮感とか危機感は感じませんでした。「ケセラセラ」ではないですが、釣りで培われた、何とかなるさ!というマインドが根底にあったからだと思います。もっとも一家の大黒柱として、背に腹は代えられない現実が刻々と迫って来るのでした。

当時の私は事務職をメインに応募していました。前職で営業職のノルマの厳しさを痛感した事と、釣りというライフワークを中心に据えた生活を念頭に置いていたからです。幸い日商簿記2級を持っていたため財務・経理といった職種もチャレンジ出来たのです。

そして4ヶ月後、何とか転職活動にピリオドを打つことが出来ました。8月に内定を頂いたのですが、色々と理由をかこつけて勤務開始は10月にしてもらいました。失業してからおよそ半年間、釣り三昧の生活を続けてきた私にとって、いまの生活に別れを告げるのが名残り惜しい気持ちになったからです。

いよいよ新たな仕事に就く前日、東京湾にアジ釣りに出かけました。思いの外大漁でその夜は家族全員でアジ尽くしの料理を堪能しました。無事に転職が決まった私を囲んで、カミさんも娘も安堵の表情を浮かべています。

(アジの大漁と娘の成長)

しかしこの時、私の中では不安ばかりが先行していました。半年間にわたる釣り三昧の生活との決別もさることながら、私自身にとって純粋なサラリーマンとしては何十年ぶりだったからです。

じつは、前職のペット用品関連の商社は父親が経営していた会社だったのです。もちろん暮らしぶりはごく普通のサラリーマンと何も変わりませんが、やはり労使関係を考えると当然異なります。言い換えれば、ずっと「ぬるま湯」に浸かっていたようなものです。

ですが、新たなサラリーマン・デビューをする私にとって、こうした現実を否が応でも受け入れざるを得ない時がやって来たのです。

食卓でカミさんや娘の喜々とした満面の笑顔を横目に、私の不安は募る一方でした。

STORIES 3へつづく≫

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