1月31日(火)。久しぶりに釣りに出かけました。場所は首都バンコクの北西に隣接するノンタブリー県にあるバンブアトンの釣り堀。昨年10月にティラピアを釣り上げ、その食味にすっかりハマってしまい、以来たびたびお世話になっている管理釣り場です。
何より自宅からのアクセスが良く、交通費・入漁料・飲食代(ビール1缶含む)すべて込みで一日わずか200B(約800円)で楽しめるのですからコスパも最高です。とはいえここ数日朝晩は20℃を下回るくらい涼しい気候が続いていますが、当日は穏やかな晴天で絶好の釣り日和です。
今回は2キロオーバーの大物と赤いティラピアを釣り上げるのが目標です。前回は最大1.2kgにとどまりましたが、現地の方の話によれば2kg級もたまに釣れるらしく、また「プラーニンデン」と呼ばれる赤いティラピア(Red Tilapia)も釣れるとのこと。
赤いティラピアは黒色のティラピアよりも美味しいらしく、市場価格も普通のティラピアよりも高値で販売されているそうです。それだけに狙う価値は大いにある魚です。そもそもティラピアは釣り味もさることながら食味も抜群なのが魅力です。
日本ではなかなかお目にかかれない美味しい魚だけに、ここぞとばかり足繁く通うのも無理はありません。皆さまもタイへお越しの際は、ぜひティラピアを自らの手で釣り上げて食べていただきたいと思います。きっと病みつきになりますよ!
現在タイではコロナ前以上に大幅な入国緩和を実施しています。例えば日本人の場合、以前はノービザの滞在期間が30日間だったのが来年3月まで45日間まで延長されたり、出入国カードの記入が不要になるなど、観光立国として大幅な規制緩和を[…]
モバイルロッドで楽しむティラピア釣り。ヘラウキで狙う大物釣りはスリリングで迫力満点!
現地到着は午前11時前。今回も自宅からバンヤイを経由してバスを乗り継いでやって来ました。場所はバンブアトン郊外にあるFishing pond Looog Piak(ルックピア)です。バス停から徒歩3分とアクセスも良好で、タイでは珍しく車が無くても行ける釣り場のため、すっかりお気に入りの場所です。
受付でいつもの中年女性が出迎えてくれます。私のことを覚えていたのか、タイ語で陽気に話しかけてくれるのは良いのですが、あいにく意味が解らず相槌を打ちながら愛想笑いを振りまくだけ…。エサを購入してスカリとバケツを持って、早々に釣り場へ向かいます。
平日のせいか人は少なめ。テンションがますます高まるなか、今回は大物狙いのため入口から離れた奥に釣り座を構えることにしました。
アクセス
さて、ここでFishing pond Looog Piakまでのアクセスについて簡単にご紹介したいと思います。
Fishing pond Looog Piakは、ノンタブリー県西方にある中心地バンヤイから近くのバンブアトン郊外にあります。バンヤイは東南アジアで最大といわれる「CentralPlaza WestGate(セントラルプラザ・ウエストゲート)」というショッピングモールがあり、大きなマーケットもあるタイでも有数の商業地です。
もちろん釣りの帰りがてらバンヤイでショッピングを楽しめるのも魅力です。とくにセントラルプラザはIKEAをはじめ有名な店舗が軒を連ね、バンコクでは買えない掘り出し物もたくさんありますよ。ちなみに私も釣りの帰りに大量に食料品を購入しています。
ここではバンコクの中心地スクンビットから車でのアクセスをご紹介しますので、ぜひ参考にして頂けると幸いです。
ティラピアのウキ釣り
タックル
今回はウキフカセ釣りでの挑戦です。現地の方々はヘラブナ釣りさながらの装備とタックルで楽しんでいますが、あいにくヘラブナ用の竿など持ち合わせがないため前回同様MH(ミディアムヘビー)クラスのモバイルロッドで、ウキから下の仕掛けをヘラブナ仕様にアレンジしました。
もっとも2キロ級が釣れてティラピア釣り。さすがにヘラブナと同じ仕掛けでは、強烈な引きをみせるティラピアにあっさりと切られてしまいます。ハリスはフロロカーボンの1.5号とハリは伊勢尼針の10号という太めの仕掛けで狙います。
実際、少し離れた場所で釣りをしていた常連と思しき方は、クーラーボックスを台座にしてヘラ竿に竿掛けとパラソルまで用意して、本格的なヘラブナ釣りのスタイル。相当手慣れているのかヘラ竿を満月にしならせて、ティラピアをコンスタントに釣り上げています。
遠目に彼の姿を眺めながら仕掛けを作っていると、気持ちだけが先走りしてソワソワしてしまいます。
エサ
ティラピアのウキ釣りのエサはぶっこみ釣りと同じ練りエサを使用します。前回使用したものが余っていたのでそのまま使うことにしました。
ただしウキ釣りの場合練りエサに配合する水の量がポイントです。まず2種類の粉末状のエサを混ぜ合わせ水を少しずつ入れて混ぜ合せ、ややバラケる程度まで練り込んでいきます。多少パサついている方が食いが良い。と現地の方から親切に教えて頂きました。
このあたりはヘラブナ釣りの要領とまったく同じですね。現にヘラブナ釣り同様に食わせエサとバラケエサを分けて2本針で釣る方も多いようですよ。
実釣!
開始
いよいよ実釣開始です。ヘラブナ釣りの要領でアンダースローで仕掛けを投入します。最初は慣れないせいか、なかなか思うようにポイントまで届きません。それどころか、水面下にウキが沈んでしまいます。何度か仕掛けを交換しながら試してやっとウキのトップが水面上に浮かぶようになりました。
水深は2メートルくらい。仕掛けが馴染んでウキが水面に立ち上がるまで少し時間を要します。それにしても、件の常連客がピシピシと合わせを入れている音が耳障りなほど聴こえてくるのに、私のウキはうんともすんともピクリともしません。
30分ほど経過してようやく私のウキにも反応が現れるようになりました。ウキ釣りでいちばんドキドキ・ワクワクする瞬間です。けど、ピクピク小さい反応があるだけで、ウキがなかなか水中に消し込みません。仕掛けを回収するとエサが付いていない状態がしばらく続きます。
さらに待つこと10分、ついにファーストヒット!しかもなかなか強い引きで上がってきたのは、1キロサイズのティラピア。その後、立て続けに同サイズを連釣。どうやらポイントに魚が集まってきたようです。
ランチタイム
しばらく釣りに夢中になっていたら、すでに13時近く。さすがに小腹が減って来ました。ここでランチタイムです。
ビールを飲みながら、パッキンムーという豚肉と生姜炒めを乗せたご飯で腹ごしらえ。タイの管理釣り場は飲食施設や売店なども充実しており、オーダーすれば釣り場までケータリングしてもらえるのがありがたいところ。
まったりとした時間が過ごせますよ!
そしてついに…
ビールの酔いにお腹も満たされ良い心地で、昼寝してしまいたい気分ですが、本日のミッションを達成しなければなりません。
エサを練り直し再び戦闘開始です。ランチタイムでポイントを休ませてしまったためか、アタリがすっかり遠のいてしまいました。しばらく同じポイントに執拗に仕掛けを打ち返します。
30分ほどが経過し、ようやくアタリが現れるようになりました。そして…
これぞウキ釣りの醍醐味!ウキが消し込んだ瞬間にアワセを入れると、いままでにない強烈な引きが竿先から手元に重くのしかかりました。
「キターっ!」
明らかに大物の手応えです。ティラピアは掛けてからしばらくは大人しいのですが、手前まで寄せるとメジナ(グレ)のような走りを見せるので注意が必要です。
案の定強烈な突っ込みがありましたが、その瞬間リールのドラグがジーッという音を立てました。幸いリールのドラグが緩んでいたのです。もしドラグを締めていたら確実にハリス切れしていたでしょう。
何度か強烈な突っ込みをいなして水面に浮かんだのは、大物のレッドティラピア!
無事に玉網(タモ)ですくってGET!
その後何尾かティラピアを追釣し、15時半に納竿しました。
検量と持ち帰り
ようやく念願かなって仕留めた大物のレッドティラピア。喜色満面の笑みを浮かべて、スカリに入れた状態でこれ見よがしに受付に持ち込みました。件の中年女性もスカリの中の獲物を一瞥した瞬間、思わず目を丸くしています。
すかさずスカリから取り出して、ビニール袋に入れてハカリの上に載せます。
1.7kg!
自己記録更新です!検量している彼女は目を細めて笑みを浮かべています。私もつられて思わずガッツポーズ!そして彼女は言いました。
「180B(バーツ)!」
(えっ、たしかキロ80Bだったよね…汗)レッドティラピアは普通のティラピアより美味しくて市場価値も高い魚だということを思い出しました。なるほど見た目的にも、ティラピアが黒鯛だとすれば、レッドティラピアはさしずめ真鯛のようなもの。まあ、いいか…。
会計を済ませ、レッドティラピアの入ったビニール袋をぶら下げ意気揚々とバス停へ向かいます。帰路ビニール袋のティラピアが度々元気に暴れる度に満足感に浸ります。これだから、釣りは止められないですよね~笑
とりあえず、きょうは下ごしらえして塩をかけてひと晩冷蔵庫に寝かせる予定です。その後のレポートはお楽しみに!