釣行レポート:タイラバとテンヤタチウオに初挑戦!鹿児島錦江湾

9月4日(月)から3泊4日で毎年恒例の鹿児島旅行。もちろん釣りも楽しむ予定!これまでは宇治や草垣群島へ離島遠征でアラ(クエ)やカンパチといった大物狙いでしたが、先日アップしたタチウオの記事に触発され、錦江湾(鹿児島湾)のタチウオが無性に釣りたくなり、思い立ったが吉日とばかり、早速当サイトで船宿に入電。何とか6日(木)のタイラバ&タチウオテンヤのリレー船で無事に予約を完了しました。我ながら、使えるぞこのサイト!と実感…笑

鹿児島県のド真ん中に位置する錦江湾は東を大隅半島、西を薩摩半島に囲まれ、その心臓部には桜島が鎮座する鹿児島のシンボル的な存在。大正3年の桜島大噴火による影響で海に溶岩流が流れ込み、豊富なプランクトンを含む海水の恩恵によって、釣れる魚も真鯛・カンパチ・ブリ・タチウオ・クエ・ヒラメ・ハタ・各種イカ類など多種多彩です。

錦江湾で人気の高い釣り物はマダイとタチウオ!

マダイは全国で最も早く乗っ込み時期が到来し、例年2月頃からスタートします。しかも釣れるマダイも大型が多く、体長1m・重さ10kgオーバーの超大物もいるとか。

タチウオは2メーター近い神ドラゴン級も出没!とくにナイトタチウオ(夜釣り)が盛んで、1.5mを超えるサイズは当たり前で、まず関東や関西ではお目にかかれない特大のタチウオが釣れてしまうのが鹿児島錦江湾の魅力です。

本来ならば今回ナイトタチウオで出船しドラゴン(神龍)とやらを仕留めたかったのですが、あいにくスケジュールの都合で折り合わず、タイラバとデイタチウオのリレー船で思う存分錦江湾の釣りを満喫するプランに変更しました。

ということで、早速現地の釣具店でタイラバとタチウオテンヤの仕掛けを購入。事前に船長や釣具店のスタッフに根掘り葉掘りヒヤリングしまくり、それぞれ3セットずつ仕掛けを選択。さらにタチウオテンヤで使用するイワシエサも買い揃え準備万端です。

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初めてのタイラバとテンヤタチウオ!初物尽くしでライトタックルの釣りも、船長のおかげで大満足な釣行!!!

今回お世話になったのは鹿児島港の龍神丸さん。桜島フェリー乗り場の近隣に位置し、鹿児島市内からのアクセスは良好。市内の宿泊施設からであれば10~15分程度で行けるため、県外からの遠征釣行や旅行者にとっては最高の立地です。

とはいえ、現地の午前5時はまだ薄暮のなかで港周辺を右往左往。何とか船長によるナビで到着できたものの、氷を持参するのを忘れてしまい再度コンビニへ。鹿児島港の船は氷もエサもすべて自前で用意しなければならないようです。関東の船とは勝手が違う、まさに「遠征釣りあるある」ですね。汗

今回のテーマは「手ぶらで手軽に釣りを楽しむ」こと。タックルはレンタルで、仕掛けとエサ以外は何も用意していません。もちろん暑い時期なのでウェアも軽装。クーラーボックスは前日現地スーパーの鮮魚店で手頃なサイズの発泡トロ箱をゲットし、釣果はそのまま宅急便で自宅に送る目論見です。

午前5時半河岸払い。釣り客は全員で4名。私の釣り座は右舷舳(ミヨシ)1番で、右舷側に4人並びました。大型船なのでゆったりと快適に竿を出せる船です。

港を出ると微かな北東風(ナライ)を肌に感じながら海はベタ凪。彼方に桜島のシルエットが朝焼けに浮かぶ姿は、THE鹿児島ってアウェー感が満載です。船は錦江湾を南下して桜島寄りを南西方面へ。航程わずか20分ほどでポイントに到着。しばらく潮回りした後、仕掛け投入の合図です。

タイラバもテンヤタチウオも初チャレンジ!!

マダイはコマセ釣りしか経験がないし、ましてやタチウオは船釣りは初体験。今回は船長の胸を借りるつもりで初物尽くしに挑戦!より一層、期待と不安がますます募るばかりです。

タックル(レンタル)について

今回船長にご用意いただいたタックルは、電動リールで且つタイラバとテンヤタチウオで両方使用可能なもの。というのも水深50~150メートルを狙う釣りでは、いまの私の力量だと到底手巻きリールでは一日持たないだろうと容易に判断したからです。

竿はダイワ(DAIWA)の紅牙69HB-S、リールはDAIWAのハイパータナコン400Fe。さらにバッテリーはコードレスのBMバッテリー。道糸はPE1.5号にリーダーはフロロカーボン6号が1ヒロほど結節されています。手に取った瞬間、取り回しもしやすくてベストタックルではないでしょうか!?

結果的にはこの選択がタチウオ釣りで功を奏したと思います。錦江湾のタチウオ釣りでは水深120~150メートルと深場を攻めるため、とくに初心者には電動リールがおすすめです。

錦江湾のタチウオ釣りは電動リールがおすすめ!

さらに、リーダーの先にタイラバとタチウオテンヤの仕掛けを付け替えることによって、両方の釣りを手軽に楽しむことが出来るのです。まさに理想形ですね。

龍神丸さんでは各種レンタルタックルが用意されており、手巻きリール(1,000円)で電動リールは2,000円でご提供いただけます。実際これらのタックルを自ら持参するとなると、受託手荷物料金が別途発生してしまうのでレンタルで十分です。

タイラバ初チャレンジ!

■タイラバの仕掛け

鹿児島県錦江湾でタイラバに初めてチャレンジするために仕掛けをどうするか!?

タイラバはリーダーをそのまま仕掛けに直結するだけの非常にシンプルな仕掛けです。とはいえオモリの号数やカラーが決め手。先ずは短時間釣行で取り急ぎ3セット用意するにあたり、船長をはじめ現地釣具店のスタッフの意見をもとに、以下をチョイスしました。

釣りって、『郷に入らば郷に従う』のがイチバン大事!

船長のおすすめはオレンジ系や赤系、釣具店のスタッフは赤黒が推しです。

正味2~3時間の釣りなので3セットもあれば十分でしょう。ということで購入したのがこちらです。何だかんだで、いちばん左の船長のおすすめカラーであるオレンジ系(120g)しか使わなかったのですが、結果的にはこれが正解でした!

■実釣~タイラバ編

朝マヅメの一発目はタイラバから。水深50メートル。眼前に広がる桜島を眺めながらの錦江湾の釣りは、否が応にもテンションが高まります。仕掛け投入後さっそく船長が駆けつけて、タイラバのお手本を見せてくれます。

「仕掛けが着底したらただ巻くだけだからカンタンだよ。30メートルくらい巻いたら、また落として巻き上げの繰り返し。シャクったりせずにただ巻くだけ」

とはいうものの、このリールただ巻きがなかなかの至難の業。これまで釣り座にどっしりと腰を据えて「待ち」の釣りばかりだった私にとって、リールを一定速度で巻くこと自体が大変なのです。そのうち隣の若い20代の常連君がアジを釣り上げ、艫の若夫婦の奥様が小型ながら本命マダイをゲット!続いて旦那様が40cm級のオオモンハタを取り込みました。

もしかして、俺だけボウズ…!?汗

お天道様も桜島の上に昇りはじめ、額に汗をかきながら懸命にフォール&リトリーブを繰り返します。でもって、1時間程粘ってようやくヒットしたのがオオモンハタの赤ちゃんサイズ。とりあえずボーズは免れたのでひと安心…(汗)

船が桜島の西寄りで何度か潮回りを繰り返すうちに道糸が斜めに出ていくようになりました。すっかりタイラバの動作も板につき、師と仰ぐ大塚貴汪氏ばりの竿さばきも演出します。やがて、隣の常連君もマダイをゲット!聞けば彼は和食の料理人だとか。彼に釣られた魚たちもさぞかし美味しく調理されて本望だろう…。なんて物思いにふけっているうちに、私にも待望のアタリが。

とっさに竿を立てると「あ~良い感じ」。ゴクゴクと頭を振る鯛特有の引きじゃないか!?と自問自答しながら水面に顔を出したのは、まぎれもなく本命真鯛。

やった~錦江湾の初真鯛ゲット!!

それにしても、錦江湾の真鯛は鮮やかな虹色でとても綺麗で、思わず見惚れてしまいます。30cm級の小型ですがこれはしっかりキープ!その後船中では、カンパチやオオモンハタが続々と取り込まれ、前半のタイラバは午前8時過ぎに終了しました。

テンヤタチウオ初チャレンジ!

■テンヤタチウオの仕掛け

鹿児島錦江湾のタチウオといえば、やはりモンスター級のドラゴン!

今回はそんな先入観をもとに仕掛けを用意しました。当初はテンビン釣りも企図していたもののリレー船のため、時間的に考えてテンヤ釣り一択でチョイスしました。テンヤもテンビンも釣果には大差ないだろう、という見立てです。

テンヤタチウオはタイラバ同様、リーダーの先にテンヤを付けるだけの超シンプルな釣りです。ただし鋭利な歯を持つタチウオ対策として、テンヤにワイヤーを結ぶのが一般的なスタイル。もっともテンヤとリーダーを直結する方も多いようですが、今回はあくまでも「初心者」としての参戦なのでワイヤーを使用しました。

船長曰く、テンヤのサイズは50号。おすすめのカラーは紫ゼブラか赤金系で、釣具店スタッフと意見が完全一致しました!

タチウオテンヤもとりあえず3セットを用意。推しの紫ゼブラを筆頭にグロー系の2色を加え、さらにテンヤに付けるエサも釣具店スタッフ推しのイワシエサを購入し、万全の体制で臨みます。

今回のメインイベント、錦江湾のテンヤタチウオ釣りのスタートです!

■実釣~テンヤタチウオ編

船は鹿児島本港へ戻るように錦江湾の湾内へと向かいます。フェリーの発着する鹿児島港を横目で見てしばらくすると潮回りし始め、最初のポイントに到着しました。どうやら桜島が目の前に迫る湾奥こそがタチウオの本命ポイントのようです。

「水深120m。テンヤが着底したら10メートルほど巻いて90mまで探って」

と船長のアナウンス後、すぐに駆けつけてテンヤ釣りの基本を見せてくれます。何せ50号のオモリを120mまで着底させたことが無いばかりか、ずっと立ちっ放しで船釣りをしたこと自体がない自分にとっては、何もかもが初めて尽くしでとても新鮮な気分です。

「竿をシャクったらリールを2~3巻きして、5~10秒ステイさせて、またシャクってステイして…の繰り返し。アタリがあったら合わせるだけ」

ほどなく小気味良いアタリで竿を立てると明確な魚信が竿先に伝わって来ました。電動リールを中低速で巻き上げると、小刻みに竿先がブルッと震える程度。やがて海面に姿を現したのは、紛れもなく銀のサーベル、本命タチウオです。

WOW~初タチウオゲット!

小型とはいえ、やはり初物だけに嬉しいものです。指2.5~3本くらいかな!?(笑)

その後、船は湾奥の120~140mダチを攻めていき、仕掛け投入ごとにアタリがある状況。魚影は濃いのですが、なかなかドラゴン級がヒットしません。

すでに11時近く。ジリジリと焼けつくような日差しに炙られ、おまけにほとんど無風のため全身から汗が噴き出るような暑さです。船に腰掛けて横着しながらシャクリを入れていると、ガツーンと強烈な引き込みが。咄嗟に立ち上がりアワセを入れると、これまでに無い重量感で一気にテンションは急上昇です!

中低速で巻き上げ途中何度が突っ込みます。「ドラゴンだったら5キロ級のカンパチ並みの引きだよ」と船長が横で煽り立てます。さすがにそこまで強烈ではないものの、大型かな!?と確信したのもつかの間、水面に姿を現したのは指3本強サイズでいささか拍子抜け。

その後、船内には灼熱の太陽に輝く銀のサーベルが乱舞し、終わってみれば船中20本近いタチウオが取り込まれ、11時半に沖上がり。今回は仕掛けを投入する度に反応があり、つねにタチウオの繊細なアタリに神経を集中しなければならないので、テンヤタチウオの面白さを十分堪能しました。

釣果の発送

地方への遠征釣りに付き物なのが釣果の発送作業です。もちろん近・中距離であればクーラーボックスに魚を詰めて氷や保冷剤とともに持ち帰る方法もありますが、何分空路だと重たい上に別途料金が発生します。また水漏れ等のリスクが伴い決して安全とはいえません。

空路や遠方の遠征釣行の場合、釣果はクール宅急便で送るのが最良の方法です!

今回はとにかく余計なお金はかけずに、あえてクーラーボックスは持参せず、現地のスーパーの鮮魚店で発砲ストロールのトロ箱を譲ってもらい(もちろん無償です)、クーラーボックス代わりに使用しました。最近はトロ箱も無償で入手することが難しいようですが、その場で付けエサを購入するついでにとか、何軒か足繁く回れば必ず手に入るでしょう。

ヤマト運輸のクール宅急便は冷蔵と冷凍の2タイプあり、サイズの上限がタテ・ヨコ・高さ3辺合計が120cmまでと制限があります。鮮魚店で入手したトロ箱は3辺合計115cmでしたのでもちろんOKですが、逆にサイズが大き過ぎました…(汗)少し欲張りすぎたのが反省点です。

もっともクエ(アラ)やカンパチなど大型魚の発送は、クール宅急便ではサイズオーバーとなりヤマト便扱いになります。この場合イグルー等の大型クーラーボックスにギンギンに潮氷を詰めて、そのまま発送します。モノによりますが、鹿児島県➜神奈川県でざっと1万円位掛かるので悪しからず。

今回の釣果は小型のマダイ1尾にタチウオ6本。ましてやこの暑さということもあり、氷を大量に詰めました。潮氷じゃないのがチト残念なのですが…。でもって、クール宅急便(冷蔵・120サイズ)で鹿児島県➜神奈川県でお値段2,850円です。しかも到着日時指定が可能で、帰宅したらすぐに下処理が出来るので安心・安全です!

到着してトロ箱を開封したら、ご覧の通り鮮度はバツグン!!

今回お世話になった龍神丸さんは、桜島フェリー乗り場のすぐ隣にある鹿児島港の乗合船です。現在の釣り物は鯛ラバ・デイタチウオ・ナイトタチウオがメインで錦江湾口から硫黄島までジギングや泳がせにも出船しています。

船長はとても気さくで元気印な方で、女性や子供などの初心者からベテランまで多くの方が乗船されています。とくに初心者やファミリーフィッシングではとても親切丁寧に指導して頂けるので、安心して釣りが楽しめる船です。私自身初めてお世話になりましたが、たまたまご縁があり、龍神丸さんに乗船できて本当に良かったと思います。

今回は鹿児島県錦江湾の2大名物である、マダイとタチウオ釣りを愉しみ、あらためて鹿児島県の自然の豊かさと錦江湾の魅力を思う存分満喫出来ました。

この場を借りて船長にあらためて御礼申し上げます。ありがとうございました!

⛵今回お世話になった船宿⛵
 龍神丸 080-1702-0801
 鹿児島県鹿児島市浜町35
 https://tsuree.jp/boats/detail/1541

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