今年も相模湾のキハダマグロ・カツオ釣りが開幕しました!
梅雨が明けるとスタートする相模湾のキハダ&カツオ釣り。今年も三浦半島から伊豆にかけての港から多くの船が出船。開幕早々から連日のように好釣果が続出しており、各船とも8月にかけて2隻出し、3隻出しと相変わらずの盛況ぶりです。
例年カツオやマグロ釣りは8月に相模湾一帯でスタートし、その後外房や駿河湾などでも釣れ始めますが、すでに遠州灘の金洲では本ガツオの3キロ級も姿を見せているようです。昨年は相模湾でカツオが低調気味の一方で、キハダマグロは好調で50キロオーバーの大型も上がり、カツオ・マグロ釣り人気に大いに拍車がかかりました。
ターゲットはキハダマグロと本ガツオ。マグロはキハダマグロが主体で、10キロ以下のメジマグロ級中心に20~30キロクラスも。カツオはアベレージ2~3キロ。5キロオーバーの良型も姿を見せるので、真夏の炎天下の中豪快でエキサイティングな釣りを楽しみたい方には最高です!
釣り方は3通り!①活きたイワシを付けエサで狙う活きエサ(ライブベイト)釣り、➁オキアミコマセを使ったコマセ釣り、③ルアー釣り(エビング含む)と楽しみ方はさまざまです。ただし時期や地域、船等によって釣り方が異なるため、事前に確認しておくことも大事。
マグロもカツオも足の速い回遊魚だけに、日並みによって釣果に大きなムラがあるのもこの釣りの特徴です。しかし自然界相手のアクティビティである釣りの宿命。どうせ行くなら、
『いまでしょう!?』
そこで今回は、夏から秋にかけての大人気ターゲットであるマグロ&カツオを最短距離で釣るために、関東・東海沿岸の釣り方や仕掛け、地域別のおすすめの船などについてご案内します。
人気沸騰のキハダマグロ&カツオ釣り!大物釣り初心者にも最適、強烈な引き味と抜群の食味は最高!
従来カツオやマグロは、九州・四国や紀伊半島沖で多く漁獲される魚でした。関東や東海でもせいぜい銭洲とか金洲くらい。しかし近年地球の温暖化の影響で潮の流れも大きく変わったため、年々棲息域の北限がどんどん上昇しています。
下図は気象庁が発表した7月23日時点の日本沿岸の表面海水温を示したものです。ご覧の通り九州や四国・和歌山から伊豆・房総半島南端にかけて濃い茶色の帯が見られます。これは水温25~30℃台の黒潮暖流が太平洋沿岸に流れ込んでいるためです。8月に入るとこげ茶色の帯ががさらに日本列島に接岸します。
地球の温暖化の影響によって日本に接岸する黒潮の恩恵を受け、暖流とともに回遊するマグロやカツオが私たち釣り人にとっても、釣りのターゲットとして身近な存在となったのです!
梅雨が明けて、夏本番!!
沖釣りでキハダマグロや本ガツオ、陸っぱりからワカシやソーダガツオなどが釣れ始めると、いよいよ夏の大物回遊魚釣り本格シーズンの到来です!カツオやマグロの群れがベイトを捕食する「ナブラ」を追い駆け、船も釣り人も奔走します。しかも、
マグロもカツオも脂が乗り乗りで超絶美味~っ♪
これから最盛期を迎えるカツオ・マグロ釣りは、大物釣り初心者でも比較的簡単に釣ることが出来て、数・型ともに狙える絶好のシーズンです!
「いつ・どこで・どのように釣ったら良いの!?」
そんな方のために、これから盛期を迎えるカツオ&マグロ釣りの基本的な釣り方や仕掛け、おすすめの釣り船などをご紹介します!
夏~秋のマグロ&カツオ釣りシーズン展望
関東や東海エリア周辺では、キハダマグロやカツオの釣り期は7月後半から11月にかけて。もちろん潮況や海水温等によって早まったり遅くまで釣れ続いたりしますが、今年の夏は過去最高レベルの異例の暑さとなる見込みとのこと、カツオ・マグロ釣りに関しては好釣果が期待できると予想しています。
マグロやカツオといった青物釣りは潮の影響をモロに受けやすいため、日並みによるムラが激しいのが特徴。魚影の群れが散ってしまった途端に釣れなくなります。マグロは釣れるのに、カツオが釣れなくなったり、その逆もまた然り。つまり、
この時期のマグロとカツオは総じて同じ群れを成して回遊するため、船は群れを追いかけます。群れが入ったタイミングを狙って速やかに釣行することが最も大切です!
とくに初心者や入門者にとっては、まずマグロやカツオが釣れている時期や場所を正確に把握した上で釣行することが釣果アップの最短距離といっても過言ではありません。
すでに一部のエリアでは本ガツオやキハダマグロが好調に釣れ出していますが、ここでは現況と例年のデータを踏まえ、関東や東海沿岸のカツオ・マグロ釣りの傾向と対策をサマリーしましたので、少しでも参考になれば幸いです。
キハダマグロ・カツオの釣り方
関東周辺でのマグロ・カツオ釣りには、おもに3通りの釣り方があります。さらに時期や地域、船宿に応じて釣り方がそれぞれ異なるため、かならず事前にベンチマークしておきましょう。とくに、
相模湾ではシーズン初期は活きエサ釣り(ライブベイト)が主流で、後半にかけてオキアミを使ったコマセ釣りに移行します!
この傾向はマグロやカツオの習性によるもので、相模湾に限らず全国的な傾向といえるでしょう。それでは、3つの釣り方について簡単に解説します。
①活きエサ釣り(ライブベイト)
活きエサ釣り(ライブベイト)は、魚の群れを追いかけて群れの中や魚の回遊するコースを先読みしてつけエサとなるイワシを直接投入する釣法です。したがって良い群れ(ナブラ)に当たれば大漁は確実ですが、逆に群れが少ない日はボウズなんてこともあり、非常にギャンブル性の高い釣り方です。
また活きエサ釣り(ライブベイト)には、一本釣りとフカセ釣りの2種類があり、前者はカツオの一本釣りのように専用の延べ竿で豪快に抜き上げるスタイルで、フカセ釣りは大物用のルアーロッドと大型のスピニングリールで狙う釣り方です。基本的には大物にも対応可能でタナを広く探れるフカセ釣りがおすすめです。
活きエサ釣り(ライブベイト)では船が頻繁に移動を繰り返すため、船長の合図に速やかに対応できるよう手返しの早さが肝心です。
注意点としては、大量のイワシを使用する釣りであり活きエサの入荷状況によって出船可否が成立するため、かならず船宿へ事前に確認しておくことが必要です。
➁コマセ釣り
コマセ釣りは、キハダやカツオの群れが船団に居着くよう船を流し、コマセを大量に撒いて付けエサのオキアミを喰わせる釣法です。一般的にカツオよりもキハダマグロ釣りに適した釣り方です。
コマセ釣りでは、船長からのタナの指示と仕掛けによって、キハダとカツオ両方狙えるタックルが要求されます。このため大物専用竿に大型の両軸リールか電動リールを使用します。道糸はPE8号以上にビシ(テンビン)を使った太仕掛けです。
マグロとカツオが混ざった群れの場合は、概してカツオが上層、マグロが下層を遊泳しており、各々のタナまでテンビンを落としてから仕掛けを巻き上げコマセを撒いて、群れを船下まで寄せることが重要です。つまり乗船者全員のチームワークが釣果に繋がるといっても過言ではありません。
注意点としては、コマセ釣りはおもにキハダやカツオがオキアミに餌付くシーズン中盤から後半にかけての釣り方です。事前に船宿で釣況を確認した上で釣行計画を立てることが大切です。
③ルアー釣り(エビングを含む)
ルアー釣りは周年狙える釣り方です。キハダやカツオの群れ(ナブラ)を追いかけて、やや離れた位置からペンシルタイプやホッパーといったルアーをキャストする釣法です。活きエサ釣り同様活性が高い場合は大釣りも期待できますが、初心者には難易度の高い釣り方といえるでしょう。
また最近では、メタルジグにワームを使った「エビング」という釣り方も普及し、多くのルアーファンにとってもキハダ・マグロ釣りは大人気。タックルは大物用のルアーロッドに大型のスピニングリールといたってシンプル。ただしラインはPE6号を300m以上巻いておきましょう。
ルアー釣りは、基本的に釣り座の位置をローテーションしながら釣るため、高いキャスティング能力が求められます。150グラム前後のルアーを最低でも50m以上正確にキャストできるように練習しておくことが必要です。またヒットした魚は一気に走りだすため、ドラグ調整も忘れずに。
注意点としては、船宿によってルアー専門で出船する場合とコマセ釣りなど他の釣りと同乗する場合があるため、かならず事前に確認しておくことをおすすめします。とくに他の釣り方と同じ船で釣る場合は安全には十分配慮してキャスティングするよう注意が必要です。
エリア別キハダ&カツオの釣り方・仕掛けとおすすめ船
これまで見てきた通り、マグロ&カツオ釣りは時期・地域・船などによって釣り方が各々異なります。最も重要なポイントは以下の2点です。
・時期 + 地域 + 適切なタックル✕仕掛け+釣り方であれば必ず釣れる!
・釣れ始めたら迷わず即釣行!
ここでは時期や地域ごとに異なる釣り方や仕掛けについて、実際これまで現地の船長にヒヤリングした内容を踏まえた上で、各地域のマグロ・カツオ釣りのポイントを解説します。
■茨城・外房(波崎・飯岡~勝浦)
①傾向と見通し
茨城県~千葉県外房では例年6月中旬頃からマグロやカツオ釣りが開幕します。釣り方はルアー釣りがメイン。基本的にはナブラ(魚の群れ)を追いかけてルアーをキャストするキャスティング釣法です。
ポイントは茨城県波崎沖から千葉県飯岡沖や勝浦沖にかけての航程1時間から1時間半の沖合で、黒潮が接岸するタイミングを狙って鳥山やナブラを探したり、魚探等で海中を探索します。外房ではトップウォーターから水深80mくらいまで探るため、外道にヒラマサやシイラなど多彩!
今年はまだぽつぽつ程度ですが、水温が上昇する今後にますます期待!活性が上がればほぼ毎日のようにボコボコとナブラが出るらしいので楽しみです。
➁対策&攻略法
茨城や外房では、キハダやカツオの遊泳層が幅広く、水面から上層にカツオ、中層にキメジ(キハダの幼魚)、下層に大物のキハダと、トップウォーターから水深60メートルまで狙う層が幅広いのが特徴です。このため、キバタ用とカツオ用のタックル・仕掛けを2つ用意しておくのがベストです。
ナブラが湧いた場合や魚探で群れが見つかったら、船長の合図とともに速やかにキャストできる体勢を整えておくことが重要です。タックルは7ft前後の大物専用ルアーロッドに大型スピニングリール。道糸はPE3~4号を最低300m以上巻き、リーダーはフロロカーボン40~80lbを1~2ヒロ接続します。さらに、
ルアーの選択はマッチザベイトが基本!
茨城・外房では、シーズン初期はシラスやカタクチイワシといった小魚系主体で後半にかけてイカなどの大型になるため、ルアーは小さめの方が食いが良いようです。このため30~50gのメタルジグを中心に、タングステンジグ等の120gまでを用意しておくのが無難。狙う魚種によって重さを変えるのが基本です。予備としてトップウォーター用のプラグも用意しておきましょう。
ルアー釣りでは、遠投するほど有利!!
また外房では船長の指示ダナに合わせて、指示ダナよりも下までルアーを落としたらスローリトリーブで巻き上げるのが基本です。とくに30~40m付近に反応が出た時がチャンスで、20kg超クラスのキハダが大きく竿を曲げてくれるでしょう。
③茨城・外房でおすすめのキハダ・カツオ船
茨城・千葉外房エリアでおすすめのキハダ・カツオ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
■相模湾東部(三浦半島~葉山)
①傾向と見通し
神奈川から静岡にかけての相模湾一帯は、関東におけるキハダ・カツオ釣りの盛んなエリアです。
おもな釣り場は東京湾口の城ヶ島沖から伊豆大島にほど近い「南沖」にかけての相模湾全域がポイントです。初期は港から遠い南沖が中心で、盛期を迎えると相模湾内にも群れが入り近場でコマセ釣りでも釣れるようになります。
相模湾ではシーズン前半の7~8月頃は「ライブベイト」と呼ばれる活きエサ釣りがメインで、その後活性が高くなるとオキアミコマセを使ったエサ釣りに移行するのが一般的。もちろんシーズンを問わずルアー釣りも可能です。
とくに相模湾東部の港の船ではライブベイトが盛んですが、オキアミを使ったコマセ釣りも人気です。今年は開幕早々からカツオは少なくもキハダの10~20kg級がコンスタントに釣れており、今後がますます楽しみな状況です。
8月に入ると各港では出船する船も増え、相模湾の海上ではキハダ&カツオ狙いの船団があちらこちらで魚の群れを追いかける様子は、まさに夏の風物詩でもあります。キハダやカツオはとにかく足が速いので、魚の群れが入り出したらとにかく1日でも早めの釣行がおすすめです。
➁対策&攻略法
シーズン初期から中盤にかけて人気の高い活きエサ釣り(ライブベイト)は、キハダやカツオを非常に高い確率で釣ることができる釣り方です。一方中盤を迎えるとキハダやカツオはイワシよりもオキアミに反応を示すようになるため、オキアミエサを使ったコマセ釣りが盛んに行われます。
ライブベイトは、付けエサ(カタクチイワシやマイワシ等)をハリに付けて泳がせるだけのフカセ釣りです。タックルは大物用ルアーロッドに大型のスピニングリール。道糸はPE6~8号を最低350m以上巻き、フロロカーボンの12~20号を5m接続してヒラマサ針の13~15号を使用します。
コマセ釣りは、2~2.4mの青物専用竿に中型電動リールまたは大型両軸リール。道糸はライブベイト同様PE6~8号を350m以上巻いておきます。ビシ(テンビン)はサニーカゴもしくはステン缶の80号を使用し、ハリスはフロロカーボン16~20号を2ヒロ、ハリはヒラマサ針の14~16号を使用します。
ライブベイト(フカセ釣り)の場合、船のイケスから活きの良いイワシを選んで速やかにハリに付けるのがコツ。船長の合図とともに手早くイワシを投入しますが、付けエサが弱っていると水面に浮かんだままでキハダやカツオの遊泳層まで仕掛けが届かないので注意が必要です。なお、活きイワシの付け方はコチラを参照ください。
コマセ釣りの場合は、狙うタナはキハダとカツオの層で異なりますが、基本は船長の指示ダナよりも下まで仕掛けを落として数メートル巻き上げたらコマセをドバッと撒く方が釣果アップにつながります。キハダもカツオもコマセの帯に突っ込んでくる習性があるため、船全体でコマセを大量に撒いて船下にいかに魚を寄せるかがポイントです。
相模湾東部の港の船は、活きエサ釣り(ライブベイト)とコマセ釣りを2隻、3隻出しで両方出船する船宿がありますが、船によってコマセ釣り専門船やルアー専門船のため、釣り方に応じてかならず事前に確認しておきましょう。
③相模湾・東部エリアでおすすめのキハダ・カツオ船
相模湾東部でおすすめのキハダ・カツオ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!(🐟がライブベイト船。ルアー専門・コマセ専門船もあり)
❶ 長三朗丸 葉山鐙摺港 🐟
❷ 秀吉丸 葉山鐙摺港 🐟
❸ 五エム丸 葉山芝崎港 ※コマセ
❹ 哲夫丸 長井港 ※ルアー
❺ 鈴清丸 長井新宿港 ※ルアー
❻ 成銀丸 剣崎松輪港 ※コマセ
❼ 瀬戸丸 剣崎松輪港 ※コマセ
■相模湾・西部(茅ケ崎~東伊豆)
①傾向と見通し
神奈川県茅ケ崎から静岡県東伊豆にかけての相模湾西部は、相模湾の中でもキハダ・カツオ釣りが最も盛んなエリアです。ポイントとなる大島近海の南沖まで近いのと、キハダの回遊が活発で豊富な漁場を有していることから、毎年40~50キロ級のキハダが何本も上がっています。そして、
今年も開幕から良型のキハダマグロが絶好調!!
シーズン序盤は活きエサ釣り(ライブベイト)が有利!
相模湾西部エリアでは、8月になると本格的にキハダ&カツオ船が出船します。大半はコマセ釣りですが、群れも湾内に入り始め沖合ではキハダがベイトを追って飛び跳ねる様子も見られます。ルアー釣りも非常に盛んなエリアで、これからの時期はトップウォーターで狙うキャスティングもおすすめです。
とくに活きエサ釣り(ライブベイト)やルアー釣りは短時間のワンチャンスをいかにモノにするかが、釣果の分かれ目!
都内からのアクセスも良く、近場で大物のマグロやカツオが釣れるとあって、大勢のファンでにぎわうキハダ・カツオ釣り。これから大物釣りを始めたいという入門者にもおすすめの釣りです。ぜひ今年の夏は脂の乗ったキハダやカツオを追いかけ回してください。
➁対策&攻略法
シーズン前半のポイントは大島近海の「南沖」で、その後相模湾全域で釣れるようになります。とくに南沖は港から航程2~3時間と非常に遠いため、実釣時間がわずか3~4時間程と短いのが特徴です。このためライブベイト・コマセ釣り・ルアー釣りいずれの釣り方でも、
短時間のワンチャンスをモノにするための手返しの早さが肝心!
ライブベイトおよびコマセ釣りのタックルは各々相模湾東部エリアと同じですので、前項の相模湾東部エリアのタックル・仕掛け図を参照ください。ルアー釣りは一回り大きめのタックル構成で、大物専用のルアー竿で、大型スピニングリールに道糸PE6~8号を350m以上巻き、リーダーは60~90lbを3mほど取ります。
ルアーはトップウォーターかシンキングタイプのプラグを使用します。ポッパーやダイビングペンシルの80~160gやシンキングペンシルの50~100gが良いでしょう。
相模湾西部ではエビングという釣り方も人気です。とくにキハダがオキアミのような小さなエサにしか反応しなくなったシーズン中盤以降に有効な釣り方です。エビングはルアー釣りの一種で、テンビンにメタルジグを付け、さらにハリス2ヒロ先にとったハリにワームを付けます。また、
相模湾の船ではライブベイトもコマセ釣りも総じて右舷側が有利です!
とくにライブベイト船では、つけエサのイワシを沖目に丁寧に投入したらリールをフリーの状態にしてイワシが元気良く泳ぐようにします。だいたい30~40m糸が出たらエサ交換の目安です。このときイワシが船下に潜ってしまうと、仮に魚がヒットしてもオマツリの確率が高くなりバラシの原因となるので注意しましょう。
コマセ釣りでは、仕掛けの投入はかならずビシ(コマセカゴ)から投入するのが鉄則。船長の指示ダナプラスハリス分の水深で仕掛けを止め、10秒ほど待ってから指示タナまで2~3回に分けてコマセを撒きながら巻き上げます。このときタナは道糸のマーカーで確認するようにしましょう。
③相模湾西部(茅ケ崎~東伊豆)でおすすめのキハダ・カツオ船
相模湾西部でおすすめのキハダ・カツオ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!(🐟がライブベイト船。ルアー専門・コマセ専門船もあり)
❶ 一俊丸 湘南茅ケ崎港🐟
❷ 庄三郎丸 湘南平塚港 ※コマセ
❸ 恒丸 西湘大磯港 ※コマセ
❹ 平安丸 西湘早川港 ※コマセ・ルアー
❺ 弘美丸 西湘小田原港※ルアー
❻ よしひさ丸西湘福浦港 ※コマセ
❼ 森竜丸 東伊豆網代港※泳がせ・コマセ
❽ つちそう丸東伊豆網代港※コマセ
■駿河湾・金洲(沼津~御前崎)
①傾向と見通し
静岡県駿河湾沖に位置する金洲はキハダマグロやカツオの好漁場です。
金洲は御前崎沖20海里の南東に位置し、沼津から御前崎にかけての沿岸の各港から航程2時間ほどの場所にあります。キハダやカツオの他、モロコやヒラマサ、カンパチ、メダイ、シマアジなどの大型魚が居着いており、全国でも屈指の沖釣りポイントを形成しています。
今年も金洲で2~3kg級のカツオが連日好釣!
日並み次第で本カツオの2~3kg級が3~8本と連日好釣果です。
まさにカツオファンにとっては垂涎の情報です。キハダではなくカツオを専門に狙いたいのであれば、金洲への釣行がおすすめ。金洲は他のエリアよりもカツオの数・型ともに楽しめるエリアです。
高級魚釣りのメッカである金洲ではライブベイト船こそありませんが、6月からルアー釣りがスタートし、7月中盤からキハダやカツオの群れがオキアミに反応し始めており、今後はますますヒートアップしていくでしょう。とくにカツオは活況を呈しており、キハダマグロはキメジ級主体で釣れています。
金洲のカツオは他のエリアよりワンサイズ大きいのが特徴。8月を迎えると沼津から御前崎の各港ではキハダ&カツオ船が続々と出船!水温の上昇とともに、ますます魚の活性も高まることから、なるべく早めの釣行を推奨します。
➁対策&攻略法
金洲でのキハダ・カツオの釣り方はコマセ釣りです。ルアーのキャスティングも同乗する場合も多く、オキアミエサを使ったコマセ釣りとルアー釣りの2通りの釣り方が楽しめます。
コマセ釣りのタックル&仕掛けは相模湾の仕様と同じか、ワンサイズ下げてもOK!ただし潮流が速いためビシは100号を使用します。またハリスはなるべく太めのものを選択しましょう。ルアー釣りも相模湾とほぼ同じタックル・仕掛けで構いません。
出船は早朝4時。コマセ釣りは1回の釣行でオキアミ3kgブロック✕2枚が支給され、釣り座で流水解凍しておくと金洲に到着した時に良い塩梅に。つけエサのオキアミはコマセとの差別化を図るため、つけエサ用の大きな粒のものを用意しておくこと。
キハダ・カツオ釣りは朝一勝負!
魚の活性が最も高い早朝の時間帯に集中して、魚をヒットさせ手際よくゲットして釣りまくるのがこの釣りキモともいえます。日並みにもよりますが、一回の釣行で群れが回って来るチャンスタイムが何度か訪れるはずなので、この貴重な時合に手返しを早くして釣りに集中することが大切です。
③金洲(沼津~御前崎)でおすすめのキハダ・カツオ船
金洲(沼津~御前崎)でおすすめのキハダ・カツオ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!詳細は各船宿にご確認ください。
キハダ・カツオの処理と保存法
激しいファイトの末見事に魚をゲットしたら、新鮮な状態で持ち帰り美味しく食べたいものです。とくにキハダやカツオ釣りは、夏から秋にかけての暑い季節の中での釣りのため、魚体の鮮度を保つための処理や保存は細心の注意を払う必要があります。
キハダ&カツオが釣れたら、その場で脳天締めして血抜きしたら神経締めしましょう。
🐟船上処理に必要なもの🐟
❶ ナイフまたは包丁
❷ アイスピック
❸ 神経(締め)棒
❹ ゴム手袋
キハダマグロやカツオは船上に上げると激しく暴れます。まず暴れないように脳天(両目中間の位置)にアイスピック等崎の尖ったものでひと突きし奥まで刺し込みます。すると魚は脳死状態となりパタッと動きが止まります。
つぎにエラの間にナイフか包丁を入れ、背骨までグイグイと突き入れて血抜きをします。このとき船のホースを魚の口のなかに入れると血が勢いよく流れ出るため、血抜きが速やかに行なえます。もちろん船の桶や大型のクーラーボックスの中に入れても構いません。
本来の船上の処理はここまで。時合到来のチャンスを逃さずさらに数を伸ばしたい方は実釣再開しても構いませんが、さらに鮮度良く保ちたい方は神経締めしましょう。先ほど脳天を突いたポイントに神経締め用の棒を奥深くまで刺し込み何度かしごきます。これで一連の作業は終わりです。
処理が済んだ魚体は船宿から支給される氷(海水氷)のたっぷり入った大型のクーラーボックスに入れます。キハダ&カツオ釣りではクーラーボックスはイグルーなどの100L以上の超大型のものが必要になります。
最近では、大型のクーラーボックスの船上持ち込み不可の船も多いため、その場合は船に常備している大型のクーラーで保管しておきましょう。その際にはかならず自分が釣ったことがわかるように魚体にタグ等を付けておくことを忘れずに。
船が沖上がりして港に着いたら、港や船宿に併設している流しで自ら捌くことも出来ます。また船宿によっては捌いてもらえるので、釣り人としては至れり尽くせりで嬉しい限り。ただしその場合は、有料になりますので事前にシステムや値段等は確認しておきましょう。
ちなみに私は馴染みの魚屋さんに丸のまま持ち込んで解体してもらってます。料金は5千円ほど取られますけどね…。
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