鹿児島県錦江湾。別名「鹿児島湾」とも呼ばれる錦江湾は、薩摩半島と大隅半島に囲まれ鹿児島のシンボルともいえる桜島を眼前に望み、日本百景のひとつに数えられる絶景な自然は豊かな好漁場を有しています。
温暖な気候と桜島の噴火によってもたらされた豊穣な海には、全国にも類例を見ないほど天然のマダイやカンパチやブリ、そしてハタやカサゴといった根魚など数多くの魚が棲息しています。
例年寒さが最も厳しくなる1月中旬頃になると、錦江湾では早くもマダイの乗っ込みの便りが聞かれるようになります。そして、
今年もマダイが連日爆釣!全国のマダイファンにとって必見の情報です!
何といっても錦江湾の船釣りは、壮観な景色を眺めながら釣りを楽しめることと、外海が多少時化ても内湾での釣りのため、出船可能の日も多く竿が出せるのが魅力です。
錦江湾の乗っ込みマダイの釣り期は2月から4月頃まで。
この時期のマダイは現地では桜鯛(さくらだい)とも呼ばれ、淡泊な白身は脂がノリノリで一年のうちで最も旬の美味。じつは私自身のマダイ釣りデビューもここ錦江湾なんですよ。
女性やマダイ初心者には船釣り入門にも最適!
レンタルタックルや釣った魚の宅急便など各種サービスも充実しており、観光を兼ねての釣りも大いに楽しめるでしょう。
鹿児島錦江湾は全国で一番早いマダイの乗っ込み釣り場!
新年を迎えしばらくすると、毎年鹿児島のとある遊漁船の船長から連絡が届きます。同船は春のマダイをはじめ、アラ(クエ)やハタ、ヒラメ、青物などを狙う鹿児島でも有数の乗合船です。私も船釣りを始めたばかりの頃、仕事で単身赴任にかまけて何度かお世話になった船です。メールの内容は、
『マダイ、たくさん釣れとるよ~!』
1月もまだ半ばだというのにマダイが連日ツ抜けでトップ20尾以上いうのです。まさに青天の霹靂ともいうべき朗報に大興奮!とはいえ、なかなか鹿児島まで足を運ぶのも難しいのが実情。
釣り場は、桜島を擁する錦江湾の湾奥から徐々に南下して指宿や南薩方面にかけての湾口がポイント。水深も50~80mくらいで、釣り方はコマセを使用したエサ釣りがメインです。まさに自分の得意とする分野なのですが…汗
そこで今回は、皆様にも鹿児島県錦江湾の乗っ込みマダイ釣りの情報を共有いたします。
鹿児島・錦江湾の乗っ込みマダイは1月中旬頃からスタートし、全国でいちばん早く乗っ込みマダイが釣れるのです。
しかも初心者や船釣り入門者からベテランなど上級者まで楽しめます。シーズン初期はライトタックルでコマセを使ったテンビン釣りやサビキで狙うチョクリ釣りがおすすめですが、近年はタイラバで狙う方も多いようです。
この時期の錦江湾は台風や時化といった影響もほとんどなく、穏やかな湾内で壮大な桜島の景色を眺めながら釣りができるのも魅力です。
マダイの乗っ込みを待ちきれない方は、ぜひ鹿児島へGO!
鹿児島へのアクセスはソラシドエアがおすすめ!
錦江湾の乗っ込みマダイ釣りは、地元の方をはじめ九州や全国各地から大勢の釣り客が訪れます。
とくに関東や関西方面から鹿児島へ行くにはソラシドエアがおすすめ!
ソラシドエアは、東京(羽田)や名古屋、神戸から九州や沖縄といった西日本方面へのアクセスは最強の航空会社です。
いまなら3月29日(土)搭乗分までの航空券を格安で販売中!LCC(格安航空会社)である上に、さらにお得な価格で鹿児島へ行くことが出来ます!
【例】 東京(羽田)➜ 鹿児島
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75日や60日以上前からのご予約がおトクですので、ご予約はお早めに!
タックルや装備など
鹿児島錦江湾のマダイ釣りは、オキアミエサ使用するコマセ釣りが主流です。もちろんタイラバ等でも狙えますが、春の乗っ込み期は圧倒的にコマセ釣りで攻めるのが基本です。
初心者や船釣り入門者、そして観光も兼ねて手軽に釣りを楽しみたいという方には、レンタルタックルもあるのでおすすめです。(2,000円~/日)
温暖な鹿児島とはいえ、3月から4月は朝晩にかけては冷え込むため、釣り用スーツまたはジャケット+パンツの防寒具をかならず用意しましょう。ライフジャケットや長靴などは無償でレンタルできるので安心です。
あとはクーラーボックス一つあればOK!さらに手ぶらで済ませたい方は、クーラーボックスの代用として現地のスーパーや鮮魚店等でトロ箱(発砲スチロールの箱)を調達しましょう。この方法は、遠征釣りでもっともコスパも良く、釣果を持ち帰るためにはおすすめですよ!
タックル
錦江湾のマダイ釣りはオキアミエサのコマセで釣るスタイルが基本。水深50~90mを置き竿で狙う従来のノーマルタックルや、手持ちで狙うライトタックルなど釣り方はさまざまです。ここでは初心者や入門者にも釣りやすいノーマルタックルをベースに解説します。
竿は2.5~3mで5:5か6:4の柔らかめの胴調子のものがベストです。手持ちが無ければワラサ竿や柔らかめの青物用の竿でも代用は可能です。置き竿でも食い込みを重視するためなるべく柔らかい調子のものが理想です。
リールは手返しを早く行なうため手動ではなく電動リールがおすすめです。PEライン3~5号を最低でも200m以上巻いておきましょう。
道糸の先にテンビンを接続しますが、なるべく大きめのものを使用します。テンビンには色々な種類がありますが、K型のものは仕掛けが絡まないので使いやすいと思います。
仕掛け
錦江湾のマダイ釣りも湾内や湾口での釣りとはいえ、ポイントによって潮が速かったり動かなかったりとめまぐるしく変わります。そこは腕利きの名船長。その日の潮況によって的確に指示を出してくれるので、安心して釣りが出来ます。
もっとも釣る側としては、船長の指示に合わせた仕掛けを準備する必要があります。オモリやコマセカゴ、ハリスやハリ等、ある程度バリエーションをもって用意しておくことをおすすめします。それぞれ3パターンほど用意すれば大丈夫かと思います。
コマセカゴの重要性
マダイ釣りはオキアミコマセを使用する釣りのため、コマセワークがとても大切です。コマセワークで初心者とベテランの差が出るといっても過言ではありません。したがって、コマセカゴはマダイ釣りにおいて重要なツールになります。
おすすめはコマセカゴとオモリが一体化したもの。個人的なイチオシは何といっても鉄仮面!
鉄仮面はステン缶とも呼ばれますが、スリムでとても扱いやすいカゴです。鉄仮面の60~100号を20号刻みで3個用意しておけば、まず間違いないでしょう。
- 竿 :マダイ用竿 ※オモリ負荷50~80号で5:5または6:4調子が理想的
- リール:小型電動リール ※PE3~3号を200m以上巻けるもの
- 道 糸:PEライン 3~5号
- 天 秤:50~60cm ※K型推奨
- カ ゴ:鉄仮面(ステン缶)またはサニーカゴ ※Lサイズ
- ハリス:フロロカーボン3~4号
- ハ リ:マダイ針10~11号 ※オーナーカット真鯛がおすすめ
- その他:クッションゴム2mm 0.5~1mや夜行玉(グリーン系)
付けエサとコマセ
錦江湾のマダイ釣りでは、付けエサとコマセ用にオキアミが提供されます。オキアミのサイズはLLサイズが一般的です。ただし個人的には、付けエサ用とコマセ用のオキアミは差別化を図った方が実績が高いように思います。つまり、
付けエサ用のオキアミをいかにアピールするか!?
そのためには以下の3つの方法があります。ただし遠征釣行だと自作するのは現実的ではありません。したがって、①現地で付けエサ用のオキアミを購入するのが最も良い方法だと思います。
- 現地で付けエサ用のオキアミLLサイズ以上を購入する
- 付けエサ用のオキアミ自作する
- ボイルしたオキアミを用意する
または、船で提供されたオキアミに砂糖をまぶした後マルキューさんのチヌにこれだ!を軽くかけると良いかもしれません。また食いが渋い時の対策用として、イカ短(イカの短冊)のオキアミサンドウィッチも有効ですので、いろいろと試したい方はイカ短も用意しておくと良いでしょう。
オキアミの付け方は上図の通りです。仕掛けの撚れの軽減と、なるべく水中で自然に漂うように見せるため、オキアミの尾羽根は切り落とし、ハリに対して真直ぐ垂らすのが鉄板です。
釣り方
🐟釣り座は艫(トモ)寄りか胴の間
コマセを使う釣りは釣り座の位置がとても大切です。
マダイ釣りの場合、船はポイントに着くとスパンカーを打つため、かならず舳(ミヨシ)を風上に向けた状態で流します。また風向きと潮流が概ね同じ方向である場合が多いため風下(潮下)がポイントとなり、コマセも同調して風下&潮下に流れます。つまり…
艫(トモ)寄りが有利です!
ただし初心者や入門者は船長の指示を受けやすい胴の間(船の中間:操舵室の近く)がおすすめです。腕利きの船長からいろいろとアドバイスを頂いたり、タモ入れなどもしてもらえるので安心して釣りが楽しめますよ!
🐟仕掛けの投入
船長の合図とともに仕掛け投入です。マダイ釣りの重要なポイントは、
コマセワーク!
いち早く船長の指示ダナに仕掛けを送り込んで、マダイの遊泳層(タナ)にエサを漂わせて、コマセを撒いて、付けエサを喰わせることが大切です。船長はポイントごとに潮況や魚探の反応を見ながら指示ダナをアナウンスしてくれます。ここで注意すべき点は、
かならず道糸の色を確認しながらタナを探ること!
🐟タナの取り方
マダイ釣りはタナ取りが肝心!
仕掛けが着底したら糸フケを取り、道糸を巻き上げ2~3回に分けて竿をシャクりコマセを撒きます。
要領は以下の通りです。
- カゴを60m+10m=70mの地点で落ち着かせたら
- 竿を1回大きくシャクってコマセを撒く
- 3~4mずつ巻き上げてさらに1~2回シャクる
- 置き竿にして待つ
道糸が海面に向かい斜めに出て潮が速い場合、仕掛けも水平に近い状態で流れており、逆に潮流が遅い場合は真下方向へ垂れているということになります。海中でエサが漂っている様子を頭の中でイメージしてみましょう。コマセの帯と付けエサを同調させるイメージです。ただし、
コマセは少量ずつこまめに撒くのがポイントです!
誘い下げのテクニック
しばらく待ってもアタリがない場合は、誘い下げが有効です。いったん3mほど仕掛けを下ろし、竿先を大きく上げてコマセを撒きます。リールを3m巻いてコマセを撒き、さらに3m巻き上げます。ここからゆっくりと仕掛けを下ろしていきます。
付けエサがゆっくりと海中を沈降していくイメージです。マダイに限らず魚の多くは上から落ちてくるモノに対して関心を示す、という習性を活かして仕掛けを下ろしていく釣り方は、もはやコマセマダイ釣りの鉄板ともいえる釣り方です。
🐟アタリとやり取り
置き竿の場合、マダイ釣りでは一気に竿先が海面に突っ込むということはほとんどありません。はじめはゴツゴツと竿先に反応があり、その後胴からギューンしなるような感じです。はじめのゴツゴツしたアタリで竿を手に持ち、ギューンと来たところでアワセを入れます。
とくに乗っ込みシーズンは大型が来ることも多く、ドラグはやや緩めに設定しておくと良いでしょう。
『キター!』
マダイ特有の頭を振る強烈な引きと重量感が全身にのしかかった瞬間、きっと何もかも忘れて頭の中が真っ白になるはずです。
あとはポンピング(竿先を上下しながら魚を浮かせる動作)の繰り返しです。
ドラグをキツく締め過ぎると想定外の大物が掛かった時にハリス切れの原因となります。ドラグ力は6~8kg程度に設定することをおすすめします。
🐟マダイを美味しく持ち帰るために
2キロ以上の大型マダイが釣れて、ご自宅に美味しい状態で持ち帰りたい場合は、活き締め➜血抜き➜神経締めをして、潮氷の入ったクーラーボックスかトロ箱に入れて保存しましょう。ちなみに、氷は船にたっぷり用意されていますのでご安心ください。
海晴丸はクロネコヤマトのクール宅急便のサービスがあります。(クロネコBOX14:タテ40cm✕ヨコ60cm✕高さ40cm・着払いのみ対応)
これまで説明した鹿児島・錦江湾のマダイの釣り方をまとめると以下の通りとなります。
② 仕掛け投入は道糸で確認し、指示ダナで置き竿で待ち釣り
③ コマセワークはこまめに少量ずつ。ドバッと撒かない
④ 誘い下げが有効。付けエサをアピール
⑤ ドラグはやや緩めに。やりとりは繊細に
⑥ 釣ったマダイは活き締め➜神経締め!
鹿児島・錦江湾おすすめの釣り船ご案内⛵
鹿児島県の乗っ込みマダイ釣りができる遊漁船は、錦江湾沿岸に数多くあります。乗合や仕立て(チャーター)と釣行する人数に応じて予約すると良いでしょう。
本命マダイをはじめカンパチやブリなどの青物やオオモンハタやマハタなどの根魚と多彩な魚種が釣れる上に、タチウオやアジ・サバとのリレー船もあるので楽しみ方もいろいろ。
腕利きの船頭が懇切丁寧なサービスで出迎えてくれるため、初心者からベテランまで大勢の釣りファンが集う人気の遊漁船がいっぱいです。
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