メダイは中深場釣りで釣れる大型魚です。釣りのターゲットとしてはいま一つ認知度の低い魚ですが、パワフルでトルクのある引きと抜群の食味を誇り、一部の船釣りファンから根強い人気のある魚です。
かつてワラサ釣りで沖釣りデビューした私が、つぎにハマったのがメダイ釣り。まだビギナーだった頃に3~6キロ級のメダイがツ抜け(10尾以上)達成で、翌日全身が筋肉痛になったこともあるほど。
以来、南伊豆の下田須崎港久寿丸からの出船で、月一ペースで通い詰めまたした。というのも、
メダイ釣りは強烈な引きと、大衆的な美味しさが魅力!!
とくに冬から春にかけて盛期を迎えるメダイ釣りは、条件さえ合えば船釣り初心者でも簡単に釣ることが可能です。
いつ・どこで・どのように、釣ったらイイの!?
釣りの3W1Hを正確に把握することでメダイを釣る確率を高め、初心者や入門者でもなるべく簡単にメダイを釣るチャンスをプロデュースいたします。
中深場のモンスター、メダイ(目鯛)を最短距離で釣るために、各々の釣り期、地域、釣り場の釣り方や仕掛け、地域別の釣況などについて、基本的な事項を解説します。
メダイ(目鯛)について
メダイは、漢字で「目鯛」と書き、文字通り目が大きいですが、金目鯛とは種類が異なり、イボダイ科メダイ属の魚です。全身が漆黒の暗色で細長いのが特徴で、体長は最大1メートル近くまで達します。
北海道から九州にかけての日本各地の沿岸に生息し、水深80メートル以上の深場で暮らしています。一部の地域では「ダルマ」とか「ハナタレ」などと呼ばれており、地方によって呼称が変わります。
上写真をご覧の通りメダイは真っ黒で、しかも体表がヌルッとした粘液に覆われており、初めてメダイを釣り上げた方はたいてい顔を歪めます。しかし、そのグロテスクな見た目とは裏腹に、透明感のある白身で、臭みのない上品な味わいを持つ美味しい魚なのです。
メダイの市場価格はキロ2,500円から3,500円と、言わずと知れた高級魚。一方で学校給食などでも使われる魚で、皆さんも知らずに食べているかもしれません。
メダイの産卵期は冬から春にかけて。この時期になると荒食いのシーズンに入り、初心者や入門者でも釣れる確率が高い季節です。しかも、
メダイの引きは強烈!5キロオーバーの大型が竿を唸らせ一度釣ったら病みつき!
マダイ釣りやワラサ釣り、夏場のキハダやカツオなどは経験があるけど、メダイ釣りはしたことがないという方もきっと多いでしょう。
これから高級魚メダイを自ら釣って食べるという絶好のチャンス!
ここではメダイ(目鯛)を釣るための第一歩として、初心者や入門者のために解りやすくメダイ釣りの戦略を解説します。高級魚メダイを釣りたいという方は必見ですのでぜひご覧ください!
メダイ釣りシーズン展望とおすすめの船一覧
メダイは1年を通して狙うことのできる魚ですが、全国的にメダイ専門で出船する船は非常に少ないのが実情です。
メダイ釣りが盛んなエリアは、千葉県外房~南房、神奈川県相模湾、静岡県南伊豆沖や伊豆諸島、新潟県沖、駿河湾~遠州灘、若狭湾沖、九州玄海灘とある程度地域は限定されます。
全般的に晩秋から春にかけてがトップシーズンですが、地域や年度によって多少のばらつきがあるようです。
ここでは現況と例年のデータを踏まえ、全国のメダイ釣りの傾向と対策をサマリーしました。少しでも参考にして頂けると幸いです。
まずはメダイがよく釣れる「盛期」に釣行することが先決です!
つねに船宿の最新情報をベンチマークし、メダイを釣るタイミングを正確に把握した上で釣行することが、高級魚メダイを釣るチャンスを高めるといっても過言ではありません。
タックル&仕掛け
メダイ釣りは、コマセを使用するテンビン仕掛けで中深場を狙う釣りです。
つまり、マダイ釣りよりも一回り大きめのタックル&仕掛けが要求されます。
ただし地域によっては、キンメやクロムツなど中深場釣りの胴付き仕掛けで狙ったり、オニカサゴなどの根魚五目の仕掛けで狙ったりする場合もあります。
タックルや仕掛けについては、あらかじめ各々の船宿に確認しておくのが良いでしょう。
ここでは、テンビンを使用する標準的なメダイ釣りのタックルと仕掛けについて解説します。
メダイを専門に狙う船であれば、ほぼこのタックル&仕掛けで完結します。おもに相模湾や南伊豆沖、新潟沖や若狭湾などでごく一般的に用いられている仕掛けです。
はじめてメダイ釣りにチャレンジする場合は、マダイ釣りやワラサ釣りなどとの汎用性を考慮した上で竿やリールなどのタックルを購入し、ぜひコストパフォーマンスの高い釣りを目指してください。
■タックル
①竿(ロッド)
メダイ釣りでは、中深場を狙いメダイの強烈な引きに対応できるパワーを持った竿が必要です。長さは2.1~3.0メートルで、7:3か6:4の胴調子。オモリ負荷150~200号のスペックが求められます。
おすすめは青物専用竿か中深場用の竿です。
現在メダイ専用の竿は販売されていませんが、青物専用竿のMかMHタイプならマダイやワラサも狙えますし、中深場用竿のMタイプならアカムツやキンメなどが狙えます。すでにいずれかをお持ちの場合は代用が可能です。
具体的には、ダイワのGOUIN青物(ゴウインアオモノ)が初心者や入門者でも扱いやすく、マダイやワラサの入門用としておすすめです。私自身はじめて船釣りで買った竿が、従来型のリーディングXゴウインで、これ1本でマダイやワラサ、メダイ、ヒラメなど数多くの船釣りを楽しむことができました。
➁リール
リールは中型の電動リールを使用します。
とくにメダイ釣りではパワーが要求されるため、最大ドラグ力が15kg以上あるものが理想です。
また中深場を攻めるため、PEライン4~5号を300メートル以上巻けるものを選びましょう。
具体的には、ダイワならシーボーグやレオブリッツの300~400番クラス、シマノならビーストマスターかフォースマスターの2000~3000番クラスがおすすめです。
マダイやワラサなどを主体に狙う場合は、なるべく小さめのタイプを、キハダなどの青物や中深場釣りを主体にする場合は大きめのやタイプを選ぶのがおすすめです。
③道糸(ライン)
道糸はPEラインの4~5号を最低300m以上巻きます。
メダイ釣りはタナ取りが非常に重要なため、5色にマーキングされているものがおすすめです。
基本的に根掛りするような釣りではありませんが、オマツリなどのトラブル防止のためにも、ラインはなるべく余裕をもって巻いておく方が良いでしょう。
④ロッドキーパー・尻手ロープ
ロッドキーパーは剛性や堅牢度の高いものを使用します。
コマセ釣り主体のメダイ釣りでは、キーパーに竿を掛けた状態で魚とのやりとりする場合もしばしば。なるべく大型で強度のあるものを選択するのが得策です。
またタックルはかならず尻手ロープでつなぎ、大型がヒットした場合でも竿がのされないよう速やかに対応できるようにしなければなりません。
最近はロッドキーパーなども有償レンタルの船宿も増えており、すでにマダイやワラサ釣り、青物釣り等でご使用のキーパーがあれば代用することも可能です。
専らタックルや仕掛けに気を取られ、意外にキーパー等の装備品の経年劣化を見落としがちです。釣行前にかならず点検しておきましょう。
仕掛け
仕掛けは、コマセカゴを使った天秤仕掛けの1本針か2本針が基本型。
地域や船などによって多少異なりますが、基本仕掛けでほぼ全国のメダイ釣りに対応することが可能です。船宿によってはハリ数に制限を設けている場合もあるので、事前にチェックしておきましょう。
メダイ仕掛けで重要な点は、大型のテンビンを使用すること!
100メートル前後の深場をテンビン仕掛けで攻めるメダイ釣りでは、クッションゴムとハリスの長さが長く、どうしても仕掛けが絡みやすくなるため、大きなテンビンを使用することによって、仕掛けが絡んだり手前マツリを防ぐことができます。
メダイを専門に狙う船宿の船長たちは、1メートル前後の長さのテンビンを推奨します!
基本型の仕掛けは、サニーカゴなどのコマセカゴにオモリ150~200号またはステン缶150号。テンビンには2.5~3ミリ径のクッションゴムを1メートルとり、ハリスはフロロカーボン10~12号を4~6メートル。ハリはヒラマサ針の13~15号。チモトには夜光玉を付けるのも効果的です。
クッションゴムを含めて5~7メートルといったハリス長の仕掛けで深場を狙うメダイ釣りでは、大型のテンビンはマストアイテムなのです。
エサ
①オキアミ
つけエサとコマセは、オキアミを使用するのが最もポピュラー!
メダイ釣りでは、地域や船によって使用するエサもさまざまですが、ほぼ全国共通で使用されているのがオキアミです。ただし『船ワラサ釣り徹底攻略法』でも解説している通り、
つけエサとコマセのオキアミの差別化を図ることが大切です!
オキアミは通常船宿から支給される場合が多いですが、つけエサのオキアミは2Lや3Lの粒の大きいものを使用し、実釣前にハチミツや味の素、ニンニクエキス等を配合した専用の液体で締めておくと、エサ持ちも良く効果的です。
➁イカ短のオキアミサンド
さらに食い気を高めるには、イカ短のオキアミサンドで釣果アップ!!
こちらもすでにワラサ釣りで解説している通り、幅1~1.5cm✕長さ6~8cm角のイカの短冊を、2尾のオキアミで挟んでハリに付けます。
メダイ釣りはもちろんマダイやワラサ釣り、アマダイ釣りなどさまざまな船釣りで最強のパフォーマンスを発揮してくれることでしょう。
③ホタルイカの一匹掛け(特エサ)
ホタルイカはメダイ釣りの特エサとして最も有効なエサです。
つけ方は、アマダイ釣りや中深場釣りのようにツボ抜きなどする必要ありません。丸々一匹掛けで使用します。
また、ホタルイカ以外にもマルイカ(ケンサキイカ)など15センチ程度の小型サイズがあれば、最高の特エサとして使用することができます。
④サバやカツオなどの短冊(特エサ)
サバの短冊やカツオのはらんぼうなど、魚の切り身エサも特エサとして有効です。
つけ方は、幅1~1.5センチ✕長さ10センチ程度に切って縫い刺しするだけ。深場を狙うためチョン掛けよりは縫い刺しがおすすめです。
とくに2本針仕掛けの場合は、下バリにオキアミをつけ上バリに切り身エサをつけると、効果がアップするようです。
エリア別メダイの釣り方・攻め方
全国の地域別のメダイ釣りの釣況や釣り方・攻略法について解説します。
これから本格シーズンを迎えるメダイ釣り。すでに南伊豆や若狭湾などでは好釣果も出ており、今後がますます楽しみです。
メダイを専門に狙う船は少ないですが、一部地域ではリクエスト乗合などスポット出船したり、中深場釣りのターゲットとして狙う船もあり、併せてご紹介いたします。
仕掛けやエサなどは地域や船宿によってさまざまです。釣行前の予約時にかならず詳細を確認しておきましょう。
■千葉県外房・南房
①傾向と見通し
千葉県の外房や南房では、メダイを専門に狙う船はありませんが、中深場釣りやイカなどのリレー船で出船しています。
釣り期は1~2月の冬場か8~9月の夏場の2シーズン。
前者は産卵期で中深場釣りで大型が見込め、後者はイサキの禁漁期間中で中小型サイズが上がります。
五目釣りのターゲットの一つのため、アカムツやクロムツ、オニカサゴなどと外道も多彩。リクエスト次第では、ヤリイカやサバ、アジとのリレー船も出船するため、希望のプランを組めるのが魅力です。
➁対策&攻略法
メダイのポイントは外房大原沖から南房布良沖にかけての水深70~120mで、港から30~40分と比較的近場です。
タックルは中深場釣りの胴付き2本バリ仕掛けが標準的です。オモリは150~200号とヘビータックルで攻めるため、中深場用のタックル構成がベストです。
エサはホタルイカや小型のヤリイカの一杯掛けが主体で、特エサでサバやカツオの切り身を使用する方もいます。車での釣行の際には、おおたきショッピングプラザ「オリブ」内の市場でエサを調達するのがおすすめ。ただし前泊する場合に限ります。
メダイの引きは強烈なのですぐに分かるはずです。ただしドラグを緩め過ぎるとオマツリなどトラブルにつながるため注意が必要です。
③千葉県外房・南房でおすすめのメダイ釣り船
千葉県外房・南房でおすすめのメダイ船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■神奈川県相模湾
①傾向と見通し
相模湾では例年3月から4月にかけてメダイ釣りの好期を迎えます!
この時期になると乗っ込みマダイも盛んな季節ですが、メダイ専門に出船する船もあり、一部のファンの間でひそかな人気ターゲットとなっています。
相模湾のメダイ釣りは2~3キロと小型主体で数釣りが有望。潮況によって釣果にムラがあるものの、アカムツやクロムツ、アラ、サバ、アジなど、お土産確保も手堅いでしょう。
首都圏からのアクセスも良く、中深場釣りやビシアジ釣りなどのタックルをお持ちの方であれば仕掛けをアレンジするだけで高級魚メダイを狙えるチャンスです。
➁対策&攻略法
メダイ釣りのポイントは、三浦半島城ヶ島沖から西湘真鶴沖にかけての水深150~300メートルと深場です。
タックルは基本型で、テンビンを使用した2~3本針仕掛けが標準。オモリは150~200号とヘビータックルです。オモリは当日船長から指示された号数に従いましょう。
メダイ釣りはタナ取りがイチバン大事!
船長からの指示ダナは海面からの深さが一般的。潮況にもよりますが、指示ダナまでオモリを落としたらコマセを振ってアタリを待ち、1ヒロごとに下げていくという釣り方です。
相模湾では、コマセはオキアミ。付けエサはサバやサンマの切り身など、魚の切り身系を使用することが多く、特エサとしてホタルイカやイカタンなどが有効です。
③相模湾でおすすめのメダイ釣り船
神奈川県相模湾でおすすめのメダイ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■静岡県南伊豆沖(伊豆諸島含む)
①傾向と見通し
静岡県南伊豆沖は関東を代表するメダイ釣りのメッカです!
南伊豆神子元島沖から伊豆諸島利島沖や大島沖、御蔵島沖にかけては、メダイの絶好ポイントが数多く存在しており、魚影も濃く一年中良型メダイが数釣れるため多くのファンが訪れる場所です。
私自身もメダイ釣りデビューは南伊豆で、良型メダイの強烈な引きに魅了され、一時期は毎月のように通っていたほどです。
南伊豆沖ではほぼ周年メダイが釣れますが、盛期は11月から3月の冬から春にかけて。
直近では3~8キロのメダイが4~12尾と絶好釣!!
何といっても南伊豆のメダイ釣りは大型が多いのと、安定した釣果が魅力!
これからメダイ釣りにチャレンジしたいという方や、はじめて船釣りをする方にもぜひおすすめしたいエリアです。
➁対策&攻略法
ポイントは利島沖を中心に、大島沖や神子元島沖の水深100~180メートル。港からの航程50分から1時間ほどで到着します。
タックルは基本型で、竿はワンピースの青物用ロッドを使う方が多いようです。仕掛けはテンビン仕掛けで、サニーカゴやサニービシの150号にハリス10号、ハリはヒラマサ針13号の2本バリ仕掛けが標準です。
コマセは全船オキアミを使用し、つけエサはデフォルトでサバの切り身。その他オキアミやカツオのはらんぼ、ホタルイカ、イカの短冊など特エサを用意しておくのがおすすめです。
釣り方など詳細は、以下の記事をご参照いただけると幸いです。
南伊豆下田の須崎港出船のメダイ釣りがひそかにフィーバーしています。メダイという魚自体、釣りの対象魚としても食卓の上でもいま一つ馴染みが薄い魚ですが、トルクフルで強靭な引きと見た目からは想像出来ない圧巻の食味[…]
③南伊豆でおすすめメダイ船
静岡県南伊豆沖や伊豆諸島のおすすめのメダイ釣り船のご紹介です。詳細は各船宿にご確認の上ご予約ください。
■新潟県柏崎沖~糸魚川沖
①傾向と見通し
新潟県中越地区の柏崎沖から上越地区の糸魚川沖にかけての日本海はメダイ釣りの盛んなエリアです。
メダイの釣り期は11月から3月にかけての冬から早春にかけて!
冬の日本海といえば、脂が乗った「寒ブリ」や白子パンパンの「マダラ」が有名ですが、メダイも一部のファンに根強い人気がある釣り物です。
厳寒期の日本海では低気圧の影響をモロに受け、時化で出船できる日もごくわずか。その代わり、出船できれば好漁が期待できます。
12月には柏崎港の船で8.5キロの良型メダイ筆頭に5尾と好釣!
現在は、日中はメダイやマダラ、夜はブリに出船している船が多く、ダブルヘッダーで狙うのも面白いかもしれませんね。
➁対策&攻略法
新潟県沖は、柏崎沖や上越沖、糸魚川沖にかけての水深120~160メートルで、航程1時間ほどのポイントです。
テンビンを使ったフカセ釣りがメインですので、基本のタックル&仕掛け。オモリは120~150号を使用します。基本的な釣り方は変わりませんが、
新潟沖のメダイは大型が多く、ドラグの締め過ぎは禁物!
とくに2月以降シーズン後半を迎えると、8キロや10キロオーバーのジャンボメダイがヒットすることもあるため、竿をのされないようにリールのドラグは若干緩めに設定しておきましょう。逆に緩め過ぎると、メダイに走られてオマツリの原因になるので要注意です。
出船できても波高が高い日も多く、タナとりは基本に忠実にしっかりととることが大切です。
③新潟県柏崎沖~糸魚川沖でおすすめのメダイ釣り船
新潟県柏崎~上越、糸魚川沖のおすすめのメダイ船をご紹介します。詳細は各船宿にご確認ください。
■静岡県駿河湾~遠州灘
①傾向と見通し
静岡県駿河湾から遠州灘にかけての一帯は、メダイ釣れる場所が点在しています。とくに、
駿河湾沖の石花海(せのうみ)や遠州灘の金洲はメダイの絶好ポイント!
メダイはほぼ一年を通じて釣れますが、トップシーズンは2月から3月にかけての初春と6月から7月にかけての初夏となります。
当海域ではメダイを専門に狙う船は少ないものの、例年五目釣りで良型のメダイが数上がっているのがイチバンの魅力!
今季も小型ながら各船で1~2尾前後と堅調です!
これから本格シーズンを迎える駿河湾・遠州灘のメダイ釣りは、ますます楽しみな釣りのひとつとして期待が大きく膨らみます。
➁対策&攻略法
駿河湾から遠州灘にかけてのメダイ釣りは、石花海周辺をはじめ水深120~160メートルの中深場釣りが主体。
タックル&仕掛けは、テンビンを使用する基本のメダイ仕掛け。オモリは150号から200号を使用し、クッションゴムを介しハリス10号を3ヒロとり、ヒラマサ針14号かムツ針の20号とやや太めの仕掛けです。
コマセはオキアミを使用し、つけエサはサバの切り身をメインに、サンマの切り身やホタルイカを用意すると良いでしょう。遠州灘のメダイ釣りではサバやサンマを「ブツ」で付けたり、ロール状に丸めてつける方も多く、メダイの食いも良いようです。
石花海のメダイ釣りはゲストも多彩!
大型のマダイやアオダイ、ウメイロ、ハチビキといった高級魚もヒットし楽しさも倍増です。
③駿河湾・遠州灘でおすすめのメダイ釣り船
静岡県駿河湾や遠州灘のおすすめのメダイ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■若狭湾(福井県・京都府)
①傾向と見通し
福井から京都にかけて広がる若狭湾は日本海を代表するメダイの絶好スポット!
なかでも、福井県小浜~大島沖や京都府丹後半島経ヶ岬沖の浦島グリはジャンボメダイが釣れる超一級ポイントです。
メダイの釣り期は、例年11月後半頃からスタートし翌年3月頃まで。
シーズン初期は中小型主体ですが、ピークを迎えると1メーター近いモンスター級のジャンボメダイがグイグイと竿を唸らせ、多くのファンも嬉しい悲鳴を上げています。
若狭湾はヤリイカやマダラなどの好漁場としても知られていますが、冬場は時化が続き出船できる日も限られるのが悩みの種。今年に入り出船日数も減っているものの、
80センチオーバーの特大メダイ筆頭に日並みで1~3尾と好釣!
今後しばらくは厳寒期が続きますが、ジャンボメダイが高確率で釣れる時期に入り、良い海況に恵まれれば大いに楽しめそうです。
➁対策&攻略法
若狭湾のメダイ釣りは、場所によって異なりますが水深80~150メートルのポイントをテンビン仕掛けのスボ釣りで攻めるのがスタンダード。ちなみに『天秤ズボ釣り』とは、関東の天秤フカセ釣りとおなじ意味です。
タックルや仕掛けは基本型で、オモリは150~200号、大型のテンビンに、クッションゴムを1メートル、ハリス8~10号を3~4メートルをとり、ハリはヒラマサ針の14号の1~2本針仕掛けが標準です。
コマセとつけエサは両方オキアミがメイン。できればつけエサのオキアミには3Lなど粒が大きくしっかりしたものを使いましょう。特エサとしてはホタルイカやサバ、サンマの切り身を持参すると良いでしょう。
船長からの指示ダナはテンビン(オモリ)の位置で、オモリを投入したら指示ダナにピタリと合わせ、仕掛けが馴染んでからコマセを振り、つけエサと同調させることが大切です。
冬の日本海での船釣りは、釣行前にかならず天気図や天気予報を精査した上で「凪の日予想」を立て、1~2週間前に予約を入れるのがおすすめです。これがなかなか難しいのですが…。
③若狭湾でおすすめのメダイ釣り船
福井県から京都府にかけての若狭湾でおすすめのメダイ船をご紹介します。詳細は各船宿にご確認ください。
1.京都では「浦島グリ」をはじめ、日本海でも屈指の特大メダイが釣れる好漁場が存在する!2.釣り期は10月頃から開幕し翌年3月頃まで。シーズン前半がとくに狙い目3.釣り方はオキアミやイカ短・ホタルイカを使ったテンビンフカセ[…]
■福岡県玄界灘
①傾向と見通し
福岡県に面した玄海灘は九州でも数少ないメダイ釣りの好スポットです。
九州北部の玄界灘は、夜イカやマダイ、クエ(アラ)釣りの超一級ポイントですが、釣り物の少ない冬場はメダイ五目で出船している船も多くあります。
玄界灘のメダイ釣りの盛期は1月から3月頃まで。
その後はマダイやアラ、マグロ、そして夜焚きイカなどへシフトするのが一般的なパターンです。
とくにメダイ五目釣りでは、ヒラマサやカンパチなどの嬉しいゲストも。また5キロオーバーの大型のマダイがヒットしたり、イサキが釣れたり、お土産確保にも最適です。
現在はヒラメやアマダイに出船している船が多いようですが、今後潮況次第でメダイへも本格的に出船するようです。
これから本格化する玄海灘のメダイ釣り。ぜひ早めのリクエストを出して、良い凪に当たれば好釣果は約束されたも同然です。
➁対策&攻略法
玄界灘のメダイ釣りのポイントは、宗像沖から糸島沖にかけての水深80~100メートルで、港から航程1~2時間前後とやや遠めです。
釣り方はテンビン仕掛けのフカセ釣りがメイン。タックルや仕掛けも基本タイプで、現地ではハリスをやや長めにとる2本針が使われています。
コマセはオキアミ、つけエサはサバやサンマの切り身。特エサでオキアミやイカの短冊なども用意しておくと良いでしょう。
玄海灘でもやはりイチバン重要なのはタナ取りです!
船長の指示ダナまで仕掛けを落としたら、仕掛けが馴染むのを待ってからコマセを振ること。しばらく待ってアタリが無ければ、2メートルほど巻上げて再び竿をシャクってコマセと付けエサを同調させることに注力しましょう。
大型のメダイをはじめ、ヒラマサやアラなどの大型魚もヒットしてくるため、事前にリールのドラグの調節もお忘れなく!
クエといえば巨大魚の代表格。多くの釣り師にとっての憧れのみならず、グルメの舌を大いに唸らせる超巨大魚にして超高級魚なのです。クエは個体数そのものが少ないため釣ることが難しく「幻の魚」とも呼ばれています。 以前は磯釣りのターゲットでも[…]
③福岡県玄界灘でおすすめのメダイ釣り船
福岡県玄界灘のおすすめのメダイ船をご紹介いたします。詳細は各船宿にご確認ください。