初夏を迎え、家族やカップル、友人どうしでアウトドアやレジャーを楽しむには最高のシーズンです。
アウトドアを楽しむなら釣りがイチバン!
陸っぱりでのんびりと竿を出すのも良し、沖釣りで大海原に出るのも良し。皆んなで楽しい時間を過ごすには最高のアクティビティといえるでしょう。でもって、
釣って楽しい+食べて美味しい=釣りが好き!
奥様も、お子様も、彼女も、友人も、会社の同僚や上司も、皆さんに釣りを好きになっていただけたら嬉しいですよね!?
そこで今回は、老若男女問わず誰でもカンタンに釣りを楽しめるシロギスの船釣りをご紹介します。
レジャーで楽しむ船釣りには、アジやイサキ等の中小物釣りがあげられますが、シロギス釣りはコマセも使わない上に、水深が浅い近場での釣りなので初心者にとって最もおすすめです。しかも、
シロギス釣りは船酔いさえなければ誰でも10尾以上目指せる釣りです!
初心者の皆さんが釣りを好きになるためには、まず「釣れる」ことが大前提です。あとは「楽しい」という要素と、釣った後の「美味しい」の3要素が大切ではないでしょうか!?
ここでは初心者がシロギスを最短距離で釣るために、なるべく数をたくさん釣って楽しむための基本的な釣り方や仕掛け、地域別の釣況、シロギスの釣り船について解説します。
シロギス(白鱚)について
シロギス(白鱚)は北海道から沖縄にわたる全国各地の沿岸に生息します。一般的に「キス」といえばシロギスのことを指し、古くから砂浜からの投げ釣りのターゲットとして親しまれてきた魚です。
シロギスは、初夏にかけて水温が上がると産卵のため浅場に移動し、秋から冬にかけて水温が下がると深場に移動します。
もともとシロギス釣りといえば、サーフ(砂浜)での投げ釣りの代名詞ともいえる釣りでしたが、現在では船釣りも盛んで、全国各地でシロギスを対象とした釣り船も数多く出船しています。
シロギスは最大でも30センチ程度の小型魚ですが、最近は魚屋やスーパーでもめったにお目にかかることの出来ない高級魚としての地位を確立しています。
釣り上げたシロギスを食べることができるのは、まさに釣り人冥利に尽きると言えるでしょう。
現にシロギスといえば、江戸前の天ぷらのネタとしても欠かせない一品!
が、じつは、
釣りたてのシロギスは刺身にして食べるのが最高です。その他、昆布締めや酢締め、焼き物など、どう料理しても美味しい魚です。
陸っぱりからの投げ釣りで釣れるシロギスはMAXでツ抜け前後の釣果ですが、船釣りでは初心者でも30尾オーバーだって実現可能なのです。
とくに5月~7月は数・型を狙えるシロギス釣りのチャンス!
シロギスの船釣りは家族連れやカップル・友人等で楽しめる最高のアクティビティです。ぜひこの機会に♥キス(KISS)♥を釣って楽しみましょう!
シロギス釣りシーズン展望とおすすめの船一覧
シロギス釣りは全国的に5~8月の初夏から夏にかけてが最も釣れる時期です。
ただし季節や地域によって異なるため、事前に各船宿等に潮況を確認しておくと良いでしょう。
船シロギス釣りの盛んなエリアは、関東の千葉外房、東京湾全域、相模湾一帯や、中部東海では駿河湾沿岸や伊勢湾沿岸、関西の大阪湾沿岸、瀬戸内沿岸、九州一帯の沿岸と全国各地にわたります。
もちろん他の地域でもシロギス狙いで出船する船も数多くありますが、釣り期など事前にチェックしておく必要があります。また、
シロギス釣りの盛期は地域によって異なります。初心者にとっては地域ごとの釣り期を正確に把握した上で釣行するのが、シロギスをたくさん釣る最短距離といっても過言ではありません。また、
船によってシロギスと他の魚種のリレー船もあるので楽しみは2倍・3倍!
ここでは全国のシロギス釣りができる船を掲載しています。
例年のデータを踏まえ、船シロギス釣りが行われている全国の主要地域におけるシロギス釣りの傾向と対策をサマリーしてみました。
気象条件や海況など年や地域によって変動しますが、おおよその目安として少しでも参考になれば幸いです。
船シロギス釣りのタックルと仕掛け
シロギスの船釣りには、テンビン仕掛けと胴突き仕掛けの2つがあります。
テンビン仕掛けは最もポピュラーな仕掛けで、地域や船によっては胴突き仕掛けを使用しています。
タックルは共通で、1.5~2メートルの短竿に小型スピニングリールがスタンダード。
船キス釣りは数釣り勝負なので、竿を2~3本出して狙う方もいます。
タックルがシンプルなぶん、仕掛けには意匠を凝らして自作するベテランの方も多く、仕掛けによって釣果に差がつく釣りでもあります。もっとも、
初めてのシロギス釣りはまず1本竿で、市販の仕掛けでチャレンジしましょう!
テンビン仕掛けは船からキャストするのに向いており、シロギスの食い込みも良く、向こうアワセで釣れるため初心者にも最適です。ただし仕掛けが絡みやすいのが難点といえるでしょう。
胴突き仕掛けは、潮が動かないときや根のキツい場所に適しており、アタリが明確に伝わるのが特徴ですが、適度にアワセを入れたりするため多少テクニックを要するのが難点です。
最近は、胴突き仕掛けを使う船宿も増えているため、とくに仕掛けについては事前にヒヤリングしておくことが必要です。また竿の本数にもよりますが、
仕掛けは竿1本につき必ず5~6セット持参しておきましょう!
(1)竿
竿は、長さ1.5~2メートルの短めの竿で7:3か8:2調子。25号くらいまでのオモリを背負えるシロギス専用竿がベストです。
専用竿がなくても、カワハギ竿、湾フグ竿や穂先の柔らかいルアーロッドでも代用可能です。
船キス釣りでは、仕掛けをアンダーキャストで広範囲を探ることが多いため、初心者はなるべく短めのものがおすすめです。
キス釣りでは穂先が柔らかく食い込みの良さと、手元までアタリが明確に伝わり胴がしっかりした竿がポイントです!
オモリ負荷は地域や船によって異なりますが、10~30号のオモリに対応できるものであればどこでも対応は可能です。
(2)リール
リールは2000~3000番台の小型スピニングリール。
小型のベイトリールでも釣ることはできますが、船キス釣りではキャストして広範囲探るので手返しの早さが求められるため、スピニングリールの方が適しているといえるでしょう。
道糸はPE0.8~1.5号を100メートル以上巻いておきましょう。
(3)リーダー
道糸の先にフロロカーボン1.5~2号のリーダーを1~1.5メートルPRノットやFGノットで直結します。
船キス釣りでは、よく道糸をそのままテンビンや仕掛けに結んでいる方を多く見受けられますが、
道糸の先にリーダーをつけた方が釣果がアップします!
まあ、気休め程度かもしれませんが、これまで数少ない船シロギス釣りの実釣体験で得られた実績に基づいています。じつはベテランはリーダーをつけている方が多いのです。
(4)テンビン仕掛け
①テンビン
テンビンは、長さ20~25センチの片テンビンが基本。テンビンにはさまざまな種類がありますが、とくに、
夢の天秤(吉見製作所)のTLシロギス・カレイ用がおすすめです!
とくにキャスト時の仕掛けの絡みが少なく、小さなアタリにも敏感に反応し食い込みも良いため、釣りがしやすいのが特徴です。
初心者にはとくにおすすめしたいテンビンです。
②オモリ
オモリは六角オモリ(小田原型オモリ)の10~30号が標準です。
釣り場やポイント、当日の潮況によってオモリを軽くしたり重くしたりするので各サイズ用意しておくと良いでしょう。
船キス釣りでオモリを選ぶポイントは、なるべく潮の影響を受けず流されにくいものがおすすめです。
③仕掛け
仕掛けは市販品の2~3本針のキス仕掛けでOK!
フロロカーボン1.5号のミキイトは全長90センチ~130センチで、ハリス(エダス)1号5~7センチに、ハリは早掛けキス針やビクトルキスがおすすめです。
ハリのチモトに夜光玉やビーズがついているのも釣果アップにつながります!
船キス釣りでは、潮況によって仕掛けが浮き上がってしまうこともあるため、
潮の流れが速いときは仕掛けの途中にガン玉を打つのも有効です。
(5)胴突き仕掛け
①ミキイトとハリス
胴突き仕掛けは、リーダーの先にサルカンを介してミキイト2号を70~90センチとり、いちばん下にオモリをつけ、オモリの10~20センチ上にハリス1号を30~40センチつけるだけのシンプルなスタイルです。
ミキイトとハリスの接続は回転ビーズを使用すると、仕掛け絡みを防止できるのが利点。
初心者には市販品の胴突き仕掛けもおすすめです。
ハリスは40cmとなるべく長めのものを選びましょう!
②ハリは1本針か2本針
ハリはテンビン仕掛けと同じです。早掛けキス、ビクトルキス、競技キスなどキス専用針の7~9号。
仕掛けを自作する場合は、ハリス付きの予備のハリを数セット用意しておくと便利です。
ハリ数は1本針か2本針が標準!
初心者は1本針がおすすめです!
③オモリ
オモリはテンビン仕掛けと同様、六角オモリなど着底しても潮に流されないタイプを選びましょう。
基本的には10~30号を潮況や水深、風の強さなどに応じて使い分けます。
船シロギス釣りのエサとつけ方
(1)エサ
シロギス釣りのエサはアオイソメやジャリメといったイソメ類です。
東京湾ではアオイソメ、相模湾ではジャリメが乗船代込みで支給されるのが一般的です。
シロギスはおちょぼ口で口が小さくエサを吸い込むように捕食するため、細めのジャリメの方が食い込みが良く、アオイソメはなるべく細めのものを使用します。また、
特エサとしてジャリメを用意しておくのもおすすめです。
女性や子供など初心者のなかには、イソメを気持ち悪いといって触るのが苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、こればかりは慣れるより方法はないですね。
どうしても苦手な方には、マルキューで販売しているパワーイソメという疑似餌がおすすめ。ただし、本物の活きエサよりは格段に食いが落ちるので悪しからず。
(2)エサのつけ方
エサのつけ方は通し刺しです。
イソメは頭の硬い部分からハリ先を刺し込み、胴までハリを通してハリ先を抜き、頭をチモトまでこき上げます。食い込みを良くするため頭の部分をカットする方もいますが、あまり釣果に影響が出るほどでもないようです。
イソメは1センチから3センチほど垂らしてカットするのが基本!
垂らしが長過ぎるとエサだけ取られるので注意しましょう。
イソメ類は体表がヌルヌルと滑りやすく、はじめは取り扱いに慣れないと思いますが、砂や片栗粉などパウダー状のものを用意しておくと便利。指先につけると格段に作業しやすくなります。
シロギスの釣り方
船がポイントに到着し、船長の合図とともに仕掛けをアンダースローでキャストしましょう。
はじめはすぐ手前からでも構いません。慣れてくるうちに、どんどん遠くへ飛ばすことができるでしょう。このとき隣の方と道糸が交錯しないように気をつけましょう。
オモリが着底したらすぐにリールを巻いて糸フケをとります。しばらく待ってアタリがなければ仕掛けが底を引き擦るようにゆっくりと15センチ(手のひら分)ほど巻いて止めてアタリを待ちましょう。つまり、
ゆっくり底を引きずる➜止めて待つ、の繰り返しがポイントです。
このとき仕掛けが底から浮き上がらないよう注意しましょう。また、
底を引きずって止める前に、ピッと軽く竿先をあおって誘いをかけるのも有効です。
慣れてきたら、今度はロングキャストにチャレンジしてみましょう。遠くにキャストするほどリーリングとステイや誘いの回数も増え、シロギスがヒットするチャンスも高まります。
シロギス釣り船情報
すでにシーズンインしている船キス釣りは、全国的に誰でも楽しめる中小物釣りのひとつです。
釣り方や仕掛けなども全国的にほぼ同じで、それだけにどの船を選ぶかによって釣果が決まるといっても過言ではありません。
家族や仲間どうしで楽しむのか、たくさん釣る釣果重視なのか…etc.
目的に応じて船を選ぶのが船釣りの基本です。
ここでは、船宿にヒヤリングした内容を踏まえて、各地域でおすすめのシロギス釣りの遊漁船をご紹介いたします。
東京湾のシロギス釣り船
(1)千葉県
❶ 桜丸 木更津港
❷ 真清丸 木更津港
❸ 宮川丸 木更津港
❹ 永島丸 市原港
❺ 小峯丸 千葉寒川港
❻ 守山丸 千葉寒川港
❼ つり滝 船橋港
❽ 伊藤遊船 江戸川原木中山
❾ たかはし遊船江戸川原木中山
❿ たかつね遊船江戸川原木中山
⓫ 林遊船 江戸川原木中山
⓬ 高津遊船 行徳橋
⓭ 洋平丸 市川真間川
⓮ 岩田屋本店 浦安
⓯ 吉野屋 浦安
⓰ 吉久 浦安
(2)東京都
1.東京湾では初心者からベテランまで幅広く楽しめる船のアジ釣り2.一年中釣れる釣り物だが、6月から11月にかけて初夏~秋は数・型ともに狙える絶好期!3.釣り方はLT(ライトタックル)アジやビシ釣りが主体で、サビキ釣りで楽[…]
(3)神奈川県
❶ つり幸 川崎港
❷ 中山丸 浜川崎
❸ 新明丸 横浜鶴見
❹ 隠居屋 横浜鶴見
❺ 打木屋 横浜新山下
❻ 広島屋 横浜新山下
❼ 長崎屋 横浜本牧
❽ 根岸丸 横浜根岸
❾ 鴨下丸 横浜金沢港
❿ 木川丸 横浜金沢港
⓫ 修司丸 横浜金沢港
⓬ 進丸 横浜金沢港
⓭ 蒲利丸 横浜金沢港
⓮ 忠彦丸 横浜金沢港
⓯ 荒川屋 金沢八景
⓰ 黒川丸 金沢八景
⓱ 新健丸 金沢八景
⓲ 弁天屋 金沢八景
⓳ やまてん丸 横須賀久比里