夏の風物詩ともいえる、タチウオ釣り。いまや季節を問わず周年釣れ、釣り味もさることながら食味も抜群のタチウオ(太刀魚)は多くの釣り人を惹きつけて止みません。今年もすでに7月の開幕当初から東京湾や大阪湾をはじめ、全国各地で爆釣モードが繰り広げられるなど、良い日には、
指4本~5本サイズのタチウオが連日20~30尾!
釣り期は地域によって異なりますが、例年9月末頃まで。さらに冬場に入ると再びタチウオの釣り期が到来します。今後はメーターオーバーの「ドラゴン」とも呼ばれるモンスターが出現するのでますます期待値の高まる釣りです。
夏場のタチウオの船釣りは、ポイントも港から30分程度の近場が主体で浅ダナのため、船釣り初心者でも比較的手軽に釣れるのが魅力!
そこで今回は、夏の人気沖釣りターゲットの一つであるタチウオ(太刀魚)にフォーカスし、船からのタチウオの釣り方や仕掛けなど、基本的な攻略法を解説します。
タチウオを最短距離で釣るために、おもに関東や東海、関西を中心に地域や釣り場などによって異なる釣り方や仕掛け、地域別の釣況、おすすめの釣り船についてもご案内します。
夏の船タチウオの釣り方は3通り!昼夜(デイゲーム&ナイトゲーム)両方楽しめるのが魅力!
夏の船釣りターゲットとして、夜イカなどと並んで全国的に人気を誇るタチウオ(太刀魚)。
関東の東京湾、東海の駿河湾・伊勢湾、関西の大阪湾、九州の博多湾・錦江湾などではタチウオ釣りのシーズン到来です!
夏場になると活性が高まるタチウオは活発にエサを捕食するので、水深30メートル以内の浅いタナで釣れます。シャクリや巻上げなどの負担もないため、女性やお子様といったファミリーやカップルでもじゅうぶん楽しめる釣りです。
これから最盛期を迎えるタチウオは、初心者や入門者でも比較的簡単に釣ることが出来て、数・型ともに狙える絶好のシーズンです!
釣り方はおもに3通り!テンビンを使ったエサ釣り、テンヤ釣り、ルアー釣り。
また地域や場所によって、日中の釣りや午前午後の半日釣り、そして半夜釣りから深夜釣りまで、出船する時間帯もさまざまで、暑い夏場の夕涼みがてら釣りを楽しむことも可能です!
一見、銀のサーベルのように細長くてグロテスクなタチウオですが、じつは
釣り味抜群で食味も最高!
船から狙うタチウオ釣りはコマセを一切使わず、初心者や入門者でも慣れれば簡単に釣ることが出来るのでおすすめです。
「いつ・どこで・どのように釣ったら良いの!?」
そんな方のために、これから盛期を迎えるタチウオ釣りの基本的な釣り方や仕掛け、そしておすすめの釣り船をご紹介します!
船のタチウオ釣りシーズン展望
タチウオは周年釣れる魚です。夏から秋にかけてが産卵期といわれ、タチウオが浅場に接岸して荒食いする時期のため初心者でも比較的簡単に釣れ、数・型ともに狙える絶好のチャンスです。
船でタチウオを釣るためには、まずタチウオが釣れている場所を正確に把握した上で釣行することが、最短距離といっても過言ではありません。
すでに東京湾や大阪湾など一部のエリアでは、タチウオが好調に釣れ始めていますが、ここでは現況と例年のデータを踏まえ、この夏シーズンのタチウオ釣りの傾向と対策をサマリーしましたので、少しでも参考になれば幸いです。
船タチウオの釣り方とタックル・仕掛け
船から狙うタチウオは、地域や場所および船宿によって釣り方が異なります。
船タチウオの釣り方は、テンビン(エサ)釣り・テンヤ釣り・ルアー釣りの3パターン!
魚の切り身エサを付けて狙うテンビンのエサ釣りは、船タチウオ釣りで最もポピュラーな釣り方です。テンビン釣りはほぼすべてのエリアに共通した釣り方で、片テンビン仕掛けの先に1~2本針の身エサを付け誘いをかけて狙います。夏場はタナが浅いため初心者でも手軽に釣ることの出来る釣り方です。
テンヤ釣りは、ハリとオモリが一体になったテンヤと呼ばれる仕掛けに、イワシ等の小魚を付けて狙う釣りです。エサとルアーの中間のような釣り方で、おもに関西方面で盛んな釣りです。ゲーム性が高くテンビン釣りのつぎに人気が高い釣り方です。
ルアー釣りは、50~150gのメタルジグを使用したジギングで狙う釣り方です。最近では若年層をを中心にタチウオジギングも盛んですが、テンビンのエサ釣りと同乗できる船も増えているのでルアーファンにとっては楽しみ倍増です。
一概にどの釣り方がイチバン釣れるというのはありません。地域・場所・船によって釣り方が異なるのと、どの釣り方がしたいか?によって選択するのが良いでしょう。
とくに家族連れやカップルなどのグループや初心者で釣行の際は、レンタルタックルもあるので事前に船宿に確認しておくことをおすすめします。
■天秤エサ釣り
①タックル
8月現在全国的にタチウオの活性は高く、釣れるタナも30メートル前後と浅ダナで活発に釣れている状況です。このため竿とリールのタックルはライトタックルでじゅうぶんOK!ただし時期や釣況次第でオモリの号数を変える必要があります。
竿はライトゲームロッドまたはタチウオ専用竿で、長さは2メートル前後の60号負荷までのもので、7:3調子か8:2調子が良いでしょう。タチウオはモゾモゾと微妙なアタリも多く、胴の部分に腰があるしっかりしたものを選びましょう。
リールは小型の手巻き両軸リールでなるべくコンパクトなものを選ぶのが吉。カウンターが付いていてハイギアでパワーハンドルがおすすめです。ギア比が高ければ深場でもラクラク巻上げが可能で初心者でも安心です。リールにはPE1~2号を最低200m以上巻いておきましょう。
テンビンのエサ釣りは、終日手持ちで誘いを入れる釣りのため竿とリールのタックルバランスと、持ち重りがしない「ライトでコンパクトな」タックル構成が最も重要です。
➁仕掛け
テンビン餌タチウオ釣りの仕掛けは、テンビン+オモリ+ハリ(1~2本針)が基本!
テンビンを使ったエサ釣りの釣果アップのコツは、テンビンの形状とハリスの号数、そしてエサの付け方です。
テンビンは30cm前後の短めのテンビンが有利。付けエサをタチウオに確りと喰わせることが出来、バラシを軽減できます。またテンビンはストレートタイプが理想で弓型タイプは不向きです。オモリは釣況や場所によって異なりますが、全国的に60号前後が相場です。
テンビンから先の仕掛けは市販のタチウオ仕掛けでもOKですが、ハリのチモトにビニールパイプ等があると食いが悪くなる場合もあります。とくに大型のタチウオを釣りたい場合は、シンプルイズベストでハリスのみのタチウオ針で攻めてみると良いでしょう。チモトを2~3cmの赤色の強化チューブで補強するのも裏技です。
■テンヤ釣り
①タックル
夏タチウオ釣りで、テンビン釣りのつぎに人気が高いテンヤ釣り。
テンヤ釣りはタチウオ専用のテンヤにイワシや魚の切り身を付け、竿のアクションで誘いをかけて狙うため、エサ釣りとルアー釣りの中間のような釣り方です。おもに関西以西の西日本で盛んに行われている釣りです。
竿はタチウオテンヤ専用ロッドもありますが、汎用性も考えてライトゲームロッドやジギングロッドでも十分対応可能です。ただしオモリ負荷は最低50号、メタルジグ150gまで対応可能なものを選びましょう。竿の調子は7:3または8:2でMH(ミディアムヘビー)のものがおすすめです。
リールはカウンター付きの小型両軸リールです。場所・地域によっては深場を狙うため小型電動リールの方が手返しも早く取り回しがしやすい利点がありますが、夏シーズンに限っては手巻き両軸リールで十分OK。なるべくギヤ比の高いものを選びましょう。
またテンビン釣りと同様手持ちスタイルで釣るため、ロッドとリールのタックルバランスを考え、操作性に優れ持ち重りのしないライトタックルを選択するのがポイントです。
➁仕掛け
テンヤ釣りは、道糸の先にリーダーを接続しオモリとハリを兼ねた専用のテンヤに身エサを付けるだけのシンプルな仕掛けです。
ハリスはフロロカーボンの8~12号を1ヒロほどとります。テンヤの号数は地域や船によって異なりますが、40~50号が最も一般的です。テンヤのサイズは各船で統一されているため、釣行前に確認しておくことが必要です。
テンヤ釣りはテンヤのカラー(色)✕ヘッドの形状(サイズ)が重要!
とくにテンヤの色はグロー系と呼ばれる蓄光カラーがおすすめです。釣行当日の潮況等によって当たりカラーはさまざまですが、グローカラーはかならず携行しておきましょう。ヘッドサイズや掛けバリのタイプも異なるため、幾つかのバリエーションを用意しておくと安心です。
また昼夜それぞれ(デイゲームとナイトゲーム)でもテンヤを使い分ける必要があります。詳細は釣行前に船宿に確認しておくことをおすすめします。
■ルアー釣り(ジギング)
①タックル
ルアーで釣るタチウオも、近年は若年層の方々を中心に人気の釣りです。ジギングで狙うタチウオ釣りは「サーベリング」とも呼ばれ東京湾や大阪湾といった人気スポットで展開されています。エサを使用するテンビンやテンヤ釣りより手軽でありながら、これら2つの釣り方に比べて釣果も遜色ないため、ルアーファンにはぜひおすすめの釣りです。
竿は2m前後で150g負荷のジギングロッド。ルアーウェイトが対応できればライトジギングロッドやバスロッドでも代用は可能です。その場合、M(ミディアム)やMH(ミディアムハード)クラスが必要です。
リールは小型の両軸(ベイト)リールか中型のスピニングリールで、PE1~1.5号を200m以上巻いておきましょう。またメタルジグではなくソフトルアー使用時は、スピニングリールの方が使い勝手が良いでしょう。
➁仕掛け&メタルジグ他
タチウオのルアー釣り(ジキング)はメタルジグのカラー(色)が最も重要!
タチウオ用のメタルジグは80~150グラムのサイズが一般的。地域や場所、潮況によって使い分けるのが有効な方法です。とくにメタルジグのカラー選択が大切で、大型のタチウオを狙う場合は大き目のジグをチョイスするのがコツです。
おすすめのカラーは、ピンクやイエロー系などとにかく目立つ色がおすすめです。また潮況によってはシルバーやパープル(紫)、ブルー系も。サイズ✕カラーでいろいろとバリエーション豊富なジキングを楽しめるでしょう。
また、タチウオのバイトを想定してルアーはかならず太めのリーダーを結んでおくのが基本。タチウオの鋭い歯でバイトされると、リーダーが傷つくため点検が必要です。
船タチウオ釣りのエサ
テンビン釣りの付けエサは、サバやサンマ、ソーダガツオ等の切り身を短冊にします。短冊の大きさは幅1cm✕長さ4~5cm✕厚み6~8mmのサイズです。
通常は縫い刺ししますが、食いの悪い時や大型を狙う場合はチョン掛けが有効です。ハリ掛かりを良くするためには、ハリ先を身から皮へ一旦通し最後に皮から身へ通し、短冊が真っ直ぐになるように付けます。(下写真参照)
タチウオは警戒心が強い魚のため切り身の下半分に食いつきます。またハリやハリスが目立ち過ぎると食いが悪くなる場合があるため、ビニールパイプを取るなどシンプルな仕掛けで臨みましょう。
テンヤ釣りでは、イワシ丸ごと一尾やサバの切り身を使用します。イワシを使用する場合は、まず頭をカットしてから、断面に針に平行に並んだ2本のニードルにイワシの背骨を挟み込むように刺していきます。
このときテンヤのヘッドの大きさに合わせてイワシのサイズも調整して、エサがテンヤに対して曲がらないように真っ直ぐ装着しましょう。(下写真参照)
エリア別タチウオり釣り方・おすすめの船
関東や関西を中心に、全国の主要地域別のタチウオ釣りの釣り方や攻略法、おすすめの釣り船について解説します。
すでに7月から全国各地で、トップ20~30尾の好釣果や150cmオーバーのドラゴンも出現しているタチウオ釣り。今年も絶好調の様相を呈しており、今後がますます楽しみです。
仕掛けや釣り方・エサ等は地域によって異なるため、釣行する前にかならず詳細を船宿に確認しておきましょう。
■東京湾(千葉県・神奈川県)
①傾向と見通し
開幕の出だしからタチウオ釣りの好調な東京湾では日中釣り(デイゲーム)がメインです。また神奈川県の船では、一部アジ釣りとのリレー船もあるのが魅力!
型は中小型主体でメーターオーバーもちらほら。日並みによって釣果にはムラがあるものの、良い日にはトップで30尾オーバーの日もありますが、平均して6~7尾くらいです。
ポイントは千葉県富津~東前沖から横須賀大津・走水~久里浜沖の水深80mと浅場から深場まで幅広い層を狙います。現在は横須賀沖がメインのポイントですが、潮の速い日もあるためオモリ(テンヤ)の号数は40~80号と幾つか用意しておくのがおすすめです。
東京湾の船宿は、テンビン釣りとテンヤ釣りが合同で乗船するスタイルが主流です。また一部の船ではルアー船も出船していますが、釣り方については予め船宿に確認しておくのが賢明です。
これからドラゴン級の特大サイズが増える時期に突入するため、今後が楽しみなエリアです。
➁対策&攻略法
テンビン釣りとテンヤ釣りの人数は6:4位で、釣果はほぼ変わりありません。日によってテンビンの方が釣れたりテンヤが有利だったりするので、タックルと仕掛けもテンビンとテンヤ両方出来る準備をしておくと良いでしょう。
タナは水深40~60m。ただしポイント次第で潮況が変わるため、テンビン仕掛けのオモリは40~80号、テンヤは40号~60号を揃えておきましょう。タナ50mの場合、一旦仕掛けを50mまで落としてリールを巻きながらシャクリを入れ、しばらく静止して待つのがコツです。
終日手持ち竿で誘いをかける釣りで大変ですが、過度な誘いやシャクリ過ぎは禁物です。とくに食いの渋い時は一本バリでチモトのパイプをカットしたシンプルな仕掛けが有効です。
東京湾のタチウオ釣りで重要なことは海面からのタナ取りです。船長の指示ダナを忠実に狙い、適切な状態でエサを付けた仕掛けを投入出来れば確実に釣果をモノにできる釣りですので、ぜひ初心者や入門者もチャレンジしてみましょう。
③東京湾でおすすめのタチウオ船
東京湾(千葉県・神奈川県)でおすすめのタチウオ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
千葉県
❶ 川崎丸 富津港
❷ ひらの丸 富津港
❸ こなや丸 長浦港 ※ルアー
❹ 吉久 浦安港
神奈川県
❶ 一之瀬丸 金沢港 ※リレー
❷ 蒲谷丸 金沢港
❸ 忠彦丸 金沢港
❹ 弁天屋 金沢港
❺ 太田屋 金沢港 ※ルアー
❻ ムツ六 久里浜港
❼ 黒川本家 久里浜港※リレー
■駿河湾(静岡県)
①傾向と見通し
駿河湾といえば夜イカ釣りで有名ですが、タチウオ釣りとしても人気スポット。駿河湾のタチウオ釣りは夜釣り(ナイトゲーム)が盛んです。今年も開幕早々から好調!指2本半~5本のサイズが平均して10~20尾釣れています。
駿河湾ではほぼ一年中夜タチウオ釣りが展開されています。
夜タチウオの出船時間は午後5時からの早夜便と午後10時からの深夜便があり、仕事で忙しい殿方にとってはとても有難いスケジュールで釣行できるのが魅力!さらにテンビン釣りやテンヤ釣りにルアー釣りと同乗可能な船が多いため、各自好きな釣り方で楽しめます。
駿河湾の夜タチウオ釣りはアンカーを打つかかり釣りが基本。とくに夏の夜タチウオ釣りは港から航程10~30分とポイントも近くタナも30~50mと浅ダナのため、初心者や入門者でもタチウオ釣りを始めるには最適です。
➁対策&攻略法
船がアンカーを打ったら実釣開始です。船長から〇メートルとタナの指示があるので、実際にアタリが出るタナを探っていきます。このとき船長の指示タナ∓5メートルの範囲内でこまめにタナを探るのがコツです。
駿河湾の夜タチウオ釣りは基本浅ダナですが、スローピッチで1メートルずつゆっくり誘い上げながらアタリを探ることが大切です。ひとたびスイッチが入ればしめたもの。アタリは時間帯によって周期的に変動するため、時合を見逃さないようにしましょう。
夜タチウオ釣りも日によって当たりダナは変わります。アタリを探り続けて、釣れている人の釣り方やタナを参考にするのも釣果アップの近道です。先ずはとにかく船長の指示通りに忠実にタナを合わせるのが釣果を伸ばすコツです。
駿河湾に限らず夜タチウオ釣りでは水中ランプ等を付ける方もいますが、夜タチウオ釣りに実績の高い仕掛けをご紹介しますので参考にして頂けると幸いです。下図はテンビン釣りの例ですが、テンヤ釣りやルアー釣りに応用しても効果てきめんです!
③駿河湾でおすすめのタチウオ船
駿河湾(静岡県)でおすすめのタチウオ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■伊勢湾(愛知県)
①傾向と見通し
愛知県伊勢湾のタチウオ釣りのポイントは、知多半島師崎から伊良湖沖にかけての広範囲で釣れます。日中釣り(デイゲーム)が主体ですが、一部の船では夜釣り(ナイトゲーム)で出船している船もあるようです。
伊勢湾のタチウオは8月に入り連日絶好釣!
タチウオのサイズは80~120cmと大きくドラゴン級も混じり、良い人で20尾オーバーと数・型ともに楽しめます。
伊勢湾のタチウオ釣りの船は、テンビン釣りとテンヤ釣りがメインで合同で乗船するスタイル。関西に近いせいかテンヤ釣りの方が多いようです。そのせいか伊勢湾では、釣果的にはテンヤ釣りの方が有利なようです。
またライトタックルのタチウオ釣りも盛んで、タナも40~60メートルと比較的浅く、航程5分ほどの近場もあり初心者や入門者でも釣りやすい釣り場といえるでしょう。
➁対策と攻略法
伊勢湾でタチウオ釣りをする場合、ライトタチウオかテンヤ釣りで狙うのが面白そう。ライトタチウオはテンビン釣りで40~50号のオモリを使ったライトタックルのタチウオ釣りです。オモリが軽くて竿を持っている腕も疲れないので女性や子供でも安心です。
師崎や豊浜、片名といった南知多の船ではレンタルタックルもあり、エサのサンマ・サバの切り身と氷は支給されますが、テンヤとテンヤ用のイワシはないため持参することが必須。
ポイント到着後船長から「〇mから〇mまで誘って」と指示があるので、テンヤを一旦底まで落としてタナまで巻き上げ、誘ったらステイを繰り返します。とくにステイを長めにとるのがコツ。
タチウオのモゾッとしたアタリがきたら、食い込みを明確に確認してアワセを入れるタイミングが非常に重要です。ゲーム性抜群の釣りですのでぜひチャレンジしてください!
③伊勢湾でおすすめのタチウオ船
伊勢湾(愛知県)でおすすめのタチウオ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■大阪湾(大阪府・兵庫県)
①傾向と見通し
大阪湾は「東の東京湾・西の大阪湾」といわれるほどタチウオ釣りのメッカで、関西では大人気の釣りターゲットです。またテンヤ釣りは大阪湾から始まったと言われており、大阪湾ではテンヤ釣りが非常に盛んなエリアです。
今年も大阪湾は大爆釣中!良い日にはトップ70尾オーバーも!!
大阪湾のタチウオ釣りは日中釣り(デーゲーム)主体で、夜釣り(ナイトゲーム)も出船しています。またルアー釣りが同乗出来たりルアー専門船もあるため、さまざまな釣り方で楽しめます。
タチウオ釣りのポイントは、兵庫県の明石から垂水沖にかけてと大阪南西部の泉南沖が有名なポイントです。タナはシーズン初期は水深40~60m、後半にかけて80mを超す深場も狙ったりします。
現在はまだ100cm未満の小ぶりがメインですが、これから秋にかけてサイズアップしドラゴン級も狙えるのでますます楽しみなポイントです。
➁対策と攻略法
大阪湾でのテンヤタチウオ釣りの魅力は、女性や子供などの初心者でも手軽に釣れ、ボウズになる確率が低い釣りであることです。また数を釣りたい方はタチウオジギングがおすすめです。
タックルは通常のテンヤ釣りのタックルでOKですが、深場も狙うためなるべくショートロッドで小型の電動リールで誘う釣り方が有効です。テンヤのおすすめカラーは、ホロフラッシュやケイムラカラーといったグロー系は必須。またフックもケイムラカラーだと食いがアップします。
仕掛けを投入したら一旦仕掛けを底まで落としてスローに巻き上げます。タナは場所や時間帯によって異なりますが、底層から中層が中心です。あとは前項で解説した通り、巻く➜止めるの繰り返しです。向こうアワセでも釣れることもありますが、基本はバシッとアワセるタイミングが重要です。
これからドラゴン級も出現して人気沸騰中の大阪湾のタチウオ釣り。釣り期は年明け3月頃までロングランで釣れるので全国各地からファンも訪れるほど。ぜひ大阪湾でタチウオ釣りを楽しみましょう。
③大阪湾でおすすめのタチウオ船
大阪湾(大阪府・兵庫県)でおすすめのタチウオ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
1.大阪湾では近年、初心者からベテランまで気軽に楽しめる船タチウオ釣りが大人気!2.釣り期は7月から翌年2月頃までだが、数・型を狙うなら秋シーズンがおすすめ!3.釣り方はテンヤ釣りが主体。オモリとハリが一体になったテンヤ[…]
■博多湾(福岡県)
①傾向と見通し
福岡県博多湾のタチウオ釣りは夜焚きイカと並ぶほど、夏の風物詩としてとても人気の高い釣りです。例年7月頃から釣れ始め9月いっぱいまでの期間になると、博多湾内に大きな船団が集結して賑わいを見せています。
博多湾のタチウオ釣りの魅力は、何といってもポイントが近いこと。港からわずか10~20分で到着し、しかも多少風や波があっても実釣可能で、家族連れやカップルなどでも十分楽しめることです。
今年も8月から好スタートをきった博多湾のタチウオ釣り!
博多湾のポイントは20~30mと浅ダナで、ライトゲーム感覚で楽しめるのが魅力です。
釣り方はテンヤ釣りがメインで、ルアー釣り(ジギング)と併用して釣りを楽しむことも出来るため、ライトゲームロッドが一本あれば、テンヤ釣りとジギングの仕掛けを両方用意して、一石二鳥で2つの釣りを堪能するのがおすすめです。
➁対策と攻略法
博多湾のタチウオテンヤ釣りは、他の地域と異なり10~20号の軽いテンヤを使用します。このためテンヤに付けるエサはイワシではなくキビナゴが主流。とにかく浅ダナ狙いのため潮況に応じてテンヤの重さを使い分けるのがおすすめ。
ジギングでは、メタルジグ80gをベースに潮況によって60~100gを使い分けます。ジグの形状はロングタイプで、カラーはグロー系を中心にケイムラやゴールド系をローテするのが得策です。
日並み次第でテンヤが釣れたり、ジギングが釣れたりとムラはありますが、他のエリアでは味わえない面白さもあるので、テンヤとジギングの二刀流もぜひ試してみたいものです。
③博多湾でおすすめのタチウオ船
博多湾(福岡県)でおすすめのタチウオ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■錦江湾(鹿児島県)
①傾向と見通し
錦江湾は鹿児島湾とも呼ばれ、薩摩半島と大隅半島に囲まれて真ん中に桜島が鎮座する小さな湾です。複雑な地形のため、台風などの荒天以外は時化もなく雄大な自然の景色を望みながら釣りを楽しむことが出来る場所です。
錦江湾のタチウオ釣りは夜釣り(ナイトゲーム)がメイン。日中釣り(デイゲーム)もありますが、何といっても錦江湾のタチウオ釣りの魅力は超ドラゴン級の魚影がすこぶる濃いのです。
今年もすでに182cmのスーパードラゴンを筆頭にドラゴン級大爆釣!
他のエリアではまず釣れないような「モンスター」が続々と釣れています。ちなみに過去最大級は2mオーバーの化け物サイズ!まさに生粋のタチウオファンにとっては垂涎の場所なのです。
スーパードラゴンを釣りたいなら鹿児島の錦江湾へGO!
➁対策と攻略法
釣り方はテンビン釣りかテンヤ釣りが主体で、タックルおよび仕掛けは通常のものでOKです。ただしスーパードラゴンも想定して、チモトの強化チューブは必ずつけておきましょう。
テンビン釣りの場合は1本針でハリスはフロロカーボンの8号を1ヒロ。タチウオ針の#1/0を標準としてチモトに夜光チューブを装着します。通常は5cm程度で食い渋り時は2cmでも構いません。チューブはなるべく肉厚なものを選択しましょう。
テンヤ釣りやジギングで活性の高い場合は、水深40~50mくらいまで仕掛けを落としてシャクってはステイを長くとり水面まで探るのが有効です。
とにかくタナ合わせが最も重要なので、誰か一人釣れ始めたらアタったタナを情報共有することが釣果アップする近道です。船釣りの基本動作として、まずは船全体のチームワークを重視した釣りを心掛けましょう。
③錦江湾でおすすめのタチウオ船
錦江湾(鹿児島県)でおすすめのタチウオ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
タチウオの処理と保存法
タチウオは鮮度落ちの速い魚です。とくに鮮度が落ちてくると表面の銀皮から臭いが出るため、刺身で食べられるのは新鮮なうちだけ。つまり、
タチウオを刺身で食べられるのは釣り人の特権です!
ここでは釣れたタチウオの鮮度を保つ方法を解説します。タチウオは細長く歯が鋭いため、フィッシュグリップなどタチウオ専用のハサミを用意しておきましょう。
まずタチウオの後頭部(延髄)をナイフで切り、エラから中骨の付け根辺りまで切れ込みを入れ血抜きをします。しばらく海水に漬けて血抜きしたら、潮氷の入ったクーラーボックスに入れて氷締めをして完成です。
海水に漬ける際は、かならず7~8分時間をかけてじっくりと血抜きするのがコツです。またクーラーボックスの氷は海水を凍らせた潮氷であることが必須です。
クーラーボックスは縦長の35L以上のものがベストです。ドラゴンサイズが釣れた場合は尻尾の部分をカットしてクーラーに収納すると良いでしょう。