2023年3月現在、タイへの入国は日本を含む50ヶ国を対象に今月末までノービザで45日間の滞在が可能です。また最新情報では、当該措置が2023年12月末まで延長になる見込みとのことです。しかもタイはこれから5月にかけて暑気を迎え、4月13~15日にはタイの正月ともいえるソンクラン(水掛け祭り)が開催され、一年のうちで観光シーズンの最盛期を迎えます。
ズバリ!タイへの旅行はいまがおすすめです。
従来のノービザの滞在期間が延長されたことと、ワクチン接種証明書やタイ入国の際に煩わしい出入国カードの提出も不要となり、パスポートと飛行機のチケットさえあれば長期にわたって旅行が楽しめるようになりました。
しかし一方ではタイへの旅行者も増えたことから、飛行機代も大幅に高騰しているのも事実。格安航空のエア・アジアですらコロナ前と比べると1.5~2倍近く値上がりしています。また、国際線の玄関となるのはいまだにスワンナプーム空港のみのため、空港での入国審査は最低でも1時間以上は掛かると覚悟の上でお越しください。
現にコロナ後12万人まで激減した観光客も、現在はおよそ1,500万人まで大幅に増えているとのこと。コロナ前の4,000万人には到底およびませんが、実際私の住むコンドミニアムもだいぶファラン(欧米人)の姿が目立つようになりました。
そこで今回は、たまには観光へGO!ということで、
旅行を兼ねて釣りも楽しめる!ホテルの部屋で釣りを楽しめるスポット!!
をご紹介したいと思います。これもタイならではの魅力のひとつ!自宅のノンタブリーから車でわずか3時間程度で行けるのに、大自然に囲まれた秘境で釣りを楽しみつつ、のんびりとした時間を過ごして来ました。
カンチャナブリの秘境に浮かぶホテルで釣りを楽しむ!アクティビティもさまざま。
カンチャナブリ県サイヨーク。タイ中西部に位置するカンチャナブリ県は、エラワン国立公園やサイヨーク国立公園などを有し、山渓豊かで風景明媚な自然の宝庫として知られています。西側はミャンマーに隣接し、第二次世界大戦にまつわる映画「戦場に架ける橋」で有名な場所です。
「戦場に架ける橋」は第二次世界大戦におけるタイとビルマ国境付近にある捕虜収容所を舞台に、日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士と日本軍との葛藤を描いた映画です。
とはいえ、若い方々にはあまり馴染みはないかも知れませんが、クワイ河マーチを耳にした方は多いのではないでしょうか!?この舞台となった場所です。
さらにクワイ河(クウェー川)の上流へ車を走らせること約1時間。目的地のサイヨークに到着します。
サイヨークは国立公園にも指定されており、上流部にはヤイ滝など観光名所も多く、水豊かな滝や緑、ゆるやかな円弧を描いて織りなす壮観な景色が眺められます。
この日は、車でサイヨークのホテルへ直行しましたが、途中にあるボート乗り場からスピードボートで移動することも可能です。むしろその方が、観光的にはおすすめです。
The Float House River Kwai(フロートハウス・リバークウェー)
今回ご紹介するホテル、The Float House River Kwai(ザ・フロートハウス・リバー・クウェー)は客室が各々ログハウスのような設えで、全26室の客室やフロントを含めてホテル全体がクウェー川沿いに浮かんでいるような設備です。
こうした設備は日本ではまず見かけないですし、やはりタイならではの発想に基づいた素晴らしい設計だと思います。しかも、
客室のベランダは広く、釣りもやりたい放題!
もちろん釣りだけでなく、カヌーやラフティングなど楽しみ方はさまざま。この日はファランの子どもたちがライフジャケット付けて、ドボンと川に飛び込んで大いにはしゃいでいましたよ。おかげで釣りは散々でしたけど…汗
客室
客室は89㎡で天井高もあり広々としています。タイ特有の蚊帳の付いた大きなベッドが中央に鎮座し、ソファやコネクトが程良いかたちで配置されています。バスルームはありませんが、シャワールームや洗面台は各々独立しており、ゆったりした造作です。
今回は客室内の写真はうっかり失念しましたが、客室内からウッドデッキの写真を掲載します。
ウッドデッキは広々としてチェストやブランコチェアも配されており、サイヨークの大自然に溶け込むような設えになっています。
ただし大自然ゆえのウィークポイントとして、虫が多いのが唯一の難点。こればかりは立地上仕方ないとは思いますが、改善点のひとつとして挙げられるでしょう。
食事
今回は一泊二食付きでの宿泊。夕食はごく一般的なタイ料理です。味付けは癖のないバンコクスタイルで、外国人観光客にとっても幅広く受け入れられるメニュー構成です。
しかも、盛り付けされる料理はボリューミー!
メニュー🍴
❶レッド・ティラピアのタイ風あんかけ
❷ルクチン(タイ風つくね・焼き鳥)
❸春雨とシーフードのサラダ
❹鶏肉と玉ねぎ・ピーマン炒め
❺ゲーンチュータオフー(豆腐スープ)
う~ん、美味しい!
夕食のコースメニューは、どの料理もグローバルに万人受けするタイ料理としてしっかり味付けされています。が、何となく、日本でタイ料理を食べてる気分。突出したタイ・テイストではありませんが、宿泊客のほとんどが欧米やインド・韓国など外国人ゆえでしょうか。それにしても、ビールがどんどん進んでしまいます。
朝食は、悠然と流れるクウェー川を見ながら朝靄がかかる渓谷で静謐な時間を過ごせます。バイキング形式で、品数こそ少ないですが、洋・タイの食材が程よく並べられており、安定した美味しさを感じました。とくにシェフが目の前で焼いてくれるタイ風オムレツは最高ですよ!
そして、釣りは!?
ホテルのスタッフの話によると、ここクウェー川ではバラマンディやメコン大ナマズ、パーカーホといった巨大魚が釣れるとのことです。もちろん私自身もそんな情報を得て来たのですが…汗
宿泊当日の夕マヅメ1時間と翌早朝マヅメの1時間の合計2時間。ずっとルアーをキャストし続けました。川の流れが存外速かったのでシンカー付けたり、ワームを試したり、いろいろと試行錯誤。
しかし件のスタッフいわく、「このコンディションじゃ釣れないよ!」
ガーン!!
当日は濁りも入り、流れも速すぎたのです。つまり…
撃沈!!
まさに第二次世界大戦のクウェー川の悲劇の再来。頭の中でクワイ河マーチが鳴り響いています…
カンチャナブリのおすすめ観光スポット2選!
カンチャナブリまで来たら、観光も一緒に楽しみたいところ。ホテルからさらに1時間、クウェー川の上流部へ行くと有名な「ヤイ滝」など自然豊かな景勝地があります。もっとも帰路とは反対方面なので少々面倒。ならば、帰路途中のカンチャナブリまで戻るのが得策。
もちろん時間に余裕のある方は、サイヨークの大自然を満喫するのもおすすめです。
カンチャナブリの中心地は、ホテルから車で約1時間。バンコク方面へ戻るため、道中寄り道する感じでいろいろな観光スポットが楽しめます。
カンチャナブリはタイでも非常に人気の高い観光地です。今回はカンチャナブリで絶対に外せない観光スポットを2つご紹介いたします。
クウェー川鉄橋
カンチャナブリの観光においてまず外せないのが、クウェー川鉄橋。前述の通り、映画「戦場に架ける橋」でモデルになった橋です。この映画によって、カンチャナブリ―はその名を一躍知らしめ、人気の観光地になりました。
このため連日、大勢の外国人観光客でごった返しています。
クウェー川鉄橋は、線路上を自由に歩けるのが特徴です。注意しなければいけないのが、列車が線路を走るときです。その場合、退避場所があるので速やかに移動しましょう。列車が目の前を走り過ぎる時は迫力満点!
日本とも縁の深いクウェー川鉄橋は、タイへお越しの際はぜひ一度は行っていただきたい観光スポットです。
ワット・タムスア(虎の洞窟寺)
タイの観光といえば、寺院巡りもそのひとつ。ワット・タムスアはカンチャナブリー県最大の寺院で、「タイガーテンプル(虎の洞窟寺)」とも呼ばれ、丘の上に建ち階段を登った先には、カンチャナブリーで最も大きい黄金の仏像「プラシンナプラターンポーン」が参拝者を迎えてくれます。
この階段が超急斜面で結構しんどいんです。もっとも、足が不自由な方等はケーブルカーの利用も可能ですので、ご心配なく。
ワット・タムスアはタイ現地の人にも人気のある寺院で、高さ75mにも及ぶ9重仏塔の最上階から望む360度のパノラマの風景は、仏像の黄金と周辺の自然の緑の素晴らしいコントラストと景色が見ものです。
きっと、御利益があるはず!
そんな気にさせてくれる素晴らしい寺院です。笑
まとめ
タイはこれから一年でもっとも暑い時期を迎えます。タイの新年といわれる「ソンクラン」もあとわずか。この季節になると、現地の方々は郊外にある滝(ウォーターフォール)で休日を楽しむのが一般的な過ごし方です。
カンチャナブリは豊かな自然に恵まれ、観光はもとより釣りやカヌー・ラフティング・トレッキング等さまざまなアクティビティを楽しめるスポットです。
また、歴史的にも由緒ある場所として、タイへお越しの際にはぜひ一度訪れていただきたいスポットのひとつです。
首都バンコクからは車や電車でのアクセスが可能です。車だと3時間ほどで行ける距離のため、パタヤやホアヒンなどのリゾート地とほぼ同じ時間で行けますよ。この機会にぜひ、観光と釣りを一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか!?