春をひと足先につかみ取り!どこかに旅行に行きたいけど、「う~ん、なかなか決まらない」なんて方も多いことと思います。そんな方のために旅行と釣りや温泉&グルメを一緒に楽しめるプランをご紹介したいと思います。
昨年大手旅行会社のJTBが発表した年末年始の旅行動向見通しでは、海外旅行者数が前年同期比7.5倍の15万人、また国内旅行者数は同じく16.7%増の2,100万人と予測しました。日本を含む各国の水際対策の緩和や全国旅行支援等を受けて人流が回復している兆しで、経済の活性化にとっても大変良い傾向ですよね。
そんななか今回ご紹介するのは、いまひそかに人気のスポットとして注目を浴びている鹿児島です。
鹿児島は観光はもちろん温泉やグルメもちろん釣りなども含めて、老若男女世代を問わず楽しめる場所です。しかもこれから春にかけて飛行機や宿の予約も手配しやすい時期です。
ひと足お先に春をGETしに、鹿児島へ行ってみませんか!?
いま鹿児島がアツい!春先からGWにかけておすすめ
鹿児島県というと九州の最南部に位置する県で、行ったことがない方も多いと思います。九州といえばやはり人気があるのは福岡。鹿児島というと、どうしても桜島の噴火だったり屋久島のイメージが強いようで、あまり馴染みがない県のようです。
ところが航空業界関係者に聞くと、最近鹿児島は人気便でほとんど満席状態だそうです。しかも客層は二十代の若年層からハ十代のご高齢の方まで。まさに老若男女が鹿児島を訪れているそうです。
ちなみに私はこれまで仕事で全国47都道府県に行きました。仕事とはいえ日本全国すべての都道府県に行く人間などそうそういないでしょう。その私があえて言うと、鹿児島は好きな都道府県ベスト5に入るのです。
だから、件の航空関係者の話を聞いて「なるほどな~」と思わず相槌を打ってしまいました。もっとも鹿児島がブームになるのは、いまさら遅いような気もしますが。
その昔「はじめ人間ギャードルズ」というTVアニメがあったのをご存じですか?こんな話をすると、世代が分かってしまいそうですが、原始人の日常をアニメ化したもので独特の世界観が描かれています。まさにそんな世界観がまんま鹿児島には感じられます。
鹿児島市街の対岸に位置する桜島からは絶えず噴煙が吹き上がり、市街を一歩離れるだけで豊かな自然が広がります。また歴史上も明治維新や第二次世界大戦などでも要衝の地となった鹿児島は歴史ファンにとっても魅力的な場所なのです。
最低でも2泊3日以上の旅程で
鹿児島へのアクセスは空路が基本です。現在では東京(羽田)・静岡・名古屋(中部)・大阪(伊丹)・関西・神戸などの各地域で直行便が就航しています。また福岡や松山からはプロペラ機で直行便があります。
航空会社や旅行会社でもさまざまなプランが販売されており、宿やレンタカーなど自由にカスタマイズできるプランもたくさんあってバリエーションも豊富なのが魅力です。
鹿児島へ行くならソラシドエアがおすすめ!
そんななかでイチオシは、
搭乗期間は4月6日(木)6月30日(金)までと、なんとGW(ゴールデンウィーク)期間も対象に、破格の航空運賃およびパッケージツアー代金で提供されています。
なお予約・販売期間は3月9日(木)~3月23日(木)で、人気の便はあっという間に満席になってしまいますので、お早めにご予約しましょう!
ガッツリと鹿児島を満喫したい方は2泊3日以上の計画を立てるのがおすすめです。「2泊3日以上」のポイントとしては、以下の3つのコースがおすすめです。もちろん1泊目と2泊目は前後して構いません。
- 1泊目:鹿児島市内+2泊目:指宿エリア
- 1泊目:鹿児島市内+2泊目:霧島エリア
- 1泊目:指宿エリア+2泊目:霧島エリア
鹿児島を思う存分満喫したい方なら、南薩エリア(指宿)から北薩エリア(霧島)への片道50km以上の移動が必要になるため、レンタカーは必須であることも覚えておきましょう。
鹿児島は釣り天国!
釣り人にとっては、どんな釣りを楽しむかが課題です。鹿児島県は桜島を擁する錦江湾を中心に、南は硫黄島や屋久島、トカラ列島、西は甑島や宇治・草垣群島が浮かぶ東シナ海、さらに奄美大島・喜界島と県の大半が海に面しています。船釣りはもとより陸っぱりでも全域が釣り場といっても過言ではありません。もちろん湖や池、河川でもさまざまな釣りが楽しめます。
例えば、2~3時間程度で良いから陸っぱりで釣りをしたいとか、半日プランで船釣りを楽しみたいとか、はたまた丸一日ガッツリ遠征釣りを満喫したいとか。鹿児島ではさまざまなバリエーションで釣りを楽しむことが出来るのです。
- 陸っぱりで釣りを楽しむ!
- 錦江湾でサクッと船釣りを楽しむ!
- 硫黄島や宇治・草垣群島で遠征釣りを楽しむ!
マダイやクロダイ、アオリイカの乗っ込みも始まったよ!
鹿児島ではすでに2月初旬頃からマダイの乗っ込みが始まっており、また陸っぱりでもクロダイ(現地ではチヌ)やアオリイカの乗っ込みもスタート!例年鹿児島の海は、関東よりも1~2ヶ月ほど早い春を迎えているのです。
マダイは錦江湾の船釣りで大爆釣中です!海晴丸さんでは3月8日(水)に全員2ケタ達成で、しかも竿頭は25枚と、とても船マダイ釣りとは思えない釣果です。連日クーラー満タンの好釣果に恵まれており、初心者や船釣り入門者には最適ですよ!
鹿児島通がおすすめする観光スポット3選!
たまて箱温泉と開聞岳
鹿児島というか全国でも有数の露天風呂だと自信をもっておすすめします!全国広しといえど、こんなに素晴らしいロケーションを誇る温泉を私は他に知りません。
ご覧の通り、眼前に広がる大海原と彼方にそびえる開聞岳のコントラストの見事な調和!
開聞岳は「薩摩富士」とも呼ばれ日本百名山にも数えられており、標高924mのとても綺麗な円錐形の山です。また下の写真の通り、温泉がとてつもない解放感を演出しています。日々の喧噪を忘れ心と身体を同時に癒してくれるような、本当に至福のひとときを味わえるでしょう。
料金は大人ひとり510円と超格安。また同施設は鹿児島県で有名な砂蒸し風呂も運営しており、温泉と砂蒸し風呂のセットのプランもあります。ただしタオルやバスタオルはレンタルのためご自分で用意されると良いでしょう。
薩摩半島の先端部分に位置するため、アクセスが非常に悪く車でなければ行くことは難しい場所です。そのぶん人が少ないため、穴場的な感じで快適なシチュエーションで入浴できます。
鹿児島に来たら外せないスポットですね!
知覧特攻会館
第二次世界大戦の末期に旧陸軍の特攻基地が置かれた町が知覧です。知覧といえば現在は知覧茶が有名ですが、じつはこうした重い歴史的背景を持つ町です。
ここでは「神風特攻隊」。つまり爆装した飛行機諸とも敵艦に体当たりした陸軍特別攻撃隊員の遺影、遺品、記録等貴重な資料を収集・保存・展示しています。世界恒久の平和に寄与するという意味で二度と悲劇が繰り返されぬよう、戦争の悲惨さ、平和・命の尊さを教えてもらえます。
ちょうど、映画の「永遠の0」の世界をしみじみと感じさせてくれる貴重なスポットです。お子様からお年寄りまでぜひ行っていただきたい施設です。
天文館周辺
鹿児島の繁華街といえばやはり天文館でしょう。近年は大型商業施設のアミュプラザがある鹿児島中央が若い方には人気ですが、天文館周辺は「ザ・鹿児島」を堪能できる中心地です。
ご当地グルメや郷土料理を味わえるお店や、ランチやスイーツを提供するカフェをはじめ、土産店などのショッピング施設も充実しています。通りには、アーケードがかかっているため、雨の日でも濡れずに食べ歩きやショッピングが楽しめます。
人気の観光スポットもアクセス良好で宿泊施設も数多くあり、観光や出張の拠点として多くの方が利用しています。ラーメンなどのB級グルメから割烹料理まで魅力的な店舗がたくさんあります。このため、スケジュールはある程度余裕を持って組むことが大切です。
出来れば昼か夜に、旅程のなかに天文館周辺での飲食やショッピングを組み込んでおくことをおすすめします。
鹿児島通がおすすめするグルメ3選!
黒豚とんかつ
鹿児島といえば黒豚!そのなかでもぜひ食しておきたいのはとんかつです。黒豚は鹿児島の誇る名産品のひとつ。その肉質は柔らかく歯切れも良くてとてもジューシーです。関東で食べるとんかつとはまさに一線を画した味わいなのです。
さて美味しい黒豚のとんかつを食べるなら、天文館や鹿児島中央周辺エリアにとんかつ専門店が数多くあります。そのなかでイチオシのお店が『とんかつ川久』さん。おそらく鹿児島のとんかつ屋さんではナンバー1!絶えず行列が出来る人気店ですが、チケット予約制で自動的に携帯に連絡が入るシステムで、待ち時間にショッピングも楽しめます。
ちなみに、川久さんのおすすめメニューは「黒豚ロースカツ定食」か「黒豚ヒレカツ定食」です。
下の写真の通り、お肉が薄ピンク色でミディアムレア的な感じに仕上がり、ひと口頬張るだけで肉汁がジュワッとあふれ出てくるのです。もう堪らない美味しさ!
醤油・柚子味噌・塩などお好きな調味料が選べますが、食べ方が関東スタイルとは異なるため初めから辛子は付いて来ないので注意しましょう。もちろん辛子好きな方は店員さんに言えば出してもらえるのでご安心ください。
黒豚とんかつおすすめの店3選はこちらです🐖
黒豚とんかつ・おすすめの店3選
❶ とんかつ川久 ☎099-255-5414
❷ 竹亭田上店 ☎099-282-0228
❸ 黒豚ふくや ☎050-5590-1734
ラーメン
B級グルメの横綱級ともいえるラーメンも、また鹿児島でぜひ食べたい一品です。鹿児島のラーメンというと全国的にはあまり知られていませんが、じつはクオリティの高いお店が結構あるんですよ。
基本スープは豚骨ベースで鶏ガラや野菜を使用しており、比較的あっさりしています。お店ごとに味噌や横浜家系、博多豚骨系など個性が豊かなのも特徴的です。
とくに天文館や鹿児島中央周辺には美味しいラーメン屋が軒を連ねているので、ランチタイムに買い物がてら立ち寄るのも良いでしょう。
鹿児島のラーメンおすすめの店3選はこちらです🍜
鹿児島ラーメン・おすすめの店3選
❶ 豚とろ ☎099-222-5857
❷ ラーメン小金太☎099-282-0228
❸ こむらさき ☎099-222-5707
海鮮料理
鹿児島といえばやはり海鮮料理。太平洋から東シナ海に囲まれ、魚介の水揚げ量も日本もトップクラスの鹿児島県は海産物の宝庫といえるでしょう。カツオやマグロ、ブリやカンパチなどの大物やキビナゴやサバ、また貝類やイセエビ、ウナギなど枚挙に暇がありません。
できれば獲れたての新鮮な海の幸をたっぷり堪能したいところです。もちろんランチも良し、夜にお酒を愉しみながらも良し、さまざまな楽しみ方があります。鹿児島には新鮮な魚介料理を提供してくれるお店がたくさんあります。
鹿児島市内はもちろんほぼ県内全域といっても良いほど居酒屋や寿司屋、割烹料理屋があるため日程も組みやすいでしょう。事前にネット等で調べておくのも良いですが、宿泊先のホテルや旅館などで尋ねてみると現地の生の情報が聞けて面白いと思いますよ。
色々な種類の海鮮を腹一杯食べたいという欲張りのに方は、下の写真のような海鮮丼がおすすめです。マグロ・カツオ・ブリ・カンパチ・イサキ・アジ・イカそしてアワビがてんこ盛り!まさに海鮮のオールスターの競演って感じですよね!?
鹿児島の海鮮料理おすすめの店3選はこちらです🦐
海鮮料理・おすすめの店3選
❶ 吾愛人(わかな) ☎099-222-5559
❷ 菜菜かまど ☎099-225-7588
❸ 魚庄 ☎050-5589-5326
釣り
さて鹿児島での温泉や観光を楽しんで美味しいグルメも堪能したら、いよいよ釣り開始です!この時期旅行を兼ねて鹿児島で釣りを楽しむとすれば、大きく分けて3つのジャンルがあります。
一つは海釣り公園などの陸っぱりでエギングやルアー、サビキ釣り。二つめは錦江湾でマダイやヒラメなどを狙う船釣り。そして三つめは遠征で狙うアラ(クエ)やスジアラといった大物です。
このうち遠征釣りは、おそらく旅行自体の趣旨からかけ離れていると思いますが、冬場でも大物を狙いたいという方には絶好のプランです。丸々一日かける釣りのため事前にご家族の了承を得てから出かけましょうね。
陸っぱり(海釣り公園)
鹿児島市には桜島と鴨池に市営の海釣り公園が2箇所あります。どちらも水深が20m前後とドン深で冬場でもマダイやカンパチ、アジ、カワハギ、カサゴ、アオリイカなど釣れる魚種もさまざま。これは関東の海釣り公園にはない魅力ですよね!?
市営ですので設備も大変充実しており、貸し道具や仕掛けからエサまでひと通り揃っているため手ぶらでの釣行も可能です。もちろんライフジャケット(救命胴衣)も無料で貸出しておりご家族での釣行も安心です。
鴨池海づり公園は鹿児島市の与次郎という場所に位置しており、近隣の宿泊施設からも徒歩で行ける好立地です。下の写真はホテルの客室から見た鴨池海づり公園の様子です。ご覧の通り徒歩3分で行けるため、家族連れやグループでの短時間釣行に最適です。
最近はメーカー各社からモバイルロッドのように仕舞寸法の短いコンパクトな竿も販売されています。リールやエギ・ルアーなど仕掛け一式をまとめてスーツケースに収納できれば、余計な費用もかけずに空港での受託手荷物の検査も安心です!
とくに旅行に出かけたら少しだけでもいいから釣りを楽しみたいという方には、鹿児島で陸っぱりからの釣りを推奨します!
錦江湾の船釣り
桜島を擁し薩摩半島と大隅半島に囲まれた錦江湾は鹿児島県を象徴する海です。とにかく魚種が豊富で釣れる魚もさまざま。冬場でもマダイ、カンパチ、ヒラメ、タチウオ、アジやアオリイカ。エサ釣りでもルアーフィッシングでも人気のターゲットが釣れるのが魅力です。
現在はコマセマダイや活きエサの泳がせでヒラメやブリ、そしてティップランのアオリイカがメインのようですが湾口ではアラ(クエ)も釣れている状況です。船釣りファンにとっていちどは行ってみたい場所ですよね。
錦江湾での船釣りの強みは、湾内での釣りのため多少風波があってもゲーム自体成立するところです。このため旅行計画を立てやすくなります。多くの船でレンタルタックル等の装備が充実しているため、初心者でもラクラク釣りが出来て安心です。
また家族連れやグループでの釣行はチャーター船もおすすめ。まるまる一隻を貸切るプランもありますし、午前や午後だけの半日コースというプランもあるので、その場合事前に船宿にご相談ください。
遠征大物釣り
文字通り、港から3時間以上も船に乗って遠征する大物釣りです。釣れる魚種もアラ(クエ)やスジアラ、シブダイ(ホタ)と超高級魚が勢ぞろい!まさに上級者コースともいえるでしょう。
釣り場所としては、太平洋岸では硫黄島や口永良部島、東シナ海に浮かぶ宇治群島・草垣群島の近海がおもなポイントとなります。現在では鹿児島港・枕崎港・串木野港で遠征船があります。また釣り船のスケジュール次第で、基本的に1~2日は要する釣りです。このため観光なども楽しむ場合は最低でも3泊4日は必要になるため余裕をもって計画を立てましょう。
釣り具類は一部の船でレンタルもありますが、遠征釣りの場合事前にタックルやクーラーボックスなどを宅急便等で現地に送るか、自前で持ち込むのが必須となりますのでご注意ください。かりに手ぶらの場合でも釣り用のウェア等は持参しなければならないため、それなりの重装備になります。
あとは、釣果をどのように処理するかが課題だと思います。貴重な大物を釣ったら、やっぱり持ち帰りたいですよね!?
釣果の持ち帰り方
旅先で釣れた貴重な釣果を持ち帰りたい!
せっかく大物が釣れたのにどうしたらいいの!?なんて、経験がある方も多いのではないでしょうか?そこで今回は旅先で釣れた釣果を確実にご自宅まで送り届ける方法をご紹介します。
まず釣果のサイズが重要です。もし獲物のサイズが小型ならトロ箱(発砲スチロール)に詰めて自分で持ち帰るのがベストです。例えばアオリイカの1.5kgクラスならば小型のトロ箱で十分なはずです。釣行日と帰路の間隔にもよりますが、もし宿泊先で冷凍保存できるならば帰路の日まで保管してもらうと良いでしょう。
獲物が大型の場合はトロ箱に塩氷をガチガチに詰めてクール宅急便。さらに大型の場合はヤマト便などで着日を指定して送るのが理想的な方法です。ただしクーラーボックスがある場合はクーラーボックスごと配送すると良いでしょう。この場合はそれなりにコストが発生しますので、悪しからず。
なおトロ箱の入手方法は、平日なら漁港の市場で簡単に購入できます。また大型のショッピングモールなど商業施設の鮮魚コーナーでお裾分けしてもらえるので、釣行後に立ち寄るのも良いでしょう。