夏から秋にかけて人気の夜イカ釣りは全国各地で多くの釣りファンを魅了する釣りです。釣趣や食味もさることながら、日中の猛暑を避けて夕涼みがてら釣りを楽しむことが出来るため、夏場の暑い季節には最高の船釣りです。
一般的に「夜イカ釣り」といっても、場所や季節によって釣れるイカの種類は異なります。
東北や関東の沖合ではマルイカやスルメイカが盛期に突入。駿河湾のムギイカ、若狭湾のマイカ、和歌山のアカイカ、山陰のシロイカ、九州玄界灘や天草沖では「夜焚きイカ」で有名なヤリイカやケンサキイカなど多岐にわたり、夜の宴をイカ釣り三昧で堪能するのが夏から秋の船釣りの醍醐味!とくに、
暑さが苦手な方は涼しい夜イカ釣りがおすすめ!
夜イカ釣りはおもに集魚灯で小魚を呼び集め、それを追って浅ダナに浮いてきたイカを釣るので、女性や子供などの初心者でも手軽で簡単。船のイカ釣り入門には最適です。
夏の夜に納涼を満喫しながら、釣味良し食味良しのイカを釣って大いに楽しめる夜イカ釣り。今回は夜イカ釣りの時期、場所、釣り物によって異なる釣り方や仕掛け、おすすめの船などについて、基本的な事項を解説します。
全国各地で夜イカ釣り好スタート!ライトタックルやイカメタルと楽しみ方はさまざま。初心者のイカ釣り入門にも最適!
全国各地で夜イカ釣りがシーズンインしました!
岩手県三陸沖や茨城県沖の船では連日マルイカ(ケンサキイカ)が良い日でトップ50~100杯オーバーと爆釣中!福井県ではマイカ(ケンサキイカ)中心にトップ50杯オーバー!また和歌山県沖でもアカイカがトップ30杯オーバー!夜焚きイカで有名な福岡県玄界灘でもヤリイカ中心にトップ3ケタオーバー続出と全国的夜イカ釣りが大ブレーク中!
夏から秋にかけて釣れる夜イカはケンサキイカとスルメイカが主体です。ケンサキイカは、関東では「マルイカ」や「アカイカ」、北陸では「マイカ」、山陰では「シロイカ」と地域によって呼び方が様々で複雑です。また九州の玄界灘や熊本の天草では、船の漁火で小魚を寄せてヤリイカなどを狙う「夜焚きイカ」釣りが盛んです。
夜イカ釣りは、夕方17時頃に出船する半夜釣りと深夜22時頃に出船する深夜釣りとがあり、日中の猛烈な暑さを避けて納涼を満喫しながら釣りが楽しめたり、朝が苦手な夜型人間の方や仕事が忙しい方でも楽々と釣行できるのが魅力です。
しかもイカが小魚を捕食しに水面近くまで浮いてくるため、昼間のイカ釣りにくらべてタナも浅いのが特徴。ライトタックルやイカメタルで手軽に釣ることが出来て、女性や子供など初心者のイカ釣り入門にも最適な釣りです。
ケンサキイカは一般のスーパーや鮮魚店などではまず見かけることがないほどヤリイカやアオリイカと並ぶ高級なイカで、繊細でとろけるような食感や食味は堪りません!
自分が釣った極上のイカを活造りで食べるのは、まさに釣り人の特権!
ここでは夜イカ釣りを始めるための第一歩として、地域によって異なる時期やタックル・仕掛け、釣り方やおすすめの釣り船など、初心者や入門者のためにわかりやすく解説します。これから夜イカ釣りを始める方は必見ですのでぜひご覧ください!
夜イカ釣りのシーズン展望
夏から秋にかけて人気の高い夜イカ釣りですが、とくにおすすめのエリアは、
岩手県三陸沖、茨城県鹿嶋沖、静岡県駿河湾、和歌山県田辺沖、福井県若狭湾、山口県下関沖、福岡県玄界灘、熊本県天草沖、と北は東北から南は九州まで広い範囲で釣れています!
しかし釣り場によって釣れるイカの種類や釣り期も異なるため注意が必要です。
ここでは現況と例年のデータを踏まえ、各地の夜イカ釣り傾向と対策をサマリーしましたので、少しでも参考にして頂けると幸いです。とくに、
8~9月は夜イカ釣りの絶好のチャンス!
事前に船宿等に釣況を確認し、夜イカ釣りのチャンス・タイムを正確に把握して釣行することが、釣果アップの秘訣です。
夜イカのタックルと釣り方
夜イカ釣りはおもに2つの釣り方があります。ライトタックルで狙う胴突きスッテ仕掛けと、鉛スッテに浮きスッテを付けたイカメタルです。地域や船宿によってスッテのサイズやハリスの号数など微妙に異なりますが、基本は胴突きスッテ仕掛けかイカメタルのいずれかです。
胴突きスッテ仕掛けは、あらゆるイカ釣りにおいて全国的に普及している釣り方ですが、イカメタルは福井県が発祥の地といわれ、最近は大変人気のある
釣り場や船などによって釣り方はさまざま。また当日の潮況によって釣果に大きな差が出る場合もあるので、タックルや仕掛けは事前に船宿に確認しておくと良いでしょう。
できれば胴突きスッテ仕掛けとイカメタルのタックルと仕掛けを各々用意しておくのがおすすめです。またタックルは共用できるため、仕掛けだけでも両方持参しておけば、釣果にムラが出やすいイカ釣りを安心して楽しめるでしょう。
ここでは胴突きスッテ仕掛けとイカメタルの基本型となるタックルについて解説します。夜イカ釣りはタナが浅いためライトタックルが基本ですが、エリアによってはやや重めのタックルを使用する場合もあるので、後述の地域別の項目を参照ください。
■胴突きスッテの基本タックル
①竿(ロッド)
竿はマルイカ専用竿かライトゲームロッドで長さは1.5~2.4mのもの。初心者は短めの方が取り回しもしやすく操作性も良くおすすめです。長時間手持ちで誘いを入れて狙うため、持ち重りのしない軽い竿を選ぶのが賢明です。
オモリ負荷は30~80号が標準。釣行する時期や場所に応じて選択しましょう。竿の調子は6:4か7:3がおすすめ。狙うイカの種類に応じて、イカが掛かってもバレにくい64調子や73調子のものが良いでしょう。
また道糸の先にフロロカーボンのリーダーを結ぶのが基本型。道糸とリーダーはFGノット等で直結して、フロロカーボンリーダーを1ヒロ程度とったらスナップサルカンで仕掛けと繋ぎます。
➁リール
リールは小型の両軸リールか電動リールです。夜イカ釣りは総じて浅ダナのため手巻きの両軸リールがおすすめです。竿とのタックルバランスで持ち重りのしない軽量のものが良いでしょう。もちろん小型の電動リールでもOKです。
カウンター付きでギヤ比の高いリールであれば、誘い時や巻上げ時にラクに操作できるので安心。またPEラインが最低200m以上巻けるものをチョイスしましょう。
夜イカ釣りの場合、PEラインはなるべく潮流の影響を受けないPE0.8~1号と細仕掛けがおすすめです。PEを最低200m以上巻けるラインキャパを有するリールが必須条件です。
■イカメタルの基本タックル
①竿(ロッド)
竿はイカメタル専用竿またはライトゲーム用ロッドで長さは2m前後のもの。イカメタル用のスッテはオモリ10~25号くらいのサイズなので、タックルバランスを考えて選択しましょう。調子は6:4か7:3がおすすめです。
胴突きスッテ釣りと共用する場合は、オモリ負荷が30~50号と重めのライトゲーム用ロッドを選ぶのがポイントです。またマダイの一つテンヤやタイラバ用ロッド、ティップランロッドも転用することが可能です。
イカメタルは実釣中ずっと竿を手に持ち誘いを入れる釣りなので、リールとのタックルバランスも含めて持ち重りしない軽量なもので、穂先の感度が優れているものを選ぶことが大切です。
➁リール
リールは小型の両軸リールやスピニングリールです。ダイワであれば両軸リールは150~200番、スピニングリールは2500~3000番クラスがおすすめです。ただし胴突きスッテと共用を考えるなら、かならず小型両軸リールを選びましょう。
PEラインは0.5~0.8号と胴突きスッテよりも細めを使用します。ライントラブルも想定してリールには200m以上巻いておきましょう。ラインはかならず10mごとにマーキングされているものが必須です。
PEの先にFGノット等でリーダーを直結します。リーダーはフロロカーボンの2~3号を1ヒロほど取り、さらにサルカンか直結でスッテ仕掛けに接続すればOKです。
なお初心者や入門者は、通常のマルイカ仕掛けも併せてご覧いただけると幸いです。
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仕掛け
仕掛けはエリアや船によって千差万別です。また当日の潮況によってオモリの号数やイカメタルの重量も異なるため、かならず事前に船宿に確認しておくことをおすすめします。
■胴突きスッテ仕掛け
胴突きスッテ仕掛けは、直結仕掛け・直ブラ仕掛け・ブランコ仕掛けの3通り。夜イカ釣りではスッテの数は3~5本が最も一般的です。ベテランの方には8~10本針という猛者もいますが、慣れないと手前マツリの原因ともなるので、初心者や入門者は針数3~5本に留めておきましょう。
夜イカ釣りの胴突き仕掛けは、浮きスッテとプラヅノや浮きスッテのみの組合せ、サイズやカラーなどバリエーションも豊富。夜イカの場合はおもにブランコ仕掛けが主流です。枝スの長さも5~20cmと釣り人によって十人十色。とはいえ、
初心者や入門者、仕掛けを作るのが面倒臭い方は市販の仕掛けで十分OKです!
■イカメタル
イカメタルは、鉛を内蔵したメタルスッテの号数とカラーが最も重要なポイントです。また浮きスッテのカラーとサイズも見逃せません。サイズはおもに15~30号で、船長の指定するサイズ&カラーを用意しておけばまず間違いはないでしょう。
鉄板カラーは、赤&白、赤&緑、赤&黄で、最低限この3種類は用意しておきましょう。サイズは15~30号で2サイズ揃えておくと水深や潮況に使い分けられるので便利です。
夜イカ釣りに必要な装備
①イカヅノマット・マグネット
夜イカ釣りでは、イカを掛けるカンナの付いたプラヅノやスッテを複数本使用するため、仕掛けが絡みやすいのが特徴です。このため仕掛けを投入したり回収したりする際に、船べりで安心して投入や回収といった作業を行なうためのマットやマグネット板が必要です。
夜イカ釣りは仕掛けが簡素なため、深場を狙うヤリイカやスルメイカ釣りで使用するイカヅノ投入器は必要ありませんが、手返しを早くするためにも仕掛けの迅速な投入や回収は釣果を左右する重要な作業です。
船べりにはかならずツノマット(マグネット)を設置しましょう!
ツノマットは幅8~10cm、長さ30~50cmで、布製のマットタイプとマグネットタイプがあります。最近はオフィスで使用されているタイルカーペットを切って自作する方もいるようです。個人的にはマグネットタイプの方が、深場釣りにも転用できるためおすすめです。
➁ヘッドライト
夜イカ釣りは半夜から深夜にまで及ぶ釣りです。当然船上では集魚灯のほかにも照明が灯されますが、釣り座によってはやや暗かったり、光線の加減で見え辛かったりするのが実情です。ましてや私のように老眼が入っていたりすると、糸を結ぶのも至難の業。
夜イカ釣りではヘッドライトは必需品です!
ヘッドライトは釣りに使用するだけでなく、防災上でも大変便利なアイテムです。一家に一台用意しておけば、釣りやキャンプといったアウトドア、非常時にも活躍するでしょう。
エリア別夜イカの釣り方・攻め方
全国の地域別の夜イカ釣りの釣況や釣り方・攻略法について解説します。
今回ご紹介する夜イカ釣りは船釣りが対象です。すでに一部地域では6月頃から釣れていますが、これから数・型ともに本格的に楽しめる最盛期。秋にかけてのラストスパートがますます楽しみです。
またおすすめの夜イカ釣り船も併せてご紹介しますので必見です。ぜひ夜イカ釣りに出かけて、納涼を満喫していただけると幸いです。
仕掛けは地域や船宿によって異なるので、釣行前の予約時に必ず詳細を確認しておきましょう。
■岩手県三陸沖
①傾向と見通し
岩手県三陸沖の夜イカ釣りは7月から9月にかけてです。ポイントは岩手県三陸沿岸の航程20分前後の近場ですが、現在好調なのが大船渡の越喜来湾周辺です。今年はとくにイカの当たり年と思うほど、連日好釣果に恵まれ多くの釣り人で賑わっています。
三陸沖の夜イカ釣りといえばスルメイカ(ムギイカ)が主体ですが、今年はケンサキイカ(アカイカ)の群れが接岸し爆釣モードに入っているようです。良い日にはムギイカ・ヤリイカ混じりで竿頭150杯オーバーも!!
三陸沖では7月頃から釣れ始め9月にかけてピークを迎えて一旦終息し、再び10月頃からヤリイカ、12月頃になると大型のスルメイカが釣れ始めるのが例年のパターンです。
今年も暖流の北上とともに、ますますこれから期待が膨らむ三陸沖の夜イカ釣り。ケンサキイカにヤリイカと高級イカの数釣りが楽しめるので、ぜひお出かけになってはいかがでしょうか。
➁対策&攻略法
三陸沖の夜イカ釣りの釣り方は、従来の胴突きスッテに加え最近はイカメタルも人気上昇中で、潮況やポイント・水深など好みに合わせて釣り方を楽しむことができます。このためタックルは2つ用意しておきたいところですが、胴突きとイカメタルの共用でもOKです。
夜イカ釣りの船は、おもに午後5時頃出船で午後11時頃に帰港する半夜釣りで、ポイントにアンカーを打つかかり釣りがメインです。
水深は50メートル前後。釣り始めの明るいうちはタナはボトム(底)付近に集中しますが、暗くなり集魚灯が灯されると次第にイカが水面に浮いて、タナは15~30メートルと浅ダナに移行するため、女性や子供などの初心者でも安心して楽しめます。
胴突きスッテの仕掛けは、11cmのプラヅノに赤白のスッテが混じった3~5本針仕掛け。もちろん市販の仕掛けでも十分OKで、オモリは30~60号です。イカメタルのサイズは15号が基本。場所や潮況に応じて10~25号をローテーションして使い分けると良いでしょう。
釣り方は、オモリやメタルスッテの自重で仕掛けを落とすのではなく、道糸を張った状態のまま竿先を下げて仕掛けを沈めるテンションフォールが有効です。
夜イカ釣りでは、スッテがゆっくりフォールしている時やフォールからのステイ時にヒットするケースが多いため、仕掛けのフォールは釣果アップを左右する重要な作業です。
③三陸沖でおすすめの夜イカ釣り船
岩手県三陸沖でおすすめの夜イカ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■茨城県鹿嶋沖
①傾向と見通し
茨城県鹿嶋沖は関東を代表する夜イカ釣りのメッカです!
今年は7月初旬からマルイカ(ケンサキイカ)が爆釣モードに突入!以前は8月後半からゴウドウイカや(ムラサキイカ)やスジイカの釣り期でしたが、今年はどうやら様相が一変しているといっても過言ではありません。
良い日には、なんとトップ100杯以上と絶好釣!
茨城県の夜イカ船は午後5時半に出船して午前0時前には帰港する半夜船がメイン。ポイントは港から約1時間で到着する鹿嶋沖で、実釣時間は4時間程度です。またレンタルタックル&仕掛け(有料)も常備されているので、女性やお子様でも安心して楽しめます。
都心から車で約2時間。首都圏から最もアクセスの良い夜イカ釣り船として、東京や埼玉、神奈川など県外からの釣り人も多く大賑わいの鹿嶋港ですが、これから今後ますます期待が膨らむ茨城県鹿嶋沖の夜イカ釣り。潮況次第では10月頃までマルイカやムギイカが数・型ともに楽しめそうです!
➁対策&攻略法
茨城県鹿嶋沖の夜イカ船では、従来の胴突きスッテが主流です。イカメタルも同乗することが可能で、ほとんどの船で釣り座の指定はありません。ただしイカメタルの場合レンタルタックルが無いので注意が必要です。
胴突きスッテはブランコ・直ブラ・直結と仕掛けが3パターンありますが、どの仕掛けがイチバン釣れるというのはありません。ただし定番外道のサバに泣かされることも度々あるため、サバが多いときは直結仕掛けに変更してオマツリを防止する等の工夫も必要です。
暗くなると集魚灯が点灯。タナは20m前後と浅ダナで、使用するオモリも潮況次第で30~50号、イカメタルの場合は15~25号で、ライトタックルで十分ゲームが成立します。
スッテのサイズは3.5~5cm、カラーは赤/白・赤/緑・赤/黄といった定番カラーに加え、明るいうちは青系、暗くなったら緑系をマストアイテムとして用意しておくのがおすすめです。
基本的に浅場狙いのため、スッテの数は少なめにしてこまめに手返し重視を心掛けた方が釣果アップにつながります。ぜひ首都圏在住のイカ釣りファンは茨城県鹿嶋沖の夜イカ釣りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
③鹿嶋沖でおすすめの夜イカ釣り船
茨城県鹿嶋沖でおすすめの夜イカ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■静岡県駿河湾
①傾向と見通し
静岡県駿河湾の沼津~大瀬崎沖は屈指の夜イカ釣りポイント。私自身、船夜イカ釣りデビューも駿河湾でした。釣れるイカはさまざま。初夏のムギイカに始まり、マルイカやヤリイカなど多彩。しかし最近に限っていえばやや低調気味のようです。
駿河湾の夜イカ釣りは夏と冬の2シーズン楽しめるのが魅力。夏場だけでなく、例年11月頃になるとヤリイカやマルイカが再び釣れ始めるという特徴があるため、今後に期待したいところです。
駿河湾の夜イカ釣りでは、夏~秋はイカメタル、冬~春は胴突きスッテがセオリー。
夜釣りの盛んな駿河湾の夜イカ釣りは、夕方出船の半夜釣りと深夜出船の深夜釣りの2便があります。ポイントは港から航程15~30分と近場。ポイントに到着したらアンカーを打ち、かかり釣りで狙うのが基本です。
型はまだ小ぶりですが、夜イカ釣りは駿河湾で周年狙えるターゲットとしてベンチマークしておきたい釣り物ですので、つねにアンテナを張っておくことをおすすめします。
➁対策&攻略法
夏から秋にかけての駿河湾で夜イカ釣りを楽しむにはイカメタルがおすすめ!港から航程20分ほどで到着するポイントは水深30メートル前後で、ライトタックルでイカメタルで夜イカを狙うには最適の環境です。
メタルスッテは8~15号と軽量で、マルイカやムギイカの繊細なアタリを捉えるタックルバランスが求められます。
集魚灯が灯る中でタナは20メートル前後と浅ダナですが、船長のアナウンスに合わせてなるべく広いレンジを探るのがおすすめです。なるべく柔らかいライトタックルで、早めの手返しで効率良く狙うのが釣果アップのコツです。
駿河湾の夜イカ釣りはマルイカ・ムギイカと小ぶりが主体。イカメタルのウキスッテのハリス長を短くするか直ブラにすることで、繊細なアタリを見逃さないように仕掛けを工夫するのもおすすめです。
③駿河湾でおすすめの夜イカ釣り船
静岡県駿河湾でおすすめの夜イカ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!のおすすめの遠征船です。
■福井県若狭湾
①傾向と見通し
夜イカ釣りのメッカとして知られる福井県。例年船の夜イカ釣りは7月頃から始まり9月いっぱいまでが盛期です。メインターゲットはケンサキイカで、当地では「マイカ」と呼ばれています。また福井県はイカメタル発祥の地ともいわれイカ釣りが大変盛んな地域です。
今年も日並み次第でトップ50杯オーバーと好釣!
愛知県や岐阜県など中部東海エリアや石川県や富山県といった北陸エリアからのアクセスも良いため、イカ釣りファンにとって福井県の夜イカ釣りは、まさに年に一度のイベントのようなものです。
福井県若狭湾の夜イカ釣りは、夕方17時頃出船の半夜便、深夜22時頃出船の深夜便、週末など船によってはオールナイト便もあるほど。ポイントは小浜から敦賀の若狭湾を中心に、福井・あわら方面にかけて。航程は港から30分~1時間の水深60~100メートルで、夜イカ釣りのタナは20~50mと広いレンジです。
今年も開幕早々好調な福井県若狭湾の夜イカ釣りはまだまだこれからも十分楽しめます。週末の夕涼みも兼ねて、ぜひお出かけになってはいかがでしょうか!?
➁対策&攻略法
福井若狭湾の夜イカ釣りはやはりイカメタルが主流。もちろん胴突きスッテもOKですが「オモリグ」という釣り方も若狭湾の夜イカ釣りの特徴です。オモリグとは、リーダーとの結節部に20~30号のオモリを接続し、ハリスの先に2.5~3号のエギ(餌木)を付けて誘いを入れる釣り方です。
福井県若狭湾の夜イカ釣りでは、当日の潮況に応じてイカメタルとオモリグを使い分けて狙うのが最もポピュラーです。
イカメタルのサイズは15~25号がベスト。胴突きスッテの場合は3~5本仕掛けでオモリは60~80号。オモリグでは20~30号が標準サイズです。
スッテおよびエギのカラーは、赤緑、赤黄色、パープル、ピンク、ケイムラ、オレンジが鉄板カラーとしてマストアイテムですので、かならず揃えておきましょう。
③若狭湾でおすすめの夜イカ釣り船
福井県若狭湾でおすすめの夜イカ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■和歌山県田辺沖
①傾向と見通し
関西エリアで夜イカ釣りを楽しむことができるのは中紀から南紀和歌山。和歌山県ではケンサキイカは「アカイカ」と呼ばれ、高級イカの代名詞として大変人気の高い釣り物です。釣り期は7月から9月にかけて。数は他の地域と比べて少ないものの、和歌山の夜アカイカは型が大きいのが魅力です。
和歌山県田辺沖の夜アカイカ釣りの船は、夕方18時頃出船して深夜0時頃帰港する半夜便のみです。明るいうちはボトム付近で釣れますが、本格的に釣れ出すのは19時以降。タナは10~30メートルの浅ダナで活発にヒットします。
おもなポイントは和歌山県日高郡から田辺町・白浜町にかけての各漁港から航程30分~1時間ほどの沖合いになります。大阪市街から車で2時間程度のアクセスと好立地で、晩夏から秋にかけての夜イカ釣りを楽しむことができます。
例年、和歌山の夜イカの釣り期は9月いっぱいまでと短いのが特徴。関西エリアで夜イカを釣るなら、一度は楽しみたい和歌山県の夜アカイカ釣り。これからいよいよラストスパート!なるべく早めの釣行がおすすめです。
➁対策&攻略法
和歌山県田辺沖の夜イカ船釣りではイカメタルが人気。たいていの船では胴突きスッテとイカメタルが同乗するケースがほとんどです。和歌山県の夜イカ船ではイカメタルのレンタルタックルもあるため、まずは釣り道具を購入せずに、お試しで始めてみるのもおすすめです。
イカメタルのサイズは8~15号と福井県とくらべると軽めの仕掛けです。スッテの定番カラーは赤・緑・白・黄の各々2色展開で、いろいろな組み合わせがあるほど釣果もアップし、イカメタルの楽しみも倍増します。鉛スッテや浮きスッテのサイズやカラー等の詳細は各々の船宿で事前に確認しておくと良いでしょう。
和歌山の夜イカ船では、船を潮に乗せて釣る流し釣りと、アンカーで固定して釣るかかり釣りの2つの釣り方があり、釣り方によってメタルスッテの号数が変わるため注意が必要です。
和歌山の夜イカ釣りに限らず、イカタメルの基本動作は①誘い➁フォール③ステイの3つに尽きます。①から③を投入毎に強弱(速い・遅い)のメリハリをつけて、当日のヒットパターンを速やかに見つけるのが釣果アップにつながります。
③和歌山田辺沖でおすすめの夜イカ釣り船
和歌山県田辺沖でおすすめの夜イカ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■山口県萩~下関沖
①傾向と見通し
山口県萩~下関沖の日本海側は「夜焚きイカ漁」が盛んなエリアで、釣れるイカはケンサキイカです。山陰地方ではケンサキイカを「シロイカ」と呼び、例年6月後半から9月いっぱいにかけてが釣り期。県内はもとより県外からも多くのファンで賑わいます。とはいえ、
今年は日並みで5~20パイと低調気味…
山口県萩・下関沖の夜イカ船は、夕方18時頃出船し午前0時頃帰港する半夜船がメイン。水深は60~80メートルと深いですが、日が暮れて集魚灯が灯ると一気にタナが浅くなり、10~30メートルで本格的な戦闘開始です。
ポイントは山口県萩市から下関沖にかけての、港から航程1~1時間半ほどの沖合です。潮況によってボトム付近から攻めるのがセオリーで、胴突き仕掛けのオモリは80号、イカメタルのサイズは30号が標準です。
現在、お隣りの福岡県や佐賀県の玄界灘が好調なだけに、山口県萩~下関沖でも夜焚きイカ釣りの復調が大いに期待されます。最寄りの場所にお住まいの方はつねにベンチマークしておきましょう。
➁対策&攻略法
山口県萩~下関沖の夜イカの釣り方は、胴突きスッテとイカメタルはほぼ半々です。最近はイカメタルの方がやや人気ですが、食いの渋い時や潮況の悪いとき、ボトム付近を攻める場合は胴突きスッテの方が圧倒的に有利です。
当地での胴突きスッテはエダス5~10本仕掛けが一般的。初心者にはややハードルが高くてベテラン向けですが、胴突きスッテは置き竿でのんびり釣りを楽しめるのが魅力。イカメタルのように手持ちでこまめに誘いを入れるのではなく、船の揺れによって自然にアクションがかかるため、置き竿でもイカがヒットしてきます。
もっともイカの活性が高くタナが浅い場合は、イカメタルの方が手返しも早く効率的に釣りを楽しめるでしょう。
胴突きスッテもイカメタルも仕掛けの基本構成は他エリアと変わりません。胴突きスッテの場合はハリ数を増やすほどヒットするチャンスも高まるので、どちらかと言えばベテラン向けのポイントと言えるでしょう。
③山口萩~下関沖でおすすめの夜イカ船
山口県萩~下関沖でおすすめの夜イカ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■玄界灘(福岡・佐賀・長崎)
①傾向と見通し
九州北部の玄海灘は、全国的に「夜焚きイカ」として知られる夜イカ釣りの屈指の漁場です。佐賀県の「呼子のイカ」といえば、イカの活き造りで食通も唸るほど超有名。福岡県・佐賀県・長崎県と3県をまたぐ玄界灘の夜イカの釣り期は、初夏から8~9月がピークで10月中旬頃まで。
玄界灘の夜イカ釣りのターゲットはヤリイカがメインで、あとはスルメイカやケンサキイカがぽつぽつ混じる程度。暗がりのなか集魚灯に照らされた海面にベイトフィッシュを追いかけてイカが水面を飛び跳ねる姿は圧巻です。
今年も7月から良い日にはトップ3ケタオーバーと絶好釣!平均して30~50杯前後です。
玄界灘の夜焚きイカ船は、一般的に夕方の18時前後に出港して日が明けた1時頃に帰港する半夜便。一部の船では深夜便もあるようです。ポイントは港から航程1時間程度の沖合で水深は60~80メートル。もっとも、照明を炊き始めるとタナは10~30メートルまで一気に上昇します。
玄界灘の夜イカ釣りはムラも少なく安定して釣れるのが大きな魅力!女性やお子様など初心者でも簡単に釣れます。9月のピークを迎えこれからラストスパート!福岡・佐賀・長崎の県内はもちろん県外からも多くの釣り人で賑わう夜焚きイカ釣り。ぜひ一度お越しになられてはいかがでしょうか!?
➁対策&攻略法
玄界灘における夜イカの釣り方は胴突きスッテとイカメタル。とくに胴突きスッテは置き竿で狙える上に、広範なタナを要領よく探れるため、初心者から数・型狙いのベテランまでおすすめの釣り方です。
タックルは基本タックル&仕掛けでOK!仕掛けは初心者なら3~5本針、ベテランは7~10本針が最もポピュラーです。オモリは60~100号で、夜焚きの集魚灯が灯ったらタナに合わせ徐々に軽くしていくのがセオリーです。
いちばん肝心なのはスッテのサイズ✕カラー。定番の赤/白に加え赤/緑、赤/黄をはじめ青や紫なども人気カラーです。またいちばん下バリに2~3.5号サイズのエギを加えておくのも釣果アップのコツです。
イカメタルの場合は30グラムの鉛スッテが基本です。浮きスッテ(エギ)のサイズやカラーも胴突きスッテを参考に選択するのが良いでしょう。
また玄界灘での夜イカ釣りでは、集まったイカを捕食するためにマダイも寄って来るため、嬉しい外道としてタイラバでマダイも釣れるらしいです。ご興味のある方はタイラバ仕掛けも持参すると楽しみが倍増するでしょう。
③玄界灘(福岡・佐賀・長崎)でおすすめの夜イカ船
玄界灘(福岡・佐賀・長崎)でおすすめの夜イカ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
福岡県
❶ 第二磯丸 遠賀柏原港
❷ 友栄丸 宗像神湊港
❸ 明石丸 宗像神湊港
❹ 幸丸 宗像神湊港
❺ 蛭子丸 宗像鐘崎港
❻ 昌富丸 宗像鐘崎港
❼ 幸風 福岡港
❽ 金生丸 箱崎港
■天草・甑島沖(熊本・鹿児島)
①傾向と見通し
九州の熊本県と鹿児島県の沖合にある天草沖や甑島沖も「夜焚きイカ」の盛んな場所です。釣れるイカはアカイカ(ケンサキイカ)主体で、9月に入ってもまだまだ活況を呈しています。
とくに今年はイカの当たり年!日ムラはあるものの平均50~80杯の好釣果!
当地ではケンサキイカは「アカイカ」と呼ばれ、釣り期は初夏から秋にかけて。シーズン盛期には夜な夜な夜焚き船の明かりが海のそこここに浮かぶ様子は、まさに夜イカ釣りが盛んな地域ならではの光景です。
ポイントは航程1時間ほどの天草沖や甑島沖水深70メートル前後。出船スタイルは夕方5時頃出港の半夜船が主流で、船によって翌朝まで通しで釣り続けるオールナイト船もあります。また釣ったイカをエサにしてアラ(クエ)やカンパチ等の大物を狙うリレー船もあるため欲張りな方にはおすすめです。
今年はとくに好調な天草沖・甑島沖の夜イカ釣りは、まだまだ当分楽しめそうです。
➁対策&攻略法
天草沖および甑島沖の夜イカの釣り方は胴突きスッテとイカメタルで人気を二分しています。日並みによって、胴突きが良かったり、イカメタルが良かったりとムラがあるため、出来ればタックル&仕掛けを2パターン用意しておきたいところです。
胴突きスッテはなるべくハリ数を減らして手返し重視で攻めるのがセオリー。釣れるイカも良型が多いためスッテのサイズは3.5号から4号と長さ12cm位の大きめのものを使用します。カラーは定番のカラーを中心にオレンジ系やパープル系もおすすめです。
イカメタルは、鉛スッテは15~30号を使用。浮きスッテは胴突きスッテに準拠したサイズ・カラーを選択するのがごく一般的です。
他のエリア同様、釣り始めの明るいうちはボトム付近を徹底的に攻めるのがポイント。暗くなり集魚灯が焚かれたら徐々にタナが浅くなり15~30メートル付近で活発に食ってきます。活性の高いときは「入れ乗り」状態。巻き上げから取り込み、ハリ外しなど一連の作業は手際良くさばくのが釣果アップにつながります。
③天草沖・甑島沖でおすすめの夜イカ船
天草沖(熊本)・甑島沖(鹿児島)でおすすめの夜イカ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!