多くの釣り人を魅了して止まないアオリイカ。
アオリイカ釣りは、陸っぱりから手軽に楽しむことがてきる上に、数あるイカ類のなかでも抜群の食味を誇る高級なイカだけに、釣り人にとって大変人気の高いターゲットです。
春から初夏にかけて産卵期を迎えると、全国各地の磯や堤防ではエギングや活きエサ釣り、ヤエン釣りなどアオリイカ釣りに興じる人たちで賑わいます。普段釣りをしない方でもこの時期だけはエギングに夢中になるくらい。
秋を過ぎるとアオリイカは水温の安定した深場へ移動するため、冬から春にかけてアオリイカは船釣りの人気ターゲットへ移行します。
アオリイカの船釣りはおもにティップランとシャクリ釣りの2つがあり、釣り方もシンプルで数が釣れるのが魅力!
ここでは船アオリイカ釣りの3W1Hを正確に把握することでアオリイカを釣る確率を高め、初心者や入門者でもなるべく簡単にアオリイカを釣るチャンスをプロデュースいたします。
アオリイカの船釣りについて
アオリイカはいまや周年釣れるターゲツト。例年晩秋を迎え水温が15℃前後を下回ると、エサとなるベイトを求め深場に移動します。このため陸っぱりでは途端に食いが渋くなり、水深15~60メートルといった深場を狙える、冬の船釣りのメインターゲットです。
アオリイカの船釣りには、おもにティップランとシャクリ釣り(バーチカルジギング)の2つの釣り方があり、どちらもタックルや仕掛けは超シンプル。ちょうど陸っぱりのエギングの延長線上にある釣り方だと思って間違いないでしょう。
そもそも船アオリイカ釣りは、職漁船から餌木をシャクって釣るのが原点で、陸っぱりのエギングよりもずっと歴史の深い釣りなのです。
釣り方については後ほど解説しますが、すでに陸っぱりでエギングの実釣経験のある方なら、釣り方や要領は非常に似ているため、船アオリイカ釣りも慣れるのが早いかと思います。
船釣りで釣れるアオリイカはおもに中小型サイズが主体で、ときには2キロオーバーの大型も釣れたりします。何よりアオリイカは「イカの王様」と呼ばれるくらいの超高級イカ。ちなみに市場価格はキロ2,000~3,000円で取引されており、めったに鮮魚店に並ぶこともありません。
肉厚で甘味のある独特な食感は刺身や天ぷら、フライ、煮物などどう料理しても美味しいイカで、釣りたてのアオリイカを食べられるのは、まさに釣り人の特権でしょう。
これからアオリイカを自ら釣って食べる絶好のチャンス!
ただし、地域や場所・ポイントによって釣り期や釣り方、仕掛けなどはさまざま。季節や場所に応じてアオリイカ釣りの戦略を立てることも重要です。
まずは5ハイ達成を目標に頑張りましょう!!
ここでは船アオリイカを攻略する第一歩として、初心者や入門者のために解りやすく解説します。数や型両方狙いたいという方は必見ですのでぜひご覧ください!
アオリイカの船釣りシーズン展望とおすすめの船一覧
アオリイカの船釣りは、関東では東京湾や相模湾、東海では伊勢湾、関西の大阪湾といった3大都市圏をはじめ、福井県から京都府にかけての若狭湾、九州北部の福岡県玄海灘など、全国的な規模で盛んに行われています。
アオリイカを専門に狙う遊漁船では、ティップランとシャクリで別々に出船している船も多く、地域によって釣り期や釣り方、狙うタナなどさまざまです。
ここでは現況と例年のデータを踏まえて、全国のアオリイカの船釣りの傾向と対策をサマリーしましたので少しでも参考にして頂けると幸いです。
まずはアオリイカがよく釣れるタイミングで釣行しましょう!
実際に船宿等に事前に確認し、アオリイカが釣れるタイミングを正確に把握した上で釣行することが、高級イカと呼ばれるアオリイカを釣るチャンスを高めるといっても過言ではありません。
タックルと仕掛け
アオリイカの船釣りのタックルはほぼ全国共通です。ロッド(竿)とリールに道糸、さらに釣り方に応じて仕掛けとエギ(餌木)さえあれば、誰でも楽しめる釣りです。
すでにショアでエギングの経験がある方は、エギング用のタックルでも出来ないことはありませんが、アオリイカの船釣りでは、ティップランやシャクリ釣り専用ロッドなどが販売されており、船釣り用のタックルを用意することを推奨します。また、
ティップランとシャクリ釣りではタックル構成やエギ(餌木)の種類が異なるため注意が必要です!
つまり、釣行する予定の船はどちらの釣り方なのか、あるいは自分が楽しみたい釣り方はティップランなのかシャクリ釣りなのか、を事前に選定した上でタックルを揃えなければなりません。
以上を踏まえた上で、ティップランとシャクリ(バーチカル)それぞれのタックルおよびエギ(餌木)などについて解説いたします。
■ティップランの基本タックル&エギ(餌木)
①ロッド(竿)
ティップランでは、1.6~2.1メートルの短竿を使用します。アオリイカの繊細なアタリを捉えられる操作性と感度の良さが求められるため、ティップラン専用ロッドがおすすめです。
終日手持ちでエギをキャストし、アクションを繰り返す釣りなので、なるべく持ち重りのしない軽量のものを選びましょう。
➁リール
リールは小型のスピニングリールが基本です。すでにショアでのエギングタックルをお持ちであれば、そのまま使用することも可能です。
道糸(ライン)やエギの操作性を重視するため、なるべくギヤ比の高いものを選ぶのがおすすめです。
ダイワであれば2500か3000番クラス、シマノなら3000番クラスが良いでしょう。
③ライン(道糸)
ラインはPE0.4~0.6号が標準です。高切れするリスクも想定して、リールには最低150メートル以上巻いておきましょう。
船アオリイカ釣りでは、強風や潮流などタフなコンデションのなかで深場を攻めるケースも多いため、多少高価でもスペックの高いラインを選ぶのがおすすめです。
初心者や入門者は、マーキング(色分け)されているラインの方が視認性も高く扱いやすいでしょう。
④リーダー
リーダー(ショックリーダー)はフロロカーボン2号を2~3メートル程とります。リーダーが太すぎると根掛りした場合、高切れするリスクが高まるので注意しましょう。
リーダーもラインと同じで、耐摩耗性に優れ感度の高いもので、スペック重視で選ぶことが大切です。
⑤エギ用スナップ
アオリイカの船釣りにおいてエギ用スナップはマストアイテムです。
私もそうなのですが、ショアからのエギングはスナップを使用せずリーダーに直結する方法もありますが、深場を狙う船釣りではエギを自然に泳いでいるように見せるためスナップの役割は重要です。
スナップはかならず『エギ用のスナップ』を使用するのが秘訣です。
⑥エギ(餌木)
ティップランではティップラン専用のエギを使用します。ティップラン専用のエギは深場を狙う船釣り用として、オモリ(シンカー)の部分が重く自重があります。
ティップラン専用のエギは、シーズン初期は2.5~3号(15~25グラム)が標準で、シーズン後期にかけて3.5~4号(30~40グラム)を使用するのが一般的です。
エギのカラー(色)は非常に重要です。おすすめは、オレンジ、ピンク、ブロンズ、ブラウンなどで、ベースカラーが金テープや赤テープ、マーブル系が実績が高いように思います。
時期やポイントによってサイズや当たりカラーはさまざまですが、事前に船宿にヒヤリングしておくと良いでしょう。
⑦シンカー
ティップランは、ショアで使用するエギに脱着式のシンカーを付けることによってゲームを楽しむこともできます。
シンカーは、潮況や水深などに応じてサイズを選択します。またそれぞれのエギに適合する形状のものを選ばなくてはなりません。
シンカーを用いて釣る場合は20~40グラムを目安に、数種類用意しておくと良いでしょう。
■シャクリ釣り(バーチカル)の基本タックル&仕掛け
①竿(ロッド)
シャクリ釣り(バーチカルエギング)では2~2.7メートルの長めの竿を使用します。船宿によっては3~3.5メートルの長竿を推奨している場合もあるほどです。
アオリイカ専用のしゃくりロッドも販売されていますが、カワハギやショウサイフグ(湾フグ)用の竿でも代用は可能です。
シャクリ釣りは船の直下を狙うため、なるべく長めの竿の方が取り回ししやすいのが利点です。
➁リール
リールは小型の両軸(ベイト)リールを使用します。カワハギ釣りやショウサイフグ釣り、バス釣りや穴釣り等で使用するリールでも代用は可能です。
深場を攻めるため、道糸(ライン)が150メートル以上巻けるもので、なるべくギヤ比の高いものを選ぶのがポイントです。
③道糸(ライン)
道糸(ライン)はPE1~2号が標準です。シャクリ釣りではオモリを使用するため、ティップランと比べてややヘビータックルとなります。道糸はリールに最低150メートル以上巻いておきましょう。
シャクリ釣りでは正確なタナ取りが肝心ですので、道糸は1メートルごとに目印が入っているタイプがおすすめです。
④オモリ(中錘・先錘)
シャクリ釣り(バーチカルエギング)で欠かせないのが中オモリや先オモリです。エギを深いタナまでいち早く沈降させ、タナ取りにも重要な役割を果たすツールです。
中オモリを使用するのが最もポピュラーな釣り方ですが、地域や船によっては先オモリを使った胴付き仕掛けで狙うこともあります。
オモリの号数は10~20号が標準です。当日のコンディション次第で船長から指示があるので数種類用意しておくのがおすすめです。
⑤リーダー(ハリス)
リーダー(ハリス)はフロロカーボンの3~4号を1.5~2メートル接続します。リーダーは長すぎず短すぎずとるのがポイントです。
リーダーが長すぎるとエギにアクションを加えにくくなる上に、アタリも取り辛くなるので注意が必要です。
⑥エギ用スナップ
テップランのタックル&仕掛けでも解説した通り、リーダーとエギを接続するスナップはかならずエギ専用のスナップを使用してください。
⑦エギ(餌木)
シャクリ釣りのエギ(餌木)は、ショアのエギを使用します。
エギのサイズは3.5号を基準として、3号から4号が一般的。時期やポイントによって異なりますが、大型を狙うならば4号がおすすめです。
エギのカラーは、早朝マヅメは金テープベースのオレンジやピンク系でスタートし、その後は地味めのブロンズやブラウン、パープル系へローテーションしていくのがおすすめ。
これまでの実釣ではブロンズゴールドが圧倒的な実績!
逆にラトル系やピンクマーブル系は小型が多い傾向です。
爆釣カラーは地域や時期、船などによってさまざまですので、船宿へのリサーチも含めて必釣パターンを試行錯誤して頂けると幸いです。
船アオリイカの釣り方
船アオリイカの釣り方である、ティップランとシャクリ釣り(バーチカルエギング)はそれぞれ釣り方が異なります。
一概にどちらがたくさん釣れるかは確約できません。ティップランとシャクリ釣りには各々長所と短所があり、釣り方などを理解した上でいずれかを選択する必要があります。ただし、
現在遊漁船では、ティップラン船とシャクリ釣り(バーチカルエギング)船は別々に出船している船が多いため、釣行予定とする場所での釣り方やご自分の釣りたい釣り方などを勘案して釣行計画を立てるのがおすすめです。
ティップランもバーチカルエギングも釣り方はとてもシンプルで、初心者や入門者でも、アオリイカの船釣りをはじめる方にとってはおすすめです!
ここではティップランとシャクリ釣り(バーチカルジギング)各々の釣り方について解説します。
■ティップランの釣り方
ティップランは、船を「どてら流し」でエギをキャストし、横方向にエギを流してアクションして釣る釣り方です。どてら流しとは船を風や潮流に任せて釣る釣り方で、潮の流れと逆方向側の片舷に1列に並んで釣るスタイルです。
①エギ(餌木)をキャストする
エギを軽くキャストします。潮が速いときは真下に、潮が流れていないときは遠目に投入するのがポイントです。この際、隣の人とラインがクロスしないように注意しましょう。
➁エギが着底したら誘いを入れる
エギが着底するまで待ちます。風が強かったり潮が速いときは糸フケが取り辛いので、隣の人の様子を確認して探ってみましょう。エギが着底したらワンピッチで5回前後シャクリ上げます。
シャクリ方はビシッとシャープに、が基本!!
竿の角度はなるべく水面と水平になるようにキープしましょう。
③エギをステイさせる
底から2~5メートルシャクリ上げた後、エギをフォール(落下)させずにしばらくステイさせます。
ラインはつねに張った状態にしてわずかなアタリでも逃さないようにするのがコツです。
④ふたたびエギをフォールする
アタリがなければふたたびエギを海底までフォールさせ、①~③を繰り返し行ないます。
⑤アワセと取り込み
冬から春にかけてアオリイカのアタリは総じて小さいのが特徴。竿先が曲がったり、ラインテンションが軽くなったり、少しでも違和感を感じたらバシッとアワセを入れましょう。
アオリイカがヒットしたら、竿先をやや上げたままラインのテンションを一定に保った状態で巻き上げます。
取り込みはかならず玉網(タモ)を使用しましょう。玉網入れはかならず頭(後ろ側)の方から入れること。足の方から取り込むと十中八九バラシますので厳禁です。
■シォクリ釣り(バーチカルエギング)の釣り方
シャクリ釣り(バーチカルエギング)は、オモリを使用して船の直下にエギを落とし込み、エギを垂直方向にシャクる釣り方です。竿をひたすら上下にしゃくる釣り方で、オモリを介しているため体力勝負です。
シャクリ釣りでは釣り座をミヨシ(舳先)にとるのがベスト!
ミヨシ(舳)側はトモや胴の間よりも1メートルほど釣り座が海面よりも上に位置するため、シャクリ幅が大きくなる分、シャクリも比較的ラクにできます。あらかじめ覚えておきましょう。
①エギ(餌木)を投入する
エギ&オモリを投入したら、まずオモリが着底するのを確認します。エギはオモリが着底してから追いかけるようにフォールするため、エギが着底する前に1ヒロほど巻き上げ、ハリスが張った状態でエギをフォールさせるとアタリが取りやすくなります。
➁シャクリを入れる
エギが着底する(であろう)寸前にシャクリを入れます。船長の指示ダナまたは底から1~5メートルのレンジで、小刻みにエギを跳ね上げるイメージでシャクリを入れるのがポイントです。やはり、
シャクリ方はビシッと、シャープに!!
秋のシーズン初期には5~6秒間隔で、冬から春にかけてのシーズン後半は7~8秒間隔でシャクリを入れるのがおすすめです。
③シャクリ後はフォールさせて待つ
シャクった後は竿を水平にキープし、エギを海底へフォールさせアタリを待ちます。アオリイカはこのゆっくりとフォールしていく途中でヒットするパターンがほとんどです。
フォール中は最低10秒以上は待ちましょう!!
④底を取り直して再度シャクリ
しばらく待ってアタリがなければ、再度底を取り直してシャクリの体勢に入ります。シャクリ釣りでは風向きや潮の流れに関係なく釣り座が設定されます。仕掛けが船底方向に入ってしまうこともしばしばあり、長めの竿が有効なのはこのためです。
船アオリイカ釣りはシャクリがイチバン大事です!!
エリア別船アオリイカ攻略法とおすすめ釣り船
それでは全国の地域別の船アオリイカ釣りの釣況や釣り方・攻略法について解説します。
アオリイカの船釣りは、現在関東を中心に盛期を迎えている一方で、関西方面ではすでにシーズン終了している船も多く、地域差があるのが実情です。
年々人気が高まっているティップランやシャクリ釣りで狙うアオリイカは、いまや周年釣れる釣り物といっても過言ではありません。
初心者や入門者にとってはアオリイカを釣る絶好のチャンスです!
釣り方、タックルやエギ(餌木)など地域や船宿によって異なるので、釣行前の予約時にかならず詳細を確認しておきましょう。
■東京湾(千葉~神奈川)
①傾向と見通し
東京湾は、関東を代表する船アオリイカ釣りの人気スポットです。釣り期は10月頃から3月にかけての冬場がメインで、一年中出船している船宿もあるほど、アオリイカの船釣りが盛んな場所です。
すでに盛期を迎えており、千葉県から東京都、神奈川県にかけての港では連日のように多くの船が出船し、好釣果も続出しているようです。
キロ級も混じり平均3~4杯で、良い日にはツ抜け(10杯)達成も!
現在アオリイカに出船している船は、千葉県内房、東京都の湾岸エリア、神奈川県の横浜から三浦半島にかけての船宿で、地域によって釣果にあまり偏りが見られない傾向です。
今季は数・型ともに有望な東京湾の船アオリイカ釣りは4月頃まで楽しめそう!
都内からのアクセスも良く、タックル一式あれば手軽に釣りを楽しめるのが船アオリイカ釣りの魅力。釣り初めは、アオリイカ狙いで釣行するのはいかがでしょうか。
➁対策&攻略法
東京湾では、ティップランとシャクリ釣りのどちらも盛んに行われています。船宿によっては、ティップラン専門船やシャクリ釣り専門船のみの船宿もあるため、事前にチェックしておく必要があります。
アオリイカのポイントは、内房の冨浦沖や勝山沖、金谷沖や東京湾岸の湾奥部、横浜の金沢八景沖から三浦半島久里浜沖、剣崎沖にかけてと、東京湾のほぼ全域がポイントといっても過言ではありません。
狙うタナもポイントによって、水深10メートル前後の浅場から60メートルまでの深場と広いレンジを探ります。ただ、
15~30メートルの浅場が中心で、初心者でも釣りやすく入門にも最適!
タックルは、ティップランもシャクリ釣り(バーチカルエギング)も基本のタックル構成。初心者にはレンタルタックルなどが充実している船が多いため安心して釣りを楽しむことができます。
東京湾では、日並み次第もシャクリ釣りの方がやや優勢!
釣り方はいたってシンプル!大切なのは、①船長の指示ダナをきっちりと守ることと、➁3~5秒間隔でしっかりシャクリを愚直に繰り返すことです。
シャクリは『小刻みにシャープに』がキモです。慣れてくれば誰でもマスターできる釣り方ですので、ぜひ頑張ってください。
③東京湾でおすすめのアオリイカ船
東京湾(千葉県・東京都・神奈川県)でおすすめのアオリイカ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
※Ⓣはティップラン・Ⓢはシャクリ釣りで表記しています。
千葉県内房
❶ 赤沼丸 洲崎栄浦港Ⓣ
❷ 共栄丸 富浦港 ⓉⓈ
❸ 宝生丸 勝山港 Ⓣ
❹ 輝栄丸 金谷港 ⓉⓈ
❺ さえむ丸 金谷港 ⓉⓈ
❻ 彦次郎丸 上総湊港 ⓉⓈ
東京都湾岸エリア
❶ 吉野屋 浦安港 Ⓢ
❷ 豆や 江戸川 Ⓢ
❸ けやき丸 埼玉戸田 ⓉⓈ
神奈川県横浜エリア
❶ 富士丸 鶴見港 Ⓢ
❷ 釣福丸 磯子港 ⓉⓈ
❸ 野毛屋 金沢八景港Ⓢ
神奈川県三浦半島
❶ きよし丸 鴨居港 Ⓢ
❷ 喜平治丸 剣崎松輪港ⓉⓈ
❸ 太郎八丸 松輪江奈港ⓉⓈ
❹ 棒面丸 松輪江奈港ⓉⓈ
■相模湾(神奈川~静岡)
①傾向と見通し
相模湾は、すでに『神奈川県のアオリイカ釣り場おすすめ5選!』でもご紹介している通り、陸っぱりではアオリイカの絶好ポイントが数多く存在する場所です。
水温が低下するとアオリイカは深場に移動し、冬から春にかけて船釣りの盛んなエリアとして、アオリイカはティップランやシャクリ釣りなど船釣りの人気ターゲットへ移行します。
相模湾の船アオリイカの釣り期は例年11月から3月中旬にかけて。
今季は出足がやや遅れたものの、現在はコンスタントに推移しており、
500~600グラムの中型主体で平均1~2杯、良い日にはトップ5杯も!!
地域差はあるものの、今後水温が安定すればキロオーバーの良型も混じり数も期待できるとのこと。
相模湾の船アオリイカ釣りはシャクリ釣りが主体ですが、比較的浅場を狙うため初心者でもアオリイカの船釣りのスタートアップには最適です。
東は三浦半島から西は東伊豆まで、広い範囲にわたる相模湾の船アオリイカ釣り。アクセスや釣り方、釣況をベンチマークして、タイムリーな釣行がおすすめです。
➁対策&攻略法
相模湾の船アオリイカ釣りは、ティップランとシャクリ釣りの両方。どちらかといえばシャクリ釣りで出船している船が多いのが特徴です。
ポイントは、三浦半島城ヶ島沖から佐島沖、湘南江ノ島沖からエボシ岩沖、西湘真鶴沖、そして東伊豆の伊東沖にかけてと広い範囲で船アオリイカ釣りが展開されています。
タナは水深15~50メートルと浅場が主体。前述の通り、シャクリ釣り(バーチカルエギング)では釣り座をミヨシ(舳先)にとるのがポイント。初心者や入門者ほどミヨシ寄りに釣り座を構えるのがおすすめです。
直近のシャクリ釣りでは長めの竿のほうが有利な傾向です。
テコの原理を応用して、ラクラクと大きくシャクれるため、なるべく2.7~3.5メートルの長竿でチャレンジしてみましょう!
アオリイカの船釣りではボウズやオデコになることも珍しくありません。まずは小型でも構わないので手堅く1杯上げることが大事です。
ボーズを脱出したら精神的にもラクになり、その後案外2杯3杯と釣れるものです。とりあえずは幸先良い1杯を目指して頑張りましょう。
③相模湾でおすすめのアオリイカ船
相模湾(神奈川県・静岡県)でおすすめのアオリイカ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
※Ⓣはティップラン・Ⓢはシャクリ釣りで表記しています。
神奈川県三浦半島
❶ 道乗丸 長井荒崎港ⓉⓈ
❷ 哲夫丸 長井港 Ⓣ
❸ 海力丸 長井港 Ⓣ
❹ 鶴丸 佐島港 ⓉⓈ
❺ 深田家 佐島港 Ⓣ
❻ 五エム丸 葉山芝崎港ⓉⓈ
神奈川県湘南・西湘エリア
❶ 蒼信丸 腰越港 Ⓢ
❷ 沖右ヱ門丸 茅ケ崎港 Ⓢ
❸ 泰平丸 早川港 ⓉⓈ
❹ 藤八丸 早川港 Ⓣ
❺ さい丸 福浦港 ⓉⓈ
■伊勢湾(愛知県・三重県)
①傾向と見通し
愛知県から三重県にかけて広がる伊勢湾は、東海エリアを代表する船アオリイカ釣りの絶好ポイント!
三重県南伊勢町の五ヶ所湾はティップラン発祥の地ともいわれ、いまや爆発的な人気を誇る釣りです。
伊勢湾の船アオリイカの盛期は10月から2月にかけて!
すでに終盤を迎えている船アオリイカ釣りですが、今季は水温が高めに推移しているせいか、例年よりも釣れ続くのでは、と期待が膨らみます。
伊勢湾の船アオリイカ釣りは数よりも型が大きいのが魅力!
三重県志摩沖をはじめとしてキロオーバーや2キロオーバーがさく裂!!これまで釣れなかった場所で釣れたり、冬場でもシャロー(浅場)でヒットする傾向で、水温上昇が大きく影響しているようです。
船によってはカワハギや根魚などとのリレー釣りも楽しめる伊勢湾の船アオリイカ釣りは早めの釣行がおすすめです。
➁対策&攻略法
伊勢湾で船アオリイカ釣りをするならティップランがおすすめです!
もちろん中オモリを使ったシャクリ釣りで狙う船もありますが、ティップランで出船する船の方が断然多く、ティップラン船のメッカです。まさに元祖ティップランを堪能できるポイントが数多く存在するのです。
ポイントは、愛知県伊良湖沖から三重県の志摩沖や五ヶ所湾、尾鷲湾などの各所。とくに冬場は三重県方面の港から出船する船が狙い目です。
タナはエリアによって異なりますが、水深5~30メートルと驚くほどの浅場が主体で、ティップラン入門には最適のポイントが点在します。
エギ(餌木)のサイズは2.5~3.5号とこの時期にしては小さめサイズ。シンカーは10~20グラムを使用します。ティップランではエギのヘッドにシンカーを装着するために、エギが通常よりも大きなサイズに見えることに留意しているそうです。
エギのカラーはピンク系、オレンジ系やブルー系、パープル系を中心に、濁りがある場合はケイムラや夜光タイプもおすすめです。ポイントや水深に合わせてローテーションしながら、本場のティップランを楽しみましょう。
③伊勢湾(愛知~三重)でおすすめのアオリイカ船
伊勢湾(愛知県・三重県)でおすすめのアオリイカ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
1.三重県はティップラン発祥の地ともいわれ、船やボート等アオリイカ釣りが盛んな場所である2.鳥羽、志摩、南伊勢、紀北(尾鷲)とほぼ全域でアオリイカに出船する船も多い3.トップシーズンは4月後半から7月頃。2kgを超すモン[…]
■大阪湾(大阪府・兵庫県・和歌山県)
①傾向と見通し
大阪湾は関西を代表する船アオリイカ釣りの人気スポットです。近年は多くのファンがつめかけ、どの船宿も満席になるほど。ティップランやシャクリ釣り等船アオリイカ釣りの盛期は短いため、ある程度釣り期は限られているようです。
大阪湾の船アオリイカの釣り期は9月から1月前半にかけて!
すでにシーズンが終了した大阪や兵庫の遊漁船では、本格的にアオリイカを狙う船は少ないようですが、リクエスト乗合やチャーター(仕立船)で出船が可能な船もあるため、ベンチマークしておきたいところです。
とはいえ既報の通り今季は水温が高めに推移しており、まだまだ釣れているエリアもあるのが実態で、
シーズン後半は和歌山エリアへの釣行がおすすめです!!
和歌山沿岸は、ショアエギングでは関西を代表するアオリイカの釣り場として有名なスポットですが、冬のアオリイカでは関西でも数少ない船アオリイカ釣りの絶好ポイントです。アオリイカ専門で狙う船は少ないものの、周年狙えるターゲットとして船アオリイカ釣りを楽しむことができます。
➁対策&攻略法
大阪湾から和歌山方面にかけての船は、おもにティップランとシャクリ釣りの両方で出船しています。船によってティップラン専門や、シャクリ釣り専門だったりするので、事前にチェックしておく必要があります。
兵庫県明石沖や大阪湾ではシャクリ釣りがメイン。中オモリや先オモリの25~30号と重めのオモリを使用したシャクリ釣りをする船が多いですが、和歌山方面へ南下するにつれてティップランが盛んな釣り船も多くなります。
タナは、兵庫明石沖や大阪湾では20~70メートルの深場。和歌山では10~40メートルの浅場が主体で、地域やポイントによってタックル&仕掛けのアレンジが求められます。和歌山では活きたアジを泳がせてアオリイカを狙う船もあり、コンスタントに釣果を上げている船もあるほどです。
兵庫明石沖から大阪湾にかけては半夜釣りや夜便でアオリイカに出船している船もあります。
シーズンは終了したものの、今季はリクエスト予約で大型のアオリイカを仕留めるチャンスです。
ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
③大阪湾(大阪・兵庫・和歌山)でおすすめのアオリイカ船
大阪湾(大阪府・兵庫県・和歌山県)でおすすめのアオリイカ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
※Ⓣはティップラン・Ⓢはシャクリ釣り・他は活きエサ釣りで表記しています。
大阪湾岸エリア
❶ ヤザワ渡船 大阪北港 Ⓢ
❷ KS大阪 泉北忠岡港Ⓣ
❸ 海桜丸 泉南小島港Ⓣ
❹ 幸吉丸 泉南小島港Ⓣ
❺ 小林屋 阪南下荘港ⓉⓈ
兵庫県エリア
❶ 海蓮丸 明石港 ⓉⓈ
❷ 名田屋 明石港 ⓉⓈ
❸ 福三郎 鵜方マリーナ ⓉⓈ
和歌山県エリア
❶ 勇栄丸 和歌山港 Ⓣ
❷ のんちゃん 市堀川 ⓉⓈ
❸ ACE 和歌山マリーナⓉ
❹ ATTACK和歌浦港 Ⓣ
❺ 鬼龍丸 海南大崎港Ⓣ
❻ 戸田丸 戸津井港 Ⓢ他
❼ MCすさみ すさみ港 Ⓣ
■若狭湾(京都府・福井県)
①傾向と見通し
福井県から京都府に面した若狭湾は、日本でも有数のアオリイカの漁場として知られています。近畿圏からもアクセスが比較的良く、関西在住の多くのアオリイカファンにとって人気スポットです。
若狭湾の船アオリイカ釣りの盛期は9月から11月にかけて!
残念ながらシーズンは終了してしまいましたが、冬の日本海側は時化の日も多く出船する機会に恵まれないため、春の乗っ込み期からスタートといったところでしょうか。
アオリイカ釣りの盛んな若狭湾ではティップランエギングが主流。とくに、
半夜や終夜で夜焚きで狙うナイトティップランが大人気!!
ナイトティップランは船を固定(アンカリング)して、照明でイカを寄せて釣るので、初心者や入門者でも高確率でアオリイカをゲットできる釣り方です。
これからしばらく出船するチャンスが少なくなる季節ですが、待ちきれない方はリクエスト乗合予約やチャーター(仕立て)で狙ってみるのも良いでしょう。
➁対策&攻略法
若狭湾のティップランには、日中に狙うデイゲームと夜間を狙うナイトティップランがあります。
船アオリイカ釣りのおもなポイントは、福井県敦賀沖から小浜沖や、京都府舞鶴沖から宮津養老大島沖にかけての水深10~50メートルがメイン。タナは日中と夜間では異なります。また、
通常のティップランとナイトティップランは釣り方が異なるので注意が必要です。
通常のティップランは、船をどてら流しで狙うためエギをキャストしてシャクり、横移動させますが、ナイトティップランでは、船をアンカリングするためエギは垂直(バーチカル)にフォールさせ、シャクった後カーブフォールさせます。
使用するエギ(餌木)はポイントや水深等によって異なりますが、ティップラン専用の2.5~4.0号。メインは3.0~3.5号です。またシンカーを装着する場合は、10~30グラムを使用します。
エギのカラーはパープル系が実績が高くかならず用意しておきましょう!
秋~晩秋のシーズン初期はアオリイカの方も小さく、小さめのエギで数を狙う釣りですが、冬場以降は大きめのエギでキロオーバーの一発良型狙い。活性の低いジャンボアオリをGETしましょう!
③若狭湾(福井・京都)でおすすめのアオリイカ船
若狭湾(福井県・京都府)でおすすめのアオリイカ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
※Ⓣはティップラン・Ⓢはシャクリ釣りで表記しています。
福井県越前~敦賀エリア
❶ 金松丸 越前新保港Ⓣ
❷ 泰丸 敦賀色浜港ⓉⓈ
❸ 春定丸 敦賀色浜港Ⓣ
❹ 日吉丸 敦賀色浜港Ⓣ
❺ 俊栄丸 敦賀白木港Ⓣ
❻ 一美丸 敦賀港 ⓉⓈ
福井県小浜エリア
❶ わかさⅡ 小浜港 ⓉⓈ
❷ セプト 小浜新港 ⓉⓈ
❸ はばたき 小浜新港 Ⓣ
❹ 松福丸 西津港 ⓉⓈ
❺ 幸翔丸 西津港 ⓉⓈ
❻ こみなみ丸 小浜堅海 ⓉⓈ
京都府舞鶴~宮津エリア
❶ 一風 舞鶴港 ⓉⓈ
❷ 倉丸 舞鶴西港 Ⓣ
❸ 太陽丸 田井港 ⓉⓈ
❹ すえひろ丸 養老大島港ⓉⓈ
❺ 初漁丸 里波見港 Ⓣ
❻ 翔舞丸 養老港 ⓉⓈ
■玄界灘(福岡県・佐賀県)
①傾向と見通し
福岡県から佐賀県、長崎県にかけて広がる玄界灘は九州を代表する船アオリイカ釣りのポイントです。例年の傾向から判断すると今季は水温がやや高めに推移しているため、
玄海灘の船アオリイカの釣り期は今月いっぱいまで!?
福岡や佐賀県と地域性はありますが、シーズン終盤を迎えた玄海灘の船アオリイカ釣りは、早めの釣行がおすすめです。とはいえ、
玄海灘では3月から5月にかけてアオリイカの船釣りが盛んなエリアです!
この時期釣れるアオリイカは良型が中心で、釣り方はティップランやシャクリ釣りなどさまざま。春先からの釣行へ向けて、いまから準備を進めておくのも良いでしょう。
アオリイカ釣りにとってイチバン大事なのは水温です。水温が15℃前後に達した段階で出撃するのがおすすめです。
➁対策&攻略法
玄界灘の船アオリイカ釣りのポイントは、福岡県北九州から宗像、糸島沖にかけてと、佐賀県唐津から伊万里沖がおもなポイント。いずれも港から航程30~40分ほどで到着できる近場です。
釣り方はさまざまですが、どちらかといえばティップランがメイン!
エギ(餌木)をシャクった後ステイさせる際に、なるべく静止させる時間を作るのがコツだそうです。
エギのサイズは、ティップラン専用の3.0号や仮面シンカーの20~30グラムに2.5~3号のエギがおすすめ。
エギのカラーは断然、パープル系が圧倒的な実績を誇ります!!
船アオリイカ釣りのイチバンの魅力は、陸っぱりから狙えない藻場や深場など好ポイントをダイレクトに狙えるところです。
例年3月の春季開幕シーズンはキロオーバーの良型が数釣れるチャンス!
ティップランは、風や波、潮流などの気象条件をモロに受けやすい釣りだけに、事前に予約する際は、かならず週間天気予報と睨めっこしてから釣行計画を立てましょう。
③玄界灘(福岡・佐賀)でおすすめアオリイカ船
玄界灘(福岡県・佐賀県)でおすすめのアオリイカ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
※Ⓣはティップラン・Ⓢはシャクリ釣りで表記しています。