先日釣り上げた大物のレッドティラピア。下処理をした後冷蔵庫で寝かせていましたが、いよいよ実食する日がやってきました。事前情報でもレッドティラピアは普通のティラピアよりも市場価値が高く、現地の方からもとても美味しいと折り紙つきです。
冷蔵庫から取り出したレッドティラピアは透き通るような紅色でいかにも美味しそう。しかもこれまで釣り上げたなかで最大サイズとあって、いまにもトレーからはみ出そうなくらい貫禄も十分!
今回のレシピも「丸揚げ」です。現地でのイチオシの食べ方である上に、前回ご紹介したティラピアの丸揚げがあまりにも期待値を超えていたため迷わずリピートです。
前回ティラピアの丸揚げを調理するために購入したカセットコンロもスタンバイ!すでに段取りもある程度心得ているので、今回は比較的スムースに調理に取り掛かれそうです。それにしても透き通るような紅色の見事な魚体は、見るからに美味しそう。
さっそく調理に取り掛かります。
調理はカンタン!塩を振ってひと手間加えるだけで美味しい揚げ焼きの完成!
冷蔵庫で寝かせておいたレッドティラピアに両面5~6箇所切れ込みを入れ、塩を振り切れ目の中まで刷り込みます。今回は大型だけに切れ込みも深く入れ、また塩の分量も多めにしました。
どんな魚でもそうですが、大物になるほど寝かせる時間をたっぷり取って塩の分量も多めにとることが釣魚料理のコツです。今回釣ったレッドティラピアのように大物ともなると、かなりのボリューム感があります。それだけに時間をかけてゆっくりと調理していきます。
レッドティラピアの綺麗な紅色の魚体は、普通のティラピアよりも見るからに美味しそう。調理を進めるうちにますます興奮度が高まります。
キッチンペーパーで拭き両面に切れ込みを入れ塩を振ってひと処理終えたティラピアを、ふたたび冷蔵庫で30分ほど寝かせます。ここまで作業を終えれば、あとは揚げるだけの簡単な料理です。
前回サムットサコンの管理釣り場で釣ったティラピア料理の超絶な美味さにすっかりハマってしまい、今回は現地のソウルフード、ティラピアの丸揚げに挑戦しましたのでご紹介します。 かねてより現地の方々からも「これがイチバン美味しい食べ方だ!」[…]
揚げ焼きする!
しょうがスライスを投入
深底のフライパンに油を入れて加熱します。油の温度は170~180℃の中温で、菜箸を入れると泡が全体から湧き上がる程度が目安です。
前回ティラピアの丸揚げでご紹介した通り、ティラピア本体を入れる前にしょうがスライス5~6片を油の中へ投入します。このひと手間によってティラピアの臭みを抜く意味で、とても重要な工程です。日本ではあまり見ないですが、本場タイならではの優れた調理法だと思います。
生姜のスライスを1~2分くらい油で揚げたら生姜を取り出します。
この時点で油の温度は高温に。そこにレッドティラピアを投入します。魚体の全体からふつふつと油が湧き起こる感じになるでしょう。途中お玉などでティラピア全体を揚げるように油を回しかけます。
とくに今回は大物のレッドティラピアです。中骨まで深く切り込みを入れた部分まで油が行き渡るように、入念に油を回しかけるのがコツです。
ソースを作る
ソースは、タイのレストランや家庭で提供される最も一般的なソースです。ソースの作り方については「ティラピアの丸揚げ」でご紹介しておりますので、そちらをご覧頂けると幸いです。タイ料理好きにはたまらない味ですよね!
材料は以下の通りです。お好みで唐辛子やナンプラーなどを調整してみてください。
- 赤唐辛子・・・3本
- 青唐辛子・・・3本(赤より辛い)
- にんにく・・・3~4かけ
- ナンプラー・・大さじ2
- レモン汁・・・大さじ2~3
- 砂 糖・・・大さじ1
- マギー・・・・少々
完成!
ティラピア本体を焼き揚げる時間は5分くらいが目安です。表面の皮目がパリッと、中身はフワっトロっとした感じが理想です。焼き揚げていくうちに箸やフォーク等で確認しながら作業を進めると良いでしょう。
好みにもよると思いますが、少し焼き過ぎているくらいの感じの方が美味しいですよ。
実食!
さて、いよいよ実食です。すでに食卓の上で焼き上がったレッドティラピアから香ばしい匂いが漂ってきます。ティラピアの上に海老のような香りが感じられるのは気のせいでしょうか!?
さっそくスプーンで中骨の奥まで皮のついた白身を根こそぎすくいます。そして一気に口に放り込み、ゆっくりと噛み締めるように味わいます。
『Wowww!超絶美味~っ!』
なるほど、レッドティラピアはティラピアよりも格段に美味しいです。ティラピアが黒鯛ならばレッドティラピアは真鯛という表現が適切かどうかは別として、さすがに市場価値の高い魚だけあって、身がとてもまろやかな感じがします。
正直、真鯛より美味しいかも!?子供からお年寄りまで万人受けする味わいです。タイを代表する国民的なソウルフードというのも全く異論はありません。
ごちそうさまでした!
レッドティラピアは真鯛のような美味しさが感じられました。
ということは、刺身や炙りだったり、兜焼きや塩釜焼き、また煮物やちり鍋などでもイケそう気がしてきました。一旦ハマるととことん追求してみたくなるのが釣り人の性。
そう考えると、さらにティラピア料理を極めてみたい気持ちになりました。淡水魚とはいえしっかりと下処理を施せばたぶん生食でもイケるのではないかと思います。
次回は、ぜひ和食で愉しんでみたいと思います。
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