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ワークライフバランス(WLB)という概念があります。私たちが提唱するのは、ワーク・ライフ・フィッシングバランス(WFLB)。釣りを楽しむことにより、仕事や暮らしのすべてに愉しみや豊かさをもたらすことを目的とします。
ここでは実際に、私が釣りを始めた頃から現在に至るまで、数々のヒストリー(釣りに関わる歴史)を時系列でご紹介します。新ためて自分のフィッシングライフを振り返りたいと思ったのと、釣りと生活の『豊かさ』とのシナジーを掴めるかもしれないと思い立ち、ありのままを気ままに綴ってみました。あまり参考にならないかもしれませんが、釣りを始める動機づけに少しでもお役に立てれば幸いです。
ぼくらが釣りをする理由
私は、30歳のときに当時同棲していた彼女と退屈しのぎに釣りを始めました。
『休みの日に一緒に楽しめる趣味は何かないかなぁ!?』といった塩梅(てい)です。
それまでは買い物に出かけたり、映画を観に行ったり、たまに旅行をしたり、とごく普通の彼氏彼女のように余暇を過ごしていました。
同棲し始めて半年が経ち、ルーティンな毎日を送っていると、さすがにマンネリ化して飽きが来ます。きっと同じ経験をお持ちの方も多いでしょう。しかし当時の私の給与所得は決して多くはないですし、彼女の収入を足したとしても一緒に楽しめる趣味は自ずと限られます。登山、自転車、ましてやゴルフやスキューバダイビングなんて到底無理っ!涙
そこで真っ先に思いついたのが「釣り」でした!
釣りであれば、小中学生の頃友達同士で近所にブラックバス釣りに行ったり、地元の海で小魚を釣って楽しんだ経験がありました。なので意外にあっさりと、「釣り」というアクティビティにたどり着いたのです。
思い立ったが吉日とばかり、さっそく近所にある釣り具の量販店へ出かけ、いちばん安い竿とリールのセットを2セットとバケツや仕掛け類などを購入しました。店員さんお任せで二人分でだいたい1万円くらいのコストです。そして翌日曜日、三浦半島の城ヶ島へ向かいました。
当日は晴天に恵まれ海も凪いで穏やか。
結局、ウミタナゴやベラ、クサフグなど小魚しか釣れませんでしたが、磯場で彼女の作ったおにぎりを頬張りながら自然を満喫したり、帰路三崎でマグロ丼を食べに行ったりして過ごす一日は、いままでの休日にはない満足感を味わうことができました。
翌週、こんどは三浦半島の漁港へ出かけました。漁港には家族連れなど大勢の人だかり。覗いて見るとウルメイワシが入れ食い状態です。これなら彼女でも簡単に釣れるし夕飯のおかずにもなるぞ!と近くの釣具店でサビキを購入し、さっそく見よう見まねで始めたら釣れる釣れる!彼女も楽しそうにイワシを釣り上げています。
その日の夜はイワシ尽くしで乾杯!これまた充実した一日でした。
その一ヶ月後、私は隣で寝息を立てている彼女を横目に早朝三時半頃に起床し、ひとり釣りに出かける人間になっていました。週に2~3日、しかも平日の出勤前3時間ほど釣りをしてから会社に出社していたのです。朝釣り上げた釣果をコンビニ袋に詰めてひそかに会社の冷蔵庫に保管し、退社時は家路を急いだものです。車のハンドルを握る手の匂いをふと嗅いでみるとコマセの臭いがほんのり。こんな日々がしばらく続きました。
コロナウイルスの影響によって、人との接触や3蜜を回避できるレジャーとして釣りやキャンプなどのアウトドア系のアクティビティを楽しむ方々が増えたといわれています。事実、私の知る乗合船の船頭も一時期は客数の激減に頭を痛めていましたが、現在では常[…]
釣り人生の幕開け
1997年1月。釣りを始めて4ヶ月が経ち、件の彼女と結婚しました。
はじめて彼女の両親に挨拶に行ったとき、心臓が破裂しそうでした。同棲自体彼女の両親に内緒だった上に、とある事情も重なり、彼らの驚きと激昂ぶりは想像するに余りあるほどでした。しかし覚悟を決めた以上、後には引けない自分がいました。およそ2時間以上に及ぶ彼女の両親とのキックオフMTGは予想通りの展開に落ち着き、私はけんもほろろに退散しました…涙
ところが、事情が事情なだけに、その後、潮の流れに身を任せるように、トントン拍子で結婚に向けてのロードマップを歩むことになりました。
結婚式当日。早朝の1時間だけ近所の岸壁へ釣りに出かけました。なぜか無性に鯛が釣りたくなったのです。おめでたい一日。べつに縁起をかついだ訳ではないですが、残念ながらその願いは叶いませんでした。
披露宴は、横浜でも伝統と格式の高いホテルニューグランドで盛大に開催されました。手際よく配膳される豪華な料理の数々に舌包みを打っていると、やがて出てきたのがアマダイのポワレ。
あまりの美味しさに『釣りたい!』と思わず心の中で叫びました。
すでに同棲を1年近くしていたせいか、正直「新婚」という新鮮味はあまり感じませんでした。むしろ諸手続きや親戚回りなどに奔走し、釣行回数が減ることにいささかストレスを感じつつ…。やがて、桜の花が咲く春の季節を迎えるのでした。
結婚しておよそ3ヶ月ほどが経ち、私の釣り人生にとってついに運命的な日がやって来ました。
1997年4月、生涯初となるクロダイ(黒鯛)をゲットしたのです。46センチ、2.2キロの立派なサイズ。しかも会社帰りの午後6時半現地に到着し、なんと第一投目でヒットしたのです。
はじめての大物!腹パンの立派な乗っ込みクロダイにしばし感動と興奮が冷めやらず、まるで夢を見ているような気分になりました。家に帰っても、腹パンのカミさんを前に自慢しまくりです。
腹パン!?何やら意味深な言葉ですねぇ。笑
いま思えば、この日こそが私の釣り人生の幕開けだと思います。
I 💓 FISHING!~ ここでは釣りを好きになるための条件、というか資格について解説します。もちろん釣りを好きになるのに資格とか要件なんて必要はありません。ましてや無理して釣りを好きになる必要もありません。 しかしあ[…]