釣りシーズンいよいよ到来!一年を通じて春から秋にかけては、海や山や川などのあちらこちらに多くの釣り人たちが集う季節です。
釣れる魚もさまざま。そんな中でひときわ人気の高いアジ(鯵)は、まさに日本全国を代表する大衆魚の王様といっても過言ではありません。
アジ(鯵)は、全国の陸っぱりや沖などどこでも釣れる魚で、子供や女性などの初心者からベテランに至るまで、釣りの上でも老若男女問わず愛されている魚です。しかも、
初心者でも数が釣れて楽しめ、食べても美味しい釣り!
とくに船のアジ釣りは、船酔いさえしなければ初心者でも10尾、20尾とたくさん釣れて、どう料理しても美味しく食べれるので、まさに釣って良し食べて良しの釣魚です。また、
船アジ釣りは家族連れやグループでの釣行にも最適!
アジは日本のほぼ全国各地で釣れ、季節を問わず一年中釣ることのできる魚ですが、春から夏にかけての行楽シーズンは初心者でも比較的簡単に釣ることができるため、グループやファミリーフィッシングにも最適です。
そこで今回は、大人気の沖釣りターゲットであるアジ釣りにフォーカスし、船からのアジ釣りの釣り方や仕掛け、おすすめの船など基本的な攻略法を解説します。
「いつ・どこで・どのようにアジを釣ったらイイの!?」
初心者の皆さん方にとっては、大いに気になるところだと思います。
アジ(鯵)を最短距離で釣るために、全国の各地域ごとの釣り方や仕掛け、地域別の釣況、おすすめの遊漁船について、基本的な事項をご紹介します。
マアジ(真鯵)について
ごく一般的に、アジといえばマアジ(真鯵)のことを指し、釣りにおいてもアジ釣りはマアジ(真鯵)を対象とした釣りで、言わずもがな日本を代表する大衆魚です。
アジ科の魚にはさまざまな魚種が存在しますが、マアジ(真鯵)は釣りの対象魚として最もポピュラーで漁獲量の多い魚として、一般家庭の食卓をはじめ古くから庶民に親しまれ、私たち日本人の暮らしに
深く根付いた魚といえるでしょう。
マアジ(真鯵)は北海道から九州まで日本全国の沿岸域に生息し、浅場から水深100メートル前後まで群れをなして回遊しており、磯や堤防といった陸っぱりから沖釣りに至るまで、釣りのターゲットとしても人気の高い魚です。
私たち日本人の食卓にもっとも馴染み深いアジ。刺身にたたき、なめろうや、塩焼き、煮付け、そしてアジフライなど、どう料理しても美味しい魚で、子供からお年寄りまで大人気。とはいえ、釣りたてのアジを食べることはなかなかできません。そう、
釣りたての新鮮なアジを食べられるのはまさに釣り人の特権!
春から夏にかけては、初心者でもアジをたくさん釣るチャンスです。ご家族やカップルで、気の合った仲間どうしで、ぜひアジの船釣りに出かけてみてはいかがでしょうか!?
■船釣りで釣れるブランドアジ
日本の全国各地には、ブランド物のアジが数多くあります。いわば「ブランド魚」と呼ばれる種類で、「大間のマグロ」とか「越前ガニ」などといった魚介類と同様、各地域ごとに特有な海況で水揚げされるために、プレミアムがついているマアジ(真鯵)です。
ただしこれらのブランドアジは、延縄などの漁網で水揚げされるものもあれば、養殖物として市場に出荷されるものも多いのが実情です。そこで今回は、
実際に船釣りで釣ることができるブランドアジをご紹介します!
①金アジ(黄金アジ)
「金アジ」または「黄金アジ」と呼ばれるマアジ(真鯵)は、東京湾の内房金谷沖や三浦半島走水沖で釣れる関東を代表するブランドアジで、例年5月から7月頃にかけて沖釣りで釣ることができます。
数年前から脂が乗った大型の居着きのアジが数釣れると話題で連日大盛況。初心者からベテランまで幅広く楽しめるアジ釣りです。
②関アジ・岬アジ
ブランド魚のパイオニアとして有名な「関アジ」・「関サバ」。関アジは豊後水道で漁獲され、大分県の佐賀関で水揚げされ、西日本を代表するブランドアジです。また対岸に位置する愛媛県の佐多岬沖で獲れる「岬アジ」も有名で、関アジと同じ時期に釣ることができます。
身が引き締まり脂の乗った美味しいアジで、3月から9月頃まで沖釣りで釣ることができます。
③めくりアジ
「めくりアジ」は神戸須磨沖から明石・淡路沖にかけての瀬に着いたマアジで、関西を代表する屈指のブランドアジです。釣り期は例年6月から8月にかけてと短く、この時期になると各港は多くのファンで賑わいます。
皮下の脂が多く肉質が良いのが特徴で、東京湾の金アジと同等なプレミアム・アジです。
④瀬付きアジ
山口県下関から萩沖で獲れる「瀬付きアジ」は、日本海側に面した豊富なプランクトンに恵まれた漁場で獲れる山陰地方のブランドアジです。釣り期は4月から9月頃までで、でっぷりと太った大型のアジを釣ることができます。
アジ釣りシーズン展望とおすすめの船一覧
マアジ(真鯵)は全国どこでも一年中釣れる魚です。とくに5月から8月にかけては、船釣りでもトップシーズンを迎え、脂の乗った美味しい良型のアジがたくさん釣れる時期です。
初夏から夏にかけての行楽シーズンとも重なり、釣りには絶好の季節といえるでしょう。
天気にも恵まれレジャー日和に出かける船アジ釣りは、初心者にとって手軽で、簡単に釣れて、食べる楽しみと3拍子揃って、まさに船釣り入門にも最適です。
ただし地域によって釣り期が多少異なるため、釣れている時期に釣行するのがおすすめです。
全国でもアジの船釣りが盛んな地域は、東北では宮城県の仙台湾、北関東の茨城県沖から千葉県外房・南房沖、東京湾の内房から三浦半島剣崎沖、相模湾の佐島沖から大磯沖、静岡県駿河湾沖から愛知県の伊勢湾沖、関西では大阪湾から兵庫明石沖、山陰の島根から山口沖、豊後水道の大分から愛媛沖、九州の福岡から鹿児島にかけての沿岸海域です。
ここでは現況と例年のデータを踏まえ、全国の主要地域におけるアジ釣りの傾向と対策をサマリーしてみました。
気象条件や海況など年や地域によって変動しますが、おおよその目安として少しでも参考になれば幸いです。
アジの釣り方と仕掛け
アジ釣りにはおもに4つの釣り方があります。
全国どこでも季節を問わず一年中釣れるアジですが、地域や船によって釣り方は千差万別。このため、
まずはじめに釣行先の場所と釣り方のルールを把握することが大切です!
船アジの釣り方には、LT(ライトタックル)アジ釣り、ビシアジ釣り、サビキ釣り、胴突き釣り、の4種類があり、場所や地域、船宿によって異なるため注意が必要です。
とはいっても、竿やリールといったタックルから仕掛けに至るまで、ひと通り揃えるには時間もお金もかかり大変です。でも、ご安心ください。
初心者にはレンタルタックル&仕掛けがおすすめです!!
船宿では季節に合わせたタックルと仕掛けが用意されています。はじめてアジ釣りにチャレンジする方は、各船宿で提供されているタックルや仕掛けをレンタルするのがベスト。レンタル料金は別途かかりますが、手ぶらで安心して釣りを楽しめるのが何より魅力です。
ここでは、おもな船アジ釣りの基本タックル&仕掛けをご紹介いたします。
(1)LTアジ釣り
①釣り方
LTアジとは「ライトアジ」とも呼ばれ、船からライトタックルで狙うアジ釣りのことです。
LTアジ釣りは、コマセを使ってつけエサを食わせる釣り方で、軽めのオモリとライトタックルで水深10~30メートルの浅場を狙うため、初心者や入門者にもおすすめです。
LTアジ釣りは、近年とくに東京湾の「金アジ」釣りなどで盛んに行われていますが、タックルが軽量なぶん、竿の取り回しや仕掛けの手返しなども覚えておく必要があります。
カゴやビシを装着した小型テンビンにコマセを入れ、つけエサの付いた1~2本バリの仕掛けとコマセを同調させてアジに食わせるのが基本的な釣り方です。
シーズン盛期のアジ釣りや東京湾などのアジ釣りでは高いパフォーマンスを発揮するLTアジ。釣り方はかならず事前に船宿に確認した上でタックル&仕掛けを準備しましょう。
②タックル&仕掛け
LTアジの竿は、2メートル前後の短竿で7:3調子のライトゲームロッドやマルイカ竿、オモリ負荷20~40号くらいの中小物用汎用竿などが適しています。
リールは、カウンター付きの小型両軸(ベイト)リールか小型電動リールがおすすめ。船によってPE0.8~2号と指定の道糸を200メートル以上巻いておくと良いでしょう。
仕掛けは、道糸の先に20~30センチの小型の片テンビンをつなぎ、地域や船に応じて30~50号のビシ(オモリ)を付けます。ートル以上巻いて、中小型のテンビンにコマセカゴやビシなどを取り付けます。
テンビンの先に2~3本針の市販のLTアジ仕掛けを接続します。テンビンと仕掛けの間にクッションゴムをつける場合もありますが、つけなくても構いません。詳細は事前に船宿に確認しておくと良いでしょう。
(2)ビシアジ釣り
①釣り方
ビシアジ釣りは、おもに深場の中大型のアジを狙うための釣り方で、アジ釣りの基本スタイルです。
このため東京湾など関東を中心に、全国的で最も盛んに行われている標準的な釣り方といっても過言ではありません。
基本は、ビシに入れたイワシのミンチやオキアミなどのコマセと仕掛けを同調させてつけエサを食わせる釣り方で、船コマセ釣りの基本を学べるため船釣り入門にも最適です。
タックルや仕掛けの構成はLTアジと同じですが、LTアジよりも深場を狙うためヘビータックルに、重たいビシに太めの仕掛けを使用するのが一般的です。
アジは向こうアワセで釣れる魚で、基本的には誘いなどを入れる必要がなく、誰でも簡単に釣れるのが魅力です。
ただしアジは口が弱いため、巻上げや取り込みの際に口切れしてしまうこともあるため、大型のアジが釣れた場合はかならず玉網(タモ)で丁寧に取り込みましょう。
②仕掛け
ビシアジ釣りは、オモリ負荷80~150号の竿に中小型の電動リールといったタックル構成が基本。
竿はビシアジ専用の竿もありますが、長さ1.5~2メートルでオモリ負荷100~120号の汎用竿やライトゲームロッドでも楽しむことができます。
リールは中小型の電動リールでPE2~3号を最低300メートル以上巻けるものがベスト。
はじめて電動リールを購入する場合は、アジ釣りだけでなくマダイやイサキ、ワラサなども視野に入れて選ぶのがポイントです。
道糸の先にサルカンを介してテンビンとビシを接続します。
アジビシは船宿で無料で借りられる場合が多いので事前に確認しておきましょう。
「ビシ」とはオモリとコマセカゴが一体になったもので、アジ釣り用に作られたものは「アジビジ」と呼ばれ、他のコマセ釣りではプラカゴや鉄仮面等が用いられています。一部の地域では根強いファンが多いのが特徴です。
テンビンと仕掛けの間にはかならずクッションゴムをつけましょう!
仕掛けは、市販のものや船宿で販売されているビシアジ仕掛けを取り付けます。2~3本針が一般的ですが、初心者には2本バリがおすすめです。
(3)サビキ釣り
①釣り方
サビキ釣りは、アジの船釣りではビシアジ釣りと並び人気の高い釣り方です。
とくに夏から秋にかけて浅場で中小型のアジを狙う場合、家族連れやグループなどレジャーで楽しむにはもっともポピュラーな釣り方といえるでしょう。
女性や子供など初心者にとってアジ釣り入門に最適です!
サビキ釣りの特徴は、エサをつけずにコマセをカゴに入れて5~8本針のサビキ仕掛けを船長の指示ダナに投入するだけ。あとは竿を軽くあおってコマセを撒けば、向こうアワセでアジが食ってくるので誰でも簡単に釣れるところです。
ただしハリの数が多いため、船上では仕掛けが絡まないよう注意しなければなりません。
船内に取り込んだアジは、仕掛けのいちばん下から順番に一尾ずつ丁寧に外してクーラーボックスに入れて、手返しを早めるのが釣果を上げるコツです。
②仕掛け
サビキ釣り用の竿は、7:3調子の船用の汎用竿やライトゲームロッド、水深によってはルアーロッドでも十分楽しむことができます。全長が長いサビキ仕掛けを使用するため、長さは2.4~2.7メートルの長めのものが扱いやすいです。
リールは小型の両軸リールがおすすめ。深場の大アジを狙う場合は小型の電動リールを使用する場合もあります。道糸はPE1.5~2号を最低200~300メートル巻いておくと良いでしょう。
地域や船によって、コマセカゴやオモリはサビキ仕掛けの上につける場合と下につける場合の2通りがあります。通常はコマセカゴをサビキ仕掛けの上につけて、オモリをサビキ仕掛けの下につけますが、サビキ仕掛けの下にカゴとオモリをつける「逆サビキ」といわれる釣り方もあるので注意が必要です。
船アジのサビキ釣りはサビキのカラーや種類が非常に重要です。
サビキ仕掛けは、ハリ数・サイズ、カラー、タイプ等によってさまざまな種類がありますが、地域ごとにヒットカラーやおすすめのタイプが異なります。したがって、
船頭が推奨するサビキ仕掛けを使うのがもっとも釣果UPする近道!
事前にサビキのヒットカラーやタイプなどの情報を船宿に確認しておくことが大切です。
(4)胴突き仕掛け
①釣り方
胴突き仕掛けは、おもに関西の大阪湾から瀬戸内にかけて「鬼アジ」と呼ばれる大型のアジを狙う際に使われる仕掛けです。
鬼アジとは大型のマアジのことで、盛期には50センチを超える良型も釣れ、釣り味も食味も抜群で、関西では多くのアングラーに人気の高いアジです。
仕掛けの形態はサビキ釣りと同じですが、胴突き釣りはサビキ釣りよりもハリ数が少なく、3~4本針でミキイトやハリスも太めにして、オキアミやイソメなどのつけエサをつけて釣るのが特徴です。
つけエサを使用するため食い渋り時には有効な釣り方ですが、状況によってサビキ釣りのほうが釣れる場合もあります。
鬼アジ釣りのシーズンは6月中旬頃から7月にかけて。例年関西の船宿では鬼アジ釣りに出船している船も多く、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
②仕掛け
胴突き仕掛けのタックル&仕掛けはサビキ釣りとほぼ同じ形態です。サビキ釣りはスキンやサバ皮などがついたサビキ針が6~8本ついていますが、胴突き釣りは枝ハリの間が長く3~4本でエサをつけて狙います。
竿は2メートル前後の7:3調子で、オモリ負荷30~80号の汎用竿やライトゲームロッドが適しています。リールは地域によって狙うタナが異なるため、船に合わせて小型両軸リールか小型電動リールをセレクトすると良いでしょう。
胴突き釣りでは道糸の先にカゴをつけるのが一般的ですが、地域や船によってはカゴをつけず、胴突き仕掛けにそのまま直結することもあります。
胴突き仕掛けは市販のものや船宿で販売しているもので十分です。できればチモトに夜光玉などの装飾が施してあるものがおすすめです。
エリア別アジの攻略法と釣り船
アジ釣りは、船のコマセ釣りのなかでもポピュラーな釣りです。それだけに、
地域や季節によって釣り方や狙うタナが異なります。
ここではマアジ釣りを視野に入れて、実際これまで現地の船長にヒヤリングした内容を踏まえた上で、各地域のマアジ釣りのポイントやおすすめの遊漁船を解説します。
■宮城県・仙台湾
①傾向と見通し
宮城県塩釜沖から名取沖にかけての仙台湾は、東北地方のなかでも近年船アジ釣りが盛んな場所です。
仙台湾の船アジ釣りの盛期は7月から10月にかけてと関東よりもやや遅い傾向。
例年8月の盛夏に入ると、水温上昇にともないマアジの群れが中層に集まり、船アジ釣りがピークを迎え、多くのアングラーで賑わいます。
ポイントはおもに塩釜沖から名取沖の水深40~80メートル。また三陸方面の金華山沖で釣れるアジは「金華アジ」として、金華サバと並ぶブランド魚としても有名です。
釣れるサイズは30センチ級がアベレージサイズ。日並みによっては40センチを超えるアジやサバがぐいぐいと竿を締め込んでくれるので嬉しい限りです。
すでに一部の船で出船しているようですが、4月現在はカレイ釣りの方が人気で、早ければ5月中旬頃から本格スタートする仙台湾の船アジ釣りは、開幕が待ち遠しいところです。
②対策&攻略法
仙台湾の船アジ釣りはビシアジ釣りが主流。
潮が緩いポイントではLT(ライトアジ)でも釣ることが可能です。
タックルは、1.5~1.8メートルと短めの7:3調子で30~60号負荷のライトゲームロッドや船用汎用竿に小型電動リールといった組み合わせが一般的なスタイル。
ビシアジには80号、LTアジには40号のビシを使用しますが、基本的にはビシアジタックルで臨みたいところです。
仕掛けは、2~3号と太めのハリスに丸セイゴの2~3本針仕様。現地のベテランは空バリ(エサを付けない状態)の方も多く、ハリのカラーは緑色の夜光系が食いが良いようです。
多くの船ではコマセにアミエビが支給されるので安心して釣りが楽しめます。つけエサは赤タン(イカの短冊)やアオイソメを使う方が多いようです。
ビシアジ釣りでは船中全員でコマセを撒くチームワークが大切!
ビシアジ釣りやLTアジといったコマセを使う釣りでは、こまめなコマセワークで船下に魚の群れを集めるのが先決です。そのためには乗船者全員のチームワークが何より大事です。
③仙台湾でおすすめのアジ釣り船
宮城県仙台湾でおすすめのアジ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
1.近年宮城県の塩釜~名取沿岸では、アジが船釣りの人気ターゲットとして定着している2.釣り期は7月から10月にかけての夏~秋がトップシーズン!3.釣り方はビシを使ったコマセ釣りが主体で、一部サビキ釣りで狙える船もある!4[…]
■茨城県沖~千葉県外房・南房
①傾向と見通し
茨城県から千葉県外房・南房にかけての沖合は、関東では東京湾に次いでアジ釣りの盛んな場所です。
茨城沖から千葉外房・南房のアジ釣りの盛期は6月から9月頃まで。
4月後半頃からアジ五目等で出船する船もあり、5月から本格スタートする乗合船もあるようです。
ポイントは、茨城県北部の日立沖から大洗沖、南部の鹿嶋沖にかけてや、千葉県飯岡沖から勝浦沖一帯の外房、鴨川から布良沖にかけての南房エリアと広範囲にわたります。
茨城沖から外房・南房エリアでは、アジとイサキ、マダコやヒラメ、ヤリイカとのリレー釣りや五目釣りで出船する船が多いのが特徴で、色々な魚を釣りたいという欲張りなアングラーにはおすすめです。
アジの釣り方や狙うタナなども、地域・ポイント・船によってさまざまなので、タックルや仕掛け等はかならず釣行前に船宿に確認しておくことが必要です。
➁対策&攻略法
茨城~外房・南房のアジ釣りは太めのサビキ釣りが主流。
同エリアでは、アジ専門で出船するよりも他の魚種とのリレー釣りや五目釣りが多いため、サビキ釣りで狙う船が多いようです。ただし良型のアジがヒットするため、太めのサビキ仕掛けを使用するのが一般的。また一部のエリアではイサキ仕掛けと同じ仕掛けでアジが釣れています。
竿はリレー釣りや五目釣りを念頭に置いて、長さ2メートル前後で7:3調子のオモリ負荷30~60号船用汎用竿やライトゲームロッドに、リールは小型電動リールやカウンター付きの小型両軸リールがベストマッチです。
リレー釣りの場合は他のターゲットとの兼ね合いや、五目釣りの場合は狙うタナによって、タックルや仕掛け等をチョイスすると良いでしょう。
地域や季節によっては深場を狙う場合もあり、日並みで40センチオーバーの良型アジも釣れるエリアのため、タックルと仕掛けはなるべく大きめ&太めで臨むのがおすすめです。
③茨城沖~千葉外房・南房でおすすめのアジ釣り船
茨城県および千葉県外房・南房でおすすめのアジ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!
茨城県
❶ 健清丸 大洗港
❷ 福重丸 大洗港
❸ 大内丸 那珂湊港
❹ 長丸 那珂湊港
❺ 幸栄丸 鹿島旧港
❻ 第二洋生丸 鹿島新港
❼ 功生丸 鹿島新港
■東京湾・千葉県内房~神奈川県走水沖
①傾向と見通し
東京湾は関東を代表するアジ釣りのメッカです。
マアジの釣り期は5月から9月頃までがトップシーズン!
一年中釣ることができる東京湾のアジ釣りは、例年5月のゴールデンウィーク頃から8月のお盆の季節にかけて、家族連れからベテランまで大勢の人で賑わいます。
おもなポイントは、千葉県内房の金谷沖や富津沖、大貫沖から神奈川県三浦半島の走水沖や観音崎沖、久里浜沖など広範囲に存在します。なかでも、
金谷沖や走水沖などで釣れるアジは金アジ(黄金アジ)と呼ばれ、脂が乗った絶品のブランドアジとしての地位を確立しています。
今季もすでに多くの船が連日出船しており、型は30センチ前後と小ぶりながら日並みによってトップ100尾オーバーの日も!!
東京湾の船アジ釣りでは、午前船や午後船といった半日船もあり朝が弱い方や時間がない方でも安心して釣りが楽しめるのが魅力。またタチウオなどとのリレー船も出船しているため、欲張りなアングラーにとっても満足な釣行が楽しめるでしょう。
いよいよ本格シーズンを迎える東京湾の船アジ釣りは、夏にかけてアツ~い季節となりそうです。
②対策と攻略法
東京湾のアジ釣りはLTアジ/ビシアジ釣りが基本です。
東京湾では、季節・地域やポイントなどによってライトタックルのLTアジかビシアジ釣りと釣り方が異なります。このため釣行先(船)の釣り方を事前に調べておくことが必要です。
子供や女性などの初心者、あるいはグループにはLTアジがおすすめで、大アジを求めるベテランにはビシアジがおすすめです。
東京湾のアジ釣りの乗合船はレンタルタックル&仕掛けが充実!
レンタル料金の相場は、貸し竿&リールは無料~1,000円、ビシは無料、仕掛けは200円~くらいです。一部の船宿ではレインウェアや長靴などのレンタルもあるのが嬉しいですね。
水深はポイントによって30~100メートルと浅場から深場までと幅広いですが、底から5~10メートルを攻めるのが基本。
釣り方は、船長から指示されたタナ+ハリス分まで仕掛けを落としたら、1メートルごとにコマセを振って指示ダナでアタリを待つだけです。
40センチオーバーの大アジがヒットしたら、糸を緩めず水面で下バリの方から玉網(タモ)で丁寧にすくいましょう。
③東京湾・千葉県内房~東京都・神奈川県久里浜沖でおすすめのアジ釣り船
東京湾千葉県内房から東京都内、神奈川県三浦半島でおすすめのアジ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等の詳細は各船宿にご確認ください。
[adcode] アジフライにアジの干物やアジのたたきなど、日本全国で釣りをしないあまたの人たちに多く食されている大衆魚・アジ。 しかし、東京湾のアジは別格。近年では「黄金アジ」とも呼ばれるほどのブランド魚で、マアジのなかでも金色[…]
千葉県内房
❶ 早川丸 洲崎港
❷ 源平丸 洲崎港
❸ 宝生丸 勝山港
❹ 新盛丸 勝山港
❺ 庄幸丸 勝山港
❻ 池田丸 竜島港
❼ 光進丸 金谷港
❽ 忠七丸 金谷港
❾ 惣四郎丸 金谷港
❿ 勘次郎丸 金谷港
東京都
❶ たかはし丸 小岩鹿本
❷ 豆や 小岩鹿骨
❸ 荒川屋 葛西橋
❹ 第二泉水 葛西橋
❺ 吉野屋 深川
❻ いわた 鮫洲立会川
❼ 小林丸 鮫洲立会川
❽ まる八 平和島
❾ かめだや 羽田蒲田
❿ ミナミ釣船 南六郷
神奈川県横浜・川崎
❶ つり幸 浜川崎
❷ 中山丸 浜川崎
❸ 渡辺釣船店 新山下
❹ 打木屋 新山下
❺ 広島屋 新山下
❻ 根岸丸 根岸港
❼ 三喜丸 柴港
❽ 荒川屋 金沢八景
❾ 一之瀬丸 金沢八景
❿ 蒲谷丸 金沢八景
神奈川県横須賀・三浦
❶ まるまつ丸 大津港
❷ 海福丸 走水港
❸ 高司丸 走水港
❹ 関義丸 走水港
❺ 健洋丸 走水港
❻ 政信丸 走水港
❼ 房丸 鴨居港
❽ 前田丸 浦賀港
❾ 鈴福丸 久里浜港
❿ 弥七丸 久里浜港
⓫ 大松丸 剣崎松輪港
⓬ あまさけや丸剣崎江奈港
■相模湾・神奈川県三浦半島~湘南・西湘
①傾向と見通し
神奈川県の三浦半島から真鶴半島にかけて東西に広がる相模湾もアジ釣りが盛んな場所です。
相模湾のアジ釣りの好シーズンは例年5月から8月頃にかけて。
都内からのアクセスが良い上に、近隣には海水浴場や人気の見どころをはじめ観光スポットも多く、行楽シーズンとも重なりレジャーとしてアジ釣りを楽しめるエリアです。
相模湾のアジ釣りは周年コンスタントに釣れるのが魅力!
一年中アジ釣りに出船している船も多く、日ムラも少ないため、初心者や入門者にも最適です。
今季も28~40センチの中型アジが平均30~50尾と好調!!
青物やマダイ、イサキなどと外道も多彩。家族連れやグループなどレジャーフィッシングに、気合いを入れて大アジ狙いに、さまざまなスタイルで船アジ釣りを楽しめるでしょう。
夏にかけて本格シーズンを迎える相模湾のアジ釣りはますます期待が高まります。
➁対策&攻略法
相模湾の船アジ釣りではビシアジが一般的な釣り方です。
おもなポイントは、三浦半島城ヶ島沖から秋谷沖にかけてや江ノ島沖から二宮沖の瀬の海、西湘真鶴南沖など東西にわたって広がり、水深も60~100メートルとポイントによって深場を攻めるのが特徴です。
トップシーズンを迎えるとLTアジで出船している船も多く、初心者からベテランまでアジ釣りを楽しめるエリアです。
タックル構成は基本のビシアジタックルでOK。女性や子供などの初心者はレンタルタックル&仕掛けで、ベテランは自前の仕掛けで楽しむというのが基本スタンスのようです。
コマセカゴ&ビシは130~150号が標準。ワラサやマダイなど思いがけない外道がヒットすることもあるため、仕掛けはハリス2~3号のムツ針10~11号といった太仕掛けがおすすめです。
船によって船長からの指示ダナが「底から〇〇メートル」とアナウンスがあるため注意が必要です。
また、釣れたアジでヒラメや青物など端物狙いが出来る船もあるので、大物狙いのアングラーは事前に確認しておきましょう。
③相模湾・横須賀~湘南・小田原でおすすめのアジ釣り船
神奈川県横須賀・逗子・葉山および湘南小田原エリアでおすすめのアジ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等の詳細は各船宿にご確認ください。
相模湾横須賀~葉山
❶ 昇丸 長井漆山港
❷ 志平丸 佐島港
❸ 深田正夫丸 佐島港
❹ 愛正丸 葉山鐙摺港
相模湾逗子~茅ケ崎
❶ 洋征丸 小坪港
❷ 喜久丸 腰越港
❸ 政美丸 腰越港
❹ 渚丸 江の島片瀬港
❺ 島きち丸 江の島片瀬港
❻ ちがさき丸 茅ケ崎港
相模湾平塚~小田原
❶ 庄治郎丸 平塚港
❷ 豊漁丸 平塚港
❸ 恒丸 大磯港
❹ 与宗丸 大磯港
❺ とうふや丸 大磯港
❻ 平安丸 小田原早川港
❼ もと明丸 小田原早川港
❽ 又衛丸 小田原新港
■静岡県駿河湾~愛知県伊勢湾
①傾向と見通し
静岡県の駿河湾から愛知県および三重県にまたがる伊勢湾にかけては、東海エリアにおける船アジ釣りの好ポイントが多く存在します。
ほぼ周年アジが釣れ、5月後半頃から本格的にスタートし9月頃まで数・型ともに楽しめ、10月以降になると大アジ専門で狙えるエリアです。
駿河湾や伊勢湾の魅力は何といっても40センチ級の大アジ!
大アジ狙いで出船する船が多く、マダイやイサキ、アマダイとのリレー船なども数多くあり、沖釣りをたっぷり堪能したいアングラーにとっては最高です。
おもなポイントは、駿河湾の沼津沖から清水三保沖にかけてや、遠州灘の御前崎沖、福田沖。伊勢湾の師崎沖や伊良湖沖、大山沖、そして三重県の鳥羽沖、志摩沖など。
狙うタナは場所によって港から10分程度の近場から航程1時間ほどの深場とさまざまですが、比較的深場を攻める船が多いため、中級者からベテラン向きといえるでしょう。
早朝であれば、駿河湾は都内から車で2時間程度で、伊勢湾や遠州灘も名古屋から車で2時間足らずとアクセス良好です。
これからトップシーズンを迎える大アジ釣りに出かけてみてはいかがでしょうか!?
➁対策&攻略法
駿河湾や伊勢湾のアジ釣りはテンビン吹き流し釣りが基本。
テンビン吹き流し釣りとは、関東で行われているビシ釣りと同じスタイルで、関東ではコマセにイワシミンチを使い、テンビンにアジ専用のアンドンビシ(アジビシ)で釣るのに対し、駿河湾や伊勢湾ではコマセにアミエビやオキアミを用い、テンビンにプラカゴやステン缶をつけて釣る釣り方です。
タナは40メートルといった浅場から80メートル前後の深場を狙うため、オモリは80号~100号が標準で、タックルはビシアジ釣りと同じスペックが求められます。
仕掛けは、駿河湾や御前崎沖では全長8~10メートルの長めの3本針仕掛け。伊勢湾では3メートル前後の短めの3本針仕掛けを使うので注意が必要です。
仕掛けは1.5ミリ径のクッションゴム30~50センチに、ミキイト3~4号、ハリス2~3号が標準サイズ。市販のものや船宿で販売されているものがおすすめです。
サビキ仕掛けを予備で持参しておくと、釣行当日の潮況に応じて効果を発揮することもあるようです。
③静岡県駿河湾~愛知県伊勢湾でおすすめのアジ釣り船
静岡県の駿河湾および遠州灘、愛知県・三重県の伊勢湾でおすすめのアジ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等の詳細は各船宿にご確認ください。
静岡県・駿河湾
❶ 大翔丸 沼津内港
❷ 第八幸松丸 沼津静浦港
❸ 魚磯丸 沼津久科港
❹ 宝翔丸 清水港
❺ 千秋丸 清水港
❻ 大和丸 清水港
❼ 興栄丸 焼津港
❽ 藤丸 大井川港
❾ 喜久丸 大井川港
❿ 勝利丸 大井川港
静岡県・遠州灘
❶ 増福丸 御前崎港
❷ 博栄丸 御前崎港
❸ 啓秀丸 福田港
❹ 海豊丸 福田港
❺ 一光丸 福田港
❻ 青鬼丸 新居港
❼ 釣華丸 寸座マリーナ
愛知県・伊勢湾
❶ ぽん助丸 赤羽根港
❷ 秀進丸 伊良湖港
❸ 忠栄丸 片名港
❹ 優誠丸 片名港
❺ 奥村釣船 師崎港
❻ 七福丸 師崎港
❼ すずえい丸 師崎港
❽ 石川丸 師崎港
❾ 大進丸 豊浜港
❿ 竜宝丸 豊浜港
三重県・伊勢湾
❶ 山洋丸 鳥羽本浦港
❷ 三幸丸 鳥羽石鏡港
❸ 幸徳丸 鳥羽石鏡港
❹ 勝丸 鳥羽国崎港
❺ 功成丸 鳥羽国崎港
■和歌山県~大阪湾・兵庫県~瀬戸内エリア
①傾向と見通し
和歌山県加太沖から大阪湾、兵庫県須磨沖から明石沖にかけては、関西でも屈指の船アジ釣りの絶好のスポットが連なります。とくに、
6月から8月にかけて兵庫県の地域限定で釣れる「メクリアジ」と呼ばれる脂の乗った大型のアジ釣りが大人気!!
メクリアジは神戸須磨沖、明石・淡路近海に着いた30センチ前後の良型のアジで、脂が乗って肉質も良く、東京湾の「金アジ」と並ぶブランドアジです。通常のアジより皮下脂肪が多いため、皮がめくりやすいというのが語源だそう。
釣り期は6月から8月の3ヶ月限定とあって、この時期になると港は大勢のファンで賑わいます。
今年もすでに、和歌山県加太沖では40センチ前後の大型アジがツ抜け達成!兵庫県神戸沖では小ぶりながらトップ50尾オーバーと各地で船アジ釣りがフィーバーしています!!
大型を狙うなら和歌山方面へ、数を釣るなら神戸方面が定番のようです。
これからますます本格化する大阪湾のアジ釣りは今年も大いに楽しみです!
➁対策&攻略法
和歌山加太沖~神戸須磨・明石沖のアジ釣りはサビキ仕掛けか胴突き仕掛けで!!
タックルは、長さ1.8~2.5メートルで7:3調子のライトゲームロッドや船用汎用竿が理想。リールはカウンター付きの両軸リールか小型電動リールで、手返し良く釣るには両軸リール(ベイトリール)がおすすめです。
仕掛けは市販のサビキ仕掛けや胴突き仕掛けで、オモリは30~80号とエリアや釣り場によってさまざまです。
おすすめはチョクリ仕掛け!!
チョクリ仕掛けは、おもに関西から瀬戸内エリアで使われている仕掛けで、サビキ仕掛けと似ていますが、ハリス長が短く、ハリについている疑似餌がビニール製といった独特の仕掛けです。
釣り方はカンタン。まずオモリを着底させて底ダチを取ったら、船長の指示ダナまで仕掛けを巻き上げてアタリを待つだけです。しばらく待ってアタリがなければ仕掛けをゆっくり落として、ゼロテンションで誘いをかけるのも効果的。ふたたび誘い上げるの繰り返しです。
アジ釣りは強引なアワセはご法度。アジがヒットしたら向こうアワセで竿の弾力を活かして、口切れに注意して取り込みましょう。
③大阪湾・和歌山県~兵庫県でおすすめのアジ釣り船
和歌山県・大阪府および兵庫県でおすすめのアジ釣り船をご紹介します。釣り方や仕掛け等の詳細は各船宿にご確認ください。
和歌山県・加太沖
❶ 三邦丸 加太港
❷ 春光丸 加太港
❸ 荒神丸 加太港
❹ 平井丸 加太港
❺ 海斗丸 加太港
❻ 谷口丸 加太港
❼ 藤原丸 加太港
大阪府
❶ 菊川渡船 泉佐野港
❷ 海新丸 泉佐野港
❸ 漁幸丸 泉佐野港
❹ 第二光進丸 泉南小島港
❺ ふじたや 阪南港
❻ ヤザワ渡船 大阪北港
兵庫県・須磨沖~明石沖
❶ 斎藤丸 尼崎港
❷ 釣人家 西宮今津浜港
❸ 白龍 神戸マリーナ
❹ noah 神戸マリーナ
❺ 純栄丸 須磨港
❻ 正漁丸 淡路土生港
[adcode] アジフライにアジの干物やアジのたたきなど、日本全国で釣りをしないあまたの人たちに多く食されている大衆魚・アジ。 しかし、東京湾のアジは別格。近年では「黄金アジ」とも呼ばれるほどのブランド魚で、マアジのなかでも金色[…]