ヒラメの船釣り徹底攻略法!秋冬の人気ターゲット・ヒラメの基本的な釣り方や仕掛けを解説!

釣り人あこがれの高級魚としても知られるヒラメは、秋から冬を代表する人気ターゲットです。すでに千葉県では、9月に外房片貝~飯岡沖からスタートした船ヒラメ釣りも10月に大原沖など全面解禁を迎え、開幕早々から連日好釣の模様です。

また関東では、茨城県も11月に波崎から大洗・日立エリアで全面解禁となり、神奈川県の乗合船でも今後順次出船を予定しており、まさにファン待望のヒラメシーズンの到来です!

解禁直後のこの時期はヒラメの活性も高く、船ヒラメ釣り入門にはもってこい!

ヒラメは食味もさることながらその釣趣からも大変人気が高く、アタリがあってからハリ掛かりさせるまでの間が何ともスリリング。ここでは、そのヒラメに対面するまてのタックルや仕掛け、釣り方などについてご紹介します。

秋から冬にかけての人気ターゲットであるヒラメを最短距離で釣るために、おもに関東を中心に地域別の釣況や釣り方、おすすめの船などもご案内します。

目次

ヒラメ(平目)について

ヒラメは、日本では北海道~九州南岸の水深5~100mの砂地や岩礁帯周りに生息しており、普段は海底付近にいますが、肉食魚でエサとなる小魚を捕食するため、底層から中層まで広範囲を活発に遊泳する魚です。

一般的に30cm未満の幼魚を「ソゲ」と呼び、釣りの対象としては40~80cm級になりますが、最大で1m近くまで成長します。特大サイズのヒラメは「座布団」などとも呼ばれ、釣り人なら誰もが憧れるヒラメです。

本州では春から初夏にかけてが産卵期で、この時期になると浅場に接岸するため、陸っぱりからルアー釣り等でヒラメが狙えます。一方船釣りでは、水温が再び安定する秋~冬にかけてがトップシーズン。ただし地域やポイントによって水温が変動するため、エリアによって釣り期は異なります。

俗に「寒ビラメ」などとよく言われますが、あくまでも食味の旬であり、こと船釣りに限っていえば、

ヒラメ釣りは11月~1月頃がベストシーズンです!

秋から冬にかけて水温も落ち着きます。海水温は気温よりも1~2ヶ月ほど遅れるため、晩秋から冬にかけて海水温が18℃前後になると、ヒラメは活発にエサを捕食するようになるようです。この時期は釣り期としても味覚の旬としても最高の時期を迎えます。

釣り味抜群で食味も最高!

これから最盛期を迎えるヒラメは、初心者や入門者でも比較的簡単に釣ることが出来て、数・型ともに狙える絶好のシーズンです!

「いつ・どこで・どのように釣ったら良いの!?」

今回はそんな方々のためにこれから盛期を迎えるヒラメ釣りの基本的な釣り方や仕掛け、そして釣り船などをご紹介します!

2023年座布団ヒラメ(外道ですが…)

ヒラメの船釣りシーズン展望とおすすめの船

初心者や入門者にとっては、まずヒラメが釣れる時期と場所を把握した上で釣行することがヒラメを釣るための最短距離といっても過言ではありません。

すでに福島県や千葉県など一部のエリアでは好調に釣れ始めていますが、茨城県など解禁されていないエリアもあります。今回は東北の福島県から東海地方の愛知県に至るまで、ヒラメ釣りが盛んなエリアをピックアップしました。

現況と例年のデータを踏まえ、関東を中心に各地の主要なヒラメ釣り場の傾向と対策をサマリーしましたので、少しでも参考になれば幸いです。

ヒラメ釣りのタックル・仕掛け

(1)タックル

船ヒラメ釣りのタックルは、現在では「ライトタックル」が主流です。竿は2~2.5mのライトゲームロッドやヒラメ専用竿。またはマダイ用の竿でも代用は可能です。操作性や感度、食い込みの良さ等を重視して6:4か7:3調子がおすすめです。

リールは小型両軸リールが基本ですが、エリアやポイントによって深場を狙う場合は小型の電動リールを使用します。道糸はPE1.5~3号が標準で、最低200m以上は巻いておきましょう。

ライトタックルでのヒラメ釣りは、手持ち竿の釣り方が基本。もちろんロッドキーパーに固定した置き竿でも釣れますが、海底の起伏に応じてこまめに底ダチをとるため、ヒラメのアタリを敏感にとらえることが出来る手持ちが有利です。

(2)仕掛け

船ヒラメ釣りは、胴突き仕掛けの一本針で泳がせ釣りで狙うのがもっともポピュラーなスタイルです。

まず道糸の先に直結またはサルカンを介し、フロロカーボン6~8号の先糸(リーダー)を1ヒロとります。その先にクレン親子サルカンを結び、捨て糸3~4号を40~60cm(根掛りの少ない場所では80cm~1m)をとりオモリ30~80号を付けます。

※オモリの号数は地域やポイントによってさまざま。船長指定の号数等もあるので、必ず事前に船宿に聞いておきましょう。

ハリスはフロロカーボン5~7号を70cm~1mをとったら、親バリに丸セイゴ・ヒラメ・ムツ針の15~18号、孫バリはトリプルフック#3~4かチヌ針5~6号を付けます。親バリと孫バリの間は付けエサのサイズに合わせて12~15cmとります。

※とくに初心者や入門者の方は、仕掛けについては市販の仕掛けや船宿で販売されているものが、簡単にセットできるのでおすすめです。

ヒラメ釣りのエサと付け方

付けエサは全国的に活きイワシを使用します。一部の地域では活きアジを使う場合もあります。イワシは季節や船、入荷状況等によってマイワシやシコイワシと異なります。イワシは元々弱い魚で、とくにシコイワシはマイワシよりも小さいため取扱いには注意しましょう。

エサの付け方は船ヒラメ釣りで重要なポイントです!

イワシは出来るだけ活きが良い状態で泳がせるためにも、エサ付けは丁寧に速やかに行なうことが大切です。乗合船では各自釣り座に活きエサ用の桶が置かれ、必要な分だけイケスから取って来るのが一般的です。

イワシを桶ですくう際、鑑賞魚用のネツトがあると大変便利です。エサを付ける作業はなるべく桶の中で行なうようにしましょう。付ける手順は以下をご参照ください。

① イワシの頭部を軽く押さえるように手に収める
② 親バリのハリ先を口の中に入れる
③ 目と目の間にある硬い部分から外に抜く(必ずハリ先を出す)
④ 背掛けの場合:孫バリを背側に刺す(必ずハリ先を出す)
  腹掛けの場合:孫バリを肛門付近に刺す(必ずハリ先を出す)
 

ヒラメの釣り方基本編

いざ実釣開始。仕掛けを投入する時は、まずイワシを先に海中に入れ、泳ぎ出してからオモリを入れるのが鉄則です。水深に応じてスプールを軽くサミングすると、仕掛けが安定して沈降していきます。

オモリが着底したら糸フケをとり、タナとりは荒い根周りや岩礁帯ではオモリを50cm~1m切り、根掛りが少ない砂地ではオモリが底をトントンと底を打つ状態か、気持ち浮かせ気味にしておくと良いでしょう。その後も底ダチ➜タナ取りを繰り返します。

ヒラメのアタリは、まずゴンゴンと竿先が震えます。これはヒラメがエサをくわえたというシグナルでここから徐々にエサを食べていきます。その後グッと竿先が押さえ込まれ、さらに大きな引込みが訪れたら、竿をゆっくり聞き上げるようにアワセればだいたいフッキングするでしょう。

ヒラメ釣りでは早アワセや強いアワセは禁物!

巻き上げの際は、ポンピングしないように。水平よりやや上に竿を保ち、一定のスピードでリーリングするのが肝心です。

ヒラメが水面に現れたら、必ず玉網ですくうようにします。タモ入れは必ず頭から取り込みましょう。ヒラメはこの時に大暴れすることもあるので、くれぐれも油断しないように。

エリア別ヒラメの攻略法とおすすめの船

■福島(相馬~小名浜沖)

①傾向と見通し

福島県沿岸は全国に先駆けてヒラメ釣りがスタートする地域で、今年も開幕早々絶好釣!日並み次第で良型中心にトップ20尾オーバー、船中200尾オーバーと上々の滑り出し。メーター級近いジャンボサイズも上がっており、いま一番ホットなエリアです。

福島はヒラメの魚影の濃さと型の良さは日本一!

とにかく数・型両方狙いたければ福島県へGO!ポイントは北部の相馬沖から南部の小名浜沖にかけての沿岸の水深30~90メートルで、ほぼ全域で釣れているといっても過言ではありません。

そんなヒラメの好漁場を有する福島の各漁協では、50cm以下はリリースという規定があり、キープは5尾までという暗黙のルールもあるのだから驚きです。

首都圏からのアクセスは片道3時間前後とやや遠いものの、頑張れば日帰りでの釣行も可能です!また1泊2日でのんびりと釣行するのもおすすめ。温泉に浸かって美味しいもの食べて、といったプランもシニア層には良いでしょう。

原発処理水の放出で何かと騒がれている福島ですが、こんな時だからこそ福島の漁場を大いに盛り上げたいですね!!

➁対策&攻略法

福島県沿岸のヒラメ釣りでは、9月から10月にかけてのシーズン初期は30~60メートルの浅ダナで、10月後半以降のシーズン終盤にかけては60~90メートルの深場狙いが主体となります。

使用するオモリの号数は80~100号と潮況に合わせたヘビータックル。福島県沖では潮流が総じて速いため、重めのタックルが特徴です。さらにシーズン終盤の深場狙いでは、100~150号を使用する場合もあるので要注意です。

このため、福島でのヒラメ釣りでは小型電動リールがおすすめです。とくに初心者や入門者にとっては操作性も良く、仕掛けの回収や巻き上げもラクラク行える点で、小型両軸リールよりとても扱いやすいと思います。

仕掛けは、親バリと孫バリを使った基本的な仕掛けでも構いませんが、福島ではヒラメのサイズ自体が大きいため3本バリのチラシタイプが多く使われています。この場合、親バリ(1本目)のハリを口に掛けて2本目のハリは肛門付近に掛けるのが一般的です。

福島県沖で釣れるヒラメはアベレージサイズが大きく、太仕掛けで臨むのがベスト。また大型のヒラメほど遊泳力があるため、底から3~10mと広範囲を探ってみるのも良いでしょう。

③福島(相馬~小名浜沖)でおすすめのヒラメ船

福島エリアでおすすめのヒラメ船をご紹介します。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!

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■茨城(日立~大洗沖)

①傾向と見通し

茨城県北部の日立から大洗にかけて船ヒラメ釣りは例年12月から全面解禁。波崎から鹿嶋にかけての南部エリアよりも1ヶ月遅れてのスタートとなります。本格的なシーズンは12月から翌年2月にかけての真冬の厳寒期です。

ポイントは各港から航程15~40分の近場で、水深は20~50メートルの浅場がメインです。基本は根周りの砂地を狙いますが、大物狙いで岩礁帯をピンポイントに狙うこともあるので、初心者は注意が必要です。

冬場は天候にも左右されやすいエリアですが、出船出来れば1.5~3キロサイズのヒラメをほぼ全員型が見れて、良い人ツ抜け(10尾オーバー)の日も珍しくありません。

寒さの厳しい真冬の釣りとなるため、朝一の凍結や冷え込みには十分気をつけましょう。とくに防寒・防雨対策は入念にお出かけしましょう。

➁対策&攻略法

茨城県日立から大洗エリアの船は、「流し釣り」で風を船舷に当てて広範囲を探る釣り方が基本。流し釣りには竿は長めの2.5~3mで6:4調子が最適。また水深は浅いため、手巻きの両軸リールがおすすめです。

流し釣りでは、船はつねに右舷から左舷、左舷から右舷へと絶えず動いているため、こまめに底ダチをとりながら、しばらくステイしてアタリがなければ仕掛けを巻き上げ再投入を心掛けましょう。道糸を出したままにしていると、オマツリの原因になるので注意が必要です。

タナ取りは船長から指示があるので、船長の指示通りにタナを合わせることがポイント。基本的には、底トントンから底上50cmから1mが標準ですが、根のキツいポイントでは底から2~3mの場合もあり、手持ち竿でフレキシブルな対応が求められます。

根周りのポイントで大型を狙う場合も、船長の指示ダナにしっかり仕掛けを安定して落ち着けることができれば、釣果を確実にGETできるでしょう。

③茨城(日立~大洗沖)でおすすめのヒラメ船

茨城北部(日立~大洗港)のおすすめのヒラメ船です。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!

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■茨城(鹿嶋~波崎沖)

①傾向と見通し

鹿嶋から波崎沖にかけての茨城県南部エリアでは、11月からヒラメ釣りが解禁。北部の日立から大洗とともに全国でも屈指のヒラメの好漁場です。解禁とともに連日多くのファンが全国から訪れるため、多くの船で満船になることもしばしば。

土日や祝日に釣行する場合は早めのご予約を!!

とくにこのエリアは「座布団」級の超大物ヒラメでも有名。広大な鹿嶋灘一帯全域が釣り場といっても過言ではありません。ポイントは各港から航程30分から1時間ほどの水深20~60メートルと浅場を狙います。

茨城県のヒラメ釣りの特徴は、大型のヒラメの確率が高いこともさることながら、北部も南部も総じてオデコ(ボウズ)になる確率が低いことです。初心者や入門者にとっても大変心強いエリアです。

出船時間は午前5時、釣り開始が午前6時と冬場の釣りで寒さとの闘いのヒラメ釣りですが、そのぶん釣果はホットにいきたいものですね!

➁対策&攻略法

鹿嶋から大洗にかけてのヒラメ釣りでは、概ねどの船も「流し釣り」がメインで、ライトタックルでもノーマルタックルでもどちらでも攻めることが可能。

潮況にもよりますが、潮が速く流れることも多く、道糸は細目のPE1~1.5号を使用します。オモリは、ライトタックルの場合60~80号、ノーマルは80~100号を使用するのが一般的です。

早朝など早い時間帯は仕掛けを浮かせ気味にしてエサをアピールし、日中は底ダチをとり底トントンが鉄板の釣り方。ポイントによってはキツい根周りも攻めるため、根掛り等で高切れするリスクに備え、あらかじめ予備の道糸や仕掛け等も準備しておくと安心して釣りが楽しめるでしょう。

ヒラメ釣りが初めての初心者・入門者から、釣果に飽き足らないベテランまで、数・型ともに楽しめる茨城エリアでのヒラメ釣りはいよいよ間近に到来しますよ!ぜひ今年の冬はヒラメ釣りへお出かけください。

③茨城(鹿嶋~波崎沖)でおすすめのヒラメ船

茨城南部(鹿嶋~波崎港)のおすすめのヒラメ船です。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!

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■千葉外房(片貝~飯岡沖)

①傾向と見通し

千葉県の片貝・外川から飯岡にかけての外房北部もヒラメ釣りのメッカです。10月から他のエリアに先駆けてひと足早く全面解禁となりました。すでに多くの船が出船しており、開幕早々から好スタートの模様です。

日並みで0.7~3kgのヒラメが良い人10尾オーバーも!

ポイントは各港から航程30分から1時間の水深20~50メートルの浅場が主体。全面解禁になったことで漁礁も狙えることで釣り場も拡大。魚影も濃くポテンシャルの高いエリアだけに、初心者や入門者にも最適です。

まだまだ本格化しているとは言い難いですが、現在はマハタやマゴチ、青物など外道も多彩。これから水温が下がるにつれて数・型ともに期待できるのでますます楽しみです。すでに土日は予約で一杯の船も出ており、早めのご予約がおすすめです。

➁対策&攻略法

片貝・外川・飯岡の船ではライトタックルの方も多く、ライトタックル専門の船もあるほど。ライトタックルの場合、道糸はPE1.5~2号が基本。オモリは40号を標準として30~60号を揃えておくと安心です。

竿は手持ちが鉄則。仕掛けが着底したら糸フケをとり、底スレスレになるよう底ダチをとりながらアタリを待ちます。竿先は水平~やや下向きに保ち、いつアタリが来ても素早く対応できるよう竿は手持ちで行ないましょう。

また仕掛けの交換も大切。キロ前後が主体のシーズン初期はトリプルフックを使い、大型が出る冬場やポイントではシングルフックを使うのが理想。一尾釣り上げたらなるべく新しい仕掛けに交換するのがおすすめです。

③外房(片貝~飯岡沖)でおすすめのヒラメ船

外房北部(片貝~飯岡港)のおすすめのヒラメ船です。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!

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■千葉外房(大原~御宿沖)

①傾向と見通し

外房の大原や御宿方面でも10月からヒラメ釣りが全面解禁となりました。外房のヒラメ釣りでは人気の場所だけに、スタートからコンスタントに釣果が上がっています。

0.5~2kgクラスのヒラメが平均3~4枚と堅調!

とはいえ、たまに5キロ級の良型も姿を見せており、侮れません。まだ水温が24℃前後と高いため、水温の低下とともに、これから冬場にかけて数・型ともにますます楽しみなエリアです。季節柄外道も多彩で、ホウボウやマハタ、ワラサ、カンパチなどと豪華なゲストが勢ぞろい。

ポイントは各港から航程30分程度の水深15~50メートルの浅場で、最近はライトタックルで狙う方が多いようです。食べ頃サイズが連発している大原~御宿エリアは都内からのアクセスも良いため、初心者やベテランまでイチオシの釣り場です。

「寒ビラメ」のトップシーズンまで待てないというベテランさんや、寒いのが苦手という初心者や女性の方にとっては、ぜひおすすめのエリアです。

➁対策&攻略法

浅ダナを中心に狙うため基本ライトタックルがおすすめです。殊にヒラメ釣りにおいては最近はライトタックルが主流で、ノーマルタックルと比べても釣果に遜色はありません。ライトタックルで狙う場合は、道糸(PE)と先糸(リーダー)を直結するのがおすすめ。

道糸は、軽いオモリを使うためPE1号以下が理想。FGノットなどでリーダーに直結し、リーダーは2~3mとり親子サルカンに結ぶのが定番システム。オモリは30~60号を潮況によって使い分け、ハリスは5~6号を1mほどとるのが標準的な仕掛けです。

とくに朝一番は大型も狙えるチャンスタイム。仕掛けが着底したら巻き上げて、オモリをやや浮かせた状態にキープし、大型を狙ってみるのも一つの作戦です。

11月以降、晩秋から冬場にかけて攻めるタナも次第に浅くなるため、初心者や入門者にとって最適なヒラメシーズンです。しかも5kgオーバー、10kgオーバーの「座布団ビラメ」が高確率で釣れるチャンス!ぜひ大ビラメにチャレンジしてみて下さい。

③外房(大原~勝浦沖)でおすすめのヒラメ船

外房南部(大原~御宿港)のおすすめのヒラメ船です。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!

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■神奈川相模湾(湘南・西湘)

①傾向と見通し

神奈川県相模湾もヒラメの好漁場として夙に知られているエリアです。ただし釣り期は秋冬シーズンではなく、初春の2月後半から初夏の7月にかけて。例年相模湾のヒラメ釣りは、イワシの群れが入ると同時にスタートします。

相模湾のヒラメ釣りは、ヒラメを専門に狙うのではなく、ハタやカサゴ・メバルといった根魚も狙っていく「ヒラメ五目釣り」や「根魚五目釣り」のスタイルが主流。エサとなるマイワシやカタクチイワシの入荷次第で釣り物が決まります。

また一部の船では、事前にサビキ釣りでイワシを釣ってから本命釣りをする場合もあるため注意が必要です。かならず釣行前に事前に確認しましょう。

ポイントは水深20~60mの浅場の根周り。相模湾では茨城や外房とは異なり、船はイワシの群れについているヒラメをピンポイントで追い、点々とポイント移動しながら短時間勝負で仕掛けを打ち返すため、手返しの早さが肝心。ライトタックルで狙うのが主流です。

➁対策と攻略法

相模湾のヒラメ釣りでは、「通常のヒラメ仕掛け」「胴突き2本針仕掛け」の2通りを使用します。前者はヒラメ中心に狙うヒラメ五目で多用し、後者はハタやカサゴ等の根魚を中心に狙う根魚五目釣りで使用します。船宿によってそれぞれ異なるため事前に確認しておくことが必要です。

竿はライトゲームロッドで2m前後の7:3調子のものに、手巻き小型両軸リールのタックルバランスが最も扱いやすいでしょう。道糸はPE1.5~2号が一般的で高切れした場合も想定して、最低200メートル以上巻いておきましょう。

ヒラメ仕掛けと胴突き仕掛けいずれも、オモリは潮況や場所に応じて30~60号を使い分け、先糸は6~7号にハリスは5号が標準。ハリは丸セイゴの14~17号を使用します。また胴突き仕掛けの場合は、1本バリ(親バリ)になります。

ライトタックルで終始手持ち竿で攻める釣りですが、派手な誘い等はNG。つねにオモリがトントンと底をキープしながらステイさせる釣り方が好釣果を得るコツです。マハタやカサゴなど高級魚も狙える相模湾のヒラメ釣りもなかなか面白いですよ!

③神奈川相模湾(湘南・西湘)でおすすめのヒラメ船

相模湾(湘南・西湘)のおすすめのヒラメ船です。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!

五エム丸  葉山芝崎港
秀吉丸   葉山鐙摺港
池田丸
   腰越港
ゆうせい丸 片瀬港
一俊丸   茅ケ崎港
庄三郎丸  平塚港

■伊勢湾(伊良湖~鳥羽沖)

①傾向と見通し

知多半島の南端に位置する師崎港や豊浜港は、伊勢湾、三河湾、遠州灘といった好漁場を有し、釣れる魚種も豊富です。なかでも伊良湖沖は愛知県で屈指のヒラメ釣りの好ポイントで、トップシーズンには東海地方を中心に全国各地から多くのファンがやって来ます。

ポイントは各港から30分~1時間程度で行ける伊良湖沖の水深10~30メートルの浅場です。彼方には三島由紀夫の「潮騒」の舞台となった三重県の神島を望むことが出来る景勝地で、釣りだけでなく観光も楽しむことができます。

愛知県師崎から伊良湖沖のヒラメ釣りのシーズンは、関東よりもやや遅く11月から翌年4月頃まで。ハイシーズンは年の明けた1月から3月までで、高確率で数・型ともに狙えるチャンス。とくに外道も多彩で、ハマチ・カンパチなどの青物からスズキやマゴチとクーラー満タン必至です。

これから本格シーズンを迎える愛知県師崎~伊良湖沖のヒラメ釣りは、ここ数年コンスタントに安定した釣果が出ており、今季も大いに期待できるエリアです!

➁対策と攻略法

愛知県師崎~伊良湖沖のヒラメ釣りは、浅ダナ狙いのためライトタックルが推奨。オモリも30~60号を用意しておけば、ヒラメ釣りが十分成立します。道糸はPE1.5~2号。幹糸とハリスは6~8号に、仕掛けの孫バリはトリプルフックがおすすめです。

岩礁が張り出すポイントも攻めるため、根掛りを軽減するため孫バリは背側に掛けるのが鉄則。オモリが底トントンから多少浮かせ気味に狙うのがセオリーです。待ち過ぎは根掛りの原因にもなるので気を付けましょう。

ポイントによっては水深10m以浅の超浅場を狙うのも愛知県のヒラメ釣りならでは。根掛りさえ十分注意すれば、中小型の数釣りが思う存分楽しめますよ!

関東のヒラメ釣りとは異なった釣趣が味わえる愛知県師崎~伊良湖沖のヒラメ釣り。これからいよいよ本格シーズンを迎え、最高潮に達すること間違いなしの好釣り場です。

③愛知伊勢湾(師崎~伊良湖沖)でおすすめのヒラメ船

愛知県(師崎~伊良湖沖)のおすすめのヒラメ船です。釣り方や仕掛けなど詳細は事前にチェックしておきましょう!

七福丸   師崎港
石川丸   師崎港
久六釣船
  師崎港
竜宝丸   豊浜港
直栄丸   片名港

釣れたヒラメの処理と保存法

船のヒラメ釣りでは、ソゲ級という30cm前後から「座布団」と呼ばれる70cm超級の特大ヒラメまでさまざまな大きさのヒラメが釣れますが、ヒラメを鮮度良く保ち美味しく食べるためには活け締めや血抜きといった処理もしておきたいところ。このため、

40cm以上の良型が釣れたら必ず活け締め&血抜きをしましょう!

良型なヒラメは刺身などで食べるのがおすすめ。ましてや

40cmオーバーの大型は脂乗り乗りで2~3日ほど寝かせてから食べると絶品ですよ!

ソゲ級のヒラメはそのまま氷締めでクーラーボックス直行でも構いませんが、大型は最低でも活け締め&血抜き。50cmオーバーは神経締めまでするのがグッド!

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