冬の船釣りの代表格カワハギ今年も依然好調!釣り味も食味も堪能して暖かい冬を過ごそう

10月後半からおもに東京湾や相模湾でスタートしたカワハギ釣り。今年は各船で開始早々からトップ20尾以上の日も珍しくなくキモパンの良型も数多く上がっており、初心者でも10尾以上と連日好釣果が続いています。

とくに今年に入り、いままで青物を中心に狙っていた各港の乗合船も、今月から多くの船でカワハギやヤリイカにメインターゲットを変えて、いよいよ冬本番の様相を呈してきました。

カワハギ釣りといえば、ベテラン向けで「腕」がモノをいう繊細な釣りというイメージがあるかもしれませんが、コツさえつかめば誰でも釣れる釣り物です。しかもカワハギって見た目はいま一つなのですが、刺身や肝和え、ちり鍋や煮付けなど味はこの時期の横綱級なのです。

カワハギの船釣りは、その独特の釣趣と絶品の味覚に魅了されて釣りに来てる方がほとんどといっても過言ではありません。

例年釣り期は3月頃まで続きますが、今年はとしに前半から好スタートを切ったので、なるべく早めの釣行をおすすめします。今年の冬はぜひカワハギ釣りを始めてみませんか!?

初心者でも簡単に釣れるカワハギ釣り。レンタルタックルも充実しているので手軽に楽しめるよ!

船のカワハギ釣り

カワハギは、以前は陸っぱりからもたくさん釣れた魚でした。投げ釣りやウキ釣りの外道として私自身も地元の堤防や地磯でよく釣り上げたものです。しかし現在ではおもに船釣りやボート釣りの対象魚として人気の釣りです。

またカワハギ釣りは、アナゴ釣りやマダコ釣り、ハゼ釣りと同様江戸前の釣りとして古くから親しまれてきました。それもそのはず、ご覧の通り見た目は少しグロテスクなのですがひと口食べたら超絶美味なのです。とくに「肝和え」や「薄造り」は飛び上がりたくなるほどの美味しさ!冬の代表的な高級魚のカワハギですから市場価値も年々上がっているようです。

初心者でも簡単に釣れるカワハギ釣り

カワハギは北海道や沖縄など一部の地域を除いて全国的に釣れる魚です。もっとも江戸前の魚ですから関東、とくに東京湾から相模湾にかけて最も盛んに行われています。首都圏にお住まいの方であれば、日帰りでの釣行が十分可能です。

エリアとしては、東京都内から横浜・横須賀さらに三浦半島一帯から湘南・西湘と広範囲で、多くの港から出船しています。お住まいの地域によって港や船をチョイスすると良いでしょう。

出船時間は地域や船宿によって異なりますが、朝7時から7時半頃と他の釣り物に比べるとやや遅い時間帯なので遠い方や朝の弱い方も安心!またグループや団体の場合は、船を貸切る仕立船(チャーター船)もおすすめです。さらに船宿は施設や船の設備等も充実しており、レンタルタックルもあるので初心者でも手ぶらでラクラク釣りに行けます!

ただし、防寒着と魚を保管するクーラーボックスだけはかならず持参しましょう!

※出船時間・レンタルタックルなどの詳細はこちらをご覧ください。

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防寒対策はしっかりと!

冬場の船釣りほどしんどいものはないですよね。出船前に陸っぱりで暖かく感じたとしても、沖に出た途端に超絶寒い~なんてこともしばしば…

カワハギ釣りは他の釣りと比べて比較的港から近い浅場がメインのポイントとはいえ、船の上は障害物がないため吹きっさらしとなります。とくにナライ(北風)の強い日は、

海上(船上)はスキー場と同じ体感温度!!

決して大げさなことを言っているワケではありません。たしかにスキー場の気温は海上よりも寒いですが、頻繁に滑ったりターンしたりアクティブに動くスポーツです。しかし船の上での釣りは、波っ気のある日は別として立ったり座ったりの動作しかしません。

とくに釣り用のウェア一式。アンダーウェアからスーツ・ジャケット・パンツ・帽子・ソックス・靴に至るまで。とくに足元や首回りの保温管理には留意しましょう。

冬場の防寒対策については、別項でまとめますのでご一読いただけると幸いです。

タックルと仕掛け

タックル

竿やリールなどのタックルはカワハギ専用のものを使用するのが最も一般的です。しかしカワハギ釣りは冬季限定の釣りのため、専用の竿を購入するのはどうしても躊躇しますよね。また、これから色々なジャンルの釣りを楽しみたい方にとっては予算的な問題もあります。

カワハギ釣りだけのために竿やリールを購入しなければいけないの!?

釣りを始めてしばらく経つと、誰もが経験する悩みではないでしょうか!?

私自身もこれまで何度も同じような経験に直面してきました。釣りが楽しくなるにつれて色々な釣りを楽しみたいという野望が生じます。そうなると、どうしてもジャンル別にたくさんの釣り道具を購入するしかありません。

もちろんお金に余裕のある方は釣り物に応じて竿やリールを使い分けることは可能でしょうが、現実的な庶民感覚ではとても難しいと思います。しかしご安心下さい!

釣りのジャンルに❝汎用性を持たせて❞釣り具を購入すれば大丈夫!

つまり…

1本の竿でなるべく多くの魚種を釣る!!

【例】カワハギ釣りをするのであれば、アマダイ・キス・マゴチ・ヒラメ・ショウサイフグ釣りなども対応可能な竿を購入する!

釣り道具って、じつは大は小を兼ねる傾向があります。

【例】30号負荷の竿で80号のオモリを付けることはできないけど、80号負荷の竿で30号のオモリを付けて釣りをすることは可能!

タックル(釣り道具)を選ぶ目安としては、竿は長さ・オモリ負荷・調子、リールは糸巻量や耐荷重、ドラグ力などが目安です。とくにオモリ負荷は重要です。

ネット上にはさまざまな情報が氾濫しています。どのジャンルの釣りでもごく一般的なタックル構成が掲載されていますが、必ずしも掲載されている内容とまったく同じタックルは必要ありません。タックル(道具)よりも仕掛けに配慮しましょう。

仕掛け

カワハギ釣りほど、釣り人個々の好み・志向が仕掛けに反映される釣りはありません。ハリ数・ハリスの号数・中オモリ・集魚板・針の種類そしてオモリの色など千差万別です。

釣り人の多くは過去の成功事例にこだわる方がほとんど!(私もですが…)だから、釣れた時の仕掛けはかならず『勝負仕掛け』となり、リピートして使い回します。

ですがカワハギ釣りは、よほどベテランやマニアの方でない限り、市販の仕掛けで十分です!

よほどのベテランでない限り、カワハギ釣りの仕掛けは市販品で十分です。てか個人的にカワハギ釣りの仕掛けは細仕掛けで大変面倒くさいので、あえて作ろうとは思いません…汗

でも、手先の器用な方だったり、カワハギ釣りが大好きな方にとっては、ご自分で仕掛け作りから始めるのがおすすめです。

仕掛け作りはカワハギ釣りの楽しみのひとつです!!

エサ

付けエサ

カワハギ釣りの定番のエサはアサリのむき身です。東京湾から相模湾の乗合船でも付けエサにアサリのむき身を提供しています。

しかし多くの船で提供されているアサリのむき身は水分も多くヌメリがありますので、かならず出船前に水気を切って軽く塩を振っておくのがおすすめです。

水気を切って塩を振ることによってエサ持ちの良い付けエサが完成します!

初心者の方でもアサリむき身を崩さずハリに付けやすくなりますので、エサ付けの大事なカワハギ釣りにおいては大変重宝します。

また特エサとしては、これまでの経験上、

塩漬けした岩イソメが絶大な効果を発揮します!!

塩漬けした岩イソメについては、陸っぱりのシーバス釣りでも掲載されていますので、コチラをご覧ください。

エサの付け方

カワハギ釣りでは付けエサのアサリのハリの付け方が重要です。最初は面倒くさいかもしれませんが、慣れれば初心者でもカンタン付けることができます。

ここではアサリの各部の名称をご覧いただいた上で、付け方について簡単に解説いたします。

  1. 水管にハリを通す。エサが大きい場合2~3回ハリに刺す
  2. ベロに2~3回ハリを通して刺す
  3. ワタに1回刺す
  4. かならず針先を出すように

釣り方

カワハギ釣りは船釣りのなかでも技量(ワザ)が試される釣りです。経験年数や釣りでの実績がモロに反映されます。このため他の釣りとくらべてビギナーズラックの確率が低い釣りと言えます。

もちろん初心者が釣れないというワケではありません。初心者でも十分釣果を上げることは可能です。ただしその場合、ビギナーズラックによるもので百戦錬磨のベテラン釣り師のように、狙って釣るのとは異なります。

カワハギの船釣り経験が少ない私としては、少なくともそんな印象です。もっとも私の腕が下手なのかもしれませんが…汗

さて、本題に入ります。仕掛けが着底したら①タタキ・➁タルマセ・③聞き合わせの3通りのパターンがあります。

  1. タタキ釣り・・・竿を小刻みに上下動させて誘いをかける
  2. タルマセ釣り・・・道糸を弛ませてテンションをかけない
  3. 聞き合わせ・・・掛かるのを待ちながら竿を上げて聞く

①~③をローテーションするのが良いとは思いますが、あえて初心者であれば間違いなく、通常の聞き合わせで絶対釣れます!

はじめから小細工はしない方が良いでしょう。釣れている人の釣り方をよく観察してまずは基本を忠実に実行した方が好釣果が望めると思いますよ。

アタリと取り込み

カワハギのアタリは、チョンチョンという微妙な感触からコツコツと竿先が小突くような小さいアタリから何の音沙汰もなかったりとさまざまです。大半は微かな感触が竿先に伝わる小さいアタリが大半です。また向こうアワセで掛かることもめったにありません。

したがって竿先を軽くあおり聞き合わせて少しでも手応えを感じたら、すかさずリールを巻きましょう。このとき竿を立てたままでリールは道糸が弛まないようひたすらゴリ巻きしましょう。道糸が緩むとバラシの原因となりますのでご注意ください。

やり取りの最中に、強い引き見舞われたとしてもひるまずに巻き上げることが大切です。竿先を一定の位置にキープしながらとにかく巻上げることが大切です。

魚体が海面に現れたら、竿先を上げて一気に抜き上げましょう!

カワハギ釣りでは余程の大物でない限り玉網(タモ)を使うことはありません。竿の弾力を利用して抜き上げるのが良いでしょう。

カワハギの締め方

カワハギを釣ったらその場で活け締め(血抜き)するのが最も鮮度を保つための方法です。

手返しの速さが肝心のカワハギ釣りですが、美味しく持ち帰るためには釣ったら即血抜きをしましょう。カワハギが弱ってから血抜きしたのでは意味がありません。

具体的な血抜きの方法は以下の通りとなりますので、参考にしてみてください。とても簡単ですよ。

  1. エラの部分に一気に包丁を入れる ※肝をキズつけないこと
  2. 中骨から血が吹き出たらOK
  3. 海水の入ったバケツに投入する

たったこれだけで、鮮度の高いカワハギを持ち帰ることが出来ます。もっとも女性やお子さんにとっては少々キツイ作業ですが、あくまでも美味しく食べるための方法としてご理解いただけると幸いです。

今年はホットなカワハギ釣り。現在も好調でまだまだ当分の間は楽しめそうです!これからますます旬を迎えるカワハギを釣って、肝和えの刺身に薄造り、ちり鍋などぜひ暖かい冬を過ごしましょう!!

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