クロマグロ釣り徹底攻略法!海の王者・クロマグロの基本的な釣り方や仕掛けを解説!

海の王者クロマグロ。4月から解禁になったクロマグロ釣りも、全国各地で続々とホットな釣果便りが聞かれます。年末年始の特番で放送される青森県大間の職漁船ですっかりお馴染みになったマグロ釣りですが、じつは遊漁船の釣りの対象としてはあまり知られていません。

超大物釣りファンにとっては垂涎の魚!とはいえ、全国広しといえども専門で狙う船は少なく、しかもクロマグロの漁獲高も年々減少してしまい、現在では釣ることの出来る数量も限られているのが実情です。だからこそ、

『釣りに行くならいまでしょ!?』

クロマグロはほぼ周年釣れる魚ですが、前述の通り漁獲高の制限があり、規定数量を超えて釣ることは出来ないため早めの釣行がおすすめです。日本近海での産卵期といわれる6月~8月頃にピークを迎えるいまがチャンス!

夢とロマンに満ち溢れたクロマグロ釣りを体験しませんか!?

そこで、実際にクロマグロを見事にGETするためのタックル・仕掛けや釣り方などを解説するとともに、関東エリアを中心とするクロマグロの釣り場・釣況などについてご案内いたします。

目次

クロマグロについて

クロマグロは「本マグロ」とも呼ばれ、数あるマグロのなかでも、最大で体長3m・重量は500kg近くまで成長し、築地市場ではキロ当たり2~3万円で取引される最も高級なマグロです。いわば本物のマグロという意味であり、マグロの王様です。

マグロには、キハダマグロ・メバチマグロ・インドマグロなどさまざまな種類があり、食卓でもおなじみですが、釣りの対象としては夏場~秋口にかけてのキハダマグロ釣りが盛んで、関東沿岸でも相模湾や伊豆諸島などで数多く水揚げされています。

クロマグロは日本の全国各地に棲息しており、幼魚は関東ではメジ・関西ではヨコワと呼ばれており、成長段階において呼び方が変わります。産卵期は6月~8月頃にかけて。孵化したマグロの幼魚は黒潮に乗って日本沿岸を回遊しながら成長し、その後アメリカ西岸で成熟すると再び日本近海に戻って産卵するのです。

ところが、クロマグロの漁獲量が年々減少しており、2014年にはついに国際自然保護連合によって絶滅危惧種Ⅱ類に指定されてしまいました。こうした事態は遊漁船業者のみならず私たち釣り人にとっても大きな影響を及ぼすことになったのです。

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(2012年大島沖で上げたクロマグロ)

クロマグロを対象とする遊漁者・遊漁船業者の規制

水産庁は、2021年からクロマグロ釣りを行なう遊漁者および遊漁船事業者に対して規制を実施しています。つまり、それまでは数や量の制限なく釣ることができたクロマグロが、規定数量に達した段階でクロマグロ釣り自体が出来なくなってしまったのです。

ちなみに2023年度は以下の通りです。ざっと目を通すだけで構いませんので、こうした規制があるという事実をまず認識して頂ければと思います。

(水産庁ホームページより)

来年度の予定はまだ発表されていませんが、わかり次第お伝えして参ります。詳しくは水産庁のホームページをご覧ください。

(水産庁HPより)

追記:クロマグロ釣り 2023年6月18日~6月30日採捕禁止

以下の通り、先日水産庁から2023年6月度のクロマグロに関する採捕規制が発表されました。釣り人の皆さんにとって大変辛いお知らせですが、末永くクロマグロ釣りを楽しむための必要な措置ですのでご理解とご協力をお願いいたします。

現在各遊漁船事業者は、ルールに則りクロマグロ釣りを運営しています。したがって規定数量に達した場合、一部のエリアではクロマグロ釣りは休業してキハダマグロなど他のターゲットに変更したりして対応しています。

クロマグロ釣りにチャレンジしてみたいと思っている方や興味がある方にとって、戸惑ってしまう状況かと思います。ご予約の際は、かならず事前にキャンセルポリシー等を確認しておくことが必須です。とはいえ…。

クロマグロ釣りが全面禁止になったわけではありません。7月1日から再開されます!

クロマグロを釣るなら早めの釣行を!

(水産庁ホームページより)
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クロマグロ釣りシーズン展望

クロマグロは北海道から沖縄にかけての日本全域で周年釣れる魚です。しかし各地で回遊時期が異なるため、釣れる時期もさまざま。前述した通り個体数も少ないため、クロマグロを専門に狙う船も少ないのが実情です。

全国的に乗合船も少なく、仕立(チャーター)船がメイン。活きエサの泳がせで狙う船もあれば、最近はキャスティングといったルアー釣りで狙うマグロ釣りも大人気です。

おもなポイントとしては、北海道の函館沖(海峡側)や積丹沖・噴火湾、青森県竜飛崎沖、秋田県飛島~能代沖、関東は相模湾沖や伊豆大島~利島沖、和歌山県串本沖、山口県見島沖(八里ヶ瀬)、長崎県対馬沖、沖縄近海、など北から南まで広範囲で釣れます。

すでに一部のエリアでは年初から大型のクロマグロも釣れ始めていますが、産卵期に入る7月から絶好のチャンスが到来!まずはクロマグロが釣れている情報を入手して釣行することが、クロマグロを釣るための最短距離です。

ここでは現況と例年のデータを踏まえ、今シーズンのクロマグロ釣りの傾向と対策をサマリーしましたので、少しでも参考になれば幸いです。

クロマグロの釣り方

釣りの対象としてのクロマグロ釣りには、おもに3つの釣り方があります。サバやムロアジなどの活きエサを流して釣る泳がせ釣り、トップウォータープラグやペンシルタイプのルアーをキャストして狙うキャスティング、そして大量のオキアミを撒いて付けエサを食わせるエサ釣りです。

クロマグロは水面近くの表層から中層を遊泳する魚です。活性の高い時などはベイトフィッシュを追いかけて、水面をバシャバシャとボイルする(飛び跳ねる)姿を目の当たりにすることができます。

エリアやポイントによって釣り方はさまざまですが、現在最もポピュラーな釣り方はキャスティングのマグロ釣り。何よりタックルや仕掛けもシンプルで、若年層を中心に人気沸騰中の釣りです。

原則として、同一の船で別々の釣り方をすることは出来ません!のでご注意ください。

それでは、クロマグロ釣りの3つの釣り方を簡潔にまとめておきましょう。

  1. 泳がせ釣り(活きエサ釣り)
    活きたサバやイカ、ムロアジを泳がせて釣る方法。マグロと1対1の格闘!
    職漁船のクロマグロ釣りがこの釣り方で、活性が低い時でも有効です。

    【場所】青森県・秋田県・関東地方(伊豆)・沖縄県で釣りが可能
  2. キャスティング(ルアー釣り)
    海況を見てトップウォータープラグやペンシルベイト等をキャストして釣る方法
    タックル・仕掛け等が手軽で初心者や女性にもおすすめ!
    【場所】全国的どこでもほぼ釣りは可能
  3. エサ釣り
    オキアミを大量にコマセながら付けエサのオキアミを喰わせて釣る方法
    あの松方弘樹さんが巨大マグロを釣り上げたのもこの釣り方
    【場所】山口県・長崎県・沖縄県の一部のエリアで釣り可能

クロマグロ釣りのタックルと仕掛け

ここでは一般的に行われている活きエサの泳がせ釣りと、全国的に人気の高いキスティングルアー釣りのタックルおよび仕掛けについて解説します。なおエサ釣りは泳がせ釣りのタックルとほぼ変わらず、ハリスとハリなどがサイズダウンしたものになります。

クロマグロ釣りのタックル選びで重要なのは、大は小を兼ねること!

活きエサ釣りとキャステングでは、準備するタックルと仕掛けが異なりますので、まず初めに釣り方を選択することが肝心です。両者では釣りの醍醐味も全然違うため、クロマグロ釣りをどのように楽しみたいか!?という点も含めてご検討ください。

地域や釣り場によって釣り方や仕掛けなどは異なりますが、基本型のタックルがあればエリアに応じて仕掛けをアレンジするだけで実釣は可能です。リーダーの太さ、ハリの大きさ、ルアーのカラーやサイズといった詳細は現地の船宿に問い合わせてみましょう。

■キャスティングのタックルと仕掛け

①タックルと仕掛け

竿(ロッド)はマグロやヒラマサなど超大物専用のキャスティングロッド。長さは8ft前後が理想です。なるべく自重が軽いもので長過ぎず短過ぎない竿の方が、初心者や女性の方にもキャストしやすいと思います。

リールは大型スピニングリールでPE8~12号を最低300m巻けるもの。マグロはヒットした瞬間一気に突っ走るため、ラインキャパ(糸巻き容量)は大変重要な要素です。ダイワかシマノであれば、18000番以上のクラスがおすすめです。

道糸はPEラインの8号以上は必須。ただし北海道積丹沖や伊豆諸島大島沖のような潮流が緩い場所もあれば、津軽海峡のような潮が速い場所では30kg級のマグロも50kg級に近い引きとなるため、できれば道糸はPE10号は欲しいところです。

リーダーはフロロカーボンの130lb(40号)から220lb(60号)で、100kgオーバーの大物がヒットする確率の高いエリアでは200lb以上を推奨します。

道糸とリーダーの結び方も大変重要!クロマグロのキャスティングでは、キャストのしやすさや強度の関係で「FGノット」または「ループtoループ」がおすすめです!FGノットやループTOループはライントラブルが少なく、キャスティング時にガイドに抵抗が無いためスムースにキャストできる結び方です。

さらにルアーとリーダーを接続するためのスイベルが必要です。スイベルはボールベアリングタイプで破断強度が220lb以上のものを選びましょう。またリーダーと結節したら、リーダーの切れ端はかならずライターの火で炙ってコブを作っておくのがおすすめです。

➁ルアー

クロマグロ用のルアーは、おもに水面付近を狙うトップウォータープラグと沈降するシンキングタイプの2つがあります。前者はマグロの活性が高くナブラ(水面で小魚を捕食するため追い回すこと)があるときに有効で、後者はナブラが見えず海面下の上層~宙層で小魚を捕食しているときに有効です。

また、ポッパーと呼ばれる水面をバシャバシャと水しぶきを上げるものや、ペンシルと呼ばれる身体をくねらせる動きをするもの、トビウオの形をしたものなどさまざまなタイプがあります。

ルアーのサイズは180mm~220mmが一般的です。カラーはブルー系を基本として、グリーン・ピンク・パープルなどがあります。

ナブラの有無、天候、潮況など当日の状況に合わせて使い分けるのがポイントです。サイズ✕カラーの組み合わせも考慮し、最低でも6種類以上は用意しておきましょう。

■泳がせ(流し)釣りのタックルと仕掛け

①タックルと仕掛け

竿はマグロ・モロコ・ヒラマサ・カンパチなど大物専用竿で、長さは1.5~1.8mのものが理想です。手持ちがあればキンメやアコウなど深場用の竿でも構いませんが、硬めの調子だとバラシの確率が高くなるので気をつけましょう。

リールは大型の両軸リールか電動リール。マグロが掛かったらとにかく道糸を出す釣りのため、道糸はPE10~12号を500m以上巻いておくこと。またマグロとのやりとりが重要なため、ドラグ性能の高いリールがおすすめです。

リーダーはフロロカーボンの50~80号を8~10m。FGノットかループTOループで道糸と直結するのが基本型です。

ハリはカン付きのスーパークエ25~30号またはMOかGT針の25~30号。活きエサを泳がせて釣るためハリの軸が太いと付けエサが弱ってしまうので注意が必要です。またマグロの歯はザラザラしているため、チモトを強化チューブで補強することも忘れずに!

下図をご覧の通り、道糸とリーダーの先にハリを付けただけの超シンプルな仕掛けです。それだけに、道糸やリーダーのキズやハリの結び目のほつれなど、わずかでも命取りです。一投ごと入念にチェックしましょう。

➁特別公開:㊙仕掛け

実際にマグロ漁師さんからご指導いただいた㊙仕掛けです。通常のタックルと仕掛けにひと手間加えるだけで、マグロがヒットする確率が格段に高まります。本サイトをご覧いただいた方々だけ特別に公開します。では「ひと手間」とは!?

リーダーにオモリをつけて、活きエサを沈めて遊泳層を深めにとることです。

オモリは30~40号のナス型か六角型オモリ。ただし単にオモリを付ければ良いというものではありません。マグロが掛かった時に外れるように捨てオモリにすることがポイントです。またオモリを背負うため活きエサが弱りやすいのが難点です。(下図参照)

この仕掛けは、ナブラが見られない時やアタリがない時、マグロの活性が低い時などに絶大な効果を発揮します。とてもカンタンですので、ぜひお試しください。

➁エサ

付けエサは、活きたサバやムロアジ、ヤリイカ・スルメイカなどです。このためクロマグロ釣りでは、本命を釣る前にまず活きエサ釣りからスタートするのがごく一般的なスタイルです。

活きエサの種類は地域や場所・ポイント等によってさまざまです。釣行前にかならず船宿へ確認して、活きエサ釣り用のタックルと仕掛けを用意しておくことがマストです。とくに、

マグロは、クエやイシナギなどの底物と異なり、死んだエサは絶対に食わない!

活きエサが釣れなければ、クロマグロ釣り自体が成立しません!!

ここではサバやムロアジ釣りのタックルをご紹介します。ヤリイカやスルメイカ釣りについては『イシナギ釣り徹底攻略法■活きエサ釣り用タックル・仕掛け』でご紹介していますのでご参照ください。

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全国のクロマグロ釣り概況とおすすめ釣り船

■北海道(積丹沖・函館(海峡)・噴火湾沖)

①概況

北海道のクロマグロ釣り場は、函館沖の津軽海峡、積丹半島沖、噴火湾(内浦湾)沖のおもに3箇所。トップシーズンは7月から9月の約3ヶ月間です。

もっとも現地では、9月の約1ヶ月間秋鮭(アキアジ)釣りが解禁となるため、7~8月のクロマグロ釣りを楽しんだ後に、9月にアキアジ釣りにシフトする方が多いようです。マグロとサケの豪華リレーとは、まったく羨ましい限りですね!

海峡側は「戸井マグロ」で有名で、あの大間のマグロと同じ津軽海峡を狙います。

すでに今月の段階で函館(海峡)側ではナブラも湧いてぽつぽつと型が見れていましたが、規制の影響でしばらくはお預け状態。7月の早い段階で攻めたいものです。海峡エリアにマグロが入り始めると、積丹や噴火湾にも回遊するのは時間の問題。

釣り方はルアーのキャスティングがメインです。一部の船ではチャーター(仕立)船であれば活きエサ釣りも可能です。規定数量に達する前に、なるべく早めの釣行がおすすめです。

➁北海道のおすすめ釣り船

北海道のおすすめのクロマグロ釣り船です。詳細は各船宿にご確認ください。

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■青森県(津軽海峡:竜飛~大間沖)

①概況

青森県のクロマグロといえば下北半島の「大間」のマグロが有名ですが、遊漁船のマグロ釣りは日本海側から津軽海峡の竜飛崎~平館海峡がメインの釣り場です。釣り期は例年7月から11月頃までとなります。

津軽海峡は太平洋と日本海が合流する地点となるため「海峡マグロ」と呼ばれる通り潮の流れも速く、マグロがヒットするとひときわパワフルな引きを見せます。筋肉質で脂の乗った美味しい高級なマグロといわれる所以です。

すでに海峡側では6月よりぽつぽつと上がり始めていましたが、折からの規制でしばらく様子見。7月からの再開が楽しみなエリアです。

クロマグロ釣りの盛んなエリアだけに遊漁船の数も豊富!日本海側から津軽海峡に面した各地にマグロ専門で狙う船が存在します。最近ではキャスティングが流行していますが、活きエサで狙う船も多く、エサにはイカを使用することが多いようです。

➁青森県でおすすめの釣り船

青森県でおすすめのクロマグロ釣り船です。詳細は各船宿にご確認ください。

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■秋田県(飛島沖~能代沖)

①概況

秋田県のクロマグロ釣りは、酒田市の沖合に浮かぶ飛島沖から能代沖までと南北にマグロの回遊ルートが広がります。マグロの釣り期は6月から10月がピークで翌年の1月頃まで楽しめます。

漁場としてはブリやヒラマサ、アラなど魚影も非常に濃く、マグロ専門で狙う船も少ないため未開拓な部分も多いだけに、これからクロマグロを狙う方にとっては未曽有の魅力がある場所です。

釣り方はやはりキャスティングが主流ですが、仕立(チャーター)船では希望次第でエサ釣りも出来るようです。予約の際はかならず釣り方やタックル・仕掛けなど確認しておきましょう。

➁秋田県でおすすめの釣り船

秋田県でおすすめのクロマグロ釣り船です。詳細は各船宿にご確認ください。

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■関東地方(伊豆大島~利島沖・相模湾沖など)

①概況

首都圏から最も近いクロマグロ釣り場です。伊豆諸島大島から利島沖と相模湾沖がおもな釣り場となります。釣り期は3月頃から釣れ始め10月までですが、秋に入るとキハダマグロの方が人気が高くなるため、クロマグロを狙うなら7~8月がおすすめ。

とくに伊豆大島沖のクロマグロ釣りは乗合船も数多くあり、大物ファンにとっては垂涎の場所!しかも活きエサ釣り専門で狙う船も出船しているのが魅力です。ただし、エサ釣りとキャスティングルアーは同船出来ないので注意しましょう。

活きエサはサバやムロアジなど。本命クロマグロを狙う前にまず活きエサを釣るためのタックルが必要になります。活きエサが無いと釣り自体が成立しないので、頑張って活きエサを釣ることが肝心です。もちろんキャスティング専門の船もあるのでご心配なく!

今年は早々に100キロオーバーのクロマグロが釣れています。7月以降早めの釣行がおすすめです!

➁伊豆大島・利島沖~相模湾沖でおすすめの釣り船

関東地方(伊豆大島・利島沖~相模湾沖)でおすすめのクロマグロ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。

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■山口県(見島沖~八里ヶ瀬)

①概況

かつてはクロマグロ釣り大会も開催されていた山口県見島沖。あの俳優松方弘樹さんが300キロ超の特大マグロを釣った場所としても知られています。同県萩市の見島沖や八里ヶ瀬のクロマグロの釣り期は10月から12月にかけての晩秋がピーク。

ここではキャスティングや活きエサ釣りもさることながら、オキアミを大量にコマセて釣る流し釣りも行なわれており、マグロの活性の低いときに有効な釣り方です。

遊漁船の対象としてクロマグロ釣りが比較的早い段階でスタートした山口県では、マグロを専門に狙う船も多く、現在でも関西や中四国はもとより全国各地から大勢のファンが通う場所です。

➁山口県でおすすめの釣り船

山口県(見島沖~八里ヶ瀬)でおすすめのクロマグロ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。

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■福岡県~長崎県(壱岐・対馬~七里ヶ曽根)

①概況

長崎県のクロマグロ釣り場である、壱岐島・対馬は黒潮の対馬海流のど真ん中にあり、両島の中間には「七里ヶ曽根」と呼ばれる複雑な地形に富んだ天然の漁礁が広がり、クロマグロが回遊する場所として有名です。釣り期は9月~11月頃がピーク。

ここではおもに活きエサの泳がせ釣りが主流ですが、最近ではキャスティング専門船も出船しており、さまざまな釣り方が楽しめます。またマグロ釣りだけでなく、クエ(アラ)やブリ、ヒラマサといった大物釣りに精通している船長も多く、安心して釣りが楽しめるのが魅力です。

出船場所は福岡県から佐賀県・長崎県まで3つの県にまたがり、観光や温泉・料理を満喫しながらクロマグロ釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

➁福岡県~長崎県(壱岐・対馬~七里ヶ曽根)でおすすめの釣り船

福岡県、佐賀県、および長崎県(壱岐・対馬~七里ヶ曽根)でおすすめのクロマグロ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。

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■沖縄県(本島~宮古・石垣・与那国島)

①概況

沖縄県は一年中クロマグロが釣れ、水揚高も全国でトップクラスです。しかも漁場が港から近いため、クロマグロ釣りには絶好の環境。釣り場は沖縄本島周辺から石垣島や与那国島までと広い範囲にわたります。

沖縄には近海に「パヤオ」と呼ばれる漁礁となるブイが設置してあり、クロマグロはパヤオに群がる小魚を捕食するために回遊してくるため、他のエリアと比べて初心者でもクロマグロが釣れる確率は非常に高いです。大物を狙う場合はパヤオのさらに沖合に出て釣りをします。

釣り方はキャスティングから活きエサの泳がせなどさまざま。ただしクロマグロを狙う船はチャーター(仕立)船が基本となるため、ご友人や釣り仲間などグループでの釣行がおすすめです。またレンタルタックル等も充実しているので、竿やリールなど持参しなくても大丈夫!

現在ではLCCなど航空運賃も比較的安く行けるため、ぜひ夏休みや冬休みなど休日をとって、旅行も兼ねて楽しむのも良いですね。

➁沖縄県でおすすめの釣り船

沖縄県でおすすめのクロマグロ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。

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クロマグロが釣れたら~処理と対処方法

見事にクロマグロGET🐟彡おめでとうございます!!

すでに水産庁の通達もご覧頂いた通り、30キロ未満はリリース対象となるため注意が必要ですので、キャッチする場合はあらためてご確認ください。とはいえ、

『釣ったマグロをどうしたら良いのか!?』

贅沢な悩みというか嬉しい悲鳴というか…etc.実際に釣ってから思い悩むより、あらかじめ釣れた場合の処理方法を考えておくと良いでしょう。そもそも自宅に持ち帰り「マグロの解体ショー」を行なうこと自体、普通に考えたらまずありえません。

ここでは、まずクロマグロをキープする場合の初期段階の処理方法と、その後の対応方法について解説します。

■船上での処理について

釣り上げたクロマグロを新鮮な状態で保存するために、最低限船上で行なう処理について解説します。

クロマグロを1尾釣り上げキープした段階で、「いかにクロマグロの鮮度を保つか」という作業に専念しましょう。

まず血抜きを開始します。エラの部分を包丁で突き、船のホースをエラの部分に刺し込みひたすら海水で流します。さらに腹部に切れ込みを入れると血が綺麗に流れ出します。その後エラを切り取り、わたなどもこそぎ落します。これら一連の作業は、普通の包丁でもこまめにやれば何とか出来ます。

ちなみに超大型の場合は、尻尾の付け根も切り落としてしまいましょう。

大型のクーラーボックスもしくは船のクーラーの塩氷に漬けます。このとき、こそぎ落したエラの中にも氷をたっぷりと入れます。これで新鮮な状態で保存完了です!

①自宅などに持ち帰る

調理人の方や調理経験のある方で、マグロを調理することが出来る器具をお持ちの方ならば可能です。ただし釣ったマグロは塩氷の入った大型のクーラーボックスに入れて、

最低1週間~10日ほど寝かせることが必須!

出来れば調理経験のある友人・知人宅で調理してもらうのがイチバンですが、そんな機会は滅多にないと思います。ですので、自宅に持ち帰る場合はよほどの覚悟が必要です。

➁鮮魚店や市場に持込みOR買取り

一部の鮮魚店や市場等に持ち込んで調理してもらうことも可能です。ただしこの場合、調理代金が発生します。大型のクロマグロの場合、ざっと一尾10,000~30,000円はかかるでしょう。もっとも大トロや中トロの一部だけを持ち帰り、残りは換金してしまうという方法もありますが…。汗

実際、私自身が釣ったときはこの方法で対応しました。この場合、やはりクロマグロの鮮度が高い方が売値としては高くつくので、下処理だけはキチンとしておきましょう。

③和食・割烹料理店等に持込みOR買取り

一部の割烹料理店など飲食店では、釣った魚を買い取ってもらえる店もあります。ましてや釣り上げたクロマグロとなれば、多くの和食店で垂涎の食材。もちろん切り身など一部は持ち帰ることも可能ですし、応相談といったところでしょう。

④釣り船で換金

私自身経験がないので何とも言えませんが、一部の遊漁船では釣り上げたクロマグロを買い取ってくれる船もあるようです。現物交換というやつですね。

当然のことながら、この方法は自分の釣ったマグロを食べることは出来ませんので悪しからず…。汗

(釣ったマグロを捌いてもらう)
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