ムエタイはタイの国技です。日本でいえばまさに相撲のような格闘技で、子供から大人まで幅広い競技人口がいます。女性のアスリートも多く高齢者のエクササイズとしても古くから親しまれています。
もともとタイの人々は争い事が好きではありませんが、ムエタイと闘鶏だけは盛んです。
ムエタイの試合はほぼ毎週のように定期的に開催されており、首都バンコク市内にはバーンケーン区にあるルンピニー・スタジアムとポーンプラーム区にあるラチャダムナン・スタジアムが最高権威をもつ二大殿堂として常設施設となっています。
ムエタイの試合のチケットはネットから購入することができます。後ほどご紹介しますが、旅行者でも簡単に予約することが可能です。ただし外国人観光客向けのやや高めの料金設定のためご注意下さい。
さて今回は、2022年10月28日(金)にラジャダムナン・スタジアムでムエタイの試合を観戦しましたのであらためてご紹介します。
人生で初めて「生」で観戦するムエタイは鳥肌が立つほど感動!ぜひタイへお越しの際はムエタイ観戦にお出かけになってはいかがでしょうか!?
はじめてのムエタイに熱狂!試合時間は長丁場で迫力満点!チケットの予約も簡単です
今回はたまたま現地の大手新聞社であるタイラス(Thairath)ニュースを見ていた際に、ムエタイの試合のサムネイル画像が目に飛び込んできたため、現地の知人経由でチケットを入手することができました。
もともと日本ですら、ボクシング・K1・RIZINなどテレビでしか観戦したことがない格闘技も、ナマで見れるチャンスなんてそうそうないし「是非行きたい!」という気持ちが募ったのです。しかもエキジビション・マッチが見れるチャンス!
こんな機会はめったにないでしょう。あいにくリングサイドや周辺の席はすべて完売していましたがZONE10というリングに比較的近い自由席は空いていました。ちなみに料金は1,800THB(約7,000円)です。今回のニュースに気付いたのは試合の5日前。むしろ予約出来たことの方がサプライズでした。
しばらくしてチケットのQRコードが送られてきました。よっしゃ~!思わずガッツポーズです。
ラチャダムナン・スタジアム
試合会場はバンコク市内にあるラチャダムナン・スタジアムです。同施設はタイの国技であるムエタイ専用の施設で、同じくバンコク市内にあるルンピニー・スタジアムと並んで代表的なムエタイ試合会場です。日本でいえばちょうど両国国技館と同じような施設といえるでしょう。
後ほど会場へのアクセスはご案内しますが、バンコク市内といっても付近には商業施設や駐車場がないため交通の便は決して良くないのでご注意ください。
BTSスクンビット線のビクトリーモニュメント駅かラーチャティーウィー駅からタクシーで行くのがもっとも有効な交通手段です。またNo.519系統の乗合バスで最寄りのバス停で下車する方法もありますが、夕方は渋滞に巻き込まれる可能性が高いため時間には余裕をもって出かけるようにしましょう。
タクシーのドライバーに伝える際は「ボクシング」と言ったほうがタイ人には通じるそうです。また、「ラジャダムナンスタジアム」ではなく「ラジャャダムナン」のひと言でOKです!これには正直拍子抜けしてしまいました。
入場方法
ラジャダムナンスタジアムの座席配置は上の通りです。
受付窓口でQRコードを提示してパンフレットとノベルティを受け取ります。ゾーン別に入口が分かれており自分のゾーンへ向かうとスタジアムの赤色のバンドを手首に巻かれます。改札で簡単な手荷物検査を受けていよいよゲートをくぐり抜けます。
赤や青の照明と大音響に包まれ、目の前にリングが迫ります!!
なるべくリングサイドに場所で間近で見たい!そんな熱烈な思いでやって来たのですが、思いの外会場全体はガラガラです。ちょっと早過ぎたのでしょうか!?と、不安になりつつもリングサイドに近い席を確保しました。
派手なイルミネーションと賑やかな音楽で会場全体が彩られていくなか、少しずつ客席が埋まっていきます。やがて試合の始まりを告げる司会者が登場し会場は次第に格闘技の試合会場らしい様相を呈していきました。
飲食その他
会場内ではソフトドリンクやビール、軽食も可能です。ちなみに飲食物のメニューは以下の通りです。観光客向けのプライス設定なので、チト高めですよね!?
- Draft Beer 150B
- Soft Drink 20B
- Water 40B
- Pop Corn 50B
- Hot Dog 60B
- Burger 130B ※1B≒4円
といいつつ、私もビールをオーダーしてしまいました。ビールはよく冷えています。空調とも相まって寒いくらい…。余談ですがラチャダムナン・スタジアムはエアコン(空調設備)が存外よく効いていますので上着などを持参した方が良いでしょう。
試合開始!
第1試合の開始は入場して1時間程経った午後8時頃です。観戦中もぞろぞろと客が来場しています。しかしこの時点ではまだスタンドの6割しか埋まっていません。ブアカーオの登場する好カードにしては物足りなさを感じつつ目の前で繰り広げられるバトルに目を奪われます。
ムエタイの試合は1ラウンド3分を3ラウンド制で行われるため、判定の場合1試合あたり15分ほどで終了します。前座の試合はやや迫力には欠けているものの、3試合続けで判定にもつれこみました。できればKOシーンを見てみたいものです。
試合前には神に勝利を願う踊りを舞うことで闘争心を高め、試合が始まると独特のムエタイ音楽が流れます。また女子の試合もあり、あどけない顔をした若い女のコ同士がパンチや蹴りを繰り出す光景なども見られます。
4試合経過して中休み。この時点で観客席も9割以上埋まりほぼ満員で会場は熱気に包まれています。当日はテレビ中継も行なわれているためエンターテイメント性の高いショーを見ている感じです。
エキジビションマッチ
すでに午後10時。どうやら週末とあってエキジビションマッチはまだの様子です。それどころか会場は大勢のファンで埋め尽くされ、ますますヒートアップしていきます。
エキジビションマッチがようやくスタートしたのが午後11時過ぎ。さすがに一大イベントだけあって、照明や音響などの派手な演出のなかで両選手が入場し、会場の熱気も最高潮に達します。
試合はあっけない結果に終わりましたが迫力満点でした。スタジアム全体が歓声に包まれ大きなウネリを上げているようです。私もしばらく観客席で感動の渦に呑み込まれてしまいました。
帰路
しばらく興奮のるつぼにすっかり呑み込まれてしまい、気付いたら時刻は深夜0時前。実に約4時間に及ぶ長丁場でした。当然のことながら公共の交通機関は運行していません。ムエタイの試合は深夜まで及ぶこともしばしばあるようです。
会場前は大勢のファラン(欧米人)で溢れ返っています。皆タクシーやトゥクトゥクを追い求めています。なのでタクシーを拾うのも至難の業。民間の白タクなども声をかけて来るので法外な料金を請求されないように注意しましょう。
チケットの予約方法
チケットの予約は簡単に予約できます。今回は試合の5日前だったこともあり急きょ現地の知人経由でチケットを入手しましたが、じつは下記サイトから簡単に予約できます!
FacebookでログインするかEメールアドレスとPWをエントリーして座席選択してクレジットカード決済するだけ。すぐにチケットとなるQRが送られてきます。
ラチャダムナン・スタジアムでは毎週定期的にムエタイの試合が開催されているのでタイ(バンコク)に観光などでお越しの際は、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか!?