アオリイカ釣り徹底攻略法!初心者でも簡単に釣れる乗っ込み期の基本的な釣り方や仕掛けを解説!

関東の桜も3月後半に咲き始め、わずか1週間ほどであっという間に散ってしまいましたが、ちょうど時を同じくして、房総、三浦、湘南、伊豆、静岡の各地の堤防や磯には黒い花が咲き乱れ始めます。

プシュッ!と吹き出されるイカのスミ跡。そう、

アオリイカの乗っ込みシーズンに突入するのです!

この季節は産卵のために接岸する大型のアオリイカがメインターゲット!まさに釣って良し食べて良しのアオリイカ釣りがいよいよ本格化します!

これから本番を迎えるアオリイカの乗っ込み時期は、初心者や入門者でも簡単に釣ることが出来、かつキロオーバーの大型を狙える絶好のシーズン!

「いつ・どこで・どのように釣ったらイイの!?」

そんな疑問に応えるべく、人気の陸っぱり釣りターゲットのひとつであるアオリイカ釣りにフォーカスして、アオリイカの釣り方や仕掛けなど基本的な攻略法を解説します。

初心者でも手軽に堤防や磯と陸っぱりから釣れて、ウキ釣りやヤエン、エギングと釣り方もさまざま。

また関東や東海地方のおすすめの釣り場も併せてご案内しますので、ぜひお住まいの近くの釣り場で、お気に入りの釣り方で攻めてみてはいかがでしょうか!?

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大人気ターゲットのアオリイカはこれからベストシーズン!エギング・ヤエン・ウキ釣り、とさまざまな釣り方で楽しもう!

いまや全国の陸っぱり釣りで大人気ターゲットのアオリイカ。釣り方も餌木(エギ)といわれる和製のルアーで狙うエギングや、活きた小魚を泳がせて狙うヤエン釣り、そしてウキで狙うウキフカセ釣りがあり、好みのスタイルで狙えるのも人気の要因ひとつと言えるでしょう。

しかもアオリイカはイカのなかでも抜群の食味!プリップリッと噛み応えのある食感で、いちど釣ったら病みつきになること間違いなし!それもそのはず。アオリイカは非常に価値が高く、東京の豊洲市場ではキロ当たり2,000円前後で取引されるほどの高級イカなのです。

アオリイカは毎年4月から7月にかけて産卵のため浅場に接岸します。この時期が乗っ込みと言われるもので、堤防や磯からでも簡単に釣れる絶好の釣り期となります。しかも釣れるサイズは大型が多く、まさに、

釣り味は抜群で、食味も最高!

それでは乗っ込みのアオリイカを最短で釣るために、エギングやウキフカセ釣り、ヤエン釣り、各々の釣り方や仕掛けを解説します。

アオリイカについて

その前に、アオリイカについて簡単に触れておきましょう。

アオリイカはジンドウイカ科に属しており、最大で5キロオーバーまで成長する大型のイカです。一見甲イカ(スミイカ)に似ていますが、甲は持たず、軟甲のヤリイカなどと同じ軟甲イカの仲間とされています。

胴の周りにはエンペラが半円状に覆っていて、これを煽って泳ぐことからアオリイカと呼ぶらしいですが定かではありません。また、モイカとかミズイカという呼び名もあるらしく、伊豆方面では芭蕉の葉に似ていることから「バショウイカ」とも呼ばれています。

食性は生きた小魚やエビなどを好み、捕食するときは2本の長い触手でエサの上部から頭部付近に襲いかかる攻撃パターンです。つまりエサの頭部に噛み傷があれば、間違いなくそれはアオリイカのものと判断できます。

就餌が活発になるのは日中よりも日が落ちてからで日中は底付近にいることが多く、朝夕マヅメになると中層から上層まで浮上して活発にエサを追う習性があります。

とくに満月は絶好の狙い目ですが、時化のときや潮が速いときはエサをあまり追わず、このため満月で海が穏やかな時がベストの時合といえるでしょう。

エギング

いまやアオリイカ釣りが大ブレークしたのは、エギングという釣り方が普及したからに他なりません。

ルアー竿に小型のリール、そして餌木(エギ)が数個あれば釣りが成立するといった、簡素で携帯性に優れているため老若男女を問わず、誰でもアオリイカ釣りが楽しめるのがいちばんの魅力です。

もちろん季節に応じてエギングの釣り方もさまざまですが、乗っ込み期はズバリ大型が釣れるというのが最たる特徴です。

ぜひ、これから6月頃までにキロオーバーの大型アオリイカをキャッチしていただくために、具体的な攻略法を展開いたします。

■タックルと仕掛け

①エギ(餌木)について

春のアオリイカは、基本的にサイトフィッシング(イカを視認して釣ること)ではなく、沖合のボトムを中心に攻めることを先ず始めに知っておきましょう。

したがって飛距離の出る、重くて大きな餌木(エギ)を使用します。エギのサイズは3.5号を基本に、4号と、状況に応じて使い分けるのが最もスタンダードです。水深が3m前後の浅場なら3~3.5号。それ以上の深場は3.5~4号を使うと着底の瞬間も解りやすくアタリも取りやすくなります。

また、乗っ込み期はエギのカラーの選択が非常に重要です。

アオリイカの好む色としてオレンジ系とピンク系は絶対に外せない2大カラーです。

ただし潮況や時間帯などの諸条件によって「当たりカラー」は異なります。時には青系だったり、夜間帯は白系だったり…etc.と、あれこれエギをチョイスするのがアオリイカ釣りの醍醐味のひとつといえるでしょう。

とはいえ初心者や入門者の方にとって、初めから何十種類もエギを用意するのは躊躇すると思います。釣具店にはたくさんのエギが陳列されていて1個1,000円前後はするものです。コスト的にも負担が大きいかも知れません。

そこで初心者や入門者にはまずトライアルとして、エギは

サイズ:3.5号 ✕ カラー:オレンジ・ピンク系各2個・他1個(合計5個)

からスタートするのがおすすめです。エギはルアーと同様消耗品です。ましてや乗っ込み期はボトムを狙うため根掛りによるロストも発生したりします。このため予備も常備しておく必要があるのです。

エギにもゆっくり沈んでいくスローシンキングタイプからファーストシンキングタイプとさまざまありますが、先ずはノーマルタイプを選ぶのが賢明だと思いますよ。あとは、好みのタイプやカラーを選択ください。

➁タックル(竿・リール)

現在は各社からエギング専用のロッドが数多く販売されていますが、ごく普通のルアーロッドでも十分釣りを楽しむことは可能です。

先述の通り乗っ込み期のアオリイカ釣りは、大きめのエギをフルキャストすることになるので、出来ることなら2.5~3mと長めで、ML(ミディアムライト)~MH(ミディアムハード)のロッドを使用することが望ましいでしょう。

また、シーバスやヒラメ、マダコなども狙ってみたいという方は汎用性の高いルアー竿の方がいろいろと釣りを楽しめると思います。

リールは2500番クラスのスピニングリールで、PEライン0.8~1号を150m以上巻けるものが理想です。ラインは感度の高いPEラインがおすすめですが、初心者はライントラブルの比較的少ないナイロンラインがおすすめです。ただしナイロンラインの場合はオレンジやイエローなど目立つ蛍光色は、アオリイカの警戒心を煽るためNGですのでご注意ください。

さらにライン(道糸)の先端部分をFGノットで直結し、フロロカーボン製の1.75~2号のリーダー1.5メートルを結束します。リーダーの先はダイレクトにエギにアクションを加えるため、個人的には直結がおすすめですが、エギ交換の利便性を考慮してスナップを使用しても構いません。

■ポイント

アオリイカは周年釣れ、季節によってポイントは大きく変わりません。しかし乗っ込み期では、

釣り場の水深と海藻や岩礁帯の有無が釣果を左右する重要項目です。

産卵を間近に控えたアオリイカは産卵床である海藻を意識することと、水温の上昇に伴い深場から浅場に乗っ込んで来ます。このため水深5メートル前後の深場が良く、そこに岩礁帯や海藻帯があったり、沖合にさらに深場がある場所がベストです。

初めて釣行する場所でポイントを見つける場合は、堤防やテトラ上のスミ跡を探すのがGOOD!

ただし、スミ跡の新しさに注意を払う必要があります。あまりにも古いスミ跡は情報として意味が無いし、逆に新しすぎる場合は攻められて間もない証拠で、両者とも釣れる確率は決して高くありません。

下の写真のように数日前に釣られたようなスミ跡を見つけたら、ぜひとも狙ってみましょう!

■釣り方

①基本的な釣り方:シャクリ

乗っ込み期のエギングは、出来るだけエギを遠くへキャストし、そのままラインを送り込んで海底まで沈め、大きくシャクリ上げることからゲームはスタートします。

キャストしたエギが海面に着水したところでラインの出を止めてしまう人を見かけますが、水深が深ければ深いほど手前に寄って来てしまうため、

エギが着底するまでは確実にラインを送り出すことが大切!

その際、ラインを水面に弛ませるように浮かせておくと、着底した時点で動きが止まるため、その瞬間を確認しやすくなります。また活性の高い時は、キャストしたエギが着水した直後にヒットすることもあるので、ラインの動きはしっかりと注視しましょう。

エギが着底したら糸フケを軽く取り、ロッドを鋭くシャクってエギを浮き上がらせます。

イメージとしては、エギがズルズル引きずられないよう垂直に跳ね上げる感じ。出来るだけ大きく跳ね上げ、そのまま着底するまで再び沈める、この繰り返しと思えば良いでしょう。

真上に跳ね上げそのまま沈めると、いつまで経っても同じ場所からエギが動かないように思われるかもしれませんが、実際にはシャクるたびに少しずつ手前に寄って来ます。結果としては少しずつ少しずつ手前に寄って来るのでご心配なく。つまり、

1回のキャストでなるべくシャクる回数を増やすほどヒットする確率も高まります。

➁アタリと取り込み

アオリイカがエギに抱きつくのは、シャクリ上げたエギを沈めている途中がほとんどです。

その間にククッと引き込んでいくケースもあれば、抱きついた瞬間がまったく解らないケースもあり、さまざまなパターンがあります。一概には言えませんが、活性の高い時ほどアタリは鮮明に出ます。

また、シャクリ上げる際にドスンと乗って来るのは、抱きついた瞬間を見逃してしまったと考えるのが妥当かもしれません。

アオリイカが掛かったら、先ずロッドを立て一定のスピードで引き寄せます。このとき下手なやりとりは無用。竿を立てたままリールをゴリ巻きするだけでOKです。万が一大型が掛かった場合はリールのドラグをわずかに緩めると良いでしょう。

ただし、ラインを出すというよりはアオリイカの抵抗に合わせてジリジリと自然に出ていくというイメージです。

取り込みにはかならず玉網やギャフを使用します。手元まで寄せたアオリイカは墨を吐いて必死の抵抗を見せます。したがって取り込みでバラすケースが非常に多いのです。このため

最後の詰めである取り込みは慎重に行ないましょう!

玉網はかならず胴体の方から取り込み、ギャフの場合も胴体やエンペラ付近を一撃します。くれぐれも頭の方から取り込まないようにしましょう。

ウキ釣り

アオリイカのウキ釣りは、アジやイワシ、イナッコ(ボラの稚魚)など小魚を泳がせて狙う釣りです。言い換えれば、陸っぱりからウキフカセで狙う「泳がせ釣り」です。

しかも時間帯は朝夕マヅメと夜間帯が時合となり、電気ウキやケミホタルなどの発光体を使用したウキで活きた小魚を泳がせるための専用仕掛けを使うため、エギングに比べるとタックルや仕掛け等が多少煩雑となります。

もっともアオリイカがヒットして電気ウキがすーっと海中に沈んでいく様子が堪らない魅力!エギングとはまた違った釣趣を堪能できますよ!

またウキ釣りでは、活きエサを保管しておくためのバケツやエアーポンプなどの装備が必要になりますのでご注意ください。

■タックルと仕掛け

①タックル

竿は5メートル前後の磯竿3~4号を使用します。乗っ込み期のアオリイカは良型も多く、沖のボトム付近を狙う場合もあるため、できれば遠投タイプのものをおすすめします。リールは4000番前後の中型スピニングリールでナイロン製の道糸3号を150mほど巻ける、ドラグ性能がしっかりしたものを選びましょう。

道糸はPEライン1号でも構いませんが、仕掛けを流すためナイロン製の場合はフロートタイプ(水面に浮くタイプ)の方が扱いやすいように思います。

ウキは非自立タイプの電気ウキでオモリ負荷が3~4号のウキを使います。棒ウキでも円錐タイプでもどちらでも構いませんが、視認性の高いものを選びましょう。またケミホタル(発光体)を装着するタイプのウキの場合はケミホタルビッグ(50サイズ)の緑色を使用しましょう。

さらにゴムクッションまたはからまん棒を介して中オモリか中通しオモリ2号をセットします。とくに活きエサに負荷がかからないように、ウキとオモリのタックルバランスに配慮することが大切です。

➁仕掛け:掛けバリ

中オモリの先にハリスを1ヒロほどとりアオリイカ専用の掛けバリを結びます。掛けバリはウキ釣りにとって非常に重要なツールです。自作されている方もいますが、一般的には各メーカーで販売する市販品でじゅうぶんOKです。

掛けバリには、遊動式(ハリス式)と跳ね上げ式(テンビン式)の2つのタイプがあります。個人的には跳ね上げ式での実績が高いものの、下記の通りそれぞれ一長一短あるので留意ください。

アオリイカが活きエサに抱きついた時に、スムーズにハリ掛かりさせることがポイントです。このため

掛けバリはなるべく軽いものを選ぶのがコツです!

① 遊動式(ハリス式)  長所:エサ持ちが良い  短所:掛けた時のやりとりが難しい
➁ 跳ね上げ式(天秤式) 長所:掛かりが良い   短所:エサ持ちが悪い
※ 掛けバリはなるべく軽いものを選ぼう!

■活きエサ

活きエサは15cm前後のアジがもっとも一般的なエサです。しかし活きアジを販売しているお店って非常に少ないのが実情です。私も以前は自宅から何十キロも離れた釣りエサ店で大量にアジを購入し、自宅の水槽で飼育していたほどです。

アジ以外にも、イナッコ(ボラの稚魚)やイワシ、ネンブツダイなど小魚であれば何でも食ってくると言われています。また最近は一部の釣りエサ屋で、ギンペイ(ウグイ)も販売されていますが、やはりアジが最も食いつきが良いように思います。ただし、

イナッコはエサ持ちも良くヒラメやマゴチの外道も多彩で最強の特エサです!

イナッコは自分で採取しなければなりません。イナッコを獲りたければ、夜間帯に投網を持参して関東沿岸の河口部(汽水域)に出かけてみてください。場所とタイミングが合えば、比較的簡単に獲れるでしょう。イナッコはアジの数倍生命力が強いのでエアーポンプさえあれば長持ちしますよ。私自身アオリイカで生計を立てていた頃はイナッコでアオリイカを釣りまくってました。

とはいえ、なかなかそんな時間的余裕が無い方が大半だと思いますので、つぎに関東近県で活きアジの販売店情報をアップしておきますので、ぜひご覧ください!

①2023年4月:活きアジ販売店情報

活きエサ(アジ)を使用する数量は、エサ取り等の状況にもよりますが、だいたい

活きアジ5~6尾≒3時間/竿1本です。

当然竿を2本出す場合は倍の数量を必要とします。ただしこれはあくまでも目安であって、当日の潮況次第で増減します。最近は活きエサも物価高騰の波が押し寄せており、活きアジの値段も年々高騰しているのが実情です。

➁活きエサの付け方

活きエサの付け方は鼻掛けが一般的ですが、私の場合鼻の穴に差し込んだ針先の向きを変えて口の硬い部分に出す「鼻口掛け」にしています。こうすると、仕掛け投入時や付けエサが泳いでいる最中にエサが外れないという利点があります。ぜひ一度お試しください。

活きエサがどの魚種でも、アオリイカは魚の後頭部(正確には頭の上の部分)を狙って触手を伸ばしてくることが大半です。

たまに背掛けしている方を見かけますが、掛け針にかかるアタリと見間違うことも多く、また仕掛けが絡みやすいので注意しましょう。

詳細は下図を参照いただけると幸いです。

■ポイント

釣り場は基本的にエギングとほぼ変わりません。外洋に面した堤防・テトラ帯・磯場や少し入り込んだ護岸一帯が棲息エリアとなります。さらに、海底に砂地や砂泥地、岩礁帯が点在していて、海藻が多い場所がベストです。

ただしウキ釣りでは仕掛けを広範囲に流すため、堤防の先端よりは潮があまり通さない淀んでいる内側の方が釣りやすく実績も高いようです。

また夜間帯には、常夜灯がある明るい場所よりもやや暗くなった周辺を回遊する習性があるので、この付近が好ポイントとなります。

■釣り方

①釣り場に着いたら

まずはじめに活きエサ(アジなど)が入っている水を交換することが大切です!

つねに活きエサを新鮮に保つための手段です。水汲みバケツ等で数回に分けて海水を交換しましょう。これはウキ釣りやヤエン釣りにおいては必須のタスクとなりますので忘れずに!

活きエサの水を交換し終えたら、仕掛けの作成に取り掛かります。

乗っ込み期においては、ウキ下は水深3m前後の場合は1.5mくらい、5m前後であれば3mくらいに設定してスタートするのがおすすめです。

➁仕掛けの投入と流し方

仕掛けはゆっくりとソフトに投入しましょう。思い切り投げようとすると、口切れや身切れの原因となり、貴重な活きエサをロストしてしまいかねません。

仕掛けを投入して着水した後、活きエサも元気なうちは時折ウキもピクピクと沈んだり、しばらくすると浮き上がったりします。ただしいつまでも浮いて来ない時はアオリイカが乗っている可能性もあるので、竿を軽く立てて聞いてみると良いでしょう。

もっとも皮肉なことに、これまでの実績で証明されていることは、

活きエサは多少弱っている方がアオリイカの食いが良い!

つまり、ビンビンに元気に泳ぎ回る活きエサよりも、少しだけ弱っている活きエサの方が、アオリイカが抱きつきやすいのかもしれませんね。

③アタリと取り込み

アタリはさまざま。ウキがスーッと消し込んだり、横揺れしたり、流れと反対方向に行ったりと、千差万別です。少しでもウキの動きに違和感を感じたらしばらく様子を見てから、ゆっくり竿を立て聞いてみましょう。

ウキ釣りの場合、早合わせは厳禁です!

アオリイカがガッツリと活きエサに抱きつくまで待ちましょう。明確な反応が出て確実に乗ったと確信したら、あわてずにゆっくり糸フケを取り、道糸が張ったところで竿を立てるとズシっと重みを感じるはずです。

やりとりは、つねに道糸のテンションを保ったまま竿を立ててリールを巻きましょう。キロオーバーの良型を除いてドラグはなるべく使わないようにした方が無難です。手元まで寄せて来たら、イカは必死に抵抗を見せますので、とくにアオリイカ独特の「ジェット噴射」に気をつけましょう。ここでバラすことが多いので気をつけてください。

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ヤエン釣り

ヤエン釣りとは、活きた小魚を泳がせてアオリイカに抱きつかせ、頃合いを見計らって「ヤエン」と呼ばれる掛けバリに道糸を通し、スルスルとヤエンを落とし込んでアオリイカをハリ掛かりさせる釣り方です。

一般的にヤエン釣りは難しいものと思われがちですが、仕掛けそのものはいたってシンプル。磯竿があれば手持ちのもので代用出来て、最近は市販のヤエンも高性能のため、活きた小魚さえ調達できれば誰でもすぐに始めることができます。

シーズン的には春と秋に楽しめますが、ヤエン釣りはどちらかというと春の乗っ込み期に接岸する大型のアオリイカ狙いに適した釣法です。

またヤエン釣りでは、時合は夜だけではなく、比較的水深がある場所であれば日中でもじゅうぶん釣ることは可能です。

とくにこの時期アオリイカからの魚信があれば、強烈なジェット噴射の締め込みにヤエン釣り独特のスリリングかつエキサイティングやりとりに、きっと夢中になるでしょう。

■タックルと仕掛け

①タックル(竿・リール・その他)

最近は、ヤエン釣りのタックルでも専用のものが市販されていますが、あえて専用の道具でなくても、必要最低限の条件を満たしていれば一般的なウキフカセ釣りのタックルで代用は可能です。

竿は磯竿の1.5~2号で5.3メートルクラスが扱いやすいです。20センチ前後のアジをふんわりキャストできるものであればOKです。

リールは道糸を150mほど巻ける中型スピニングリールで、アオリイカが掛かったときに道糸がスムースに出ていくドラグ性能の高いものを選びましょう。また、道糸はこの時期は大型が狙えるためナイロン3号かフロロカーボン2号が標準です。ただし、

PEラインはNG!

ですのでご注意を。これはヤエンをスムーズに落とし込んでいくためです。またヤエン釣りではハリス(リーダー)を一切使用しませんので、出来れば派手なカラーよりもなるべく透明なラインを使用した方が釣果アップにつながります。

その他、前項のアオリイカのウキ釣りと同様、活きアジなどを生かすためのバケツ(バッカン)が必要になります。前項では触れませんでしたが、

バケツの大きさはアジ1尾につき1L=例:10尾(10L)が目安!

➁仕掛け:ヤエン

道糸の先にハリを結びます。ハリは活アジなど小魚の尾の付け根に掛ける止めバリです。魚体の大きさに合わせてチヌ針の2~4号を選択します。これがヤエンの抜け落ち防止の役割を果たします。

そして、ヤエン釣りでいちばん大切なヤエン。ヤエンにはストレート式と跳ね上げ式の2つのタイプがあり、カラーも黒・白・赤・青などさまざまな種類があります。

初心者や入門者は3本~4本針のオーソドックスなタイプを選択しましょう!

また、ロストすることもあるので最低でも4本前後はストックしておくのが無難です。

■活きエサ

活きエサの種類や取扱い方・販売店情報等については、前項ウキ釣り活きエサの項目をご覧ください。

ここでは、ヤエン釣りのエサの付け方について解説いたします。

①活きエサの付け方

下図をご覧ください。ヤエン釣りでは、通常は(A)のようにアジの尻尾の付け根のゼンゴ(側線)にチヌ針2~4号を刺すのが最も一般的な方法ですが、(B)のように尻尾の付け根にラインを巻き付ける方法もあります。

初心者や入門者の方には(A)のように、尾の付け根にハリに刺すことをおすすめします。これまでの実績でいうと、ハリを刺した方がアオリイカをGETできる確率が高まるようです。

もちろんアジ以外の小魚も同様です。その場合、かならず尾の付け根の硬い部分に刺すように注意しましょう。

■ポイント

ポイントはエギングやウキ釣りと同じです。ただし乗っ込み期は同じ場所・ポイントでエギングやウキ釣りなど、さまざまな釣り人で賑わっていることも現実問題としてあります。

ヤエン釣りは活きエサを比較的広範囲で泳がせるため、他の釣り人とオマツリしてしまう可能性が高い釣りです。このため、なるべくゆったりと釣りが出来るポイントを選ぶことが大切です。

とくに足元から水深のある堤防や磯、テトラ帯などで藻場がある場所や日中にイワシやアジなどベイトフィッシュが回遊する場所であればどこでも釣れます。

乗っ込み期はとにかく情報収集がいちばんのポイント!

事前に情報収集を行ない、自分だけのマイポイントを見つけるのもアオリイカ釣りの楽しみです。

■釣り方

さて、釣り方について手順を追って解説します。

【1】 仕掛けをセットしたら、キャスト前にヤエンと玉網(またはギャフ)の位置確認。取込み場所もあらかじめ決めておくとトラブルは少なくなります。

【2】 活きエサを弱らせないよう素早く道糸に結んで、ポイントへ慎重にキャストします。海中では活きエサになるべく負担をかけずに自然泳がせます。弱ってしまうと活きエサが海中に潜りません。
※ここが腕の見せ所です!

【3】 アオリイカが活きエサに抱きついたら、ドラグをフリーにして走らせます。胸が高まる一瞬!

【4】 しばらく走ると、居場所に落ち着いてゆっくりと活きエサを食べ始めます。食べることに集中し始めると少々のことでは活きエサを手放さないので、それからゆっくり引き寄せにかかります。その間、わずか3分前後でハラハラ・ドキドキですが、この時こそがヤエン釣りのいちばんの醍醐味です。

【5】 道糸を巻き取り道糸と水面の角度が45度くらいになったら、道糸をつまんでヤエンをセットします。再び竿を立ててヤエンを滑らせます。ヤエンがアオリイカまで届いたら、その反動でヤエンが跳ね上がりアオリイカの身体ハリ掛かりします。

【6】 グンと重みが乗ったらハリ掛かりしたと想定し、あとは身切れによるバラシに気をつけて竿を立てて手元に寄せます。

【7】 アオリイカはスミを吐いてジェット噴射で必死に抵抗しますが、ひるまず玉網かギャフで慎重に取り込みます。このときかならず胴体の方から取り込みましょう。

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