釣行レポート:アオリイカ500gゲット!活きアジのウキ釣りで初物に思わずV(逗子マリーナ)

4月後半頃からほぼ週2回のペースでアオリイカやマダコ狙いの短時間釣行。場所は自宅から原チャリでわずか5分足らずの逗子マリーナの護岸。かれこれもう25年以上は通い続けている、勝手知ったるホームグランドです。

今季は通算10回ほどの釣行で、中型マダコ1ゲットに特大マダコ痛恨のバラシで、打率は1割と不振気味。これまで手軽なエギングで攻めてみたものの、キャストを繰り返すうちに筋肉痛に襲われたりとあらためて「老い」を実感する始末…涙。

ならばと、たまには活きアジを購入してウキ釣りで狙ってみよっか!?と一念発起したのが今回の釣行の主旨です。

近頃は活きアジを調達するだけでもひと苦労…。止むなく車で片道1時間ほどかけて仕入れに奔走。じつはその昔、アオリイカを釣って市場に売り捌いていた頃は、120cmの水槽をリビングに設置し、活きたアジやイナッコを常備させていたほど。とはいえ、さすがに今となってはそこまでバイタリティはありません。

ということで、活きアジを12尾購入。1回2~3時間の短時間釣行であれば2回分に相当する数だと思います。エアーポンプと適切に保管するバケツさえあれば、アジは3日位なら活き活きと泳いでくれるはずです。それにしても、活きアジ1尾=230円はチト高いですな!汗

さて、準備万端!いったん自宅に戻りタックル・仕掛けをセッティングしてから原チャリでGO!

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釣行のたびにアオリイカのスミ跡が増えている!これからさらに大型が狙える期待値高し!!

当日は平日の月曜日。すでに日の暮れかかった曇り空のなか、遊歩道やレストランは大勢の若い方々で賑わっています。そう、逗子マリーナといえば今や「インスタグラムの聖地」として有名な場所です。そんな彼らを横目に、現地に到着したのが18時前。

満潮は19時半。満潮前後の上げ8分~下げ2分を狙い撃ち!

護岸の下に何台かバイクが停まっており先客がいるようですが、夕マヅメ狙いのエギンガーで1時間もすれば帰るはずです。護岸に上がると前回よりも(イカの)スミ跡が増えているのには驚きました!

先客のエギンガーは2名。この人数ならば活きエサでの釣りもじゅうぶん可能。ウキ釣りにせよヤエン釣りにせよ、仕掛けを流すためある程度広範囲なフィールドが必要です。テトラに降りて、エギンガーの間に位置する護岸の中央部に釣り座を構えました。

日中は気温も25℃近くまで上がり水温も上昇しているはず。風は穏やかな北東風で潮色もやや濁りが入りコンディションは良好。釣れそうな気配がムンムンです。今回は活きアジのウキ釣りのため重装備ですが、今年初の活きエサ釣りに期待もますます高まります。

そして18時過ぎ、いよいよ実釣開始!

鮮やかな緑色に輝くケミホタルの光が薄暮の波間にゆらゆらと浮かぶのを見届け、紫煙をくゆらせ至福の一服タイムです。

釣り場とポイント

ここ逗子マリーナのテトラ帯の護岸は、原チャリや中小型バイクであれば釣り場のすぐそばまで横付けできるのが魅力。ただし交通の便は決して良くないので、平日は釣り人が少ないため思う存分竿を出すことができます。

「神奈川県のアオリイカ釣り場おすすめ5選」でも紹介している通り、乗っ込み期のアオリイカは非常に魚影も濃く、ピーク時は地元のファンを中心にはるばる横浜や川崎方面からエギンガーが押し寄せるほど人気の場所です。

とくに潮回りの良い土日の朝マヅメは護岸伝いにズラリとエギンガーが並んで竿の林が連なります。何より南に面し、晴天時には相模湾の彼方に伊豆半島や伊豆大島や江ノ島を眺め、さらに雄大な富士山の全景と、壮観な景色を望むことが出来る釣り場で観光にも最適です。

水深は満潮時で5メートル前後。右側から左側にかけて深くなっており、テトラ際から沖にかけて砂地の上に海藻が繁茂する岩礁帯が点在し、アオリイカの乗っ込み(産卵)の好条件が揃っているポイントです。

ここは沖に張り出した場所で潮通しも良く、満潮前後の上げ下げ3分が有利。潮流が右から左に流れているときに実績が高く、活きエサ釣りの場合は沖目に仕掛けを投入して流すのがセオリーです。

タックルと仕掛け

■タックル

今回はウキ釣りによる活きアジの泳がせ釣りのため、磯竿と中型スピニングリールの組み合わせです。竿はダイワのリバティクラブISO3号遠投5.4mに、リールはアオリマチックBRLT3000D。

腰のある長めの遠投タイプの竿は活きアジを安心して沖目にキャストすることが可能。アオリマチックはクラッチ機能が付いておりアオリイカ独特の引きをいなすには最適で、とくにヤエン釣りには効果を発揮する優れ物です。

道糸はサンヨーナノダックスラインGT-Rの12lb。このラインは「浮くフロロカーボン」のような特性があり、海面に浮くためウキフカセで活きエサを流して狙うときに効果的です。

■仕掛け

ウキはカゴ釣りで使用する4号負荷の発泡タイプの円錐ウキにケミホタルBIGを装着します。さらにシモリ玉を介してサルカンの付いた中オモリ4号にクッションゴムを付けます。

あとは市販のアオリイカ用の仕掛けをセットするだけです。ウキ釣り用のアオリイカ仕掛けには、天秤式(跳ね上げ式)と遊動式(向こうアワセ式)の2つのタイプがあります。当日は遊動式をチョイス。

天秤式も遊動式もこれまでの実績は五分五分で甲乙つけ難いですが、それぞれ長所・短所があるので、詳細は「アオリイカ釣り徹底攻略法」のウキ釣りの項目をご覧ください。

■その他

活きエサとなるアジを保管するためには、活きアジを保管するバケツやバッカン等が必要です。以前は釣り用の円柱型のバケツにゴムバンドでエアーポンプを固定して代用していたのですが、いま一つアジが長持ちしないのと安定感が悪いため専用のバッカンを購入しました。

最近私が愛用しているのは、MEIHO(メイホウ)のアジカンサイクロン!同社はもともと活きアジ専用のバッカンを製造・販売している企業ですが、このバッカンはバッカン内で水流が起こり魚が一方向に泳ぐため活きエサが長持ちする仕組みです。

しかも容量は10Lで小アジサイズであれば25尾程度の魚を保存することが出来る大変優れ物です。アオリイカのウキ釣りやヤエン釣りをやる方には、ぜひおすすめしたい一品です!

実釣!

第1投!今年初めての活きエサ釣りのためエサ付けに若干手間取りましたが、先ずはウキ下を2ヒロに設定し30m先の沖目にキャストします。ケミホタル無しでも辛うじてウキが視認できる程度の明るさです。波間に浮かぶウキを眺めながらしばし一服。

当日は大潮の後の中潮と最も干満差がある潮回りで、上げいっぱいまであと1時間ほど。ウキが海面を激しく上下しながら、ゆっくり右から左へ流れていきます。つけエサのアジの活きが良い証拠ですね。時おりウキが沈んでアタリと見まがうほど…。汗

それにしても、このまったり感最高っ!

おなじアオリイカ釣りでも、エギングとは比べようもないほどのんびり釣りが出来るのが良いですね。歳を取ったせいか、ひっきりなしに竿をシャクりまくるエギングは、どうも慌ただしくて苦手です。

やっぱ、自分はつくづくこういう釣りの方が好きだなあ~♪

何だかんだ1時間ほど経過し潮止まりを迎えると、両サイドで黙々とキャストをしていたエギンガーも納竿。たびたび暗がりの中で彼らのシルエットを注視していましたが、どうやら不発だった模様です。19時半を過ぎ、いよいよ釣り場は貸切り状態となりました。

ふたたび潮が動き始め、漆黒の闇に浮かぶケミホタルが右から左へと流れ出しました。これまでウキ下を1ヒロ~3ヒロとこまめに変え、何度も同じポイントを丹念に探ってみましたが一向に気配は無く、3尾目の活きアジを投入して2流し目です。

投入点からおよそ20~30メートル流した辺りでウキにピクッと反応が出たと思いきや、緑色に輝くケミホタルが海中へスーッと静かに没していきました。

WOWWW!

これはもしや!?海面をじっと凝視しますが、どこにも緑色の発光体が見当たりません。この時初めて本命のアタリだと確信しました。はやる気持ちをぐっと堪えて、アワセるタイミングを見計らいます。この瞬間こそがアオリイカ釣りの醍醐味だといっても過言ではありません。

待つこと約30秒、いや本当はもっと短かったかもしれません。慎重に竿を立てアワセを入れました。すると確かな手応え!やった!しかしこの段階でアオリイカをGET出来る確率はまだ30パーセントくらい。竿を立てたままゆっくりリーリングします。

思いの外すんなりと寄せられるので、いささか拍子抜けしたのもつかの間、手前まで来るとギュイーンとイカ独特の引きが竿先に明確に伝わってきました。

とにかく道糸のテンションを張ったまま、テトラ際まで寄せてヘッドライトで海面を照らします。無我夢中で、気がつけば玉網入れ成功!!

『やった~!!』

思わずガッツポーズ!しばし興奮冷めやらず。久しぶりのアオリイカに見惚れて、時間の経つのも忘れてしまいます。こんなときに限ってギャラリーいないんですよね!?苦笑

その後1時間ほど追釣を狙うべく粘りましたがなしのつぶてで、結局21時頃に納竿しました。わずか3時間ほどの釣行でしたが、久しぶりのアオリイカの活きエサ釣りをたっぷり堪能できました。

活きアジはまだ5尾残っているので、さらなる大物を狙うべくリトライしたいと思います。

概況

今年は、アオリイカの乗っ込みは全般的に遅いようです。また昨年とくらべると堤防やテトラ帯などに見られる墨(スミ)跡も少ない印象を受けました。すでに沿岸にはアオリイカの定置網が随所に見られますが、実際漁業関係者に聞いたところ「今年は(アオリの)水揚げ少ない」とのことでした。つまり

今年はアオリイカ不漁の年!?かもしれません…

とはいえ、例年盛期は7月いっぱいまで。まだまだチャンスは続きます!今後釣況が上向きになることを期待したいものですね。

一方、マダコは今年は当たり年!!ただしマダコは共同漁業権が設定されている海産物ですので、釣行の際はじゅうぶん注意しましょう。

活きアジで狙うアオリイカ釣りは、エギングにはない釣趣でとてもスリリングな釣りです。タックルや仕掛けその他など重装備で、初心者や入門者にとっては少し敷居が高いと思われるかも知れませんが、まずはひと通り道具を揃えればあとは簡単に釣りが楽しめます。しかも、

いちど釣ったら病みつきになること間違いなし!

ぜひ今年は活きエサ釣りでアオリイカを狙っていただきたいと思います。

逗子マリーナへのアクセス

逗子と鎌倉の中間に位置する逗子マリーナは、JR横須賀線や京浜急行など公共の交通機関での釣行も可能ですが、観光等で自由に楽しむなら車やバイクでの釣行が断然おすすめです。バイクなら釣り場に横付け出来て駐車場代もかかりません。

都内からは、横浜横須賀道路の朝比奈ICから逗子マリーナ方面へ。看板も出ていますのでご安心下さい。また国道134号からは鎌倉の滑川交差点を入り、一つ目の信号を右折して道なりに行くルートになります。

逗子マリーナは棕櫚の木々が林立しまるでリゾート地さながらの雰囲気。とてもアオリイカの好釣り場があるとは思えないような場所ですが、それだけにご家族やカップルで来るのもおすすめですよ!

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