黒鯛(チヌ)釣り徹底攻略法!初心者にも解りやすい釣り方や仕掛け、釣り場を徹底解説!

クロダイ(チヌ)といえば、陸っぱり釣りの代表格。磯や堤防、漁港や河口など、全国各地の陸っぱりで釣れるクロダイ(黒鯛)は、釣り人憧れの魚であり、美しい魚体と力強い引きは、多くのアングラーを魅了して止みません。

それだけでなく、きちんと野締めや血抜きなどの下処理さえすれば、淡泊で甘みが感じられる身は子供からお年寄りまで万人受けする味わいです。

クロダイ(チヌ)釣りというと、初心者にはハードルが高い釣りだと思われがちですが、決して難しい釣りではありません。

TPO+H。TIME(時期・時間)、PLACE(場所)、OCCAISION(潮況)と、HOW(釣り方)さえマスターすれば、初心者や入門者でも釣れる確率は格段にアップします。

こうした条件に加えて、INFORMATION(情報)もクロダイ釣りのみならず、すべての釣りにおいて必須条件となるでしょう。つまり、黒鯛(チヌ)釣りでは、

T(時期・時間)+P(場所)+O(状況)+H(釣り方)+I(情報)

がもっとも大切です。が、ご安心ください!難しいことを述べるつもりはありません。

しょせん釣りは確率のゲーム。「乗っ込みシーズン到来!」によってクロダイ(チヌ)の釣れる確率が高まるシーズンがやって来たのです!

「TPOHI」を正確に把握することでクロダイ(チヌ)を釣る確率を高め、初心者や入門者でも簡単にクロダイ(チヌ)を釣るチャンスをプロデュースいたします。

黒鯛(クロダイ)を最短距離で釣るために、クロダイ(チヌ)釣りの時期、場所、釣り方や仕掛け、地域別の釣況などについて、基本的な事項を解説します。

クロダイ(チヌ)について

黒鯛(クロダイ)は、東日本では主に「クロダイ」、関西以西の西日本では「チヌ」と呼ばれており、地域によって名前が変わります。さらに黒鯛は出世魚で、関東では「チンチン➜カイズ➜クロダイ」、関西では「ババタレ➜チヌ➜オオスケ」と、成長段階によって呼称が変わるのが特徴です。

クロダイは北海道から九州にかけての全国各地の沿岸に生息するため、全国区で釣りの人気ターゲットとして君臨するほどの大衆魚でもあり、誰もが一度は釣ってみたい魚のひとつといっても過言ではありません。

クロダイの産卵期は、おもに春から初夏にかけて。地域性もありますが、この時期は「乗っ込み」とも呼ばれ、産卵前後の大型の黒鯛が釣れるシーズン。秋を迎えると落ちクロダイが荒食いするため、全国各地の磯や堤防は多くの釣り人で賑わい、初心者でも高確率でクロダイを釣ることができます。

釣り人にとって人気のクロダイも、じつは市場価格はキロ500円前後と真鯛(マダイ)の半値以下。

意外にも安いと感じるかも知れませんが、流通量が存外多いことと、タイ系独特の磯臭さが強いため、飲食店や家庭の食卓でも好まれないことに起因しています。とはいえ、

釣りたてのクロダイは血抜きと神経締めで適切に下処理すれば超美味!

これぞまさに釣り人の特権といえるでしょう。たしかに魚屋にあるクロダイは血抜きなど下処理をしていないものが大半で、自身の経験上からも下処理の施されていないクロダイは不味いです。汗

クロダイ釣りは、時期(時間)や場所・ポイントに応じて戦略を立てることが重要です!

それこそがクロダイ釣りの醍醐味ともいえるでしょう。

ここでは黒鯛(クロダイ)を釣る第一歩として、初心者や入門者にも解りやすく解説します。今年こそクロダイを釣りたいとか、大物のクロダイを釣り上げたい方は必見ですのでぜひご覧ください!

クロダイ(チヌ)釣りシーズン展望と釣り場

クロダイは、北海道から九州の日本全土で釣れる魚です。磯や堤防、岸壁、漁港や河川の汽水域など、クロダイが釣れる場所は全国各地に数多く存在します。

しかし近年では、立入禁止や釣り禁止のエリアが次第に増えてしまい、陸っぱりをメインフィールドとするアングラーにとっては、肩身が狭く厳しい状況を迎えているといっても過言ではありません。

全国でとくにクロダイ(チヌ)釣りが盛んなエリアは、東北の日本海側(秋田県・山形県)や宮城県、関東の千葉県外房から東京湾内房・三浦半島から相模湾一帯、伊豆半島、駿河湾から伊勢湾にかけての一帯、新潟から北陸にかけての沿岸域、関西の和歌山県から兵庫県にかけての全域、中国・四国地方の瀬戸内エリア、九州のほぼ全域、など多岐にわたります。

ただし、各々のエリアや地域、釣り場等によってクロダイ釣りの盛期もさまざまです。

クロダイ(チヌ)釣りの盛期はおもに年2回チャンスがあります。

一般的には、産卵前の乗っ込み期は3~6月、落ち前の荒食い期は10~12月とされますが、厳密には地域やポイントによってインターバル(誤差)があり、詳細は地域ごとの釣具店やローカルの釣り人から直に入手するのが最善の方法といえるでしょう。

まずはクロダイ(チヌ)がよく釣れる盛期に釣行することが先決です!

ここでは現況と例年のデータを踏まえ、全国のクロダイ(チヌ)釣りの傾向と対策をサマリーしましたので少しでも参考にして頂けると幸いです。

実際に釣具店等で釣況を確認し、クロダイ(チヌ)が釣れるタイミングを正確に把握した上で釣行することが、クロダイ(チヌ)を最短距離でGETする近道です。

タックルと仕掛け

クロダイ(チヌ)釣りのもっともポピュラーな釣り方はウキフカセ釣りかダンゴ釣りで、一部の地域を除いて周年全国的に行われている釣りでは、5分5分といっても過言ではありません。ましてや、

クロダイ(チヌ)を最短距離で釣りたい、という初心者や入門者はウキフカセ釣りかダンゴ釣りから始めるのがおすすめです。とはいえ、

ウキフカセ釣りとダンゴ釣りのタックルは同じです!

強いて言うならば、ウキのタイプやオモリの有無が異なる程度で、その他のハリス、ハリ等はまったく同じといっても良いでしょう。

基本的には、終日ロッドを振り続けても持ち重りがしない1~1.5号、長さ5~5.4メートル磯竿に、ドラグ性能に優れた小型のスピニングリール。道糸はナイロン2~3号100~150メートルを巻いておけば大丈夫。道糸はなるべく海面に浮くフローティングタイプを選択しましょう。

ハリスは1.2~1.5号を中心に水深に応じて1~3ヒロほどとり、潮況に応じてガン玉を打ち、チヌ針の2~3号をセットするのが標準的な仕掛けです。

ウキフカセ釣りとダンゴ釣りは、それぞれ長所・短所があります。

ウキフカセ釣りは根の起伏が激しい岩礁帯での釣りが可能ですが、ダンゴ釣りは海底がフラットな場所での釣りが一般的です。

海底の起伏が激しい磯場や藻場などで果敢に攻める釣りを志向する場合はウキフカセ釣り、堤防や湾内などフラットな地形でどっしり構えて狙う場合はダンゴ釣りと、季節や場所に応じてクロダイ(チヌ)釣りを楽しむと良いでしょう。

■ウキフカセ釣りの基本タックル・仕掛け

■ダンゴ釣りの基本タックル・仕掛け

①クロダイ(チヌ)釣りにおすすめの竿

クロダイ(チヌ)のウキフカセ釣りおよびダンゴ釣りのおすすめの竿をご紹介します。

磯竿にはアウトガイド(外ガイド竿)とインターライン(中通し竿)の2種類があります。基本的にはどちらのタイプでも構いませんが、

糸絡みが少なく風や雨などに強いインナーガイドタイプがおすすめです。

クロダイ(チヌ)を中心に中小物を狙う場合は1号から、メジナなどの大物も狙う場合は1.5号クラスを選択しましょう。

磯竿は磯場や堤防などで使用するため、キズをつけたり破損したりしやすい竿です。丁寧に取扱うことはもちろんですが、価格は多少高くても操作性や耐久性に優れるものを選びましょう。

➁クロダイ(チヌ)釣りにおすすめのリール

クロダイ(チヌ)のウキフカセ釣りおよびダンゴ釣りでは小型のスピニングリールを使用します。

スピニングリールはドラグ機構で糸の出を調節するドラグタイプと、指先で糸の出を調節できるレバーブレーキタイプの2種類があります。

通常のウキフカセ釣りやダンゴ釣りではドラグタイプで十分ですが、メジナなどの大物にチャレンジしたいという方はレバーブレーキが付いているものがおすすめです。

サイズは、ダイワかシマノ製であれば、2000番か2500番クラスが最適です。

③道糸(ライン)

道糸にはPEラインやナイロンやフロロカーボン製のラインがあります。また、ラインにはさまざまな特徴があり、おもに水に浮くフロートタイプと逆に沈むサスペンドタイプの2種類があります。

クロダイのウキフカセ釣りやダンゴ釣りではどれを使用しても構いませんが、

初心者や入門者にはナイロンラインがおすすめです。

とくにウキフカセ釣りをメインで行なう場合はサスペンドタイプ(海面下に沈む)、ダンゴ釣りをメインとする場合はフロートタイプ(海面に浮く)が良いでしょう。

サスペンドタイプは風の影響を受けにくいという長所があり、仕掛けを沈めるウキフカセ釣りに向いていますが、ダンゴ釣りではダンゴ投入後のウキを安定させる必要があるため、フロートタイプを用いるのが一般的です。

道糸はナイロン2~3号をリールのスプールに100~150メートル巻いておけば十分です。

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■仕掛け

クロダイ(チヌ)のウキフカセ釣りとダンゴ釣りの仕掛けはほとんど同じです。

基本は、ウキ+サルカン+ガン玉(オモリ)+ハリス+ハリ、のシステムで構成されます。

クロダイ(チヌ)釣りでは、季節・時間帯・場所・天候・潮況などに応じて、こうしたシステムを臨機応変にカスタマイズしていくことがとても重要です。

(遠矢ウキ公式サイトより)
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バッカンのサイズは、実釣時間を半日と仮定する場合、40センチ前後のサイズが最適です。

エサ(つけエサ)

クロダイ(チヌ)は雑食性の魚で、さまざまなものを食べる習性があります。

エビやカニなどの甲殻類、イソメなどの多毛類、イガイ(カラス貝)やカキなどの貝類、ワカメや海苔などの海藻類、その他スイカやコーン、ムギ、サナギ、サツマイモなどと、食べれられるものは何でも食べてしまう大食漢です。

ウキフカセ釣りやダンゴ釣りでは、オキアミが万能なつけエサです!

とはいえ、季節や地域によって特エサを用意しておくことも必要。乗っ込み期は岩イソメなどの虫エサが絶大な実績を誇り、夏から秋にかけてはサナギやコーン、フナムシといった変わり種のエサでの実績も数知れず。

また配合エサをブレンドした練りエサはエサ取り対策にも有効で、秋の荒食い期に中層を狙う場合には絶大な効果を発揮します。

ここではクロダイ(チヌ)のウキフカセ釣りやダンゴ釣りで使われるエサについて、オキアミを中心に各種のエサを簡潔に解説します。

オキアミは、全国どこでも通用するもっともポピュラーで最強のつけエサです。

クロダイ(チヌ)のウキフカセ釣りやダンゴ釣りでは、コマセ(撒き餌)にオキアミを使用することが多く、ポイントとしては、

つけエサのオキアミは、コマセで使うオキアミと差別化を図ることが重要です!

つけエサで使用するオキアミはLL~3Lなど粒の大きなものを使用し、あらかじめ実釣前に集魚剤やニンニクなどのエキスに漬け込んでおくと、オキアミが引き締まりエサ取り対策にも効果は絶大です。

つけエサ用のオキアミは自作することもできますが、各社からさまざまなタイプのオキアミが販売されているのでぜひお試しください。

ここでは、おもに関東を標準としたクロダイのコマセ(撒きエサ)とダンゴの作り方についてそれぞれ解説します。

両手でおにぎりを握るように直径8~10センチのダンゴを作ったら、ポイントに投げ込みます。このとき空中分解したり、硬すぎて海中でなかなか割れないのはNG。海水の量を調整して適切なダンゴを作りましょう。

クロダイ(チヌ)釣りはポイント選びから

クロダイ(チヌ)釣りはポイント選びが『命』です!

クロダイ釣りでは、最適なタックルにエサやコマセ、さらにどんなに腕(技術)が良くても、ポイント選定で9割以上釣果が決まるといっても過言ではありません。

喩えは悪いですが、腕利きのパチプロが「出ない台」で延々と打ち続けても、一向にフィーバーしないのと同じで、「釣れないポイント」でどんなに頑張っても本命クロダイは釣れません。つまりプロは、数多くの経験や情報を蓄積した上で「釣れるポイント」を熟知しているのです。

また「好ポイント」といわれる場所は、春の乗っ込み期➜初夏~秋➜晩秋の荒食い期、と季節や地域によっても変わります。

①情報90%・②経験5%・③運5%、で好ポイントを選びましょう!

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クロダイ(チヌ)のウキフカセ釣りやダンゴ釣りは、ポイント選びさえ間違わなければ、基本に忠実な釣り方をすることで、十中八九本命クロダイ(チヌ)を仕留めることができるというのが持論です。

ウキフカセ釣りとダンゴ釣りで考えた場合、磯や堤防、岸壁など、水深5メートル前後のポイントまでは徹底して底狙いが基本で、水深5メートル以上の深場では底から2~3メートルまでの中層が狙い目です。つまり、

クロダイ(チヌ)釣りは底狙いが基本!

ウキフカセ釣りとダンゴ釣りでは釣り方が異なります。ウキフカセ釣りはつけエサとコマセを同調させるのが基本で、つけエサを潮の流れに乗せてコマセを打つのに対し、ダンゴ釣りではつけエサとダンゴが同調している状態で仕掛けをステイさせて流します。

ここではウキフカセ釣りとダンゴ釣りの基本の釣り方について、それぞれ簡潔に解説します。

■ウキフカセ釣り

ウキフカセ釣りは、潮通しの良い磯、堤防・岸壁や、岩礁帯など根の起伏の激しい地形、または水深のある場所で中層を攻める場合に有効な釣り方です。

■ダンゴ釣り

ダンゴ釣りは、ダンゴ(コマセ)とつけエサが完全に同調しているため集魚力も高く、クロダイを一網打尽してしまうような釣り方です。

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