ライトタックルで狙えるキンメダイ・クロムツ・アカムツなどの高級魚!!
キンメダイ、クロムツ、アカムツやメダイといった魚はこれまで深場釣りの対象魚として、ごく一部の釣り人だけが楽しめる、ハードルが非常に高い船釣りとして認識されてきました。しかし、冬から春にかけては浅場でも釣れ、タックルの進歩とも相まって、現在では身近な釣り物としてすっかり定着しています。
ターゲットはキンメダイにクロムツ&アカムツ、メダイといった超高級魚のオンパレード!
こうした垂涎の高級魚は、春から夏の産卵期を控え、冬から春にかけてのシーズンになると水深300メートル前後の浅場で狙うことが可能なのです。とくに、
今年はクロムツとアカムツの当たり年!!
福島県や茨城県沖ではアカムツがトップ20尾オーバー!相模湾沖では40~60cmの良型クロムツがツ抜け(10尾以上)達成が続出しています。
しかも、手持ちの青物用竿やイカ専用竿、アジビシ用竿などでも代用可能で、中型電動リールといったライトタックルで狙えるため、仕掛けさえ用意すればすぐにでも釣行することができます。
中深場釣りは食味抜群の魚が手軽に釣れるのがいちばんの魅力!
そこで今回は、近年人気の高まっているライトタックルの中深場釣りについてご案内します。
いつ・どこで・なにを・どのように釣ったら良いのか!?
釣りの3W1Hを正確に把握することで、キンメやアカムツ・クロムツなどの高級魚を釣るための方法や、初心者や入門者でもなるべく手軽に釣るチャンスをプロデュースいたします。
垂涎の高級魚を最短距離で釣るために、釣り期、地域、釣り場よって異なる釣り方や仕掛け、地域別の釣況やおすすめの船など、基本的な事項を解説します。
- 1 キンメ・クロムツ・アカムツについて
- 2 中深場釣りシーズン展望とおすすめの船一覧
- 3 タックル&仕掛け
- 4 エサ
- 5 中深場釣り仕掛けの㊙テク
- 6 エリア別キンメ・クロムツ・アカムツの釣り方・攻め方
- 7 ➁対策と攻略法
キンメ・クロムツ・アカムツについて
中深場釣りのライトタックルで釣れるのは、おもにキンメダイ、クロムツ、アカムツ、メダイといった魚たち。いずれも水深100~500メートルの深海に生息し、冬から春にかけては比較的浅場で釣れるため、深場釣りのなかでも手軽に狙えるターゲットとして人気の高い釣り物です。しかも、
どの魚も、メチャ✕2美味しくて高級魚ばかり!
港から比較的近場で狙えて、しかも釣って良し&食べて良しの中深場釣りは、釣り人を魅了する要素を3拍子兼ね備えているといっても過言ではありません。
普段なかなかお目にかかれない超高級魚釣りを楽しめ、しかも釣りたての新鮮な魚を食べられるのも、まさに釣り人の特権です!
それでは、ライトタックルの中深場釣りで釣れる魚種について、簡単に見ていきましょう。
(1)キンメダイ
キンメダイ(金目鯛)は日本全国のほぼ各地に生息しています。最大で60センチ3キロ近くまで成長し、伊豆諸島の新島や利島近海で獲れるキンメは、「地キンメ」や「トロキンメ」と呼ばれ、ブランド化されています。
若魚は水深100~200メートルを回遊し、成魚になると300~600メートルの深場に移動します。中深場釣りのターゲットは中小型サイズのキンメが主体です。
産卵期は5月~9月にかけての夏場で、釣り期も食味も12月から2月にかけて旬を迎えるキンメダイは、冬を代表する魚のひとつです。
深場釣りを象徴する魚であり、昔から職漁を中心に船釣りの対象魚として最もポピュラーな魚といっても良いほど家庭の食卓に馴染んでいた魚種でしたが、近年は高級魚として扱われています。ちなみに、
相場価格はキロ1,500円~3,500円
金目鯛の煮付けは代表的な料理として知られていますが、刺身やしゃぶしゃぶなんて釣り人ならではの特権。またアラを使った鍋や汁物も添えて、新年の食卓を飾るに相応しい魚です。
(2)クロムツ
クロムツは、本州の岩手県から伊豆半島、紀伊半島和歌山の太平洋岸にかけて生息しています。最大で70センチ前後まで成長し、「海の黒いダイヤ」とも呼ばれるほど、脂の乗った超高級魚です。
クロムツは水深200~500メートルの深場を回遊し、一般的なムツ(シロムツ)とくらべて体色が黒く、中深場釣りではムツやアカムツとともに多く釣れる魚です。
産卵期は3~5月の春ですが、釣り期と食味は11月から2月頃の冬場で、この時期のクロムツは脂が乗り乗りで絶品。また春先にメスから獲れるムツ子(卵巣)は珍重されています。
アカムツとならび中深場釣りの代表的な魚ですが、近年は鮮魚店に並ぶことも少なく、超のつく高級魚としての地位を確立しています。
相場価格はキロ4,000円~6,000円
釣りたてのクロムツであれば、やはり刺身。脂が溶け込んだ身が食べられるのも釣り人ならでは。その他煮付けや塩焼き、西京焼き、汁物など、どう料理しても美味しい魚です。
(3)アカムツ(ノドグロ)
アカムツは、北海道から九州南岸の太平洋岸および青森県から長崎県にかけての日本海沿岸に生息しています。地域によってはノドグロとも呼ばれ、「海の赤いダイヤ」の異名を持つほどの超美味な高級魚です。
アカムツは水深100~300メートルの深場を回遊し、クロムツとならんで中深場釣りを代表する魚です。
産卵期は6月から10月にかけての夏場。釣り期や食味は冬から春にかけてですが、地域によって周年釣れる場所もあり、食味も一年を通じて安定しているのが特徴です。
中深場釣りでれるサイズは20~30センチの中小型が主体ですが、まれに50センチを超える大型もヒットして船上を大いに賑わせてくれます。アカムツは大型のものほど市場価値が高く、
相場価格はキロ9,000円~15,000円
釣りたてのアカムツは、とにかく脂が乗ってジューシーな味わい。上品な白身は刺身はもちろん、焼き物や炙り、煮付けなど、どんな料理も抜群に美味。いちど食べたら絶対忘れられない味なので、いちど釣ったら病みつきになること間違いなしでしょう。
[adcode] まだまだ鬱陶しい梅雨の季節ではありますが、各地で中深場のアカムツ釣りがヒートアップしているようです。これから秋にかけて盛期を迎えるアカムツ釣り。中深場釣りのメインターゲットとして狙ってみるのも面白そう!今回は、ますます[…]
中深場釣りシーズン展望とおすすめの船一覧
中深場釣りのターゲットである、キンメ・クロムツ・アカムツ・メダイ等を狙えるエリアは関東を中心に、福島県や静岡県、愛知県にわたり多くの船が出船しています。
中深場釣りの盛んなエリアはおもに、福島県小名浜沖、茨城県平潟~波崎沖、外房犬吠~飯岡沖、南房鴨川~洲崎沖、東京湾沖の瀬、相模湾真鶴沖、東伊豆沖、静岡県遠州灘、愛知県南知多沖が有名です。
地域や船などによって、釣り物や釣り期、釣り方や仕掛け・エサなどさまざまです。したがって季節や場所に応じて、中深場釣りの釣行計画や戦略を立てることも大切です。
各エリアにおける釣り物は以下の通りです。釣れる順番に記載しています。
❶ 福島小名浜沖 アカムツ
❷ 茨城平潟~波崎沖 アカムツ
❸ 千葉外房沖 アカムツ・キンメ・クロムツ・アラ
❹ 千葉南房沖 キンメ・クロムツ・アカムツ・アラ
❺ 東京湾沖の瀬 クロムツ・キンメ・アカムツ
❻ 相模湾真鶴沖 クロムツ・キンメ・アカムツ・アラ
❼ 東・南伊豆沖 アカムツ・クロムツ・キンメ・アラ・メダイ
❽ 静岡遠州灘 アカムツ・クロムツ・キンメ・アラ・メダイ
❾ 愛知南知多沖 アカムツ・クロムツ・キンメ・メダイ
ここでは現況と例年のデータを踏まえ、関東を中心とした、キンメ・クロムツ・アカムツの中深場釣りの傾向と対策を攻略法をサマリーしましたので少しでも参考にして頂けると幸いです。
ごく当たり前のようですが、
ターゲットとなる対象魚がよく釣れる盛期に、釣れる場所(船)へ釣行することが鉄則です!
実際に船宿等に事前に釣況を確認し、キンメやクロムツ・アカムツなどを釣るタイミングを正確に把握した上で釣行することが、超美味しい高級魚をGETする最短距離といっても過言ではありません。
タックル&仕掛け
中深場釣りのタックルは、オモリ負荷150~250号の竿に、PE3号の道糸が400メートル以上巻ける電動リールがあれば釣りは成立します。またライトタックルのジキングで狙うキンメ・アカムツなども、最近は人気の高い釣り方です。
キンメ・クロムツ・アコウなどの中深場釣りは2つのスタイルがあります。
一つは、2~3本針の胴突き仕掛けで狙うエサ釣りと、もう一つは、メタルジグで狙うジギングです。ターゲットによってエサ釣りとジギングはそれぞれ一長一短ですが、多くの船ではエサ釣りをメインに出船しており、確実に釣果を得られるのも魅力です。このため、
ライトタックルの中深場釣りはエサ釣りがおすすめです!
中深場釣りの魅力は、ライトタックルで楽しめる手軽さにあります。深場専用竿がなくても青物やイカ専用のロッドやアジビシ用の竿など、オモリ負荷が200~250号あれば代用は可能です。リールはPE3号が400メートルほど巻ける中型の電動リールで十分実釣可能。
仕掛けは地域やターゲットによって異なりますが、キンメ狙いは5~8本針、アカムツやクロムツ狙いは3~5本の胴付き仕掛けが標準。幹糸は16~18号、ハリス10~12号、ネムリムツ針16号がスタンダードで、釣況や釣り場によって水中ランプやタコベイトなどを使用する場合もあります。
ジギングの場合は、ジグウェイト300~500グラムに対応できるジギングロッドに、PE1.5号が400メートル巻ける中型の両軸リール。フロロカーボンのリーダー16~20lb(ポンド)を2~3メートルを結び、グロー系のメタルジグを付けるだけのライト感覚で楽しめます。
(1)中深場釣りタックル&仕掛け(エサ釣り)
①竿(ロッド)
竿は、長さが2~2.4メートルでオモリ負荷200~300号のスペックがあれば実釣可能。できれば7:3調子のものが理想です。最近は中深場釣りの専用竿も販売されていますが、青物用ロッドやイカ専用竿、アジビシ用の竿でも代用することは可能です。
また年間を通じて中深場釣りをメインに考えている方などは、一本の竿でブリやキハダなどの青物や、ヤリイカやスルメイカなどさまざまな釣りでの転用することができます。
いずれにせよ、ご自身のニーズに合わせて竿を購入することをおすすめします。
②リール
リールはPE3号が400メートル以上巻ける中型電動リール。すでに同じ位のスペックをもつリールをお持ちの方は、スプールにPE2.5~4号が400メートル以上巻いてあれば実釣可能です。ただし船によっては、道糸が太すぎるとオマツリの原因になるため使用できない場合があるので、事前に確認しておきましょう。
ダイワなら、レオブリッツやシーボーグの300番か400番クラス。シマノなら、ビーストマスターやフォースマスターの1000番か2000番クラスが理想的です。
中深場釣りでは、状況によって手持ちで対応するケースもあるため、大型電動リールだと操作性も悪くなり、なるべく軽量かつコンパクトなものがおすすめです。
③仕掛け
中深場釣りの仕掛けは、地域や船によってさまざまです。さらにキンメを主体で狙う釣りとクロムツやアカムツを主体で狙う釣りでは仕掛けが異なります。ここでは基本的な仕掛けを例示しますので、あとは各々ターゲットや船宿等によってカスタマイズしていただけると幸いです。
キンメ主体狙いの場合は、胴突き仕掛け5~8本針が基本。ミキイト16~18号、ハリス10~12号、ムツ針15~18号で、水中ランプやタコベイト等の装飾品はほとんど使用しません。
クロムツやアカムツ主体狙いは、胴突き仕掛け2~5本針が基本。ミキイト10~12号、ハリス6~8号、ムツ針15~18号で、水中ランプやマシュマロボール、タコベイトといった装飾品を使用することが多いのです。
初心者や入門者は市販品や船宿で販売されている仕掛けを使うのが無難です。予約時に船宿に確認しておきましょう。
(2)中深場釣りのタックル&仕掛け(ジギング)
①ロッド(竿)
中深場釣りのジキングロッドは、ジグウェイト300~500グラムという重たいメタルジグをシャクったりする操作性と、スロージギングに対応したロッドが基本です。
ロッドの長さは6~7ft(2メートル前後)で、パワーがあり、かつ柔軟性のある穂先を持つロッドがおすすめです。
すでに同様のスペックを有するロッドをお持ちの方はそのままお使いいただけますが、青物用のルアーロッドでも代用は可能です。
②リール
中深場釣りで使うジギング用リールは、中小型のベイト(両軸)リールです。水深200メートル以上の深海への仕掛けの投入と巻き上げを行なうため、ギヤ比の高いスペックを有するものがマストです。
中深海ジギングは体力勝負!深海からの巻上げ作業だけでも相当な労力が必要になるため、体力に自信のない方は中小型の電動リールでの実釣も可能です。
もっとも、体力に自信のない方にはエサ釣りをおすすめしますが…。汗
③メタルジグ
キンメ・クロムツ・アカムツなどの中深場をターゲットにしたジギングでは、250~500グラムのメタルジグを使用するのが一般的。
基本的に水深プラス50グラムを目安としたジグを使用します。
中深場釣りで使用されるメタルジグは、ロングやセミロング系のものが一般的で、シーフロアコントロールやディープコントロールなど、カラーはグロー系で、オレンジカラーの入ったゼブラカラーが実績が高いようです。
地域や船によって、ジグウェイトや当たりカラーなどはそれぞれ異なるため、釣行前に船宿に確認してジグの重量やヒットカラーを揃えておきたいものです。
エサ
つけエサは、地域によって異なりますが、サバやサンマの切り身、カツオのはらんぼう、イカの短冊、ホタルイカ、シコイワシなどさまざま。通常は船宿でいずれかが支給されますが、自分で特エサを持参するのも中深場釣りの楽しみのひとつです。このため、
つけエサは2~3種類用意しておくのがおすすめです!
キンメ主体の場合は、カツオのはらんぼうやイカタン。クロムツやアカムツ狙いの場合は、ホタルイカが特エサとして効果バツグンです。
エサは複数本あるハリにそれぞれ異なるエサをつけたり、二つのエサをミックス掛けにしたり、工夫の仕方によって釣果に差が出ることも多く、中深場釣りではエサは重要な要素のひとつです。
①エサのつけ方
サバやサンマなどの魚の切り身やかつおのはらんぼう、イカタンの場合は、幅1~1.5cm✕長さ10~15cmくらいにカットし、裾にかけて細めにカットするのがコツ。またホタルイカやシコイワシの場合は一匹掛けが最も一般的です。
エサの付け方は基本チョン掛け。釣況によっては縫い刺しにしたりしますが、仕掛けの落下時に海中でクルクル回転しないよう、エサはハリから真直ぐ垂れ下がるようにつけるのがコツ。
つけエサが海中で自然な状態で漂うようにアピールすることが大切です。
中深場釣り仕掛けの㊙テク
中深場釣りに限らず、深場釣り全般では、乗船する皆さんが同じ場所で、ほぼ同じ仕掛けを流し、同じエサで釣りを行ないます。このため、
差別化を図ることが、釣果をアップさせる秘訣です!
少しでも釣果を向上させるためには、些細なことでも仕掛けに工夫を凝らすことが大切です。ここでは長年にわたる深場釣りの経験をもとに、実際に釣果アップに繋がる仕掛けの意匠について解説します。
①ハリは夜光オレンジがおすすめ!
中深場釣りで使用するムツ針は、シルバー色が標準で赤やグリーン、白や夜行色などさまざまなカラーがあります。これまで関東を中心に、中深場釣りや深場釣りの釣行経験から判断すると、
下田漁具の下田型むつ針夜光オレンジが抜群の実績!
とくにキンメやアコウ、アカムツなどでの実績が圧倒的で、深場釣りではハリに限らずタコベイト等もオレンジカラーが非常に高い釣果実績を誇ります。
下田漁具の下田型むつ針(オレンジ)は、通常のムツ針にくらべると値段がやや高めですが、コスパを考えれば断然おすすめです。
➁チモトに赤いマニュキュアを塗ると効果バツグン!
ハリのチモトに赤いマニキュアを塗るのも効果的な方法です。気のせいかもしれませんが、集魚効果が高まる上にチモトの補強になるため一石二鳥!
マニキュアは百円ショップで販売されているものでじゅうぶんです。もちろん市販品や船宿の仕掛けを購入して塗っても構いませんし、たった数分の簡単な作業です。ぜひお試しください。
エリア別キンメ・クロムツ・アカムツの釣り方・攻め方
関東を中心に地域別の中深場釣りの釣況や釣り方・攻略法について解説します。
今回ご紹介する中深場釣りのおもなターゲットは、キンメダイ、クロムツ、アカムツです。関東エリアを中心にこれから本番を迎える中深場釣りですが、すでに各地で好釣果の情報も出始めており、今後がますます楽しみです。
仕掛けとエサは地域や船宿によって異なるので、釣行前の予約時に必ず詳細を確認しておきましょう。
■福島県小名浜沖(アカムツ)
①傾向と見通し
福島県小名浜沖は日本でも有数のアカムツ釣りの好漁場です。
アカムツはほぼ周年釣れますが、盛期は11月から1月にかけての冬場と6~7月の初夏の年2回。数・型ともに狙うならば、ゼッタイ冬場の釣行がおすすめです。
今年もすでに10月からアカムツに出船しており、出足好調で連日コンスタントに釣れているアカムツですが、ナント
今月に入り50cm近い良型中心にトップ20尾オーバーと絶好釣!
初心者でもアブレもなく安定した釣果が魅力です。都内からのアクセスはおよそ3時間とやや遠いものの、それ以上に十分満足できる釣りが実現できるでしょう。
例年3月頃まで出船している福島県小名浜沖のアカムツ釣り。これから年明けにかけてトップシーズンを迎えるだけに、ますます注目したいところです。
➁対策&攻略法
福島県小名浜沖のアカムツ釣りのポイントは、通称四ツ倉沖と呼ばれる航程40分前後の水深100~180メートルの浅場が主体です。
タックルはオモリ150号が背負える竿と、中型電動リールにPE3号を400メートル。仕掛けは、アカムツ専用仕掛け2~3本針のライトタックルです。船によっては2本針で統一しているため、事前に確認をしておく必要があります。
つけエサは、乗船代込みでホタルイカが支給されますが、特エサとしてサバの切り身やカツオのはらんぼう、シコイワシなどを用意しておくのがおすすめです。
釣り方は、原則としてトモ(艫)から仕掛けを投入する「一投一流し」の深場釣り特有の釣法で、こまめに船を移動し、アカムツのいるポイントを探っていくスタイルです。
また起伏の激しい岩礁帯を攻める場合は、水中ランプやケミホタルをつけてアピールすると釣果アップにつながります。
③福島県小名浜沖でおすすめのアカムツ船
福島県小名浜沖でおすすめのアカムツ船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■茨城県平潟沖~波崎沖(アカムツ)
①傾向と見通し
茨城県平潟沖や波崎沖は、関東を代表するアカムツ釣りの屈指のポイントです。
首都圏または北関東在住で、超高級魚アカムツを釣りたいという方や、アカムツ釣りを始めたいという方にはおすすめです。
茨城県平潟沖から波崎沖にかけてのエリアは、アカムツの釣り期も長く釣果も安定しており、タックルや仕掛け、釣り方なども基本的で、まさにアカムツ釣りのエッセンスを習得することが出来ます。
アカムツはほぼ周年出船していますが、盛期は9月頃から1月までとロングラン!
今季は40cm前後の良型を筆頭に、安定して5尾前後と堅釣です!
首都圏からのアクセスも2時間程度と良く、ピーク時にはアカムツを専門に狙う船も数多くあるので、アカムツ釣り入門には最適です。
➁対策&攻略法
茨城県沖のアカムツ釣りのポイントは、平潟~波崎沖の航程1時間ほどの水深120~150メートルの浅場が主体。
タックルおよび仕掛けは、福島県小名浜沖のアカムツ釣りとほぼ同じのライトタックル&仕掛けです。
オモリ負荷120~180号の竿に、PE2~3号が400メートル巻ける中小型電動リール。仕掛けはアカムツ仕掛けの3本針が標準です。
茨城県のアカムツ船では、概ねつけエサとしてサバの切り身とホタルイカが支給され、つけエサの定番は、ホタルイカとサバ切り身の抱き合わせです。
ホタルイカはツボ抜きしてワタとゲソ(下足)を抜いたり、丸々一尾掛けにしたり、さまざまなつけ方があります。これに特エサも加えることによって最強のバリエーションのつけエサが完成します。
当日の釣況によって、どのつけエサが最も食いが良いかを探ることは、アカムツ釣りに限らず、中深場釣りで最も大切なポイントです。
本命アカムツのアタリは竿先をゴンゴンと叩き込むほど明確です。口元が弱いため、巻上げは中低速で慎重に取り込みを行ないましょう。
③茨城県沖でおすすめのアカムツ船
茨城県平潟沖から波崎沖でおすすめのアカムツ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■千葉県外房沖(キンメ・アカムツ・クロムツ・アラ)
①傾向と見通し
千葉県外房の犬吠沖から片貝沖にかけては中深場釣りの盛んなエリアです。
外房沖の中深場釣りは、キンメダイやアカムツ、クロムツに加えてアラやオニカサゴなどバラエティに富んだ五目釣りが人気です。
今季は30~45cmのアカムツが平均3~7尾と好調!日並みで大型のアラやクロムツも!
ほぼ周年が釣り期ですが、アカムツ主体の場合は12月~3月の冬場と6月から9月の夏場の年2回。キンメやクロムツ主体狙いは9月から3月頃にかけてがトップシーズン。なかでも、
いちばんの注目は大型のアラやクロムツ!!
アラは「幻の魚」ともいわれ、知る人ぞ知る超高級魚。水深100~200メートルの深海に生息し、その食味もさることながら強烈のパワーを持ち、多くの釣り人を魅了する魚です。
千葉県銚子外川港から出船する政勝丸では、11月に入り連日5キロオーバーの大型のアラがさく裂!
外道に良型クロムツや10キロ超のイシナギが釣れており、絶好期を迎えています。
アラのポイントはキンメやアカムツなどの中深場釣りとは異なり、専門で狙う船も少ないだけに、行くならいまがチャンス!中深場釣りのタックルがあればアラ釣りもチャレンジできるのでおすすめです。
➁対策&攻略法
千葉県外房沖の中深場釣りのポイントは、犬吠沖から片貝沖にかけての航程1時間半ほどの水深150~300メートル。キンメやアカムツ、クロムツはフラットな地形を狙いますが、アラなどの五目釣りでは根のキツいタイトな地形を狙うのが特徴です。
タックルは、全魚種とも中深場釣りの基本タックルで実釣可能です。仕掛けは、オモリ120~250号に胴突き仕掛けの3~5本針がスタンダードで、ミキイトおよびハリスとハリはアカムツ釣りに準じます。キンメ主体狙いの場合はハリ数を8本まで増やしても良いでしょう。
アラを狙う場合は、基本の胴突き仕掛の他にテンビン仕掛けも使用します。胴突き仕掛けは根掛り対策に有効ですが、テンビン仕掛けは根掛りが発生しやすいぶん、根のキツいポイントを丹念に攻めることができます。
外房のアラ釣りでは、状況に応じて胴突き仕掛けとテンビン仕掛けを使い分けるのが釣果アップのコツです。詳細は船宿に確認しておくことをおすすめします。
③千葉県外房でおすすめのキンメ・アカムツ・クロムツ船
千葉県外犬吠沖から片貝沖にかけておすすめの船です。キンメやアカムツ、クロムツだけでなく、アラやオニカサゴなど、中深場の五目釣りが楽しめます。詳細は各船宿にご確認の上ご予約ください。
■千葉県南房沖(キンメ・クロムツ・アカムツ)
①傾向と見通し
千葉県南房では半夜釣りでのキンメ・クロムツが盛んです!
千葉県南房の鴨川から布良沖にかけての各港では、例年11月頃から半夜でのキンメ・クロムツ釣りが大盛況。出船時間は16時頃でポイントに到着するのが17時前後。夕マヅメはクロムツ主体狙いで、暗くなったらキンメ狙いに移行するのがセオリーです。
キンメやクロムツは中小型主体ながら数が釣れるのが魅力!
良い日は中小型のキンメが入れ食いで、トップ50尾オーバーのクーラー満杯!!
何といっても、南房沖のキンメは水深150メートル前後と浅場を狙うため、ライトタックルでも十分釣りが成立するのが魅力です。
南房の半夜キンメ釣りは初心者に最適!!
沖上がりが21時頃までで実釣時間は4時間前後と短い釣りですが、釣果は確実。中深場釣り初心者にとっても入門には最適のエリアです。
1月以降も引き続き好調が期待できる南房のキンメ・クロムツ釣りは、早めの釣行がおすすめです。
➁対策&攻略法
千葉県南房沖のキンメ・クロムツ釣りのポイントは、航程40分から1時間ほどの水深120~200メートル。初心者や入門者にとっても、ライトタックルの中深場釣りを始めるには最適の釣りといえるでしょう。
タックルは基本タックルもしくは1サイズダウンしても可能。一部の船宿ではレンタルタックルが無料で、防寒着等のウェアとクーラーボックスだけで手軽に釣行できるのも魅力です。
仕掛けは、オモリ150~200号の5~8本針が標準。初心者や入門者は市販の仕掛けや船宿で販売している仕掛けがおすすめです。
つけエサはサバの切り身かイカタンが支給されます。イカタンは食紅で染めた「赤タン」が一般的ですが、染めていないイカタンやホタルイカなども特エサとして用意しておくのが良いでしょう。
釣り方はカンタン!オモリが着底したら5~10メートル巻き上げて、あとは待つだけ!
日並みさえ良ければ、すぐに入れ食いモードに突入するでしょう。
③千葉県南房沖でおすすめのキンメ・クロムツ・アカムツ船
千葉県南房鴨川沖から洲崎沖にかけてのおすすめのキンメ・クロムツ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■東京湾沖の瀬~城ヶ島沖(キンメ・クロムツ・アカムツ)
①傾向と見通し
東京湾口沖の瀬から城ヶ島沖にかけての海域は首都圏を代表する中深場釣りのスポットです。
深場釣りではキンメやアコウなどの好漁場で、中深場釣りでもキンメやクロムツ、アカムツをはじめとする五目釣りの人気スポットとして多くの釣り人で賑わいます。
中深場釣りは例年秋からスタートして春頃までが釣り期で、トップシーズンは12月から2月頃まで。
今年はクロムツが連日40cm級の良型主体でトップ10尾オーバーと絶好釣!!
神奈川県の各港では、キンメ、クロムツ狙いで出船している船が多いですが、今季は全般的にクロムツの釣果が好釣で、数もさることながら50センチオーバーの良型も上がっており、年明けにかけてますます期待が膨らみます。
都内から車で1時間半程度とアクセスも良く、レンタルタックルも充実。
年末年始の釣りにも最適な東京湾口沖の瀬の中深場釣りで、お正月のお祝い膳を飾りましょう!
➁対策&攻略法
中深場釣りのポイントは航程1時間ほどの水深300~400メートルで、使用するオモリは200~300号とライトタックルでもややヘビーなスタイル。
タックルは2メートル前後の中深場用の竿。またはオモリ負荷300号前後の青物用の竿でも代用することが可能。リールはPE3号を500メートル以上巻けるものがおすすめです。仕掛けは5~10本バリが標準で、船べりのマグネット板に並べていきます。
とはいえ、中深場釣りのタックルと仕掛けを新たに購入するとなると、最低でも15~20万円の出費は覚悟しなければなりません。そこで、
はじめて中深場釣りにチャレンジする方はフルレンタルがおすすめ!
竿・リール・ロッドキーパーといった道具から仕掛けに至るまですべてレンタル可能。あとはウェア(防寒着)とクーラーボックス1つにハサミ等の小物を持参するだけ。釣り方まで丁寧に教えてもらえるので、初心者でも中深場釣りが思う存分楽しめます。
仕掛けの投入はミヨシ(舳先)から順番に行なうのが一般的。中深場釣りでは仕掛けの投入がイチバン大事な作業ですので、事前に船長からレクチャーしてもらうことをおすすめします。
巻き上げは船長の合図で一斉に開始します。中低速で巻き上げるのがポイント。リールのカウンターの数字が次第に減り水面近くになると、「何が釣れているか?」ハラハラ・ドキドキ緊張の瞬間。ぜひ、中深場釣りの醍醐味を味わってください。
③東京湾沖の瀬・城ヶ島沖でおすすめのキンメ・クロムツ・アカムツ船
東京湾口沖の瀬から城ヶ島沖にかけてのおすすめのキンメ・クロムツ・アカムツ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■相模湾真鶴沖~初島沖(キンメ・クロムツ・アカムツ・アラ)
①傾向と見通し
神奈川県西部に位置する真鶴半島沖から静岡県熱海市初島沖は深場釣りでもご紹介しましたが、ライトタックルの中深場釣りでもキンメやクロムツ、アカムツといった深海魚を狙うことができ、航程30分ほどの近場で水深200メートル以上のポイントに行けるのが魅力です。
中深場釣りではほぼ周年出船していますが、トップシーズンは11月から1月の冬場と6月から8月の夏場の年2回。ターゲットはキンメ、クロムツ、アカムツのほか、アラやメダイ、シロムツなどと多彩です。
今季は連日クロムツ主体で平均して5~10尾と好調!!
他のエリア同様、今年はクロムツが数・型とも順調に上がっており、年明けにかけても好釣りが大いに期待できそうです。
小田原早川港から湯河原福浦港にかけての遊漁船は、「中深場五目」で出船している船が多く、予約時にメインの釣り物や最も釣れている釣り物を確認しておくのがおすすめです。
➁対策&攻略法
相模湾真鶴沖から初島沖にかけての中深場釣りは、キンメ主体の場合は8~15本針の胴突き仕掛け。アカムツ・クロムツ主体で狙う場合は2~3本針のテンビン仕掛けが標準的なスタイルです。テンビン仕掛けでは、アラやオニカサゴなどの嬉しい外道がヒットするので楽しさ倍増です。
キンメは水深300メートル前後、アカムツやクロムツは水深200メートル前後を狙うため、使用するタックル構成やオモリの号数も変わります。
胴突き仕掛けは基本のタックルに300号のオモリを使用し、テンビン仕掛けは基本タックルに200号のオモリを付けたテンビンに、ハリス6~8号、ムツ針15~18号と1サイズダウンした仕掛けとなります。テンビンが無い場合は胴突き仕掛けで代用することも可能です。
つけエサは、多くの船宿でサバの切り身が支給されますが、ホタルイカやイカタン、カツオのはらんぼなど、複数種類用意しておいた方が良いでしょう。
テンビン仕掛けでは、根回りなどのタイトなポイントを狙う際に有効ですが、胴突き仕掛けにくらべて根掛りしやすいため、底ダチをこまめに取りながら船長の指示ダナを果敢に攻めるのが釣果UPの秘訣です。
③相模湾真鶴~初島沖でおすすめのキンメ・アカムツ・クロムツ船
相模湾真鶴沖から初島沖にかけておすすめのキンメ・アカムツ・クロムツ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■静岡県東伊豆沖(アカムツ・クロムツ・キンメ)
①傾向と見通し
静岡県伊豆半島の伊東から稲取沖にかけての東伊豆は中深場釣りの穴場スポットです。
伊豆というと、新島沖や利島沖、稲取沖のキンメや南伊豆沖のメダイなどが有名ですが、東伊豆沖ではキンメを筆頭に、アカムツやクロムツ、アラ、オニカサゴなどの高級魚五目が楽しめるエリアです。
釣り期は対象魚種によって異なりますが、例年6月頃から年明け1月までがメインシーズンで、魚影が豊富なことと、魚種も多彩であることがイチバンの魅力です。
今季は良型アカムツ主体で3~5尾と安定した釣果!
また、外道にオニカサゴやアラなどの高級魚が手堅く釣れているようです。この時期キンメを狙うならヘビータックルの深場釣りも選択肢のひとつとしてアリです。
東伊豆では、温泉やグルメとのセットプランもおすすめ!!
年末年始、ゆっくりと温泉に浸かって新鮮な海の幸を満喫して、さらに高級魚を釣ることが愉しめるのも、東伊豆エリアならではの釣りの魅力です!
➁対策&攻略法
東伊豆沖の中深場釣りでは、根のキツいタイトなポイントを攻めるため、胴突き仕掛けの2~3本バリ仕掛けがおすすめです。ただし釣況によっては、テンビン仕掛けが有利なケースもあるため、念のため予備として用意しておきましょう。
メインターゲットがアカムツやクロムツといった場合、オモリは200~250号を使用し、ミキイトは8~10号、ハリス(エダス)は6~8号、ハリはムツ針の16~18号が標準です。
釣り方は、オモリが着底したらまずは糸フケをとって底ダチをとったら、少しずつ(ハリのエダ間分)道糸を送り込んで、仕掛けを底に這わせるようなイメージでアタリを待ちます。船長の指示ダナがある場合は、仕掛けを上げ下げしてタナの微調整を繰り返しましょう。
アカムツやクロムツがヒットしたら、アタリは明確に竿先に現れます。あわてずにリールの速度は中低速で、早過ぎず遅すぎず巻き上げるようにするのがポイントです。
水面に良型のターゲットが現れたら、慎重に玉網(タモ)で取り込むのが無難です。船長や同乗者に声をかけて、タモで掬ってもらいましょう。
③東伊豆伊東~稲取沖でおすすめのアカムツ・クロムツ・キンメ船
静岡県東伊豆伊東沖から稲取沖のかけておすすめのアカムツ・クロムツ・キンメ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■静岡県遠州灘(アカムツ・クロムツ・アラ・キンメ)
①傾向と見通し
静岡県沿岸の遠州灘はアカムツやクロムツ、キンメの宝庫で、中深場釣りのポイントが各所に広がっています。中深場釣りとしてのスペックを有しながら、潜在的にはまだ開拓の余地も大いにあり、今後がますます楽しみなエリアといっても過言ではありません。
遠州灘の中深場釣りのターゲットはアカムツやクロムツ主体に、アラやキンメなどの高級魚が勢揃い。
釣り期は、11月から12月の冬場と、6月から8月の夏場の年2回が盛期。
キンメやクロムツ狙いなら冬場、アラやアカムツ狙いなら夏場がおすすめです!
現在は、良型のキンメ主体に大型のクロムツも混じり堅調!年によっては春先でも食いが活発になるので、ベンチマークしておきたい釣り場です。
静岡県遠州灘というと、都内から遠いといったイメージがありますが、東名をひた走ればわずか3時間程度で行けるため、時間的には東伊豆方面とほぼ変わりません。もちろん名古屋方面からは好アクセスですので、ぜひ一度遠州灘での中深場釣りにチャレンジしてはいかがでしょうか!?
➁対策&攻略法
静岡県遠州灘の中深場釣りのポイントは、駿河湾に面した沼津沖から清水沖や御前崎沖から浜名湖沖にかけて広がる、航程1時間ほどの水深150~300メートルです。
タックルは基本タックルをベースに、対象魚種によって1サイズダウンしたり、1サイズアップしたりとさまざま。仕掛けは、これまでの説明した通り、ターゲットに応じて胴突き仕掛けやテンビン仕掛けを使い分けます。また、
遠州灘の中深場釣りではスロージギングも盛んです!
スロージギングは、1.8~2.1mのジギングロッドに中型両軸リール。PE1~1.5号を最低400メートル以上巻き、16~18lbのリーダーを2~3メートル結び、250~450gのメタルジグを付けるだけのシンプルなタックル構成です。
とくに中深場ジギングのリールはギヤ比の高いものを選ぶのがポイント!
メタルジグを深場へ落とし込み、さらに巻き上げるだけでも体力勝負。ジギングは釣り方がシンプルなぶん、深海エサ釣りと比べて数が狙えないのが難点。とはいえ、エサ釣りよりも釣れるケースも珍しくなく、体力に自信のある方におすすめです。
③静岡県遠州灘でおすすめのアカムツ・キンメ・クロムツ船
静岡県遠州灘でおすすめのアカムツ・キンメ・クロムツ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
■愛知県南知多大山~伊良湖沖(アカムツ・クロムツ・キンメ)
①傾向と見通し
愛知県知多半島の南端に位置する大山沖や伊良湖沖はアカムツやクロムツといった中深場釣りの盛んなエリアです。
釣り期は11月頃から1月頃にかけての冬場と3月から5月の春季の年2回。
年によって冬場に爆釣することもあるようですが、全般的に春先が良いようです。
今季は良い日で30センチオーバーの良型主体に3~5尾と堅調!
現在は中深場釣りに出船している船はまだ少なく、伊勢湾と三河湾に挟まれた海域は魚影も濃いため、ワラサやヒラメ、カワハギやフグ、コウイカなどさまざまな釣り物に出船しており、四季折々の釣りが楽しめるのが魅力です。
名古屋市内からはで1時間半から2時間とアクセスも良く、年末年始の釣りにも最適。これから中深場釣りを始める方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
➁対策と攻略法
愛知県大山沖から伊良湖沖にかけての中深場釣りのポイントは、航程1時間前後の水深200~300メートル。
ただし遠州灘とは異なり、根の起伏が激しい地形を狙うことが多いため、底トントンで狙う胴突き仕掛けが必須です。
タックルは基本タックル。ロッドは7:3か6:4調子がベストで、落とし込み用のHタイプでも代用することが可能です。リールはPE3~4号を400メートル以上巻いておきましょう。仕掛けは3本針の胴突き仕掛けに、オモリ200号が基本です。
つけエサは、ホタルイカ、サバの切り身、イカタンが一般的で、他エリア同様、船宿で用意されるものの他に数種類用意しておくのがおすすめです。
オモリが着底したら素早く5メートルほど巻上げ、再びオモリを着底させて糸フケをとったら、底トントンでしばらく待つスタイル。できればつねに竿を手持ちで、こまめに底取りをするのが釣果アップの秘訣です。
なお、南知多ではレンタルタックルやマグネット板などの道具を持つ船宿が少ないため、とくに初心者は予約時にタックルや道具等の有無を事前に確認しておくと良いでしょう。
③愛知県大山沖~伊良湖沖
愛知県南知多大山沖~伊良湖沖にかけてのおすすめのアカムツ・クロムツ船は以下の通りです。詳細は各船宿にご確認ください。
真紅の魚たちがズラズラと!! ロッドに伝わるかすかな魚信。その一方で、海面下数百メートルという深海で多点掛けが繰り広げられる様子に、釣り人は大いに想像力を掻き立てられます。巻き上げを行うと、竿先に確かな手応え。 仕掛けが海面に[…]