いまや人気ターゲットとして知られるショウサイフグ。以前は千葉県外房の大原や東京湾などごく一部の地域で、冬の風物詩として楽しめる釣り物でしたが、現在では全国各地で周年釣れる身近な人気魚としての地位を確立しました。
私がはじめて外房大原へショウサイフグ釣りに出かけたのはかれこれ10年以上前のことで、ワラサやマダイの次なるターゲットとして選んだのがショウサイフグでした。そもそもフグなんて、年に一度か二度くらいしか食べられない高嶺の花。それが、
自分で釣ったフグを、自ら調理して食べられるなんて最高!
と興味を持ったのです。だいいち「ショウサイフグ」なんて名前自体知らなかったですし、当初は半信半疑で出かけたものです。
ところが、いざ釣ってみるととても楽しい釣りです。釣るというよりはむしろ「引っ掛ける」といった感じ。竿をシャクって誘いをかけたり、一定間隔で空アワセしたり、微妙なアタリも見逃さずアワセを入れます。これが案外難しくて、カワハギ釣りに近い独特の釣趣があります。しかしそれ以上に、
釣りたてのフグの身はプリプリで刺身や鍋、唐揚げなど超美味!!
釣って食べたら、病みつきになる、まさに中毒性の高いフグ釣り!!
現在関東では、茨城県沖や千葉県外房沖、東京湾の湾フグが絶好調!日並み次第で良い人50尾オーバーなんて釣果も決して夢ではありません。
すでに盛期を迎えているショウサイフグ釣りは早めの釣行がおすすめです!
ここでは、はじめてフグ釣りを楽しむ初心者や入門者などに、関東エリアをはじめタックルや仕掛け、地域別の傾向と対策、おすすめの船についてわかりやすく解説します。
ショウサイフグについて
ショウサイフグは、浅場の砂泥地に生息する体長20~30cmのフグです。値段も比較的安く庶民的なフグとして古くから流通され、最近では「湾フグ」など釣りのターゲットとして大変人気が高まっています。
この他、おもに沖釣りの対象となるフグには、アカメフグ(ヒガンフグ)やコモンフグ、そして「フグの王様」といわれるトラフグも一部の地域では専門に狙う船があります。
ご存じの通りフグ類は強い毒性を持ち、ショウサイフグも皮と内蔵に強い毒を持つため、食べれるのは肉(筋肉)と精巣(白子)のみ。したがって「ふぐ処理師免許」を持つ者でないと調理はできません。
「釣ったフグ、どうすればいいの!?食べれるの!?」と不安に思う方も多いでしょう。しかし心配はご無用です。
釣れたフグは処理師免許を持った船宿で捌いてくれるので安心!!
船宿では船頭や女将さんなどが免許を所持しており、港に戻ると目の前で見事な手つきで捌いてくれるので安心です。
なので、さっと水洗いすれば調理できる状態で持ち帰ることができるのです。刺身や唐揚げにフグ鍋、フグちりなど、ひと口味わっただけでフグ独特の繊細な身とプリッとした食感に魅了されるでしょう。普段なかなか口にすることが出来ないフグですが、ぜひ自分でショウサイフグを釣って食卓を賑やかに楽しんでみてはいかがでしょうか?
ショウサイフグはほぼ全国的に生息しており、とくに釣りの盛んな地域は、関東では茨城県沖、千葉県外房沖、東京湾、相模湾、また東海では伊勢湾、関西の大阪湾で大変人気の高い釣りてす。
しかし、地域や船によって、釣れる時期や釣り方、タックルや仕掛け、エサなどもさまざま。
いつ・どこで・どのように釣ったら良いのか!?
これからショウサイフグ釣りを始めようという初心者や、さらに釣果アップを目指したいという方々のために、今回は釣り味も食味も満点のショウサイフグ釣りの、基本的な釣り方や仕掛け、釣り船などをご紹介します!
ショウサイフグ釣りシーズン展望とおすすめの船
いまやショウサイフグは一年中釣れる釣り物といっても過言ではありませんが、地域によって最盛期はは異なります。もっとも春から初夏にかけてはオスには白子も入り、腹パンのショウサイフグが狙える季節です。
関東のショウサイフグ釣りは例年5月頃から本格的にスタートします。茨城県の鹿嶋沖や大洗沖、日立久慈沖がおもなポイントで、12月頃までが盛期となります。千葉県の外房大原沖では9月から解禁となり、年明け1月頃までが盛期。東京湾は5月から10月がピークで、春先にトラフグが狙える場所としても人気が急上昇中です。
東海地方では愛知県伊勢湾もショウサイフグ釣りの盛んな場所です。関東より開始時期がやや遅めで、例年11月~2月頃がピーク期となります。また関東ではなかなかお目にかかれないコモンフグも釣れたりします。
関西のショウサイフグ釣りはおもに大阪湾や瀬戸内方面で盛んで、11月から3月前半の冬場が盛期。とくにマダイで有名な兵庫県明石沖では近年ショウサイフグ釣りが大人気で、これからますます楽しみなエリアです。
これからショウサイフグ釣りを始める方は、まずよく釣れる時期とよく釣れる場所をチェックすることから始めましょう。実際に船宿等に事前に確認し、ショウサイフグが釣れるタイミングを見計らって、釣行計画を立てることが何より大切です。
タックルと仕掛け
フグ釣りの基本の釣り方はカットウ釣り。
カットウと呼ばれるオモリにエサ用のハリと掛けバリの付いた仕掛けに、アオヤギやアルゼンチンエビなどのむき身を付けて、誘いをかけて狙う釣り方です。
フグ釣りのタックルはほぼ全国共通です。しかしオモリ5~15号とライトタックルで狙う「湾フグ」や、オモリ25~30号で狙う「カットウ釣り」と様々なスタイルがあるため、オモリ負荷に応じた竿とリールのタックル構成が必要になります。
ショウサイフグ釣りにはおもに3つのスタイルがあります。
最もポピュラーな釣り方であるカットウ釣り。湾奥の浅場を攻める湾フグ、そして付けエサを喰わせる食わせ釣りです。とはいえ、
竿は8:2か9:1の先調子の1.5~1.8mでオモリ負荷20号前後・リールは小型両軸リール!
上記の要件さえ満たしていれば、カットウ釣りも湾フグでも、そして食わせ釣りまで十分釣りが楽しめます。もちろんフグ専用竿でなくても、先調子のカワハギ用の船竿とか、陸っぱりの穴釣り用の竿でも代用は可能です。
釣り方は地域や船などによって変わるため、あらかじめ船宿に確認しておきましょう。
ちなみに初心者にはカットウ釣りか湾フグがおすすめです。とくに湾フグは東京湾で大人気の釣りで、カットウ釣りをライト感覚で楽しめるのでフグ釣り入門には最適です。
それでは、ショウサイフグ釣りの各々タックルの基本型についてご案内します。
■カットウ釣りの基本タックル・仕掛け
カットウ釣りはショウサイフグ釣りで最もポピュラーな釣り方です。
関東では茨城沖から千葉外房、東京湾や相模湾、伊勢湾や関西の一部の船でも多く採用されています。
おもに水深20~60メートルの浅場から中場で、20~30号のオモリにエサを付け2本の掛け針のついたカットウ仕掛けで誘いをかけて狙う釣り方です。ショウサイフグの繊細なアタリを見逃さずに、敏感な穂先を持つ8:2調子の先調子の竿と小型両軸リールがベストマッチング。
専用竿でなくてもカワハギ用の竿でも十分実釣可能です。PEラインは1~1.5号で小型両軸リールに200mほど巻いておきましょう。ボトム付近を狙う釣りなのでリールはカウンターが付いてなくても大丈夫です。
カットウ仕掛けは各メーカーから色々なタイプが販売されていますが、個人的にはヤマシタのショウサイフグ仕掛け(25~30号)がおすすめです。
カットウ釣りではカットウのオモリの重さとカラーがポイント!
事前に船宿で「当たりカラー」を確認しておくことをおすすめします。
とくにカラーは時間帯によって異なるので、朝マヅメから日中にかけての当たりカラーを船宿に詳細にヒヤリングしておくと良いでしょう。
①カットウ釣り基本タックル
➁カットウ仕掛け
カットウ仕掛けはオモリのカラーによって釣果が左右されるといっても過言ではありません。
とくに時間帯や潮況(濁りや潮流等)によって「当たりカラー」が変動するため、あらかじめカットウ仕掛けのバリエーションはなるべく多めに用意しておくのがおすすめです。
時間帯でいうと、朝一はブラック(黒)やゴールド(金)、さらに日が昇り始めたらオレンジ。とくにオレンジ(アオヤギカラー)は全国各地で絶対的な実績を誇るため、マストアイテムと覚えておきましょう。
■湾フグの基本タックル・仕掛け
湾フグ釣りは、東京湾の湾奥の浅場で、細いラインと軽いオモリを使ったライトタックルのフグ釣りでゲーム性も高いため近年大変人気の高い釣りです。釣り方はおもにカットウ仕掛けよりも小さいサイズのカットウ釣りと、胴突き仕掛けに枝スをつけてエサを喰わせる食わせ釣りがあります。
このうちカットウ釣りが最もポピュラーな釣り方ですが、釣り場や船によって釣り方が異なるので事前に確認しておくことが大切です。
湾フグでは水深5~15メートルといった浅場を狙うため、湾フグのカットウ釣りは一般的なカットウ釣りよりも一回りライトタックルで狙います。湾フグ専用竿に小型の両軸リールにオモリは5~10号の丸玉オモリを使用します。
現在では湾フグのカットウ仕掛けも各メーカーからさまざま販売されており、初心者や入門者は市販の仕掛けを3セット以上用意しておくのが無難です。
なお湾フグでは、付けエサはアルゼンチンアカエビを使用するのが一般的です。
①湾フグ基本タックル(チラシ式)
➁湾フグ仕掛け
湾フグ仕掛けには、カットウ釣りとおなじノーマルタイプと、湾フグ独特のチラシタイプがあります。
チラシバリのタイプは、おもに東京湾や相模湾で多用されている仕掛けで、フォールのときにアタリが多いときやボトムよりも上層を狙う際に適しています。
カットウも湾フグも、フグ釣りにおいてはフグのバイトによるハリスの損傷も多いことから、なるべく予備の仕掛けをたくさん用意しておくことが大切です。
■食わせ釣りの基本タックル・仕掛け
湾フグ釣りのもう一つの釣り方として胴突き仕掛けを使った食わせ釣りがあります。湾内にあるノリ棚の近辺、起伏がある岩礁帯や深場などを攻めるときの釣り方です。このため食わせ釣りはカットウ釣りよりもやや重めの仕掛けです。
食わせ釣りは文字通り、カットウ釣りとは異なりフグを「引っ掛ける」釣りではなく、付けエサをダイレクトに「食わせる」釣り方です。
竿とリール、道糸といった基本タックルは湾フグ釣り用のタックル構成と同じです。竿は湾フグ専用竿でなくてもカットウ釣り用の竿やカワハギ用の竿でもOKです。リールにはかならず道糸を最低200メートル以上巻いておきましょう。
仕掛けは、食わせ釣り用の胴突き仕掛けが市販品や船宿仕様などさまざまあります。初心者や入門者は3セット購入しておくと良いでしょう。
①食わせ釣り基本タックル
➁食わせ釣り仕掛け
フグの食わせ仕掛けは胴付き2~4本針が基本。フグは、鋭い歯で仕掛けごと噛み切ってしまうため、ビニールパイプ等で補強することが必要です。
フグの食わせ釣りは、カワハギ釣りとほぼ同じ釣趣といっても過言ではありません。つけエサにはむきエビ、アオヤギやアサリ等の貝類を多く使用します。
現在では各メーカーからフグ釣り用の食わせ仕掛けが数多く販売されていますので、1回の釣行で最低5セットは用意しておくと良いでしょう。
エサと付け方
ショウサイフグ釣りのエサは、地域や釣り方などによって異なります。茨城鹿嶋沖や千葉外房沖などのカットウ釣りではアオヤギ(バカ貝)のムキ身が一般的ですが、東京湾の湾フグ釣りや相模湾などではアルゼンチンアカエビを使用したり、食わせ釣りではアマエビ(甘海老)を数粒付けたりします。
またベテランの中には、イカの短冊やアサリのむき身、オキアミなど特エサを用意する方もいますが、初心者や入門者は船宿で支給されるエサで十分ですのでご安心ください。
たいていの船宿では、乗船料込みでエサと氷が付いているので事前に用意する必要はありません。万一エサを使い過ぎてエサ切れになっても別途料金で追加で購入することも可能です。
つけエサは通常パック詰めになって冷凍の状態で支給されるため、出船時にパックにいれたまま海水に漬けて解凍しておくと、実釣開始とともにすぐに使えるので安心です。
ショウサイフグに限らずフグ類の魚はおちょぼ口で、カワハギと同様「エサ盗り名人」と言われ、エサの付け方がとても重要です。
基本的にはエサが落ちないように付ければ良いのですが、エサ取り名人のショウサイフグに突かれても外れにくく、掛かりが良いように工夫するのがコツです。ここではアオヤギとアルゼンチンエビ各々の付け方について解説します。
■アオヤギの付け方(カットウ釣り)
アオヤギはバカ貝とも呼ばれ、ショウサイフグのカットウ釣りで最も使用されるエサです。一般的に船宿ではムキ身で支給されるため、オモリの付いた親バリに3~4個縫い刺しします。アオヤギは集魚効果が高く、ショウサイフグをおびき寄せる最適のエサです。
ショウサイフグはアオヤギのワタ(キモ)の部分が大好きです。ワタは身崩れしやすいためワタの部分を中に閉じ込めて、全体的に一つの固まりのように見せるのがコツです。
手順は以下の通りです。コツさえつかめれば誰でも簡単に出来ますよ。
- ワタ(キモ:黒い部分)にハリを刺す
- ハリ先をベロ(オレンジの部分)に入れる
- ベロ(オレンジの部分)を縫い刺しする
- 大きい物は2~3個・小さい物は4個位こき上げる
- 最後にヒモ(余った部分)を縫い刺しして完成
■アルゼンチンアカエビの付け方(湾フグ・食わせ釣り)
アルゼンチンアカエビは、湾フグの基本となる鉄板エサです。アルゼンチンエビ以外にもバナメイエビやブラックタイガーでも釣れます。エビエサはショウサイフグの好物で食いも良く、身が柔らかいだけに付け方を間違えるとすぐに取られるかロストしてしまいます。
アルゼンチンアカエビは締めておくと身が引き締まりエサ持ちが良くなるので、時間的に余裕があれば船宿から支給されたエサに塩を振っておくのがおすすめです。
手順は以下の通りです。慣れるまでが大変ですが、船長等に聞いてコツを覚えれば簡単です。
- 頭を落とし、殻を2~3節剥く
- 尻尾を少しだけ残してカットする
- 尻尾からハリ先を入れ1節目の硬い部分に抜く
- ハリを引っくり返して再び殻の真ん中に刺す
- 2~3節目の硬い部分に抜く
- 尻尾の硬い部分と殻に2回通すことで外れにくくなる
エリア別ショウサイフグの釣り方と攻め方
それでは関東を中心に東海や関西まで、地域別のショウサイフグ釣りの釣況や釣り方・攻略法について解説します。
今回はカットウ釣りから湾フグや食わせ釣りまでひと通り解説しています。すでに5月頃から始まっているフグ釣りですが、今年も各エリアで好釣果が伝えられています。これから本格的な釣り期を迎えるにあたり、おすすめの船もご紹介しますので、ぜひ釣行のお供としてご覧ください。
釣り方や仕掛け・エサ等は地域や船によって異なりますので、釣行前の予約時にかならず詳細を確認しておきましょう。
■茨城・日立~鹿嶋沖
①傾向と見通し
茨城県日立から鹿嶋沖にかけてのショウサイフグの釣り期は例年10月から翌年5月頃まで。とはいえ最近は一年中出船しているといっても過言ではないほど、関東ではカットウ釣りの盛んなエリアです。
ポイントは日立久慈沖から大洗や鹿嶋沖の水深20~50mで、港前の近場から航程1時間ほどの遠場まで幅広い範囲を探ります。
現在の釣況は日並みによって多少ムラはありますが、トップ20尾前後で良型のトラフグも混じったりするようです。秋から冬にかけて本格シーズンを迎えるだけに、これからますます期待が高まるエリアと言えるでしょう。
茨城沖のショウサイフグ釣りの魅力は、型が比較的良型であることと日ムラが少ないこと。出船できればアブレることも少なく平均的に釣れ、盛期にはトップ束(100尾)超えも珍しくありません。まさにショウサイフグ釣りファンにとってはベンチマークすべきエリアです。
➁対策と攻略法
タックルは基本のタックル構成で、竿は先調子で1.5~1.8mのカットウ専用竿かカワハギ竿。リールは小型両軸リールで、オモリは30号のWバリのカットウ仕掛けを使用します。エサは通常アオヤギを使用しますが、一部の船宿ではアルゼンチンアカエビやホヤ貝なども別売りしています。
カットウ仕掛けの人気カラーは夜光グリーン・ピンク・ブラック・アオヤギカラーで、潮況等によって使い分けるのがポイントです。とくに時間帯でヒットカラーが変わるので注意が必要です。
ポイントは航程15~40分の水深20~30mと近場。仕掛けが着底したら糸フケを取り、ハリスの長さ分巻いてアタリを待ちます。活性の高い日はここで掛かることも頻繁にあります。ショウサイフグ釣りは底付近を集中的に攻める釣りです。しばらく待ってアタリが無い場合はオモリを再びフォールさせて誘いをかけます。
潮況によってはタイム釣りも有効です!タイム釣りとは、タナ取り後に3~5秒間隔で空アワセを入れる釣り方で、誘いも兼ねるためカットウ釣りでは重要なテクニックです。
ショウサイフグ釣りで、周りの人たちは釣れているのに自分だけ釣れないというケースは、エサ付けに起因していることが多いので、一度船長さん等に確認したもらうのが良いでしょう。
③茨城県日立~鹿嶋沖でおすすめのショウサイフグ船
茨城県日立沖~鹿嶋沖でおすすめのショウサイフグ船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■千葉・外房飯岡~大原沖
①傾向と見通し
千葉県外房大原は関東のショウサイフグ釣りのメッカです。おそらく茨城・外房のショウサイフグ釣りの原型を作ったのが、ここ千葉県大原港の船ではないでしょうか。
千葉県外房のショウサイフグ釣りは9月解禁で、翌年5月頃までが釣り期。これから年末にかけて秋冬シーズンが最も活況を呈する時期です。都内からのアクセスも良く、ピーク時期になると多くのショウサイフグ釣りファンで賑わいます。
ポイントは航程20~50分の水深20~40mの砂地帯。カットウ釣りで狙うショウサイフグ釣り場として最適な環境を有しています。外道もトラフグにイシガレイやホウボウなど多彩。初心者や入門者にとって、初めてショウサイフグ釣りにチャレンジする方にはおすすめです。
今年は開幕早々好スタート!日並みでトップ50尾オーバーの大爆釣と絶好調!
しかも尻上がりに釣果が伸びているだけに要チェックです!今後ますます楽しみな千葉県外房のショウサイフグ釣りには絶えず熱視線を向けたいものです。
➁対策と攻略法
タックルはカットウ釣りの基本タックル。というか、カットウ釣りのタックルと仕掛けはすべて外房のショウサイフグ釣りをベースにしています。カットウ仕掛けはオモリ25~30号でWバリ仕様。エサはアオヤギの一択です。
カットウ仕掛けのカラー(色)がポイント!
カットウ仕掛けのオモリの定番カラーは、アオヤギカラーを筆頭にピンク・ブラック・夜光グリーンやゴールドも。時間帯によってヒットカラーが変わるので、こまめにカットウ仕掛けのカラーをチェンジすることが大切です。
千葉県外房のカットウ釣りで大切なことは、微かな違和感を感じたら即アワセか、誘いをかけてアワセを入れたり、前述の空アワセも有効なテクニックです。オモリが着底したらハリス分巻き上げて誘いをかけたりステイさせたり、手を変え品を変え探ってみましょう。
これから数・型ともに楽しめる千葉県外房のショウサイフグ釣りは、秋冬のターゲットとしてイチ推しです。初心者や入門者でも手軽に楽しめるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?
③千葉県外房飯岡~大原沖でおすすめのショウサイフグ船
千葉県飯岡沖~大原沖でおすすめのショウサイフグ船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■東京湾(千葉・東京・神奈川)
①傾向と見通し
東京湾は全国を代表する湾フグ釣りのメッカです。東京湾の湾フグはいまや周年釣れる釣り物ですが、5月から7月の初夏と10月から12月の冬場が最も釣れる時期です。近年ではショウサイフグだけでなく、アカメフグ(ヒガンフグ)やトラフグを狙う船も珍しくなく、東京湾の湾フグはますます活況を呈しています。
東京湾といえば何といってもアクセスの良さが魅力。出船する港も千葉県・東京都・神奈川県と3都県にまたがり、船によって釣り方もさまざまです。ポイントは航程10分程度の港前から北は本牧~羽田沖、東は大貫や富津沖、南は猿島や久里浜沖までのかなり広い範囲にわたります。水深は10メートル前後の浅場で、初心者や入門者にとっても非常に釣りやすいエリアです。
今年も全般的に好釣!連日トップ30尾オーバーで、アカメフグやトラフグも混じり平均15尾前後の釣果が続いており、数・型ともに堅調な状況です。
これから冬場のトップシーズンに向けてますます楽しみな東京湾の湾フグ。初めてフグ釣りに挑戦してみたい方にとっては最適なフィールドですので、ぜひ今年はフグ釣りデビューしてみてください!
➁対策と攻略法
東京湾の湾フグの釣り方はカットウ釣りと食わせ釣りがあります。またベテランの中にはカットウ仕掛けに食わせ仕掛けをミックスして釣る方もいるなど、タックルや仕掛けもさまざま。初心者や入門者は基本のタックル構成と仕掛けを用意すれば十分釣りを楽しむことができます。
タックルは基本の湾フグ用タックルで、竿は1.5~1.8mの湾フグ専用竿か同クラスのライトゲームロッド。リールは小型両軸リールでPE0.8~1号を200m巻いておきましょう。
仕掛けは湾フグのカットウ仕掛けと食わせ仕掛けを各々2つずつ用意しておくと、根掛り等で仕掛けをロストしても安心して釣りが楽しめます。カットウ仕掛けも食わせ仕掛けも、市販のものや船宿で販売されているものを購入しましょう。カットウ仕掛けは丸玉オモリ5~15号を使用し、とくにオモリのカラーに留意すると良いでしょう。食わせ仕掛けは2~3本針でハリは丸カイズ13号が標準です。
エサはアルゼンチンアカエビが主流です。一部の船宿ではアオヤギやホヤなども販売されていますが、アルゼンチンアカエビだけでも釣果はあまり変わらないのでご安心ください。
東京湾の湾フグは海底がほぼフラットなため、仕掛け投入時に船下だけでなく沖目にキャストして探る釣り方も有効です。ボトムから1m付近をゆっくりフォールさせたり空アワセしてみましょう。
③東京湾(千葉県・東京都・神奈川県)でおすすめのショウサイフグ船
東京湾(千葉県・東京都・神奈川県)でおすすめのショウサイフグ船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■神奈川・相模湾
①傾向と見通し
相模湾のショウサイフグ釣りは比較的歴史も浅く、湾フグとカットウ釣りの中間的な釣り方で攻めるのが特徴。基本的に周年釣れますが、盛期は例年10月頃と2~3月頃の2回到来します。
出港場所は鎌倉から茅ケ崎の「湘南」と呼ばれるエリア。天気の良い日には江の島の向こうに側に雄大な富士山を望みながら釣りが楽しめる絶好のロケーションです。船宿の数こそ少ないですが、都内からのアクセスも良く観光も楽しめるだけに、近年は人気急上昇中!
ポイントは航程10~20分の鎌倉沿岸および茅ケ崎沖の水深15~25メートルで、ショウサイフグをメインにトラフグやアカメフグ、コモンフグなど多彩なフグが釣れます。
9月現在すでにショウサイフグに出船していますが、良い日でトップ20尾とまずまずの状況。外道でマダイやカンパチなども釣れているようですが、今年はとくに厄介な外道であるサバフグが多いため、サバフグ対策が必要です。
とはいえ、これから釣況が上向くと期待される相模湾のショウサイフグ釣り。湘南の風を満喫しながら冬の味覚をぜひ味わっていただきたいものです。
➁対策と攻略法
相模湾のショウサイフグ釣りのタックルは湾フグのタックルでOK!東京湾よりもやや深場を狙いますが、使用するオモリは10~15号で、カットウ仕掛けも基本仕様のチラシ式(上図参照)です。現地の船長曰く、カットウ仕掛けの上に食わせ仕掛けをミックスして付ける❝ハイブリッド式❞も食いの渋いときには有効だそうです。
ただし、相模湾は東京湾よりも岩礁帯があり根の起伏が激しいため、ポイントや潮況によって根掛りに注意しなければなりません。こうしたポイントでは仕掛け投入時にキャストするのは控え、船下を重点的に狙うと良いでしょう。
エサはアルゼンチンアカエビを使用します。チラシ式の場合はオモリの付いたテンヤ針(親針)に上図の通り本エサを付け、チラシ針(孫針)にはアルゼンチンアカエビムキ身か甘エビを付けてフグをおびき寄せます。(上図参照)
また厄介な外道のサバフグ対策としては、グロー系の派手なカラーのオモリは使用せずなるべく地味なカラーを使用したり、派手なロッドアクションはしないようにしましょう。サバフグは状況によってはPEラインまで噛み切ってしまう恐れがあるため要注意です。
ショウサイフグ釣りは一尾一尾コツコツと釣り上げていくのが大切です。ヒットした後はつねに道糸のテンションを一定に保ちながらリールを巻き上げるように心がけましょう。
③神奈川・相模湾でおすすめのショウサイフグ船
神奈川県相模湾でおすすめのショウサイフグ船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■愛知・伊勢湾
①傾向と見通し
愛知県と三重県に面した伊勢湾は中部東海エリアで最もショウサイフグ釣りの盛んな場所です。とくに愛知県知多半島の師崎沖から伊良湖沖などは、ショウサイフグ釣りは冬の風物詩として多くの釣り人で賑わいます。
伊勢湾でのショウサイフグの釣り期は例年11月頃から3月頃までの冬場と、関東よりもやや遅いのが特徴。もっとも最近は釣況次第でほぼ周年出船しています。ポイントは航程30分前後の師崎沖を中心とした南知多沖の全域で、水深7~30メートルを攻めます。
シーズン初期の11~12月は、浅場でショウサイフグ主体にアカメフグ(ヒガンフグ)やコモンフグなどの数釣りが楽しめ、初心者や入門者には最適な時期です。年の明けた1~2月頃になると深場での良型が狙える時期となります。
現在はトップシーズンではないためぽつぽつ程度ですが、ショウサイフグとカワハギのリレー船なども出船しており楽しさ2倍!これから釣況が上向く冬場が到来し、中部東海エリアのフグ釣りファンの方にとっては要注目。釣果が急上昇しはじめたら迷わず釣行のタイミングです。
➁対策と攻略法
伊勢湾のショウサイフグ釣りでは、カットウ釣りの基本タックルに準じたタックル構成と仕掛けを使用します。竿は1.5~1.8mのカットウ専用竿またはカワハギ竿など。リールは小型両軸リールでPE1~1.5号の道糸を200m以上巻いておきましょう。
エサはウタセエビ(乗船料込み)が支給されますが、アオヤギのむき身も有料で提供されています。(1パック500円)実績的にアオヤギの方が食いが良いようです。またアルゼンチンアカエビを持参する方も釣果を上げています。
伊勢湾では、底から少し浮かせて狙うスタンダードなカットウ釣りと、ボトム付近を底べったりで狙う「ゼロテン」の底釣りがありますが、最近注目を集めているのが「カットウアーム仕掛け」。カットウアーム仕掛けはフグの活性が低い時やスレているフグを狙うのに有効な釣法で、ぜひ試していただきたい仕掛けです。
また、伊勢湾は根が多い起伏のある場所を攻めることも多く、予備の仕掛けやハリなど多めに用意しておくのがおすすめです。根掛りの多いポイントでは食わせ釣りも有効ですが、まずはカットウ釣りをベースに実釣を組み立てましょう。
③愛知・伊勢湾でおすすめのショウサイフグ船
愛知県伊勢湾でおすすめのショウサイフグ船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
■大阪湾~瀬戸内(大阪・兵庫)
①傾向と見通し
大阪府から兵庫県に跨る、大阪湾から瀬戸内にかけてのショウサイフグ釣りは、近年関西でも人気沸騰中の冬場の代表的な釣り。もっとも関西ではまだ冬場限定の釣り物です。釣り期は伊勢湾と同様、例年11月頃から3月までの冬場で、関東よりも遅いのが特徴です。
大阪湾から瀬戸内にかけてのショウサイフグ釣りは東京湾の湾フグとはやや異なり、浅場ではなく水深15~60メートルの深場を狙います。そのぶん釣れるショウサイフグも大型が多く、30cm級から40cm級の特大サイズも。
とくに大阪湾から兵庫明石沖にかけての深場は平たんな砂泥地も多く、高砂沖~家島沖の15~30mと浅場で狙う船もあれば、神戸~明石沖の60~70mと深場を攻める船もあります。カットウ仕掛けでも対応は可能ですが、胴突きタイプで重めのオモリを付けた仕掛けも使用されます。
現在の釣況は、ショウサイフグを中心にサバフグ混じりで10~20尾の釣果。シーズン前でぽつぽつですが、10月以降冬場にかけて釣果UPが大いに期待されます。
今後は関西エリアでもショウサイフグ釣りが関東や愛知並みに流行する兆し!大阪や兵庫など関西在住のフグ釣りファンの皆さまにとっては見逃せないターゲットになることは間違いなしです。
➁対策と攻略法
大阪湾から瀬戸内にかけてのショウサイフグ釣りではカットウ釣りの基本タックル、またはタチウオのテンヤ釣りのタックルでも代用は可能です。深場狙いで重めのオモリを使用するため、通常のカットウ釣りよりもヘビーなタックル構成になります。
竿はカットウ専用竿またはカワハギ用竿かタチウオテンヤ竿。リールは小型両軸リールで、PE1.5~2号を最低200m巻いておきましょう。仕掛けはオモリ30号のカットウ仕掛けが基本ですが、50号のオモリを付けた関西特有のテンビン仕掛けも使用したりします。
テンビン釣りは、関西エリアでは波止釣り本舗さんの「フグ・カワハギ かかるんです」が大人気商品!下オモリ式なので、中層狙いや 根掛りが少ないポイントでは 直オモリ、根が荒いポイントでは 捨て糸仕様で使うと効果を発揮するらしいです。
エサは地域や船宿によってそれぞれ異なりますが、アルゼンチンアカエビやアオヤギ、アケミ貝などと多彩ですが、船宿から支給されるエサをベースに予備エサを一つ用意した方が良いでしょう。
まだまだ未開拓な大阪湾~瀬戸内のショウサイフグ釣りですが、それだけに今後伸びしろも大いに期待できる楽しみなエリアです!
③大阪&兵庫・大阪湾~瀬戸内でおすすめのショウサイフグ船
大阪府および兵庫県でおすすめのショウサイフグ船をご紹介します。釣り方や仕掛け等詳細は事前にチェックしておきましょう!
ショウサイフグの処理法
帰港後、船宿に持ち込まれた釣果は釣り客ごとに仕分けされ、船頭や女将など船宿のスタッフ等の手によって下処理が施されます。
頭と尻尾を取って皮を剥いで内蔵を取り出すだけなのですが、それは実に鮮やかな手つきで、釣り客が固唾をのむように見守るなかで次から次へと捌かれていきます。
下処理が済んだショウサイフグの肉や白子は、釣り客ごとにビニール袋に入れてもらえます。ただし、段階ではまだ血や細かい繊維が身に付いているため、後で洗わなければならないので注意が必要です。釣り人の中には現地で海水に浸して洗う方もいらっしゃいます。
そのまま持ち帰る場合は、フグの身を一旦取り出し一切れずつ尻尾から頭にかけてしごいて背骨の中の血を取り除くと安心です。
身はジップロック等に入れて氷や保冷剤が入ったクーラーボックスに入れて持ち帰ります。持ち帰ったフグの身は、まず水道水でよく洗い、筋や膜などは手でしごくようにきれいに取り除きましょう。
洗い終えたフグの身は、一切れずつキッチンペーパーに包んでジップロックに入れた状態で、冷蔵庫に寝かせておきましょう。
ショウサイフグは当日でも食べられますが出来れば2~3日。アカメフグは1週間程度。トラフグは10日以上冷蔵庫で寝かせると美味しく食べれます!
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