ティラピア950gを頭に4尾GET タイ・バンブアトン 20221012(バックナンバー)

2022年10月、バックナンバーの投稿です。タイに来て10日が経ち、ようやく釣りに出かけるチャンスが訪れました。この日をどれだけ待ち望んだことか…!?笑

今回の狙いは現地の大衆魚ティラピア。1月の釣行でそのふっくらした白身の味わいに感動してしまい、迷わずリピートすることにしました。

向かうのは、自宅から1時間ほどのバンブアトンにあるルンピアという釣り公園です。前回は知人家族と一緒に車で出かけましたが、今回は公共の交通機関を使っての単独釣行です。

当日は晴天に恵まれ絶好の釣り日和となりました。10時半過ぎに期待に胸を膨らませていざ出発です。

バスを乗り継いで行くローカルな釣り

自宅近くからノンダブリーの西の中心地バンヤイまで行き、さらに小型バスに乗り継いぐこと約30分。ドアTOドアで1時間ほどです。なんと片道運賃が合計で25B(約100円)と手軽に行けるのが魅力です!

しかも、入漁料は50B(日本円で200円)と激安!

もちろん入漁料は釣り人のみでギャラリーは無料。前回行ったサムットサコン県の管理釣り場のさらに半額と非常に安い料金設定です。

さて、中継地点となるバンヤイからは小型バスが1時間に1便しか出ていません。小型バスといってもトラックの荷台を改造して幌を付けたほどの車体です。

繁華街を離れ住宅街の細い路地を右に左に走り抜けると、のどかな田園風景が広がります。前回同様、タイの管理釣り場の多くはこうした郊外の中に広大な池を持つようです。

バスに揺られること約30分。運転手に声をかけて降りると、小川にかかる橋のたもとでした。ぐるりと辺りを見回しているとはるか前方に白い看板が見えました。おそらくあそこだろう、と見当をつけ看板目指して歩きます。

管理釣り場

入場・受付等

手前の駐車場を入っていくと受付があります。気立ての良い女性親切に対応してくれます。言葉の端々で、彼女の喋るタイ語の意味は辛うじて理解できました。

❝入場料は50バーツ。ティラピアかビッグフィッシュ(メコン大ナマズ・パーカーホ)2つの池があるよ。釣る魚によってエサは違うからね。釣った魚は1キロ80バーツで持ち帰りOKだよ!❞

私が❝プラーニン(ティラピア)❞というと、彼女は笑みを浮かべすぐにエサを紹介してくれました。エサといっても粉末状になった練りエサで、クロダイ釣りに使うコマセのような色をしています。

エサ2パックを購入し入場料と合わせて100バーツを支払い会計を済ませます。

入口の脇に置いてあるバケツとスカリを持っていよいよ入場です!

釣り場

受付のある母屋をくぐり抜けると左右に大きな池が広がります。左手がビッグフィッシュ、右手がティラピア専用の池のようです。上の写真は母屋を対面して見たティラピアの池になります。

平日水曜日の現地時間午前11時過ぎ。すでにビッグフィッシュの池に5組ほど、ティラピアの池に1人だけ先客がいました。

母屋からほど近くのポイントに釣り座を構え、向かいの東屋に荷物を置いて腰掛けました。タイの管理釣り場では、日差しを避けるための東屋が池づたいに連なるように設けられているのが特徴です。

この東屋はファミリーフィッシングなどグループでの釣行にうってつけだと思います。もちろん一人でものんびりと釣りが楽しめます。

池が目に飛び込んできた瞬間から、がぜんヤル気スイッチがONになりました!

タックルと仕掛け

タックル

今回はいま流行りのモバイルロッドを持参しました。持ち運びにも便利でなおかつ色々な釣りに使えるタックル構成!また旅行の際も、スーツケース(受託手荷物)の中にすっぽりと納まるため大変重宝しますよ。軽量コンパクト&オールマイティで、釣り人ならぜひ一本は持っておきたいアイテムです。

最近の釣りの動向として、ライトゲームとかライトタックルとかが盛んですが、なるほどこんな時こそライトタックルは重宝するとつくづく実感しました。

仕掛け

現地でのティラピア釣りには一般的に2通りの釣り方があるようです。一つはコイの吸い込み仕掛けのようなものを使ってダンゴを投げ入れるブッコミ釣り。もうひとつはヘラブナ釣りのように細い棒ウキを使ったウキ釣りです。

詳しくはトピックスで解説していますので、こちらをご覧頂けると幸いです。

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ティラピアの吸込み仕掛け

ここでタイの釣具店で販売されているティラピアの最も一般的な吸込み仕掛けをご紹介します。

下の写真の通り鯉の吸込み仕掛けに非常に似ています。でも、よく見ると、微妙に違うと思いませんか!?私自身、鯉の吸込み釣り自体経験がないので何とも言えませんが、釣り方やエサの付け方などの要領はほとんど同じです。

実際、タイではショアでもオフショアでも日本の釣りがかなり浸透していることが窺えます。むしろ、どちらが発祥なのか詳しくは解りません。現地には日本のような釣具の大型量販店がないため小売店が大半です。そこに行けばたいてい上の仕掛けが購入できます。

ご興味がある方は、お気軽にお問合せください。

エサ

仕掛けのセットが済んだらエサ作りに取り掛かります。

受付時に購入した2種類の粉末状のエサをバケツに入れ、少量の水を混ぜながらコネていきます。水が多過ぎても少な過ぎてもダメで、水の加減が非常に重要であると教えていただきました。こうした点はクロダイ(チヌ)のダンゴ釣りやヘラブナ釣りと同じですね。

ある程度水中でバラケて集魚効果を高めた方が釣果アップにつながるようです。

ここでは前回とは異なり、サイマキエビといった付けエサは使わず粉末状の練りエサのみです。ただしダンゴ用と付けエサ用の練りエサは、ヘラブナ釣りのバラケエサと喰わせエサのように微妙に水の加減を調整する必要があるようです。

実釣

仕掛けを埋め込むように手のひらの上でダンゴを握ります。このときハリも3~4本同時にダンゴの中に入れるのがコツです。さらに付けエサを残ったハリに付けてダンゴの下に垂らします。

いよいよ仕掛けの投入です。ダンゴを付けると少しウェイトオーバーになり、ダンゴがバラケやすいためなるべく竿の弾力を活かして慎重に投入します。

仕掛けが着水したら糸フケを取り、のんびりとアタリが来るのを待ちます。

何投かするうちに竿先がクンクンと小刻みに何度か曲がりましたがなかなかヒットしません。仕掛けを回収して同じポイントへ投入します。集魚効果を高めるため仕掛けはなるべく同じポイントへ投入するのが大切コツです。

開始1時間後にようやく大きなアタリが来ました!軽くアワセると竿先にズシリとした重み。ゆっくりとリーリングして手元に寄せます。ティラピアという魚は横に走ったり鋭い突っ込みを見せるので注意が必要です。

上がってきたのは800グラム位の本命。やや小ぶりとはいえ幸先良いスタートに思わずニンマリです!

ヒット&バラシ!

太陽も真上に上り、ここで昼食タイム。タイの管理釣り場にはレストランも併設されており、自転車の出前まであってホスピタリティ充実!食後にはのんびりと昼寝したい気分です。

その後何尾か追釣して徐々にサイズアップしていきますが、強烈な突っ込みでハリス切れや取り込みに失敗したりと、いまひとつ釣果が伸び悩みます。

やがて陽は西に傾き気がつけば午後3時半。開始からおよそ5時間が経ちました。冒頭でお伝えした通りバスが1時間に1本しかないため、帰路を考えるとそろそろ納竿のタイムリミット。仕方なく後ろ髪をひかれる思いで終了しました。

本日の釣果はティラピア4尾!

初の単独釣行にしてはまずまずですかね。

計量・持ち帰り

スカリに入った釣果のうち最も大きい一尾だけ残してあとは全部リリースです。今回は現地のローカルフードであるティラピアの揚げ焼きを調理するためです。

持ち帰り用のティラピアはスカリに入れたまま計量に持ち込みます。受付の時とは別の女性が魚を取り出しビニール袋に入れて秤に乗せて検量してくれます。わずかに1キロに届かず950グラムでした。

『60バーツだよ』テイクアウト料金はキロあたり80バーツですから、少しだけおまけしてくれたのですかね!?笑

会計を済ませ、リュックを背負い手にはティラピアの入ったビニール袋をぶら下げてバス停へ向かいます。ビニール袋は丁寧に二重に包んであるので持ち運びも安心です。

定刻を過ぎることわずか3分でバスがやって来ました。内心ホッとひと安心。ローカル感満載のバスとはいえ運行時間はキッチリ正確だということが理解できました。

これで再訪(リベンジ)決定だな!

ひそかに決心して、途中バンヤイのマーケットで夕食を仕入れ帰路に着きました。

コスパ最高なタイの釣り&料理

今回はノンタブリー県バンヤイ近郊のバンブアトンにある管理釣り場で、ティラピア釣りを大いに満喫しました。

何といっても、往復の交通費と入場料+エサ代+飲食代で250バーツ(約1,000円)で丸1日たっぷりと釣りを楽しむことができるので、家族連れやグループなどでタイのローカルな釣りをのんびりと楽しむには最適です!

タイには、今回の管理釣り場のようなローカルな釣り場がたくさんあります。しかもレンタルタックルやエサ・仕掛けも常備しており、食事や軽食、ソフトドリンクなど至れり尽くせりです。

ぜひ皆さまもタイのソウル・フィッシングをお楽しみください!

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