乗っ込みクロダイ(チヌ)大特集:今年こそクロダイが釣りたい方・大物が釣りたい方必見!

日本全国で多くの釣り人を魅了するクロダイ(チヌ)が、いよいよ乗っ込みシーズンを迎えています。

Spring has come!

大勢のクロダイファンにとって身体が疼くほど待ち焦がれた季節の到来です。当然のことながら、毎年春の乗っ込み期を迎えると磯や堤防などの釣り場にはどっと人が押し寄せます。

この時期浅場の沿岸域に乗っ込んで来るクロダイは、産卵を控えて活発にエサを捕食します。このため初心者でも比較的簡単にクロダイを釣ることができます。しかも50センチオーバーの年無しと言われる大型のクロダイを釣ることも決して夢ではありません。

かく言う私自身、釣りバカの道を歩むことになった原点は、この時期に46cm・2.2kgの腹パンの乗っ込みクロダイを釣ってしまったからなのです。いま思えば、ビギナーズラックに他ならないと思いますが、このビギナーズラックのチャンスが高いのが乗っ込み時期なのです。

以来、私は約4年間にわたり通算300尾以上のクロダイを釣り上げて来ました。そこで今回は、

『今年こそクロダイが釣りたい!』

『もっと大型のクロダイを釣りたい!』

という方々のニーズに応えるために、なるべくコスパも良くて、高い確率でクロダイをGETする方法をご紹介したいと思います。

乗っ込みクロダイを釣るための近道!基本的な3つの条件

どの陸っぱり釣りにも共通することですが、とりわけクロダイ(チヌ)を釣るには釣り場やポイントの選び方が釣果を左右します。喩えは悪いかも知れませんが、パチンコと同じようなものです、

釣れない場所&ポイントで釣りをしても、絶対に釣れません!

まさにパチプロと言われる名手が「出ない台」でどれだけ時間とお金を費やしたとしても、難しいのと同じで、どんなに腕の立つ釣り名人が釣れない場所で釣りをしたとしても釣れません。しょせん時間とお金の無駄遣いです。つまり名人といわれる強者は釣れる場所(出る台)を心得ているのです。

さらに釣りの場合はもっと厄介で、同じ釣り場に入ったとしてもポイント(釣り座)はさまざまです。例えば〇〇という堤防で釣りをしたとしても、Aさんは先端部・Bさんは中央部によって釣果には雲泥の差がつくことがあるのです。

つぎに大切なのが、潮回りです。これはよく時合(じあい)とも言われるものです。場所やポイントによって時合は異なるため一概には言えませんが、ことに陸っぱりのクロダイ釣りにおいては、

上げ7分~下げ2分は絶対外せない時間帯!

とくに朝マヅメや夕マヅメがこの時間帯と重なると釣れる確率も大幅にアップします!この時期だと、朝マヅメは早朝5時から8時位の時間帯、夕マヅメは夕方4時から7時位の時間帯でしょうか。つまり

関東の太平洋岸では大潮の後半から小潮にかけて!

そして最後に重要な点は潮況です。ひと言でいえば、気象条件のことですね。適切な場所やポイントで最適な時間帯に釣行をしたとしても、時化や強風だったりすると竿を出すこと自体が難しくなります。また逆に、穏やか過ぎて潮色がド澄みでは、なかなかクロダイは釣れません。

適度に波っ気があり、濁りが入っている状況!

とは言っても、なかなかこんな条件に巡り合えるチャンスなんて無いよ~!なんて声も聞こえてきそうですが、もちろんベタ凪でも大丈夫ですよ。ただし多少の濁りは必要です。

つまり乗っ込みクロダイ釣りでは、何よりTPOが重要だということです。もっとも優先順位からするとPTOですかね!?

Ⓟ場所(ポイント)✕ Ⓣ潮回り(時合)✕ ⓞ潮況

釣行の段階でこの3条件がそろっていれば、すでに50~60%の確率でクロダイをGETしたも同然です!

① 場所&ポイント・・・時期によって釣れる場所・ポイントは変わる!
➁ 時合・潮回り・・・上げ7分~下げ2分(関東では大潮後半~小潮前半)
③ 潮況・気象条件・・・適度な波っ気と濁り潮

釣り場&ポイントを把握する

(逗子マリーナ航空写真より引用)

先に述べた通り、釣り場およびポイントを把握することは、乗っ込みクロダイを最短距離でGETするための最優先事項です。ここでは実際に航空写真を活用して、私自身のホームグランドでの釣果実績に基づいて解説を進めます。

写真の場所は、リゾート地で有名な逗子マリーナ一帯と東に隣接する小坪漁港、そして西に連なる鎌倉の材木座海岸です。およそ直径1キロの円に収まるこの範囲内だけで、私は少なくとも200枚以上のクロダイ(カイズ級を含む)を釣った実績を持っています。

わずか直径約1キロの範囲内だけで、3月の早期から5月後半頃までの約3ヶ月間にわたって乗っ込みクロダイを釣ることが出来るのです。ただし注意しなければならないのは、

乗っ込み時期の前半・中盤・後半で釣れる場所が異なること!

しかも場所によって、ウキフカセ釣りやダンゴ釣りそしてブッコミ釣りなどさまざま。これらを図解で示しています。ちなみに黄色の破線矢印がクロダイの乗っ込む経路です。沖合いの方から海底の砂地や溝(薄い青色部分)を伝って岸寄りに近づいて来るイメージですね。

それぞれのポイントをサマリーすると以下の通りとなります。

①逗子マリーナ

すでに乗っ込み早期のおすすめ釣り場としてご紹介していますが、ご覧の通り沖に張り出しているため3月前半から4月中旬にかけて実績がある場所です。

沈み根が点在しており、水深は4~5mです。釣り方はウキ釣りかダンゴ釣りが主流です。マリーナのヨットハーバー側は釣り禁止ですのでご注意ください。なおアオリイカの乗っ込みポイントとしても有名で、ピーグ時には多くのエギンガーであふれ返ります。

➁小坪漁港テトラ側

4月前半頃から5月前半にかけての釣り場です。水深5m前後、逗子マリーナよりも海底はフラットでダンゴ釣り向きの地形です。自己記録最大となる52cm・2.3kgの年無しもここで上げています。

テトラの足場が悪いため注意が必要です。また船が係留されている堤防の裏側部分は釣り禁止ですのでご注意ください。

③飯島堤防テトラ

3月後半から4月後半にかけての釣り場です。水深は満潮時で3m前後のため、やや波っ気があり濁りが入っているときがベスト。ここでは過去にブッコミ釣りで58cmの大型が釣れています。(私が釣ったわけではありませんが…)

近隣に小坪飯島公園があり、天気の良い日には江の島越しに富士山の絶景ビューを見れるので家族連れでも楽しめます。ただしテトラ帯は足場が悪いため小さいお子様は大変危険です。

④材木座海岸

夏場は海水浴場として賑わう有名な海岸ですが、じつは春先の4月は乗っ込みクロダイの超穴場です。水深は満潮時で2m前後と遠浅で、銀ピカの乗っ込みクロダイの通り道になっているようです。波っ気がある夕マヅメ時がチャンス。

釣り方はブッコミ釣りで、ポイントも30メートル程度と近くチョイ投げで釣れます。何の変哲もない海岸ですが、外道でイシモチやスズキが釣れたりするので意外に侮れない場所です。そして私自身生涯初のクロダイを釣り上げた場所もここなんです!

⑤小坪漁港舟着場

5月中旬から6月前半にかけての釣り場で夜釣りが必須のポイントです。ただし50センチオーバーの実績も高く、一発大物狙いの方には最適です。夕マヅメから深夜にかけて日中漁船が洗い流したエサやコマセを捕食しに来るようですね。

水深は5m前後で海底はフラットなため、ウキフカセ釣りかダンゴ釣りがおすすめです。とくに外海が時化ている時など、乗っ込み後半のラストスパートに最適な釣り場です。

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時合・潮回りを把握する

上の写真は2023年3月24日(金)の小坪漁港での潮の干満を示した「潮汐表」です。別名タイドグラフとも呼ばれているもので、陸っぱり釣りでは必要不可欠なデータです。

当日は大潮の後の中潮で、午前0:14に潮位が36cmまで下がり、その後午前6:06に同142cmの満潮を迎えます。さらに12:28に潮位は15cmまで下がり、午後6:49に再び満潮になることを示しています。

長潮や若潮など例外はありますが、原則として一日2回潮の満ち引きのサイクルを繰り返すなかで、魚たちが、最も活性が高まり積極的にエサを捕食する時間帯があります。それが

時合(じあい)です!

とくに朝マヅメと夕マヅメ!

朝マヅメとは日の出前後の約1時間のことで、夕マヅメは逆に日没前後の約1時間のことをいいます。陸っぱりで釣れる魚は総じて人間と同じで、朝ご飯や晩ご飯の時間帯が最も食いが活発になるのです。

乗っ込みクロダイは、潮位と水温の上昇に伴い、沖の方から岩礁帯の合間にある砂地を通ってゆっくりと沿岸部へと接岸します。干潮から満潮へと潮が上げ始めて満潮を迎え、下げ潮に転じてしばらくの間がもっともクロダイが接岸する時間帯です。解りやすくいうと、

潮が上げて満潮までの7分(70%)位から、下げ始めの2分(20%)位が理想の時間帯!

これらをまとめたものが上の図となります。朝マヅメの時間帯が、0:14の干潮から上げ潮となり7分目の4:15頃から満潮から下げ2分目となる7:21頃までと重なります。同様に夕マヅメの時間帯も、16:30頃の7分目から下げ2分目の20:52と見事に重なっています。この赤い線または赤い網掛けの部分が時合(最も釣れる時間帯)なのです。

実際に、私自身の過去数年間におけるクロダイの釣果データを見たところ、80%以上の確率でものの見事にこの時間帯に釣れていることが判明しています。

時合 = 朝・夕マヅメ ✕ 上げ7分~下げ2分

ただし、朝・夕マヅメは全国共通ですが、潮時(潮回り)は地域や場所によって異なるため注意が必要です。一般的に関東の太平洋沿岸では、時合が朝夕マヅメ時と重なるのは大潮の後半から小潮の前半にかけてとなりますが、東北や東海・関西といった他の地方では大きく変動します。

クロダイ釣りに限らず陸っぱり釣りでは「潮時表」をもとに釣行計画を立てることがとても大事です。

潮況・気象条件を把握する

クロダイ釣りだけでなく陸っぱり釣りにおいては、波高や潮色、潮流、潮速といった海況や天気などの気象条件も重要な要素です。

例えば、今回ご紹介した場所も含め相模湾の南岸に位置する釣り場では、南風が強いと釣り辛かったり釣りが出来ない状況となります。しかしこのような状況下でも、三浦半島を挟んで東京湾側は風を背に受けるため釣りが可能となるのです。

このように、釣り場によって気象条件が及ぼす影響は千差万別ですが、とくに乗っ込みのクロダイ釣りにおいてはウネリや波高、潮色・潮流によって釣果が左右されるといっても過言ではありません。

例年春を迎えると、朝のうちは潮が澄んでいてもイナッコ(ボラの稚魚)やイワシなどの小魚が肉眼では見えなくなるほど濁りが発生したりします。水温が上昇しているときに見られる現象です。一般的にはこの時期、関東南岸部の海水温の上昇パターンは、ナライ(北か北東)の風によって一晩にして一変するほどで、逆に南や南西の風は水温を低下する要因だと言われています。つまり、

釣行前日までの風向きと強弱によって釣果が左右される!

乗っ込み時期においては、数日前まで南向きの強風とくに時化クラスの強風が吹いた直後は、全般的に水温低下傾向が強まり、潮が澄んでしまいエサ取りすらいない状態になることがあります。日本海付近に低気圧が入って発達するときです。これらの低気圧が太平洋岸に移動し、翌日北風に変わって吹き出すと水温は再び一晩で元に戻ります。さらに吹くことで水温は上がり、波っ気も残り濁りが入って絶好のチャンスを創出します。とくに大切なのは、

水温と濁り!

この時期、水温が上昇すれば必然的に潮色も濁り出します。逆に潮が澄んでいるときは水温も下がっています。乗っ込み後半は澄んでいても釣れる場合はありますが、釣れるチャンスをなるべく高めるためにも潮況や気象条件も十分考慮することが、乗っ込みの大型クロダイを釣る近道です。

タックルと釣り方

ダンゴ釣り、ウキフカセ釣り、ブッコミ釣り、ヘチ釣り…etc.全国的な人気ターゲットであるクロダイ(チヌ)には、さまざまな釣り方が確立されています。その中で、もっともポピュラーに行われている釣り方といえば、やはりウキ釣りかダンゴ釣りです。

とくに関東地方の房総半島~東京湾~相模湾にかけての両者の比率はほぼ5分といって良いでしょう。とはいうものの、ウキフカセ釣りとダンゴ釣りで使うタックルはほぼ同じものです。また、乗っ込み期のもうひとつの釣り方として挙げられるブッコミ釣りは、本格的な投げ釣りというよりは、チョイ投げで磯竿で釣るスタイルです。

ここでは、おもにウキ釣りおよびダンゴ釣りで乗っ込みクロダイを攻略するための最強タックルについて解説します。ただし、

あえて念を押しますが、乗っ込みクロダイ釣りにおいてタックルや道具等はあまり影響はありません。こんな事を言うとメーカーの方々からお叱りを受けそうですが、

乗っ込みクロダイ釣りはタックル(道具)は安いもので十分!

それよりも、仕掛けとか付けエサやコマセにお金を掛けたほうが賢明です。

①竿(ロッド)

基本的には、半日~終日ロッドを振り続けても持ち重りがしない1~1.5号の磯竿で、長さは5m前後のものが良いでしょう。クロダイを専門に狙う場合は1~1.2号、メジナや青物などマルチに狙いたい場合は1.5号が理想です。

初心者や入門者ならば、お手頃な価格帯のもので十分です。また糸絡みの少ないインナーガイドのものもおすすめです。それでは価格帯に応じておすすめの竿をそれぞれ2つご紹介します。

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➁リール

リールは小型のスピニングリールです。標準的なサイズとしては、PE0.8~1号かナイロン2~3号が100~150m巻けるもので、ドラグ性能の優れたものが必須です。

とくにレバーブレーキタイプは不意の大物にも対処しやすい上、ドラグの設定も比較的簡単です。またクロダイ釣りだけでなく、さまざまな釣りを楽しみたいという方は汎用性の高いやや大きめのサイズのものを選ぶと良いでしょう。

ここでは、あくまでもコスパ重視で考えた上で、価格帯別におすすめの商品をご紹介します。

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③道糸(ライン)

リールに巻く道糸(ライン)は竿と仕掛けを繋ぐ唯一の生命線です。したがって、フカセ釣りやダンゴ釣りではクロダイからの魚信をより明確に竿に伝えてくれるラインが理想です。

道糸(ライン)は、おもにPEラインとナイロンラインおよびフロロカーボライン3種類があります。なかでも、クロダイ釣りにおいてはナイロンラインがおすすめです。

とくに初心者や入門者は、2.5~3号の太さでイエローやオレンジ系の蛍光色など視認性が高いものを選ぶと良いでしょう。ここではウキ釣りやダンゴ釣りで使えるものを2つご紹介します。

❶操作性はスムーズ・風の抵抗軽減で安定した品質!

❷視認性の高さはピカ一、ラインメンディングしやすさも抜群!

④ウキ

ウキはクロダイの繊細かつ大胆な魚信を伝えるもので、ウキ釣りやダンゴ釣りではとても重要なツールです。

ウキには大きく分けて、棒ウキ(立ちウキ)と円錐ウキの2つのタイプがあります。一般的に棒ウキはダンゴ釣り用、円錐ウキはウキフカセ釣り用に使われることが多いですが、初心者は視認性の高さから棒ウキを使うことをおすすめします。

ただし棒ウキ(立ちウキ)には、自立式と非自立式があるので注意しましょう。自立式はオモリが内蔵され水中で自立するウキで、非自立式は仕掛けに中オモリやガン玉等を使うことによって自立するウキです。

ここでは、入門最適な棒ウキ3つ+円錐ウキ2つについてご紹介します。

■棒ウキ(立ちウキ)

❶遠投可能で重量・バランスに優れた設計!

❷感度と飛行姿勢を重視した低重心設計!

❸全長約60cmのスーパーロング棒ウキ・グレを睨んだ超遠投モデル!

■円錐ウキ

❹波止から磯までカバー、汎用性の高いスタンダードモデル!

❺遠投性、視認性、感度をバランスよく兼ね備えた入門モデル!

⑤ハリス

ハリスはおもに、フロロカーボン製とナイロン製の2種類があります。乗っ込み期のクロダイは総じて底(ボトム)付近を狙うため、沈みの速いフロロカーボン製が適しています。

ウキ釣りでもダンゴ釣りでも、いずれも1.5号を標準にして考え、釣り場や潮況等によって微調整するのが一般的な攻め方です。

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⑥ハリ

関東エリアでは、ほぼ全域でチヌバリの2~3号が主流です。釣り場や潮況、食い渋り時はワンランク小さめのものを使用します。

ただし、付けエサによってハリのカラーを変えることも覚えておきましょう。またエサ取りが多い時は黒バリを使用するのが有効です。

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❸虫エサやエサ取りが多いときには絶大な効果を発揮する一本!

⑦その他

その他、仕掛けを作成するために必要なものは以下の通りです。ウキ釣りもしくはダンゴ釣りにおいてはマスト・アイテムとなりますので、かならず用意しておきましょう。

  1. ウキ止め:タナを固定するもの。ウキ止め糸とゴムタイプがある
  2. シモリ玉:ウキや仕掛けの緩衝材的な役割をするもの
  3. ゴム管:ウキの緩衝材として「からまん棒」も使用する場合も
  4. サルカン:道糸とハリスを結び、撚れを防ぐもの
  5. 中オモリ:非自立タイプのウキの場合に使用 
  6. ガン玉:ウキの残浮力の調整や仕掛けを早く沈める際に使用

これまでご紹介したタックルをまとめると以下のような図が完成します。ただしウキが自立タイプか、非自立タイプか、によって多少変わりますが、ウキの残浮力をある程度残した状態で仕掛けを作成することが最も大切です。

もっとわかりやすく言うと、ウキが水面に浮かんでいると仮定して、あまり浮き過ぎていてもクロダイがエサを捕食する時に違和感を与えてしまいますし、逆にウキが沈み過ぎていてもクロダイからの繊細なアタリが判断し辛くなってしまいます。

もっとも、こればかりは経験値を積むことが最善の方法だと思いますが、乗っ込み時期はこうした経験を積むには最高の時期だと思いますよ!

付けエサとコマセ

乗っ込みクロダイ釣りにおいて、付けエサとコマセは竿やリールなどのタックルやウキやハリといった仕掛けよりも大切です。そもそもクロダイ釣りに限らず、陸っぱり釣りでは総じてタックル以上にエサやコマセは重要な要素なのです。そして、

ウキ釣りやダンゴ釣りにおいてはオキアミが最も万能なエサです!

さらに付けエサのオキアミをより効果的にアピールするために、コマセやダンゴの作成も、クロダイを寄せることはもちろん、自分が攻めることが出来るエリアまでクロダイ(チヌ)を呼び込む必要があるのです。

したがって、コマセ(撒き餌)は慎重に作る必要があります。

とくに乗っ込み期のクロダイは、海底(ボトム)付近を回遊するため、オキアミ以外にも岩イソメなどの虫エサが特エサとして絶大な効果を発揮します。

さらに乗っ込み時期においては、

コマセやダンゴはダイレクトにクロダイの回遊するボトム層を直撃するタイプ!

が絶大な効果を発揮します。さらに遠近自在に投入出来るものが、集魚力を最も高められるでしょう。

付けエサ

先ほども述べたようにオキアミは、全国的に乗っ込み期のクロダイ釣りのウキフカセ釣りやダンゴ釣りにおける最強のエサです。また場所によっては、岩イソメなどの虫エサやコーンなども実績が高いようです。

また乗っ込み時期においては、本来クロダイのエサとして知られる練りエサやサナギでの釣果は少ないように思います。

乗っ込み期のクロダイ釣りでは底付近(ボトム)で付けエサをアピールすることが重要です。なぜならばコマセでオキアミを使用するため、いかに付けエサを喰わせるかがポイントなのです。つまり、

付けエサとコマセの差別化が肝心!

したがって、付けエサのオキアミは大き目のLLサイズや2Lサイズを使用!

また、マルキューの「チヌにこれだ」や「オキアミブラック」等の集魚剤を加えて、付けエサをさらにパワーアップするのが効果的です!

❶摂餌性・集魚力アップ・チヌの好むさなぎ成分を10倍に濃縮!

❷オキアミにかけるだけで簡単・最強・エサ取り対策!

➁コマセ(撒き餌)

乗っ込み期のウキ釣りやダンゴ釣りでは、ダイレクトにクロダイ(チヌ)の遊泳する底層(ボトム)を直撃するタイプが理想です。しかも遠近自在に投入できるタイプは集魚力も高まり、優れた効果を発揮します。

とくに気をつけたいのが、オキアミと配合エサと水などの比率です。よく、コマセにオキアミブロックを多量に使用する方を見かけますが、私の経験則では乗っ込みクロダイ釣りではNGです!

コマセ中のオキアミは、集魚というよりもむしろコマセに粘り気を与えるものであって、乗っ込み期のオキアミはとにかく砕いて比重を高めることが肝心なのです。そして、

濁りを演出したり比重を高めるために、海砂か川砂を混ぜると効果的!

だということも覚えておきましょう。さらにコスパ重視で、

米ヌカも最強です!

コマセの最強レシピは以下の通りです!

半日の釣り=オキアミ1kg+海(川)砂0.5kg+米ヌカ0.5kg+配合エサ(チヌパワーまたはチヌパワーSP1kg+オカラだんご0.5kg+ムギコーン0.5kg)+海水適宜

  1. オキアミ:とにかくよく砕いてコマセに馴染ませる
  2. 海(川)砂:濁りを演出・比重を高める
  3. 米ヌカ:配合エサとの粘りを補填する
  4. ㊈チヌパワー:クロダイ(チヌ)の鉄板コマセ
  5. ㊈オカラだんご:濁りを演出 
  6. ㊈ムギコーン:クロダイの好物だが無くても大丈夫
  7. 海水:適宜入れて混ぜる

❶クロダイ・チヌ釣りのベストセラー配合エサ!

❷水を加えると2.5倍に膨れ、強力な濁りでチヌの警戒心を解く!

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