【初心者必見】1本の竿でマルチに釣りを楽しむ!磯竿編

釣りというのは、釣りのジャンルやターゲット・釣り方、釣り場に応じて竿やリールなどのタックルや仕掛けを用意した上で出かけるのが基本です。とくに陸っぱりの釣りでは、色々な魚を釣りたいとなると、数多くのタックルや仕掛けを揃えなければならず、出費が増えてしまいかねません。

しかし釣りは、ゴルフのように必ずしもドライバーやアイアン、そしてパターなどすべてを揃える必要はありません。もっと解りやすくいうならば、ゴルフではドライバー1本でアイアンやパターの役割を果たすのは無理ですが、釣りではそれが可能なのです。

例えば、磯や堤防での釣りの場合、磯竿1本でクロダイやメジナ、メバルなどを狙うこともできるし、アオリイカの泳がせ釣りやシーバスなどのルアー釣りも楽しめます。もちろんアジやイワシ等のサビキ釣りへの転用も可能です。このように、

1本の磯竿で、何通りもの釣りの楽しみ方がある!

と、いうことを把握して頂くのが今回のテーマです。

限られた予算内でめいっぱい釣りを楽しみたい!私自身もこれまで痛切に体験してきたことです。独身の方ならまだしも、お小遣い制の殿方にとっては喫緊の課題ではないでしょうか?

そんな悩みを抱える方に最小のコストで最大限に釣りを楽しむコツを伝授したいと思います。

今回は海の陸っぱりからの釣りを対象とした磯竿編です。引き続き船竿編(大物&中小物)やルアー竿編など、色々なバリエーションでご紹介して参りますのでお楽しみに!なお、釣りジャンルごとの予算についてはこちらを参照ください。

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磯竿1.5号は万能竿!小物を用意しておけば、仕掛けをアレンジするだけで何でも釣れるオールマイティな1本

釣り場に行くと、ロッドケースに磯竿や投げ竿、ルアー竿などたくさんの竿を忍ばせている方を見かけます。そんな光景を見る度に、この人お金持ちかな?とか、もったいないな!とつくづく感じてしまいます。

投げ釣りならともかく、結局使う竿は一本だけ。「二兎追う者は一兎をも得ず」ということわざがありますが、釣りにも当てはまるような気がしてなりません。釣りは「一意専心」で、狙いたいターゲットに絞って集中して釣ることが大切です。しかし、

たったひとつの「ツール」で多くの成果を得られるのも釣りの魅力!最低限のコストで最大限の利益を得るということは、ビジネスにも通じるのではないでしょうか!?

では、たったひとつのツールとは!?

ズバリ、磯竿の1.5号です!

磯竿の1号は軽いぶんオモリ負荷も軽くウキ釣り専用といった仕様ですが、逆に磯竿2号だと持ち重りがするため、初心者には扱いにくいのです。その点磯竿1.5号は両者の欠点を補うべく、マルチプルに使用できて初心者でも比較的取り扱いやすい竿といえるでしょう。

ここでは堤防、岸壁や磯などでのウキフカセ釣りの応用で、磯竿1.5号を使ったさまざまな釣り方をご紹介します。

用意するのは磯竿1.5号に中小型スピニングリール。道糸はナイロン2~3号またはPE0.8~1号で下図に示したような仕掛けなどの小物類を忍ばせておけば、磯竿1.5号がオールマイティな竿に変貌を遂げて活躍してくれるでしょう!

用意しておきたい小物

磯竿1.5号のパフォーマンスを最大限発揮させるためには、ハリやハリス、オモリといった仕掛け類やルアーやエギ、そしてバッカンなどの道具類を揃えておく必要があります。

そこでまず初めに、いろいろとアレンジを楽しむための小物類を簡単にご紹介します。たくさんの種類があってお困りの方もいらっしゃるかと思いますが、もちろん色々な釣り方がある内の2~3通りでも構わないですし、最初からすべてを用意する必要はありません。

あくまでも、季節や釣り場などに応じてご自分のお好みでチョイスしてみてださい。タックルボックスやバッカンに入れておくだけでさまざまなターゲットが狙え、思う存分釣りを楽しむことができます!

磯竿1.5号はルアーやエギングといった釣りも可能です。私のホームグランドである湘南エリアでは、夏場のワカシやソーダガツオなどを弓ヅノやメタルジグで磯竿で狙う方も多く見受けられます。また、エギングも同様で、磯竿でもアオリイカが釣れたりするのです。

これはカンタン!初心者でもできる活用法

(1)ウキフカセ釣り(基本的なタックル構成)

磯竿1.5号の基本的なタックル構成は下図の通りウキフカセ釣りの竿とリール(道糸)と仕掛けになります。仕掛けから下をいろいろアレンジすることによって、さまざまな釣りを楽しむことができます。

ウキフカセ釣りは、堤防や磯からクロダイやメジナなどを釣る磯竿本来の使用目的となる釣り方です。

磯竿の1.5号は1号のしなやかさに加えてパワーも持ち合わせているため、50cmクラスのクロダイや口太メジナの40cm級といった大物も釣ることが可能です。

しかもアジやメバルといった中小物釣りから青物やシーバスの泳がせ釣りまで幅広く応用できるため、ウキフカセ釣りにおいても大いに汎用性が高いのも魅力です。

磯竿の1.5号は本来の目的であるウキフカセ釣りだけでも、多用途でオールマイティな使い方ができる貴重な一本なのです。

(2)サビキ釣り

磯や堤防ではイワシやアジなどの小型の青物が回遊してくることがあります。そんなときはウキを外して、市販のサビキ仕掛けをサルカンに接続するだけでちょっとしたお土産を釣ることができます。

コマセはウキフカセ釣り用の手持ちのコマセでも対応は可能。できればアミブロックを少しだけ事前にクーラーボックスに忍ばせておくとなお良いでしょう。またコマセカゴとオモリを用意するだけで手軽にサビキ釣りが楽しめます。

サビキ仕掛けの下に付けるオモリは3~5号。サビキは幹糸1.5号、ハリスは0.8~1号の6本針で、ピンクスキンやサバ皮・ハゲ皮などの市販品を2個程度用意すればOKです。

手順としては、ウキフカセ仕掛けを外し道糸にサルカンを結んだら、市販のサビキ仕掛けのスナップを接続してオモリを付けるだけで準備完了です。必要に応じてコマセカゴを付けると良いでしょう。

(3)チョイ投げ釣り

水深があり砂地の多い堤防や磯であれば、チョイ投げでシロギスやイシモチ、メゴチなどが釣れます。季節や場所によってはカレイやアナゴなども狙えるます。チョイ投げ釣りは遠投する必要がなく、手前から20~30メートル先に投げてアタリを待つだけの手軽な釣りです。

仕掛けは、中通しオモリやタル型オモリ、または小型のテンビンにナス型オモリ3~5号を付けて市販のシロギス用仕掛けの2~3本バリをセットずればOKです。

つけエサはイソメ類などを用意する必要がありますが、塩漬けしたイソメでも釣ることは可能です。

堤防や岸壁なら船道のカケアガリや捨て石の沖目、磯場は白っぽく見える砂地部分を狙います。決して遠投する必要はありません。穂先が柔らかいため常に道糸が張った状態で竿先がしなった状態で待つのがコツです。

こんな釣り方もできる!応用編

(1)ルアー釣り

夏から秋にかけては、サバやワカシ、カマス、ソーダガツオといった青物が回遊する季節です。目の前でナブラがたつと、ついつい釣りたくなるのが釣り人の性。こんな時は磯竿でメタルジグやミノー系のルアーで狙うことも可能です。

仕掛けは、ビミニツイストなどでダブルラインを作り、フロロカーボンハリスの3~4号を1メートルほどショックリーダーとして接続して、スナップの先に15~20グラムのメタルジグやミノーを付けてキャストし、リールをタダ巻きするだけで簡単に狙えます。

磯竿で釣る青物の引きはまた格別!こんなチャンスをつかむためにも、できればメタルジグやミノーをつねに各3個ずつほど用意しておくのがおすすめです。

(2)カゴ釣り(投げサビキ釣り)

磯竿の1.5号であれば、カゴ釣り(投げサビキ釣り)で沖目を狙うことも可能です。本格的に遠投することはできませんが、30~50メートルぐらいは飛ばすことができるでしょう。ターゲットはワカシやイナダ、ソーダガツオ、カンパチ、アジなどの青物からカマス、サヨリといった小物まで狙えます。

またロケットカゴ付きのサヨリ仕掛けにサビキをセットし、サビキの先端に丸玉ウキか水中ウキのマイナスBを付けこの仕掛けを遠投してゆっくりリーリングすれば、投げサビキという釣り方になります。カマスやイナダ、ソーダガツオなどには威力抜群の仕掛けとなります。

(3)エギング

春から秋にかけてはエギングでアオリイカも狙うことも可能です。磯竿でのエギングは遠投することができ、沖目のポイントを狙うのに適しています。実際私自身も何度か磯竿で良型のアオリイカを仕留めた実績があります。

エギ(餌木)のサイズは2.5~3.5号がベスト。定番カラーのピンク系とオレンジ系を3個位用意しておくのがおすすめです。

コマセを撒きながらクロダイやメジナを狙っていると、コマセに寄った小魚に刺激されてたまにアオリイカが連られて寄ってくることがあるので注意が必要です。

エギングロッドのようにシャープなシャクリはできませんが、いったん海底に沈めてから竿を軽くあおるか、低~中層ただ巻きでリーリングするのも効果的です。

(4)泳がせ釣り

ウキフカセ釣りで釣れたアジやイワシなどを泳がせるとイナダやソーダガツオ、シイラといった青物がアタックしてきます。また砂地の多い場所ではヒラメやマゴチなども飛びついてきたり、アオリイカも釣れたりします。

青物が期待できるシーズン。外洋に面した堤防や磯でアジやイワシなどの小魚が釣れたら、とりあえずバッカンに海水を入れてキープしておきましょう。できればエアーポンプもあると良いですね。

仕掛けは、ウキフカセ釣りのウキ止めは付けたままでシモリ玉は付けず、中通しの円錐ウキを全遊動にセットします。ハリス3号2メートルに、ハリは軸のしっかりした伊勢尼の10号程度に小魚を付けるだけです。またアオリイカの場合は、市販の専用仕掛けを使用します。

足下に群れていた小魚が逃げまどったり、見えなくなったり、沖目でナブラが立ちはじめたらチャンスです。竿先を立て気味にして、道糸を送り込めるように魚信を待ちます。

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まとめ

磯竿1.5号でさまざまな釣りを楽しむことが出来ることがお解りいただけましたでしょうか?

あとは季節や釣り場などに応じて仕掛け等をアレンジすれば、中小物から大物まであらゆる魚種を狙うことが出来ます。

陸っぱりで釣りを楽しみたいという初心者は、まず磯竿の1.5号を購入しましょう!

はじめて購入する一本は、大手メーカーのもので1万円前後のものが理想です。「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、やはり大手メーカー製は造作がしっかりして長持ちします。丁寧に使えば、10年くらいは長持ちするでしょう。

今回はたった1本の磯竿で、めいっぱい釣りを楽しむ方法について解説しました。末永く釣りを続けるためにも、はじめはコスパ重視で釣りを楽しんでいただけたらと思います。

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